2019.8.25
THE MICRO HEAD 4N’S@TSUTAYA O-WEST
「TOUR 2019 A BEGINNING FROM THE END. -NIGHT OF REBIRTH-」FINAL&8th Anniversary

今回の第三期THE MICRO HEAD 4N’Sの初ツアー「TOUR 2019 A BEGINNING FROM THE END. -NIGHT OF REBIRTH-」は、7月13日 仙台公演、7月15日 大阪公演、7月21日 横浜公演、7月28日 熊谷公演、8月17日 名古屋公演、8月18日 岐阜公演、そしてファイナルの8月25日 渋谷公演と、7本のツアーとなった。「再生」からわずか2ヵ月足らずでの進化を手にTSUTAYA O-WESTにてファイナルを迎えた。

スクリーンに映し出されたドラマティックな映像を背に、TSUKASAが力強いリズムを刻みZEROがベースを唸らせる。重く音を刻むSHUN.、妖しい旋律を奏でるkazuyaによるインストゥルメンタルでこの再生の夜の幕はあけた。「ようこそ NIGHT OF REBIRTHへ」AMENOの妖しげな声に引き込まれ、再生の象徴として生み出された「REBIRTH -the 3rd form-」では映し出された映像によりメンバーのシルエットが浮かびあがる。ステージは、青く、赤く、紫に染まるダークな世界を彩り、かつてないほどの重く激しいサウンドとともに第一期、第二期とも異なるハード×ダーク×妖艶さを引き出し、間髪入れることもなく続く「GLORIOUS BLAZE」「Deeper Than Black~闇色の翼~」とこのツアー定番の流れはまさに最大風速で巻き起こす新しいTHE MICRO HEAD 4N’Sの風を感じさせる。

「改めて自己紹介をしておこうと思います。第三期THE MICRO HEAD 4N’SのヴォーカルAMENOです」と丁重な挨拶をする姿は、第三期の幕開けでもあった6月29日 赤羽ReNY alphaの時のような少し遠慮がちで、どこか客人かの様な雰囲気は微塵もなく、このツアーで確かな手応えを掴み自信を得てきたであろうAMENOがそこにいた。

SHUN.が長い髪を振り乱す「ICARUS」、kazuyaとZEROが扇動する「PRISONER」でフロアはヘドバンと拳で激しく波を打つ。それらとは対照的な「ローレライ」(新曲)では幻想的な楽曲に心地良いメロディ、どことなく切ない歌声が深い海の深淵へと沈め、続く「BABEL」ではダンサブルなリズムに時折みせるTSUKASAのツーバスが激しさを添える。退廃的な世界観のインストゥルメンタルからピアノ旋律で始まった「イカレタリアル」。SHUN.のMCから続いた「REINCARNATION」ではTSUKASAの鋭いドラムが煽ればkazuyaとSHUN.の掛け声がさらにオーディエンスを煽った。AMENOが旗を振り回しZEROが縦横無尽にステージを舞い「EARNEST GAME」「VOLCANATION」へとさらにフロアの熱量を上げていく。

鉄板チューンで盛り上がれば「ここであの人を呼びたいと思います!」と呼び込まれた、初代ヴォーカルRickyがTHE MICRO HEAD 4N’S 第三期の旗を掲げ登場。「マイクローン! お久しぶりっきーです! 今日は久々にマイクローンの暴れっぷりを見せてください! いけるかーい!」と煽り「REBEVERATION」さらに「MONSTER’S ROAR」へと興奮を加速させる。RickyのいるTHE MICRO HEAD 4N’Sの懐かしさと、AMENOのいるTHE MICRO HEAD 4N’Sの新鮮さが混在する一夜限りのレアステージはこのバンドの8年間という長い年月が積み重ねたまさに“軌跡”の産物であった。

Rickyがステージを後にし終盤戦に突入。「馬鹿みたいに盛り上がれる曲、作ってきました!」とSHUN.が叫び披露された新曲「NOW or NEVER」(新曲)では前へ前へと進むこのバンドの変化と進化をうかがわせた。とりわけAMENOとSHUN.が掛け合うツインヴォーカル的アプローチは印象的。一変して爽やかなイントロにのせて「僕が初めてTHE MICRO HEAD 4N’Sで作詞をした曲です」とつなぐ「Replicant」はメロディアスで、果てない空へ溶け込んでいきそうなほど、安心して耳を傾けてしまう。このツアーの序盤から披露されてきた「FACT IS STARENGER THAN FAKE!!!!」(新曲)は今までありそうでなかった疾走感のある熱いロックチューン。次回のツアータイトルにもなっており、キラーチューンになりそうな注目の1曲だ。

「THE MICRO HEAD 4N’S、8周年です! バンドの始動発表の記事を見たのをすげえ鮮明に覚えているんですよ。僕はその時思ったことがあって。“立ち止まらないんだ”って思ったんですよ。この人達は絶対諦めない人達なんだなって熱いものを感じたんですよね。8年経ってまさか自分がここに立っているとは思わなかったけどさ。このバンドが作り上げてきた8年以上のものをこれから作っていきたいと思っていますので、皆さんどうぞよろしくお願いします!」と熱く想いを込めて語れば、「皆タオル出そうか!!」とラストへ向け「SCANDALOUS」 でタオルの渦を成す。ラストは「Labyrinth」だった。もはやそこに抑制はない。自由にステージを駆け回るメンバー、それに応えるオーディエンスが本編ラストを飾った。

盛大なアンコールに応えたメンバーがステージへ登場し、一言ずつメッセージを伝えたあと、「あの方をここで呼ぼうか! 名前間違えるなよ? 初代だぜ!」と呼ばれ登場したRickyが「(THE MICRO HEAD 4N’Sを)止めた時にはどうなるかと思ったけど、だんだんとヴォーカルがイケメンになっていって(笑)人類の進化を見ているようで…嬉しいようで、複雑です!」とフロアとステージを爆笑させた。「皆で8周年祝おうか~! 行けるか~マイクローン!」と彼らの歴史の始まり「HELLO MY CLONE」続いて「dance with me!」と発せられ「I surrender」が始まる。不自然さを感じさせないフロアの一体感からは、第一期からの楽曲達がしっかりと第三期へ受け継がれていることが解る。「俺たちの本気を見たいか!」AMENOの問いにフロアからは呼応の声が上がり「Curtain Call」のイントロが鳴り響く。会場が一体となる総力戦。大事なクライマックスにはいつもこの曲が存在していた。

「僕が辞めてから今日までマイフォを続けてきてくれてありがとうございます。“この先もずっと”マイフォが続くことを願っています」とRickyの語りから始まった「この先ずっと…」。新旧二人のヴォーカリストが一つずつ大事に言葉を紡ぐように歌い、TSUKASA、ZERO、SHUN.、kazuyaがそれを音で支えた。その想いがオーディエンスに存分に伝わったのではないだろうか。最後にはRickyとAMENOが固い握手を交わし、AMENOが「最高の日になった! ありがとう!」とお礼を伝え、Rickyが何度も「マイフォ!」と叫び、フロアを沸かせる。メンバー6人と、会場中のマイクローンが手を繋ぎ、一斉に「マイフォ」と叫び全員で握った手を、高く挙げ、NIGHT OF REBIRTH「再生の夜」の幕を閉じた。

◆セットリスト◆
01. REBIRTH -the 3rd form-
02. GLORIOUS BLAZE
03. Deeper Than Black ~闇色の翼~
04. ICARUS
05. PRISONER
06. ローレライ(新曲)
07. BABEL
~Instrumental~
08. イカレタリアル
09. REINCARNATION
10. EARNEST GAME
11. VOLCANATION
12. REBEVERATION
13. MONSTER’S ROAR
14. NOW or NEVER(新曲)
15. Replicant
16. FACT IS STARENGER THAN FAKE!!!!(新曲)
17. SCANDALOUS
18. Labyrinth

EN
19. HELLO MY CLONE
20. I surrender
21. Curtain Call
22. この先ずっと…

THE MICRO HEAD 4N’S オフィシャルサイト
https://themicrohead4ns.jp/