インタビュー プレゼント

DIAURA

DIAURA

変わらない願い唯一の歌を――。『FINALE-Last Rebellion-』に込められた4人の決意。DIAURA新章が今、幕を開ける。

7月13日、服部緑地野外音楽堂公演をもって前ツアーを完遂し、8月1日にレーベル「N.D.G」設立、オフィシャルサイトとファンクラブ「愚民党」のリニューアルオープン、ニューシングルのリリース、全国ツアー開催を一挙に発表したDIAURA。環境を変え地盤を固めた上で、DIAURA新章の第1弾作品として彼らが生み出した『FINALE-Last Rebellion-』は、まさに今現在のDIAURAのリアルそのものであり、そこには4人の強固な決意が込められている。毎年恒例の「愚民の日」公演を終えた翌日の彼らに、前ツアーファイナルと前日の記憶、そして最新作について、じっくりと話を聞いた。

◆今を妥協したら、絶対それが未来に返ってくるから(yo-ka)

yo-ka

――前ツアーファイナルは7月13日の服部緑地野外音楽堂でしたが、初の野外ライブはいかがでしたか?

yo-ka:8月から新しい体制で活動していますが、前作アルバム『DEFINITION』を出してスタートしたツアーというのが、今の体制に向かうためのものでもあったので、全体を通して4人がとても未来を見据えていたというか。もちろんこれまでがそうじゃなかったわけではないんですけど、よりエネルギッシュなツアーだった。そういう中で、ファイナルが初の野外だったので、すごく気持ちでやっている感じがしていて。音楽を始めた時の感覚に近いような、楽しさをすごく感じられたのが印象的でした。

――明るい空の下でライブをするのはどんな感覚でしたか?

yo-ka:明るかったんですけど、ライブの半分は雨が降っていたんじゃないかな。俺の前にちょっとした花道を作っていて、自ら思いきり雨に打たれに行ったんですけど、そういうのも「あぁ、野外でやってるな」という実感がありましたし、皆が雨合羽を着ているのは異様な光景でしたけど、それもそれで楽しかったですね。

達也:俺はイヤモニをしているんですけど、あのツアー中、聴こえてくる音量を色々と変えてみて、自分の生のドラムの音をよく聴こえるようにしていたんですよ。それでライブハウスを回ってきて、最後が野外だったわけですけど、やっぱり生の音の返り方が全然違って、ものすごく気持ちよかったですね。外の開放感もあって、あの時にやった「断頭台から愛を込めて」は特にグッとくるものがありました。あぁ、曲が育っていったんだなと実感できましたね。

――MVも崖で撮影された壮大なものでしたし、野外が似合う曲なのかもしれないですね。

達也:確かに、そうですね。

佳衣:あの日を迎える前に、やっぱり夏だから暑いんだろうなとか、雨が降るのかなとか色々と想像していたんですけど、実際にその時になってみないとわからないことが多かったなと。それこそがライブなんだなと思いました。その時その時、様々な状況に自分たちが対応していって、その時にしかない瞬間がたくさんあったので、すごく良いライブだったなと思いますね。

翔也:虫が怖かったです(笑)。リハ中に客席に出て音を確認したりしていたんですけど、でっかいカナブンみたいなのが飛んでいて、それがもし本番中に飛んできたら、さすがにカッコつけられないんじゃないかなと思って(笑)。本番は飛んでこなかったので、無事に終えられました。

――飛んでこなくてよかったです(笑)。そして、8月1日にレーベル「N.D.G」設立、オフィシャルサイトとファンクラブ「愚民党」のリニューアルオープン、ニューシングル『FINALE-Last Rebellion-』のリリース、全国ツアー開催が一挙に発表されました。レーベル名はNeo Dictatorial Gardenの頭文字ということで。

翔也:メンバーでいくつか名前を出し合っていて、候補が三~四つありました。

yo-ka:やっぱりDIAURAの音楽を表現していく場所として、バンドの色をより濃く出せるものにしたいなということで、満場一致でN.D.Gに落ち着きましたね。

――発表後すぐに東名阪でFC会員限定無料ワンマンが行われましたが、8月3日の渋谷クアトロ公演でyo-kaさんが発した「未来を守るために今を守らなければいけない」という言葉も印象的でした。

yo-ka:結局そうなりますよね。今を妥協したら、絶対それが未来に返ってくるから。今回のことは全てそれ故の選択でした。それを音楽、ライブで示していくことが、今の我々の使命だと思うし、そんなライブができていると最近は特に感じています。

――環境を変えることはバンドにとって大きな変化だと思いますが、整うまでの期間、水面下ではやはり大変でしたか?

yo-ka:うーん。それこそ水鳥みたいなものですけど、皆そういうものなんじゃないですかね。どれだけスーッと泳いでいるように見えても、実際はそれだけじゃない。だけど、その裏側なんて明かす必要も見せる必要もないと思うし、もがいていないバンドなんていないと思うんですよね。ただ、何のためにもがくのかというところが、この4人で合致していた。DIAURAのためにもがいていたわけで、上手くいかないこと、納得いかないこともたくさんあったんですけど、ずっとそのままだったらDIAURAというバンドの存在意義なんてなくなるし、妥協を重ねたDIAURAに何の説得力があるんだと思うんですよね。俺はそんな人間になりたくなかったし、そんなバンドでいたくなかったから、すごく悩みましたけど、メンバーもわかってくれたし同じ気持ちになれたので、じゃあ戦うしかないじゃないかというところにすぐに移行できました。それは、このDIAURAだったからだと思います。

佳衣:色々と環境は変わったんですけど、自分たちがちゃんと変わらない芯があるものを持ち続けていればいいと思いますし、それがあるからDIAURAはこうして立ち止まらずに進んで来られたんだと思います。全てはバンドのために4人それぞれが考えて悩んできたことで、それはこれからも変わりません。何よりDIAURAというものを第一に考えて進んでいくことが大事なんだと思います。

――そして昨日(取材日現在)「愚民の日2019」@TSUTAYA O-EASTを終えたばかりですが、「愚民の日」らしいセットリストだったなと。特にグッと来た瞬間を挙げるなら、どんな場面でしょう?

翔也:もちろん要所要所あるんですけど、俺は「Daybreaker」のギターソロの部分ですね。俺、普段ドラム台に寄ることって、そんなにないんですよ。ドラムを構うんだったら、お客さんを構いたいし(笑)。

達也:まぁまぁまぁ(笑)。

翔也:ただ、この時に行ってみて、そこでのやり取りもありつつ、後ろから見る二人(yo-ka、佳衣)の姿というのもあって、「あぁ、バンドやってるな」という感覚があったんですよね。

――ちなみに、最後のMCで翔也さんは「何かを諦めたつもりはありません」と言っていましたよね。

翔也:8年やっていると、そういう見られ方をする時があるんです。ただ、こっちは何も諦めていないというところで、ちゃんと上を目指すし、これからも変わらずにバンドを始めた時くらいの気持ちでやっていきたいなと。それを改めて言葉にして言ってあげれば、お客さんも安心してくれるかなと思うんです。

――なるほど。佳衣さんのグッと来た瞬間は?

佳衣:1曲目の「FINALE」ですね。毎回新曲を出す時はそうなんですけど、特に「FINALE」に関しては自分がこうでありたい、DIAURAはこうでありたいという姿を、曲を作る前から思い描いていて、それを実際に初披露した時に、自分自身が奮い立たせられるような感覚があったんです。まず自分たちが奮い立たないと、お客さんにも伝わらないと思うので、そういう点では1曲目から本当に力強いDIAURAを見せられたなと思います。

yo-ka:「FINALE」はこのバンドで表現したいものが間違っていなかったと自分でも感じられる場面だったんですけど、感情の揺さぶりがすごく大きかったのは、アンコール最後の「SIGNAL」でした。さっき気付いたんですけど、このライブって、新曲で始まって新曲で終わっていたんですよね。いつもアンコールは曲を事前に決めていなくて、何曲か候補が並んでいる中から、その時の感覚でやりたいものを選んでいるんです。

――そうなんですね。

yo-ka:「FINALE」と「SIGNAL」は、曲調は違えど伝えたいことは同じで、俺たちがDIAURAを信じているその思いが、これからの世界を変えていくという決意を込めた曲で、「SIGNAL」はアッパーな感じだし、最後にこれで一つになりたいなと。新曲だからお客さんはわからないけど、伝えたいことがあるから伝えるというところで、これを選びました。自分で書いておきながら、昨日のあの瞬間、そのメッセージを目の前の愚民たちに向けて歌っているということに震えてしまって。すごく高揚感があって、久しぶりに感じた感覚というか。この感覚何だろうっていう得体の知れないものなんですけど、それってこれからのライブで何かが変わりだす予兆だったりするんですよね。そういうものを感じたこと、新曲で終わったこと、結局これが何を指しているかって、最新のDIAURAが何よりカッコいいということなんですよ。新しく生み出していくDIAURAが、きっと今まで以上にカッコいいものになるということを確信した場面でした。

――結果的にすごく意味のあることでしたね。

yo-ka:曲がそうさせたんだと思います。運命的だなと後々思いました。

達也:俺は、「FINALE」が終わって2曲目「FAKE[s]」に入る時ですね。新曲を初披露して、そのカウントで「FAKE[s]」に入ったんですけど、その時のDIAURAの勢い、力強さをすごく感じて。楽しくて笑っちゃうのではなく、自信に満ち溢れて笑みがこぼれるみたいな感情がありましたね。それと、CO2がバーッと出ていたので、それも気持ちが高ぶって、今の俺たちカッコいいだろうなと思いました。

◆曲から自分たちが伝えたいことが見えなければ、意味がない(佳衣)

佳衣

――今作『FINALE-Last Rebellion-』は、新たな始まりの第1弾作品ということを意識して制作に臨んだのでしょうか?

yo-ka:俺は詞を書く上で、すごく意識しましたね。8年やっているバンドなので、環境が変わる時というのは良からぬ想像や要らぬ心配を与えてしまう恐れもあるじゃないですか。実際にそういう声もあったし。当の俺たちはやるべきことをやるだけなので気にしていないんですけど、そういうものも全部パーンッと跳ね除けるような、「DIAURAですから大丈夫です」という力強さも必要だったし、佳衣さんがリードの「FINALE」を書くにあたって、DIAURAを象徴するような曲にしたいねという話はしていました。

――作品タイトルにある「Last Rebellion」は直訳すると「最後の反乱」になるわけですが、なぜ「Last」なのでしょう?

yo-ka:それは、明日がどうなるかわからないからです。結局、未来を作るのが今だと思うので、例えば「これは明日やろう」としたら、明日は昨日のマイナスから始まるわけじゃないですか。バンドも作品もそういうことと同じで、常にこれが最後になるという気持ちで挑まないと、迫力は出ないと思うんです。そうやって作った曲たちじゃないと核になり得ないというか。この8年という歳月をかけて感じてきたことです。ましてやこういう切り替わりのタイミングだからこそ、決してネガティブな「Last」ではない。精神性の問題で、これが最後になるんだというつもりでこの作品を歌いたい、自分の中ではそういう意味合いでしたね。

――アルバム『DEFINITION』のリード曲はバラードナンバー「断頭台から愛を込めて」で、今作の表題曲「FINALE」はミディアムナンバーですが、『DEFINITION』の次に出すシングルの曲調として、他の選択肢はあったのでしょうか? というのも、「FINALE」とc/w曲「SIGNAL」、どちらが表題でもおかしくないなと。

yo-ka:それは結構議論になったところではあるんですけど、バンドの意思として「FINALE」になりました。でも、タイトル的にも昨日初披露した感想としても、やっぱりこれがDIAURAだよなと思えたので、大正解だったと思います。

――「FINALE」は佳衣さん作曲ですが、特に佳衣さんの中で、DIAURAのイメージとして広い規模感というのが常に念頭にあるのかなと。

佳衣:広い規模感をすごく意識しているわけではないんですけど、狭い規模は考えていないですね。ちゃんとその曲から自分たちが表現したいこと、伝えたいことが見えなければ、意味がないと思っているので、曲を作る前に今回はこうしようという話をした上で、そこを目掛けて作っていくんです。毎回、今回はこうしようという世界観が割と規模の大きいものだったりすることが多いので、それに沿う形で自然とそうなっていますね。

――前作でも「SPECIES」「ivy」で規模感のお話が出ましたが、そういうものを音で表現する上で、必然的にストリングスを入れることが多くなるのでしょうか。

佳衣:ストリングスは個人的に好きなんですよね(笑)。でも、それこそ「SPECIES」「ivy」は自分の中では新しい挑戦の部類の曲だったので、今までのDIAURAとはスケールが違うものではあったと思うんですけど、曲を作る上で、ちゃんとDIAURAの音楽があって1本芯が通っている中で、振り幅は広く持ちたいなと思っています。

――「FINALE」の英詞部分のストリングスの緊迫感から、ギターのフレーズがそれをさらに増幅させ、ラスサビに入る流れがたまらないです。

佳衣:ふふふ(笑)。あれは個人的にはすごく好きなパターンでもあります。

――ラスサビ後半のコードの変化もとても効いていますよね。

佳衣:サビ自体が転調しているんですけど、あそこでコードの動きがちょっと変わっていますね。それがあるとさらにドラマティックになるというか。最後に向けて、ドラマ性を作るという思惑が…。これは自分の中では鉄板のグッとくるパターンですね(笑)。

――まんまとグッときました(笑)。

佳衣:ありがとうございます(笑)。

――先ほどからお話が出ている通り、「FINALE」というタイトルながら未来を歌っていますよね。

yo-ka:タイトルだけ出した時に、このバンド終わるの?と思った人もいたかもしれないですけど、真逆です。歌詞を書いた時はもがいていた時期でもあったし、色々な感情がある中で、俺は恨み言を書きたいということはないので、自分の感情に蓄積されていた後悔や理不尽にケリをつけるようなことを書きたかったし、そういう歌が歌いたかった。結局その先には前向きな感情しか残っていなかったんですよね。だから、本当に自分の思いそのもの、DIAURAのリアルです。次の舞台に進むための「FINALE」なので、前向きですね。

――「SIGNAL」にもまさに〈終わり〉〈新たな幕開け〉というワードが入っています。「FINALE」に〈引き金を引いた〉、「SIGNAL」に〈過去に銃口を〉とあり、どちらにも〈真実〉というワードが入っていますが、こういう繋がりは意識的に?

yo-ka:そうですね。「FINALE」の後に「SIGNAL」を書きました。先ほどの曲調の話になりますけど、表題曲の印象だけに引っ張られるシングルにはしたくなくて、今のタイミングで出すシングルとしてはなおさら、表題曲と同等の、もしくはそれ以上のパンチ力がc/w曲に必要だと思って。漠然とした予感ではあるんですけど、「FINALE」と「SIGNAL」はこの先ずっと、ライブでより強大な力を持つ曲になっていくと思うんですよ。だから「SIGNAL」は単純にc/w曲の一つではなく、それこそ表題曲でもいいくらい強さを持てる曲です。でも実は、あまり狙って作ったわけではないんですよ。

――と言うと?

yo-ka:ツアー中、ライブを終えて東京に戻ってくる道中で、今欲しいものって何だろうと思った時に歌詞とメロディーが出てきて、東京に着いてすぐに作ったというのが、この曲の生い立ちです。だから、ライブですごく歌いたいと思って作った曲です。体制が変わって、これからもライブをしていく中で、今の俺たちが伝えるべきことは「FINALE」に書いているんですけど、それをさらに増強させるような関係性を持った曲が「SIGNAL」です。だから、メッセージは同じなんですけど、同じであり、普遍的なものなんですよね。そして昨日「FINALE」が1曲目で「SIGNAL」が最後の曲になったわけですけど、そういう存在の仕方ができる、同じ意思を持って共存できる曲です。そうなったのは必然だったと思いますね。

◆こうするんだという決意が伝わっていればいいなと(翔也)

翔也

――達也さんは「FINALE」と「SIGNAL」に関して、レコーディングした時と初披露した時では感覚の違いはありましたか?

達也:想像以上に、演奏して高揚感というか気持ち良さはありましたね。「FINALE」はガッツリ盛り上がる感じは想像していなかったんですけど、そういうことは関係なしにDIAURAの力強さを見せつけることができているなと思いました。「SIGNAL」は初見なのに皆楽しんでくれているのが見えて、それに触発されて自分も楽しくなりますし、相乗効果が生まれているのを実感できましたね。

――レコーディングの難易度はいかがでしたか?

達也:それは…毎回苦労しますね(笑)。割と早い段階でデモは上がっていたんですけど、ツアーを回っていたので、スタジオにこもっての作業よりは、自分でイメージしてPCで打ってみてどうなるかなというほうが多かったので、イメージ作りが大変でしたね。

――PC上で思い描いていたものを実際にレコーディングで叩いてみて、「ちょっと違うな」と思う部分も出てきましたか?

達也:それはありましたね。音や機材も違いますし、実際に叩いてみて、メンバーに聴いてもらってリクエストをもらった上で変えたりもするので。毎回やっぱり難易度は高いなと思います。DIAURAの曲って難しいんですよね。例えばカラオケで歌っていても、メロディー難しいなと、よくあんなに軽々と歌えるなと思うんですよ(笑)。

――カラオケでDIAURAの曲を歌うんですね(笑)。

達也:聖誕祭で歌うことがあるので、その練習でカラオケに行って歌ったんです(笑)。DIAURAは演奏もメロディーラインも難しいと思います。コピーしてくれるバンドさんがいると聞いたことがあるんですけど、苦労する曲は苦労するんだろうなと。

――ちなみに、バンドキッズがコピーするのにお薦めするなら、どの楽曲ですか?

達也:「FINALE」は難しいから挑戦してほしいですね(笑)。「SIRIUS」をやってくれているのを見たことがあるんですけど、あの曲も思い入れがあるので嬉しいし、難しいのでよくコピーしてくれたなと思いました。

翔也:コピーされるのはやっぱり嬉しいですよ。俺は、曲は何でもいいです。YouTubeで「弾いてみた」とかあるじゃないですか。ああいうのも、好きじゃなかったらやらないだろうから、やっぱり嬉しいですね。難易度は関係なく、曲が好きであればいいかな。「この曲がやりたい」というのが一番良いんじゃないですかね。

佳衣:あえて「断頭台から愛を込めて」とか(笑)。勢いでコピーできる曲は結構あると思うんですけど、こういう曲ほどバンド感や色々と神経を注ぐことが多いと思うので、そういうのもいいんじゃないかなと思いますね。ライブでやっても盛り上がらないでしょうけど(笑)。じっくり聴かせてほしいですね。

yo-ka:「MASTER」や「赤い虚像」は結構やってくれていると聞くんですよ。ライブで「MASTER」をやって「お前たちのマスターは誰だ!?」とか言っているらしくて、どんな空気なんだろうなというのが気になるんですけど(笑)、まぁ俺だからね、ということだけはわかっておいてもらえれば。でも、やっぱり嬉しいですよ。自分も昔は色々やりましたし。コピーをやっている時、「オリジナルより俺のほうが上手いから!」と思っていましたもん。それくらいの気持ちで「MASTER」をやってほしいですね。

――そうですね。話は戻り、翔也さんは「FINALE」と「SIGNAL」に関して、レコーディングした時と初披露した時で感覚の違いはありましたか?

翔也:そんなにギャップはなかったですね。自信を持っているシングルなので、そこに変な違いは生まれないというか。こうするんだという決意が伝わっていればいいなと思います。実際手応えもあったので、ツアーが楽しみになったなと。レコーディングに関しても、この2曲は特に手こずることもなくできたんですけど、「Mind Mirror」が…。

――かなり特徴的なベースだなと思いました。

翔也:なかなか世界観に馴染めなくて。今までのDIAURAにはなかった世界観なので、そこに今までのDIAURAではやっぱりハマらなかったなという感じでした。

――Bメロはスラップですか?

翔也:そうですね。今まであまり派手に入れることはなくて、最近ちょこちょこ入れるくらいで、スラップ自体があまり好きではなかったんですけど、その表現力は持っていて損ではないなと思って。レコーディングに大分時間がかかりましたね(苦笑)。2時間くらい弾いていたんじゃないかな。

◆レベルアップしたDIAURAを見せたい(達也)

達也

――「Mind Mirror」は通常盤のみの収録ですが、選曲の決め手は何だったのでしょうか?

yo-ka:その他と全然違うからというのもあるし、今まで気付かないうちに蓋をしていた自分の色を蘇らせたというか。DIAURAは“Dictatorial Aura”=独裁と掲げてやってきて、そういう中で物を作っていくと、どうしても自分の意思や思想を言葉にすることが増えていって。それまでは物語的なもの、世界観重視な非現実的なものも好きだったし、そういうものを作っていた時期もあったんです。だけど、ことDIAURAにおいては、そうじゃないなと自分の中で線を引いてしまっていた部分があって。こういうタイミングというのもあったんですけど、自分は何に縛られる必要があるんだろうと、自分で自分が書きたいものを縛るのがバカらしくなって、書きたいから歌いたいから作りました。

――そんな思いがあったんですね。

yo-ka:だから「SIGNAL」とは全く違うモードでできている曲ですけど、どうせだったら歌詞も全然違うものにしようと思って。今までDIAURAでそういう世界観で書かなかったから、翔也は馴染みづらかったんだと思うけど、音楽って自由だし、DIAURAがやれば絶対にカッコいい音になるので、あえてやりたかったんです。

――五つのメロで構成されていて、1コーラス目にはない〈紫色の風〉のブロックが2コーラス目にあったり、なかなか珍しい構成だなと。

yo-ka:特に何も考えずに衝動で作っていたら、何かブロックが増えていたんですよね(笑)。リズムパターンも、元々デモでは〈紫色の風〉のブロックは頭打ちだったんですけど、達也がいじってくれて、良い感じにハマりました。

達也:ドラマティックになるし、曲の流れ的にもこうしたほうがハマるんじゃないかというところで。

――イントロにはオルゴールのようなメロディーがあり、アウトロはほぼない潔い終わり方ですね。

yo-ka:イントロは佳衣に作ってもらいました。

佳衣:元々そういう同期が仮で入っていたんですけど、それを打ち直して作りました。自分もこっち側…眠りの森出身なので(笑)、yo-kaが伝えたいことややりたいことは、多分こうだろうなというのはすぐにわかって、スムーズに差し替えましたね。

yo-ka:出身が一緒なので(笑)。

――〈紫色の風〉とは、何を示しているのでしょうか?

yo-ka:この曲が終わった時の主人公の感情としては、何も認めちゃいないんですよね。俺なりのモチーフへの解釈でもあるので、その繋がりと終わりで考えてみてほしい曲ですね。言っちゃうと、「あぁ、そういうことね」となるだけなので。この曲はメルヘンなんですよ。翔也のレコーディングの時も「これはダークなメルヘンだから」と伝えていました。そこに明確な結末は用意されていちゃダメだと思うんです。この曲を聴きながら、眠りの森に入ってもらえたらいいと思います。彷徨ってもらえればいい。だから、「FINALE」「SIGNAL」とは聴き方も違います。

――なるほど。でもこれはこれで、ライブでは盛り上がるんじゃないかなと想像します。

yo-ka:歌モノのこういうテンポ感の曲はこれまでにもありますけど、またちょっと違う感じになると思いますね。

――11月2日から全22公演に渡る全国ツアー『DIAURA単独公演2019-2020「REBELLIONS PARADE」』がスタートし、ファイナル&9周年記念の1月26日TSUTAYA-O-EAST公演には「Rebirth Again」という副題が付けられています。

yo-ka:8月1日から体制が変わって、『FINALE-Last Rebellion-』を出して、「REBELLIONS PARADE」を回って「Rebirth Again」で終わるというところでの、ツアーの重要性ですよね。

――8月からの一連の流れの終着地が「Rebirth Again」であり、ここで一つの区切りを迎えると。

達也:『DEFINITION』の時のツアーがすごく良いものを作り上げることができたと思えるものでしたし、「愚民の日」もメンバー間のアンサンブルがとても心地よかったので、このままより高めていけたらいいなと思います。前ツアーで個人的に目標を立てて見えるものもあったので、また次のツアーに向けて色々と目標を掲げて練習しながら、レベルアップしたDIAURAを見せたいですね。長いツアーではありますけど、1公演しか観られない愚民もいると思うので、1本1本を大事に、どこに来てもすごく良かったなと思ってもらえるライブにしたいと思います。どこでも来てください!

翔也:本質は、目の前にいる愚民を楽しませるということが第一なんですけど、今年は色々とあったし、このツアーが始まったらもう今年が終わるので、2019年が結果オーライと全員で言えればいいなと。そういう結果がちゃんとライブで示せたらいいなと思います。

佳衣:バンドって1ツアーを終えると何かが絶対に変わると思うんです。そういうものなんだなと、前ツアーを終えて改めて考えさせられることがありました。だから今回のツアーも絶対にバンドにとって何かしらの意味があって、それがバンドのためになるというのは間違いないと思います。来てくれる方が最終的にはカッコいいDIAURAを観られたら一番良いと思うので、バンドがまずカッコよくあることというのは、これからもっともっと突き詰めていきたいなと思います。

yo-ka:単純にステージに立って4人で演奏していて、俺はそれが何よりカッコいいと思えています。そう改めて思わせてくれたのも、今年1年だったり、その中で感じたことの影響は大きいと思うし、それを純粋に大事にしたいと思うんですよね。「愚民の日」を終えて、4人で「いやー、最高だったね」なんて言葉は交わしていないけど、そう思っているのはわかるので、そういうライブを積み重ねていくことこそがDIAURAにとって、すなわち愚民にとって、互いに喜び合えるものになると思います。今、それができる状況にあるし、作品も本当に納得して出せるものができている。だからツアーファイナルが「Rebirth Again」でもあるんですけど、これまでのDIAURAにケリをつけて、これからのDIAURAを明確に示すことができればいいなと思います。ここ数年DIAURAを観ていないという人がいたとしたら、本当に観てほしいんですよね。「君が知っているDIAURAは、もうDIAURAじゃないよ」と言えるくらい、日々進化しているので。言葉で言うのは簡単ですけど、このツアーは絶対に今想像できること以上のライブが作れると思っています。そしてファイナルは9周年であり、10年という節目に向かって走っていくわけで、自ずと希望を感じられるファイナルになると思いますよ。その希望を幻にはしないし、現実に変えていく強さというものをツアーを通して示して与えていければいいなと。それを自分も感じたいので。今この4人だったら、それができると思うから。来い!ということですね。

(文・金多賀歩美)

プレゼントアイコンDIAURAからのプレゼントはこちら!

ARTIST PROFILE

DIAURA

<プロフィール>

yo-ka(Vo)、佳衣(G)、翔也(B)、達也(Dr)から成るロックバンド。「独裁的なオーラを解き放つ」という意味合いを持つ『Dictatorial Aura』をコンセプトに、2011年1月22日より活動開始。2012年3月、1stフルアルバム『GENESIS』をリリース。12月には自身初の渋谷公会堂公演を成功に収めた。その後も47都道府県ツアー、二度の中野サンプラザ公演など精力的に活動。2019年2月、ミニアルバム『DEFINITION』をリリースし、服部緑地野外音楽堂での初の野外ライブを含む全国ツアーを開催。8月1日、レーベル「N.D.G」を設立。ニューシングル『FINALE-Last Rebellion-』を引っ提げ、11月2日より全22公演に渡る全国ツアーの開催が決定している。

■オフィシャルサイト
https://diaura.net/

【リリース情報】

FINALE-Last Rebellion-
2019年10月2日(水)発売
(発売元:フォーラム/販売元:ダイキサウンド)

FINALE-Last Rebellion-
[初回限定盤A Type]
(CD+DVD)
NDG-004
¥2,000+税
amazon.co.jpで買う
FINALE-Last Rebellion-
[初回限定盤B Type]
(CD+DVD)
NDG-005
¥1,800+税
amazon.co.jpで買う
FINALE-Last Rebellion-
[通常盤C Type]
(CD)
NDG-006
¥1,500+税
amazon.co.jpで買う

【収録曲】

[初回限定盤A Type]
[CD]
01. FINALE
02. SIGNAL
[DVD]
FINALE(MV)

[初回限定盤B Type]
[CD]
01. FINALE
02. SIGNAL
[DVD]
「2019.07.13 服部緑地野外音楽堂」ライブ映像

[通常盤C Type]
[CD]
01. FINALE
02. SIGNAL
03. Mind Mirror

【ライブ情報】

●DIAURA単独公演2019-2020「REBELLIONS PARADE」
2019年
11月2日(土)F.A.D YOKOHAMA
11月4日(月・祝)柏PALOOZA
11月9日(土)HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3
11月10日(日)渋谷WWW X
11月15日(金)札幌KRAPS HALL
11月16日(土)札幌KRAPS HALL
11月18日(月)青森Quarter
11月20日(水)仙台CLUB JUNK BOX
11月22日(金)郡山HIPSHOT JAPAN
11月24日(日)HEAVEN’S ROCK 宇都宮 2/3
11月28日(木)長野LIVE HOUSE J
11月29日(金)HEAVEN’S ROCK 熊谷 VJ-1
12月1日(日)柳都SHOW!CASE!!
12月5日(木)名古屋Electric Lady Land
12月6日(金)神戸VARIT.
12月8日(日)福岡DRUM Be-1
12月11日(水)岡山IMAGE
12月13日(金)高松DIME
12月15日(日)柳ケ瀬Ants
12月20日(金)アメリカ村DROP
12月21日(土)静岡Sunash

-TOUR FINAL-
DIAURA 9th Anniversary Live -Rebirth Again-
2020年1月26日(日)TSUTAYA O-EAST

●DIAURA単独公演 「Dictatorial Countdown2019-2020」
2019年12月31日(火)東京キネマ倶楽部

●DIAURA単独公演 翔也聖誕祭「Mr.STUPiD 2020」
2020年1月31日(金)高田馬場AREA

●DIAURA単独公演 佳衣聖誕祭「dictatorial【K】ingdom V」
2020年2月7日(金)高田馬場AREA

●DIAURA単独公演 達也聖誕祭「Joie de Vivre 2020」
2020年3月28日(土)高田馬場AREA