THE MICRO HEAD 4N’S × defspiral カップリングツアー「9BALL GAMES」スペシャル企画:ドラマー編 〜TSUKASA × 和樹〜
5年ぶりに開催されるTHE MICRO HEAD 4N’Sとdefspiralによるカップリングツアー「9BALL GAMES」、パート別対談のドラマー編。各メンバーからも心配されるほど未知数なTSUKASAと和樹の初対談では、ドラムについてたっぷりと語ってもらった。普段なかなか聞くことができないマニアックな会話の中に、二人の共通項やキャラクターが垣間見えた。
今回の「9BALL GAMES」対談の中で最も未知数なチームということで、メンバーの皆さんも心配している様子でした(笑)。
TSUKASA:特に僕だからというのが一番大きいかもしれないですね(笑)。で、和樹君とは初対談なので、すごく心配されていると思います。
RYOさんからお二人への伝言で「ちゃんと会話をしてください」とのことでした(笑)。
TSUKASA、和樹:頑張ります!
お二人の初対面はいつだったのでしょうか?
和樹:多分、Luv PARADE主催「DEVIL’S PARTY 2022」@Spotify O-EAST(2022年6月開催)じゃないですかね。
TSUKASA:そうですね。
TSUKASAさんから見た現defspiralはどのような印象でしたか?
TSUKASA:ちょっと遡るんですけど、まずリハーサルの時点でドラムセットの色や機材で「お、なんだこれは!?」とビックリしちゃって。これはすごい人なんだろうなと。実際ライブを観させていただいて、やっぱりそれだけのプレイだなぁとわかりました。機材を見ただけでわかるんですよね。
和樹:そうなんですか?
TSUKASA:すごく正確なリズムで、defspiralのこれまでやってきた歴史を何の不安もなく引き継いで、これから新しいものを作っていけそうという感じがドラミングから伝わってきましたね。
「DEVIL’S PARTY 2022」では、TSUKASAさんはTHE MICRO HEAD 4N’SではなくLuv PARADEとOFIAMとしての出演でしたが、和樹さんが観た印象はいかがでしたか?
和樹:すごく上手なドラマーという印象が強くて、丁寧でタイトなドラムを叩く人だなと思いました。あと、僕が会場入りした時に、もうTSUKASAさんのドラムセットがライザーに組まれていたんですけど、なかなかなセットで結構ビックリした記憶がありますね。タムが左上辺りについていたと思うんですよ。
TSUKASA:そうですね。あの日は多分1曲くらいしか使ってないですけど(笑)。
和樹:僕はそこにタムを置かないので、すごく印象的でしたね。
やっぱり他の人のドラムセットは気になるところなんですね。
和樹:こんなところにこんなシンバルを置いてるんだとか、ついつい見ちゃいますね。
TSUKASA:僕はなかなか細いタムを叩いたことがなくて、ちっこいやつはロートタムくらいで。和樹君のセットにある胴の長いやつとかすごく興味があるので、今度リハで叩かせてください。
和樹:ぜひぜひ。今回の「9BALL GAMES」も持っていきますよ。
ドラム以外の部分でのお互いの第一印象はいかがでしたか?
TSUKASA:ご挨拶しにデフの楽屋にお邪魔しまして、和樹君を紹介してもらった時に「これから長い付き合いになると思うよ」と言ったのを覚えています。デフとは長い付き合いをしてきて、皆言っているんですけど家族だと思っているので。挨拶した時はまだちゃんと話をしたことがないから、寡黙な静かなイメージがありました。
和樹:緊張していましたね(笑)。あの時は初対面の大先輩が多かったので。それこそドラムセットに座ってみたいなと思いましたけど、なかなか恐れ多いなという感じでした。挨拶の時のことは頭が真っ白で覚えてないですね(笑)。僕自身もデフに加入してまだ1ヵ月も経っていなかったので、自分のことで精一杯みたいな状況でした。
和樹さんはマイフォのステージを観たことは?
和樹:新宿BLAZEでの新しいヴォーカルさんが加入された初ライブの時(2022年11月開催)、デフはツアーで地方にいたんですけど、配信を皆で観ながら移動した記憶があります。だから生ではまだ観てないんですよね。
TSUKASA:なるほど、皆でご覧になったんですか。恥ずかしい(笑)。
既にドラムのお話が出ていますが、せっかくの機会なので、今回はもっとドラムについて語っていただこうかなと。ご自身のセットの一番のこだわりを教えてください。
TSUKASA:右のオープン専用のハイハットがありまして、そこの角度ですかね。普通は大体左側に置くんですけど、どうしても右に置かないと叩けないフレーズがありまして。そのハイハットは閉めることもできるんですけど、閉める必要がない曲なので、ずっと口を開けたままでいるハイハットがすごく自分の中では新鮮で。…マイフォでは使わないんですけどね。
あら(笑)? それは何の時ですか?
TSUKASA:Luv PARADEでやったD’ESPAIRSRAYの「DEATH POINT」です。マイフォの時のドラムのこだわりは…。
和樹:バンドごとにセットが毎回違うんですか?
TSUKASA:いや、基本的には同じなんですけど、パーツがあったりなかったりして。ディスパの曲をやる時はすごく多いんですよね。マイフォの時のポイントはやっぱり左側にある2個のちっこいタムですかね。ライブでは感極まった時しか叩かないという。このタムは自分っぽいかなと思う部分です。
確かにあのタムの位置は特徴的だなと思いました。
TSUKASA:感極まった時、曲終わりのかき回している時とかに使いますね。
和樹:じゃあ、そこを叩いている時は「あっ、楽しいんだな」みたいな。
TSUKASA:かなりハイになっている時だと思います。
和樹さんの一番のこだわりは?
和樹:結構細かい話ですけど、タムが僕の前に4個並んでいて、この4個の高さがちょっとでも凸凹していると嫌で、絶対に水平じゃないと嫌なんですよ。皆はチューニングとかして音を作っている中、僕はちょっとした角度をずっと調整しています。そういう見た目的な部分が多いですね。シンバルの角度もそうで。SABIANのロゴが入っているんですけど、座った時にそれが全部自分のほうに向いていないと嫌なんです。なので、セッティングが終わった後、シンバルを全部自分のほうに向けて座るということをしています。もちろん叩いているうちにどんどん回っていっちゃうので、そこは仕方ないんですけど、最初に座った時にビシッとしているとテンションが上がるというか、やるぞという感じになりますね。
TSUKASA:A型っぽいお話でしたけど、和樹君B型なんですよね? 一緒です。
和樹:僕は間違えられたことのないB型ですね(笑)。
TSUKASA:へー(笑)。今の話はすごく几帳面な感じだったので。
和樹:私生活は全然そんなことないんですけど、ドラムのことは結構そういう感じになっちゃいますね。シンバルとか毎回ピカピカに磨いています。ピカピカと光っていてほしいんですよね。
TSUKASA:えらい。昔、吹奏楽部で、シンバルは逆に拭かないでおいたほうが、年季が入って深みが出るみたいなことを聞いたことがあって。それってジャンル違いとかなんですかね?
和樹:僕の知り合いのドラマーでもそういう方はいますね。ロックドラマーですけど。
TSUKASA:ほー。じゃあ僕も大丈夫ですね(笑)。
和樹:ただ、キラキラしているシンバルって、きらびやかな音がするイメージなんですよね。
TSUKASA:多分、毎回ちゃんと拭くほうが正しい気がします(笑)。
和樹さんのセットはタムとシンバルの数が結構多いので、全体として大きい印象があります。
和樹:そうかもしれないですね。でも、口径はそんなに大きくないんですよ。
TSUKASA:キックは22インチですか? 僕は22です。
和樹:僕は22と20です。24を使う人も多いじゃないですか。それもいいなとは思うんですけど、今のところ僕はこれが使いやすくて。
TSUKASA:キックが24だとタムの位置が高くなって叩きづらくなっちゃうんですよね。だから、24が置いてあるライブハウスで苦労した覚えがあります。
和樹:確かに。それこそタムの深さがあるやつだと、そうなっちゃいますよね。
リハの時はどのくらい持ち込むんですか?
和樹:僕はめちゃくちゃ少ないですね。その時のリハの内容にもよるんですけど、ツインペダルは必須で、あとはスプラッシュシンバルくらいですかね。
TSUKASA:え…! タムとかは?
和樹:あったら使うけど、なきゃないで何てことないです。
TSUKASA:チャイナシンバルも持って行きますよね?
和樹:あ、僕がよく行っているスタジオはチャイナが常設なんですよ。確かにそれがなかったら持って行きますね。なので、ツインペダル、チャイナシンバル、スプラッシュシンバル。
ツアーの時はどうなるんでしょう?
和樹:キャノンタム2個、普通のタム2個、スプラッシュ2枚、チャイナかな。僕のフルセットの2バスが1バスになるくらいの感じですね。今、デフのツアーもそのセットで回っています。「9BALL GAMES」ツアーも同じ予定ですね。
TSUKASA:僕はいつもツインペダルとチャイナ、スプラッシュですかね。タムはいつも箱のものをお借りしていて。
和樹:大分シンプルめな感じですね。
素朴な疑問なのですが、フルセットをご自身で一から組むとどのくらい時間がかかるのでしょうか?
和樹:どこからやるかにもよりますけど…。
TSUKASA:じゃあ、ドラムが置ける場所に機材は全部…あ、箱を開けるところからですか? どこからにします?
和樹:(笑)。僕だと、一人だったら大体1時間かからないくらいですね。
TSUKASA:僕も同じくらいですね。40〜50分とか。
和樹:それくらいはかかっちゃいますよね。
TSUKASA:マイフォはメンバーが手伝ってくれるんですよね。11月の新宿BLAZEの時も、皆が箱から出してくれて。すごく優しいんです。
和樹:ちょっと手伝ってくれるだけで、すごく助かりますよね。
TSUKASA:有り難いですねぇ。
※この対談の続きが読める完全版(Vif掲載分の倍のボリューム!)は「9BALL GAMES -4th-」各会場で販売される公式パンフレットに掲載!
(文・金多賀歩美)
ライブ情報
●THE MICRO HEAD 4N’S & defspiral Coupling Tour 2023 9BALL GAMES -4th-
7月22日(土)川崎Serbian Night
7月23日(日)柏PALOOZA(GUEST:DaizyStripper)
7月30日(日)仙台ROCKATERIA
8月4日(金)名古屋ell.FITS ALL(GUEST:SPLENDID GOD GIRAFFE)
8月6日(日)岐阜柳ヶ瀬ants
8月11日(金・祝)姫路BETA
8月12日(土)大阪RUIDO(GUEST:FEST VAINQUEUR)
8月19日(土)札幌SPiCE
8月20日(日)札幌SPiCE
8月26日(土)新宿BLAZE(O.A:SPLENDID GOD GIRAFFE/GUEST:H.U.G)
9BALL GAMES 特設サイト
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