ライブレポート

2020.8.23
THE MICRO HEAD 4N’S@LIQUIDROOM
STREAMING LIVE #3「The Unfinished Story」-9th Anniversary-

昨年6月に第三期の活動をスタートし、その後シングル2作品のリリース、2度の全国ツアー開催と、着実にその歩を進めてきたTHE MICRO HEAD 4N’S。今年3月からは、現メンバーで再構築した既存曲を4ヵ月連続配信しつつも、同時にコロナ禍の影響により当初7月リリース予定だったフルアルバム『The Unfinished Story』のレコーディングを一時中断、それに伴うリリース延期、5~7月に開催予定だった全国ツアーの中止を余儀なくされた。そんな一変した世界の中でも、新たな表現方法を模索しながら6月25日、7月31日には配信ライブを行ってきた。

去る2019年8月25日、8周年記念公演で発表された「Road to 10th Anniversary」Projectの一つ目の挑戦として掲げられたのが、彼らにとって歴代最大キャパシティであるLIQUIDROOMで9周年を迎えることだった。しかし、現在は政府や自治体のガイドラインを踏まえればライブの開催は可能ではあるものの、未だ終息の目処が立たないコロナ禍において、THE MICRO HEAD 4N’Sが下した決断はリアルライブの中止。かくして2020年8月23日、当初予定していた会場であるLIQUIDROOMにて、配信ライブが行われることとなった。この結論に至った彼らの思いは、発表以降、様々な場所で語られてきたが、当日のオープニング映像でも改めて各メンバーの言葉が届けられた。

15分を超えるものとなったZERO(B)制作によるこの映像では、「度重なる公演中止、9周年公演の配信への移行」「これからのTHE MICRO HEAD 4N’S」について5人が語り、最後には『まだまだ終われない 僕らの未完のストーリー いつかまた同じ時に 同じ場所で 同じ夢を見よう』というテロップで結ばれたのだった。

なお、この配信ライブを目前にVifが行ったkazuya(G)の単独インタビューにおいて、彼はこう語っていた。「9年前、僕らは“寄せ集めバンド”ってよく言われた。ヴォーカルが代わった時は「終わったな」とか言われたりもしました。でも、形は変われど9年間生きている。だから裏テーマとして、“寄せ集めバンド”の9年後を見てくれっていう思いもありますね」

9周年の幕開けに相応しく、THE MICRO HEAD 4N’Sの歴史の始まりとなった「HELLO MY CLONE」が1曲目を飾ると、AMENO(Vo)は画面の向こう側へ「聴こえてるかい?」と投げかけた。“再生の歌”から、続く「GLORIOUS BLAZE」で“新しい時代の幕開け”を歌い、このバンドの根底にあるもの、それが今も変わらないことを示してくれた。「ただ続けることは簡単なことです。そうではなく、ヴィジョンを持って、それをクリアしていってこその9周年なんです」とは、後のMCでZEROが発した言葉だが、彼らは常に様々な挑戦を続けながら、この9年間を生きて来たのだ。

この日のライブは、kazuyaが「過去と今と未来を繋ぐものに」と事前に語っていた通り、第一期、二期、三期の各楽曲が均等な曲数配されたセットリストで展開していったわけだが、その中にインストゥルメンタルが3曲組み込まれていたことも、バンド内でKREUZというインストプロジェクトを行っているTHE MICRO HEAD 4N’Sならではの魅力の一つだろう。そして何より、この日初披露となったTSUKASA(Dr)作曲による「DOWN」をはじめ、ZERO作曲の「UROBOROS」、kazuya作曲の「LiaR」「REMEMBER」と、今後リリース予定のアルバム『The Unfinished Story』に収録される新曲の数々が披露されたことは、まさに未来へ歩み出している彼らを象徴するものであり、同時にこのアルバムがとてつもない起爆力を持つ作品になるであろうことを示していた。なお、「REMEMBER」に関しては、AMENOから「これから先待ち受けている未来に、僕たちが大切にしていこうと思っている曲です」という言葉があったことも付記しておきたい。

また、映像のカット割り、スイッチングの技術が最高水準だったことも配信ライブとしては重要な要素の一つだ。これを妥協すると、最高のパフォーマンスであっても、視聴者には伝わらないばかりか、逆にストレスを与えてしまう結果になりかねない。そして、この配信ライブはもちろん一方通行ではなく、ファンは画面越しにコメントで応戦。AMENOが「皆、タオル出して!」と言った「SCANDALOUS」では、渦巻きの絵文字の嵐でコメントの旋風が巻き起こる場面も。思い思いの感想やメンバーコール、コーラス、絵文字でクラップなど、終始様々な盛り上がりを見せていた。

ライブ終盤、〈僕らは今同じステージに立つ仲間となり〉〈諦めない日々が奇跡を呼び〉と、THE MICRO HEAD 4N’S自身のことが描かれた「Curtain Call」、そして「これから先の未来も皆と一緒に作っていきたいと思います」(AMENO)と、久々に「上弦の月のオーケストラ ~Stella Note Magic~」が披露された場面は胸を打つものだった。さらに、フロント4人がドラム台を囲み、「俺たちなら何度だって立ち上がれる! そうやってこれから先の未来も一緒に作っていこう!」と、AMENOの力強い絶叫を合図に、第三期の始まりの曲「REBIRTH -the 3rd form-」が放たれ、圧倒的な熱量をもってラストシーンを迎えたのだった。

この日、SHUN.(G)が「恵比寿で生まれたバンドであり、ある意味聖地でもあるということで、感慨深いことでもあります」と話した通り、LIQUIDROOMという場所はTHE MICRO HEAD 4N’Sにとって様々な意味合いを持つものだったが、さらにそこに新たな歴史が刻まれることとなった。また、加入から1年余のAMENOは、人一倍この日に懸ける思いが強かったはずで、「本気で動きたい時に動けないのが、こんなにもどかしいことだとは思わなかった」と葛藤の日々を振り返りながらも、「長い道を歩いている途中で、大切なものを失くすのはすごく怖いんです。僕たちは何一つ失いたくないから、今はこういう道を選んで進むことに決めました」と、改めて配信ライブという形に至った胸中を語る場面があった。TSUKASAはMCでは相変わらず爆笑をもたらしたが、オープニング映像の中での「心と心で繋がっていると思いますので、どんな状況になっても一緒にいるってことを忘れないでほしいです」という言葉は、未だ先の見えないこの状況下において、多くの人々の心に響いたことと思う。

そして、リーダーであるkazuyaは現在の思いをこう語った。「どんなに大切な人だって、いつかはお別れの日が来るんです。僕は誰かと競争するつもりは全くなくて、僕らは僕らでいい。僕は10周年に向けて、メンバーを、スタッフを、そして今応援してくれるファンの方々を大切にしたい。今支えてくれる人たちをどれだけハッピーにできるか、そこにコミットしていきたいなと思います。いつか来るお別れの日まで、後悔したくないので」

“寄せ集めバンド”の9年後――その答えは、達成感と幸福感に満ちた5人の表情が全てを物語っていた。2020年をどう生きたか。それはバンドの今後の明暗を分けると言っても過言ではないが、少なくても8月23日現在までのTHE MICRO HEAD 4N’Sは、全身全霊で後悔のない生き方をして来たのだと思う。だからこそ、1年後に迎える10周年、そしてさらにその先の未来、彼らが描き出す物語が楽しみでならない。

◆セットリスト◆
01. HELLO MY CLONE
02. GLORIOUS BLAZE
03. 雷鳴
04. DOWN
05. Deeper Than Black ~闇色の翼~
06. Instrumental
07. Nocturne
08. Vanilla
09. SCANDALOUS
10. UROBOROS
11. NOW or NEVER
12. COUNTER ATTACK(KREUZ from THE MICRO HEAD 4N’S)
13. BORN(KREUZ from THE MICRO HEAD 4N’S)
14. LiaR
15. EARNEST GAME
16. VOLCANATION
17. Curtain Call
18. 上弦の月のオーケストラ ~Stella Note Magic~
19. REMEMBER
20. REBIRTH -the 3rd form-

(文・金多賀歩美)


【リリース情報】
●『「DOWN」-Incomplete-』アロマキャンドル+CD BOX SET(応募券付き)
2020年9月27日(日)発売(オンラインショップ販売のみ)

THIR-0043 ¥6,500(税込)
[グッズ]
・アロマキャンドル(香り:グレープフルーツ)
・メインジャケット
・直筆サイン入り差し替えジャケット(ver.1)全5種

[CD]
01. 「DOWN」-Incomplete-
02. 「DOWN」-Incomplete-(Instrumental)

[応募特典]
・特賞:ZOOMでメンバーと会話(約10分)5名
※1対1の会話となりますのでメンバーをお選びいただけます(スタッフ同席)。
・A賞:メンバーコメントDVD (あなたの名前入り)10名
・B賞:LIVE映像DVD(8.23収録 DOWN)30名

●CD『「DOWN」-Incomplete-』(応募券付き)
2020年9月27日(日)発売(オンラインショップ販売のみ)

THIR-0043 ¥2,000(税込)
差し替えジャケット(ver.2)全5種(ランダム1枚封入)

[CD]
01. 「DOWN」-Incomplete-
02. 「DOWN」-Incomplete-(Instrumental)

[応募特典]
・A賞:メンバーコメントDVD(あなたの名前入り)10名
・B賞:LIVE映像DVD(8.23収録 DOWN)30名

ONLINE SHOP予約受付開始:2020年9月1日(火)18:00~
※共に予定数に達し次第、販売を終了とさせていただきます。
特典応募期間:~2020年10月9日(金)※当日消印有効
当選メール:2020年10月14日(水)

●New Album『The Unfinished Story』
2020年発売予定

THE MICRO HEAD 4N’S オフィシャルサイト
https://themicrohead4ns.jp/

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