DIAURA

俺っぽさが必要なんだなと思いました(翔也)

翔也

今作は収録順前半の楽曲が特に新しさを感じるものが多かったのと、全体的に音色の面白さがすごくあるなと。聴けば聴くほど色々な音に気付きます。

佳衣:すごく色々な音を使いましたし、ギターだけでも多分4~5本使ったんじゃないかな。事前にこの音を使おうと思ったわけではなく、曲に合う音を色々探して突き詰めて録っていったので、本当に曲に寄り添った音にできたんじゃないかなと思います。

「ZERO」のイントロなどのベースの音色も珍しいですよね。

翔也:あれだけ突き抜けた音は今まで作ってこなかったと思うんですけど、自分でもビックリしましたね(笑)。マジかと(笑)。今回のレコーディングは、やりながら気付いたことをその場で反映していくというのが多くて。昔は頭でこうと思ったら、それしかできなかったんですよね。現場である程度対応できるというのは、10年経ったからなのかなと思いました。

「死抗回路」は歌メロはキャッチーですが、怪しげな雰囲気を持った曲だなと。そして、1サビ後に入るギター、2B後に入るベース、2サビ後のベースとタムの掛け合い、最後のユニゾンなど、全パートがちゃんと目立つ箇所があるなと思ったのですが、これは意図的なものですか?

佳衣:正直そこまでは考えはしないですけど、曲全体の雰囲気を通して、ここでベースが欲しいなとか、それくらいの感覚です。バンドサウンドを追求していった結果、それぞれの箇所に必要なものを織り交ぜていった感じですね。

「inner core」(『ENVY』収録)以来となる翔也さんの楽曲「Loop[S]Diver」がありますが、今作で最も新鮮な印象を受けた曲です。

翔也:そうなんですよねぇ(笑)。だって俺、二人(yo-ka、佳衣)に寄せるの無理なんですもん。曲を真面目に作り始めたのがここ1~2年なので、そういうことを狙ってできるようなところにまだいないし、だったら開き直って自分がやりたいことを詰め込んでみたらどうなんだろう、採用されなくてもいいやという思いで持って行くんです。そしたら、自分の中で一番これは絶対ないだろうと思った曲が選ばれたので、そういう要素が求められているんだな、俺っぽさが必要なんだなと思いましたね。

この曲が選ばれた理由というのは?

yo-ka:単純に、俺と佳衣からは出てこないものだからですね。あと、作品の全体像がまだ決まっていない中で選曲していくわけじゃないですか。俺がこれを歌ったらどうなるのかなという面白さもありましたね。Cメロの譜割りとか「へー、こう来るんだ」っていう感じはあったし、俺だったらそれは付けないはずだから。翔也が最初に付けてきたメロディーの俺が良いと思う部分を良いとこ取りして、補足してという感じで作っていったので、翔也の色が大分強いですね。

落ちサビ前ブロックのベースもとても印象的でした。

翔也:ベチベチやっているやつですか。あれもデモでは入れてなくて現場ですね。とことん遊んでみてもいいのかなというノリでした。

そして、キャッチーな「Missing piece」からのヘヴィーな「Caligula」という流れが魅力的です。

yo-ka:そこからDIAURAの十八番路線に入っていきます。

「Caligula」というのはローマ帝国第3代皇帝のことですか?

yo-ka:その人由来のカリギュラ効果という心理現象があるんですよ。「これ飲んじゃダメだよ」と言われたら飲みたくなっちゃうとか、禁じられたものを越えたくなるという現象を歌詞にしました。「Missing piece」からの「Caligula」で、ちょっとした歌詞の繋がりがあって、全部言ってしまうとつまらないので言わないですけど、リンクさせながらブロックを作っていった感じはありますね。

歌詞が全曲で絡み合っているのが、DIAURAのフルアルバムってこうだった!と思い出させられました。

yo-ka:俺、チャート図を書いていくタイプなんですよね。『FOCUS』を作った時に一緒に仕事をした人から「アルバムを作る時はチャート図を作ったほうがいいよ」と言われたことがあって、その時は紙に書いて作っていったんですけど、それ以降は頭の中で組み立てていますね。でもこれは本当に自己満なので、全部わかられちゃったら超つまんないです(笑)。

でも、それがあるからこその作品であり、アルバムの楽しみの一つですよね。そして、中盤にはV系らしさを感じる2曲が続きます。「Gate of Labyrinth」はタイトル、メロディー、リズムパターン、ダークファンタジー的な始まり方、鍵盤のフレーズ、イントロアウトロのメロディックメタルのような雰囲気…V系っぽさが詰まりに詰まっているなと。

佳衣:本当におっしゃる通りです(笑)。これは完全にそれを狙って作ったもので。元々はアルバム用に作った曲ではないですけど、それをフルバージョンにして今作に入れました。ダークなヴィジュアル系の良さ、世界観を詰め込みたいというコンセプトがあったので、その色が強いですね。

yo-ka:TikTokのweb CM用に誕生した曲で、オーダーがそういう感じだったんです。イントロ、サビ、アウトロだけの20秒尺が1年くらい存在していて、要はネタきっかけではありましたけど、それをフルにしてライブでやったら、ちゃんとできるんですよね。だから、DIAURAはやっぱりヴィジュアル系だな、最高だなと思いましたね。この曲って絵に描いたようなヴィジュアル系じゃないですか。それをちゃんと真面目にやるし、お客さんもその空気がわかるし作れる。それって、この令和の時代において素晴らしいことだなと思いましたね。

色々な楽曲があるにせよ、これもできるのがDIAURAという。

yo-ka:これは感動的でしたね。元々は笑われるくらいの曲でしたから。歌詞も〈踊る動画だけじゃない〉っていうTikTok用の歌詞だったし。それがちゃんとこうなれるんだという。翔也にはこんな血は流れてないもんね。

翔也:ないっすね(笑)。そんな俺でも、絵に描いたようなヴィジュアル系だなと思うくらいだったので、要所要所にそういうポイントがあるんでしょうね。

yo-ka:佳衣ちゃんはツボ職人、ツボ押し名人だよね。

佳衣:(笑)

達也:俺は音楽にハマったきっかけはヴィジュアル系なので、こういう血は流れていて。だから、やっていて楽しいし好きですね。

「Gate of Labyrinth」がありながら、V系っぽさを感じる楽曲「Hurt」をさらに入れた理由というのは?

yo-ka:「Gate of Labyrinth」がいいんだったら「Hurt」もいいだろうと思って。これは16歳の時にMTRで作った曲なんですよ。もちろん、そんなものとうに失くしていたんですけど、ふと、サビのメロディーを思い出したんですよね。「あ、懐かしい。何かいいな」と思って即座に作り直して、どさくさに紛れて出したという。歌詞はA、Bメロが少し変わりましたけど、サビは本当にそのままです。

そんな誕生秘話が。ちなみにイントロが40秒もあるという。

yo-ka:この時代にビックリですよね(笑)。

翔也さんの真逆をいく曲(笑)。しかもゴリゴリのベース始まりで。

翔也:ベタな感じですよね(笑)。

ギターソロもV系らしさを感じました。

佳衣:イントロもすっごく悩みました。尺も結構あるし、コード的にも広い感じで取っているタイプなので、何を当てようかなというのは無限に出てきて。だから下手にソロもちょっと違うなぁとか、本当に最後の最後まで悩みました。

yo-ka:アルペジオを当ててみたり。

佳衣:でも、それもベタだよなぁとか(笑)。もちろんヴィジュアル系らしさがあって、懐かしさを感じる部分はあるんですけど、この曲はそれをあえて押し出すのも違うなと思ったんですよ。だから、上手く融合できるものはないかなと考えたのが大変でしたね。パターンは無限に出てくるんですけど、これだ!という決心がなかなかつかなかったです。

俺が生きている指針みたいなものでもある(yo-ka)

ストレートな歌詞でメッセージ性の高い、聴かせる2曲が続きます。「その証明」は〈2年の月日〉という言葉だったり、今の状況、感情を一つの物語を通して表現しているのかなと思ったのですが。

yo-ka:そうか、2年って奇しくもそういうことになるのか。これは父親が死んで2年後に作った曲で、本来DIAURAでやる予定はないまま4年間自分の中だけにあったんです。もちろんDIAURAに自信、覚悟を持ってずっとやっていましたけど、“yo-ka”として存在するDIAURAというバンドの中に、この曲は混ぜるべきなのかっていう…すごく個人的な感情で書いた曲だからずっと出せなかったんですよ。だけど、環境が変わって2年経って、コロナというものも経験しながら4人でやっていく中で、今なら出せるんじゃないかという気持ちになれたから、今回初めて4年の沈黙を破って出せたという感じですね。

比喩などではなく、本当にこのままの歌詞だったんですね。

yo-ka:そうですね。この曲を作ったのは『VERSUS』を作っていた頃です。同時期に「is DEAD」(『VERSUS』収録)を作ったのを覚えているので。だから『R.I.P.』という言葉にも躊躇いはなかったし、DIAURAの決意、特に言葉を使う俺自身の覚悟みたいなものを今出せるというのは、バンドとしても良い状況だとは思います。自分の中で壁が一つ壊れた感じはありました。

昨年リリースの「マリンスノウ」「獄彩」にも存在証明が描かれていたので、繋がりを感じますし、「その証明」の次にある「Believier」にも、〈僕の生きるその理由を〉という歌詞があって。

yo-ka:繋がりが良いなとは思って。「その証明」は内にこもった感情ですけど、それをDIAURAというバンドに当てはめた時、そしてそれを受け止める人たちの視点で考えた時に、それでも日々は続いていくものだからというのが「Believier」。この曲はコロナ禍だからできたんですけどね。我々の10年を考えてみても、塞ぎ込んだ時もあれば開けていた時もあって、その繰り返しでしかなくて。結局はポジティブでいたいんですよね。シンプルに、やるしかないじゃんっていうか。俺が生きている指針みたいなものでもあるんですけど。なので、この曲は特に人間的ですね。

この2曲が最もわかりやすい歌詞ではありますが、今作は全体を通して、不条理や矛盾の中で、それでも時間は進んでいくし、生きていくんだというメッセージ性の歌詞が多いなと感じました。

yo-ka:そうですね。「死抗回路」もそうだし。こういう時期だからなおさらだとは思うんですけど、やっぱり今が反映されているんだと思います。

ちなみに、「その証明」のギターソロがいぶし銀でした。

佳衣:これは本っ当にめっちゃこだわりました。プリプロとかの段階では、もうちょっとアドリブっぽいものを弾いていたんですけど、夏の青空をイメージしてほしいとyo-kaからリクエストがあったんですよ。ギターソロに関してリクエストって、これまであまりなかったんですけど、「あ、なるほどな」となって、そこからこの曲に対するイメージが広がっていって。自分なりの夏の青空を想像して、音一つにしても、この音はちょっと夏っぽくないなとか、これは曇り空だなとか(笑)、いろんなことを考えながらやりましたね。

「Believier」は「BLESS」(『INCOMPLETEⅡ』収録)を彷彿とさせるキャッチーさだなと。

yo-ka:確かに明るいですね。明るい曲って俺は普段あまり作らないんですけど、多分これを作った時の自分が暗かったんだろうな。

明るいメロにこの歌詞が乗ることで希望を感じられます。そして「hidden cry」はイントロアウトロでのヘドバンの嵐が想像できるなと。とは言え、今作はいわゆる暴れ曲みたいなものがないなと思って。今という状況が自然とそういうモードにさせたのでしょうか?

yo-ka:候補には激しい曲もあったんですよ。でも、言われてみれば確かに自然とそうなったのかもしれないですね。激しい曲がないなと俺も最近気付いたんですよね。だから、ライブ作るのムズッと思って(笑)。

(笑)。過去の曲だという「RED ROMANCE」ですが、歌詞は「hidden cry」とリンクするんですよね。

yo-ka:結ばれていくんですよね。全部偶然です。

佳衣:「RED ROMANCE」は自分のMTRに入っていたやつを今回PCに引っ張り出してきて、ちょっと整えてyo-kaにデモを送ったんですけど、曲を聴いて自分でも改めていいなと思いました。その中に入っていた歌は当時のyo-kaの声なんですけど、俺、この歌い方が好きだったなと。

yo-ka:マジ? 聴けたもんじゃなかったんだけど(笑)。

佳衣:いや、わかるよ(笑)。確かに細かいところは若いなというのはあるんだけど、高音で声を張っている時の感じが「そういえば俺、これすげー好きだったわぁ」と、めっちゃ思い出しました。

原点に立ち返ることができたんですね。

佳衣:始動ライブをやったHOLIDAY SHINJUKUが頭に浮かびましたね。

そして「ミザリー」は佳衣さんが好きそうな、どれがサビかわからない感じのちょっと特殊な曲だなと。

佳衣:(笑)。これは自分の中では遊びの効いた曲だと思っていて。別に聴くところはちゃんとあるし、サビで浸らなくてもいいじゃんという感覚があって。サビ部分は同じことを永遠とループしているじゃないですか。すごく宗教的な感じがあって、その景色を見たいなと思ったのもあるんですよね。

ライブでどんなノリになるんでしょうね。

佳衣:シャッフルビートと言われるちょっと跳ねたリズムなんですけど、その中でもDIAURAが今までやったことがない16ビートの細かいシャッフルなんですよ。だから、これがライブになったらどうなるんだろうというのは確かにありますね。

達也:この曲はフィルをすごく時間をかけて考えたのを覚えていますね。デモの段階からある程度決まっていたんですけど、それを自分なりに色々とブラッシュアップして。節目節目に大事なフィルが来ることが多かったので、展開を考えて、こういう終わり方にしようというのをすごく考えた曲でした。難しさはもちろんあって、ゲシュタルト崩壊というか「あれ? どっちが正解だっけ?」というふうになったりもしましたね。

翔也:佳衣さんの曲って、俺にとっては勉強会なんですよ。すごくためになる。こうやったらこう聴こえるのかとか、知識を詰め込んでいます。でもそれも自分が曲を作り始めたからかもしれないですね。昔は単純に「新しいな」くらいは思っていたんですけど、最近は「ここでこんなことしていいんだ!?」とか、毎回ビックリします。自分の知識がついてくればくるほどビックリしますね。

バンドや自分自身が生まれ変わるのって今だなと思う(yo-ka)

最後の「LAST BLOOD」は結構ドラムが要の曲ですよね。

佳衣:要です。この曲はドラムに新しさを出したかったので、ハイハットを1回も使っていないんですよ。全部タムとかライドシンバルで。でもそれも最初から決めていたわけではなくて、ド頭から作っていって進めていくに連れて、そういえばハイハットを使ってないなと思って。もうこのまま使わないほうが潔いなと、全部抜いて作ったんです。曲の重心もちょっと落としたかったので、そのタムの響きもカッコいいなと思って、こういう感じになりました。

達也

達也:これはセッティングがすごく大変でしたね。最初に持って行ったドラムセットではなく別のものを使いたいなと思って、一度全部撤去して違うものをセットして、いざ叩いたら何か違うなと思って、また戻したので(笑)。あと、僕は普段フロアタムを1個しか置かないんですけど、この曲ではちょっと違う音色を使いたくてもう1個用意したり、普段とは違うセッティングもやったので、ライブではどう表現しようかなと。音源とは違ったものを見せたいなとは思っています。ハイハットも使っていないし、新しい世界が見えた曲ですね。

ライブが楽しみです。それにしても、ダークサイドのDIAURAで作品を締め括るのは良いですね。

yo-ka:「ZERO」が最初で「LAST BLOOD」が最後というのは、この作品の肝ですよね。

また歌詞が「乖離性イデオロギー」「RED ROMANCE」と絡み合っていたり。

yo-ka:そうですね。『R.I.P.』というものが、時間が大きなテーマになっていて。それこそ「RED ROMANCE」も俺たちが過去を噛み砕いて、飲み込んで、今の自分たちの中に取り込んでできたもので、そうやって未来ができていく。そういう思いがあったから、「LAST BLOOD」も過去、今、未来を見つめて書いていきました。

まさに〈過去も今も未来も全て 現実と続いてく〉という歌詞があります。

yo-ka:切り離せるもんじゃないよと。だから苦しいし、だから喜びがあるんですよね。

「LAST BLOOD」というタイトルは、命ある限りというような意味合いでしょうか?

yo-ka:そうですね。サビにある〈血の雫その最後まで〉という。だからそれってDIAURAの決意ですよね。DIAURAの血が流れ続ける限りはという。今回はそれで締めたかったんです。

「愚民の日」でyo-kaさんが発した「命続く限り、DIAURAがある限り、音楽を、ライブを作り続けていきたいなと改めて思いました」という言葉にも繋がりますね。そして、11月3日からは早くも11周年に向かうツアーがスタートします。

達也:まずはちゃんと開催できればいいなという思いが強いです。一人で曲順通りにドラムを叩いたりすることがあるんですけど、今作全曲すごく心地いいドラムなんですよね。なので、来てくれる愚民たちには心地いい時間を与えてあげたいなと思います。皆も体調には気を付けて、楽しい時間を過ごせればいいなと思っています。

翔也:今ってライブに行くまでにすごく決断が必要じゃないですか。「本当に行って大丈夫かな? 何かあったらヤバイな」と思うだろうし。それに対して、行くと選択したことを後悔させたくないので、冬のツアーも全員に行って良かったなと思ってもらえるようにできればと思いますね。

「愚民の日」で翔也さんは「ルールを守ってもこんな景色になれるんだと自信になりました」と言っていましたよね。

翔也:俺らも手放しでやるぞとはならないので。やるからには守ってやる。だからこそ、行って良かったとなるのが一番大事かなと思いますね。

佳衣:この状況になってからツアーをしていて、各土地でライブが終わった後、次ここに来られるのはいつになるんだろうな、もしかしたらちょっと先になるんじゃないかなと、ふと考えることがあるんです。ツアーをちゃんと開催できて、その場所に行くことができるというのは本当に有り難いことだし、嬉しいことだなと思います。次の約束はまだできない状態ではあるので、行くからにはとにかくその1本を大事に、来てくれたお客さんと一緒に楽しむだけですね。

yo-ka:このアルバムを作って、「ZERO」の歌詞にもあるように、本当に〈もう一度ゼロから始めよう〉という思いなんですよね。ちょっと前までは、10年経ったからこうじゃなきゃいけないとか、積み上げてきたものに縛られてしまう感覚みたいなものもあったんです。そういう自分がいたのも事実だなと、この1~2年の中で認められた気がするんですよね。そういったものがいかに自分自身をつまらなくしているかということに気付いてから、良い意味でどうでもよくなることが多々あって。もちろん、この状況の中でライブをやるということは、覚悟を持って徹底することは徹底する。その中で同じ今を共有するのであれば、悔いなんか残しちゃダメで。後悔するようなライブを今この時期にやりたくないという思いもあるし、14曲ものフルボリュームのアルバムができて、バンドや自分自身が生まれ変わるのって今だなと思うんですよ。そういう気持ちでこの1年歌ってきましたけど、それを形として引っ提げて回ることができるので。だからと言って過去の曲をやらないということじゃなくて、自分たちのこれまでの全てを持って生まれ変わるって最強じゃないですか。それができるのが今だと思うので、1本1本死ぬ気でいきたいなと思います。そんな思いで挑むので、楽しみにしてもらいたいですね。

フルアルバムが出る=たくさんの新曲を一気に聴けるわけですが、その度にちゃんと新しいDIAURAを見せてくれる、次のフェーズに進んでいるんだなと感じさせてくれる、それってすごいことだなと思うんです。

yo-ka:頭で決めて、その通りにできるわけでも変われるわけでもないのは経験としてわかっているんですけど、大事なのって大きな一歩じゃないんですよね。自分でも気付かないような小さな一歩が、その次に活きてきたりする。ほんのちょっとでも進んだと思えれば成功だと思います。このアルバムを初めて聴く人たちと一緒で、どうなるかなんて俺もわからない。わからなからこそ楽しいよねと言えるので、本当にゼロからです。

(文・金多賀歩美)

DIAURA

yo-ka(Vo)、佳衣(G)、翔也(B)、達也(Dr)

オフィシャルサイト

リリース情報

New Album『R.I.P.』
2021年10月6日(水)発売

[初回盤](CD+DVD)NDG-18 ¥4,400(税込)

[通常盤](CD)NDG-19 ¥3,300(税込)

収録曲

[初回盤]

  1. ZERO
  2. 死抗回路
  3. 乖離性イデオロギー
  4. Loop[S]Diver
  5. Missing piece
  6. Caligula
  7. Gate of Labyrinth
  8. Hurt
  9. その証明
  10. Believer
  11. Hidden cry
  12. RED ROMANCE(bonus track)
  13. ミザリー
  14. LAST BLOOD

[DVD]
「乖離性イデオロギー」MV

[通常盤]

  • ZERO
  • 死抗回路
  • 乖離性イデオロギー
  • Loop[S]Diver
  • Missing piece
  • Caligula
  • Gate of Labyrinth
  • Hurt
  • その証明
  • Believer
  • Hidden cry
  • ミザリー
  • LAST BLOOD

ライブ情報

●「Evil’s Night Party 2021」yo-ka生誕祭
10月31日(土)新宿BLAZE

●「R.I.P.-to chaotic future-」tour
11月3日(水・祝)HEAVEN’S ROCKさいたま新都心
11月6日(土)横浜FAD
11月7日(日)柏PALOOZA
11月13日(土)仙台JUNKBOX
11月14日(日)郡山HIP SHOT
11月18日(木)青森QUARTER
11月20日(土)札幌SPiCE
11月21日(日)札幌SPiCE
11月27日(土)神田SQUARE HALL
11月28日(日)神田SQUARE HALL
12月4日(土)福岡Be-1
12月5日(日)福岡Be-1
12月11日(土)HEAVEN’S ROCK宇都宮
12月18日(土)名古屋E.L.L
12月19日(日)名古屋E.L.L
12月25日(土)大阪BananaHall
12月26日(日)大阪BananaHall
2022年
1月20日(木)TSUTAYA O-EAST