ライブレポート

2016.10.23
ハロウィンズ@高田馬場AREA
『明鏡止水vol.26 ハロウィン II』

様々なアーティストが競演したライブイベント・PS COMPANY PRESENTS『明鏡止水vol.26 ハロウィン II』に、Hitomi(Vo/ex.Moran、奇団ロマンチカ倶楽部)、K(G/ex.BORN)、Ryuto(G/the LOTUS)、NAOKI(B/FANTASISTA)、Aki(Dr/Lc5)による一夜限りのスペシャルセッションバンド「ハロウィンズ」が出演した。約1ヶ月前、VifではHitomi、NAOKI、Kによる初のインタビューを実施し、そこで語られたヴィジョンに期待を膨らませていたわけだが、この日ついに特別な夜の全貌が明かされることとなった。

イベントのトリを飾ったハロウィンズ。客席にもハロウィンらしい装いのファンが詰めかけ、会場内はすっかりダークなお祭りムードだ。そんな中、登場した5人の衣装も、まさにハロウィン感満載。「ちょっとイヤらしいウエイター」をイメージした衣装のAkiが恭しくお辞儀をし、続いて「悪夢の国のアリス」をイメージしたマッドハッター姿のRyuto、「V系ゾンビ」のK、もう目にすることはないのではないかと思われた懐かしのツインテールにしたNAOKI(ちなみに「タイムスリップしたゾンビ」だそうだ)が次々と姿を現す。最後に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のジャック・スケリントンを思わせる、ストライプの燕尾服をまとったHitomiがステージセンターに立ち、
「さあ、ハロウィンの夜を始めようか」
という囁きで、静かにこの夜の幕が上がった。

始まりを告げるのは「This Is Halloween」(『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』)。これまで多くのアーティストがカバーをしてきた名曲だが、5人の手によって施されたアレンジで、この日の彼らにふさわしくダークかつヘヴィに奏でられる。
続いて投下されたのは何と1996年にリリースされたPIERROTの名曲「ドラキュラ」。イントロで気づいた人も多く、フロアのあちこちで驚きに満ちた歓声が上がり、即座に振りが繰り広げられる様は圧巻だ。

MCでは「Trick or Treat!」のコールアンドレスポンスで会場を沸かせ、Hitomiから「ハロウィンには1週間ほど早いけど、僕は今日が今年最後のハロウィンなので気合を入れてきました」と、この日のために衣装を作ったことが明かされた。さらに、彼の衣装の裏地に使われているカボチャ柄の布が、メンバー全員の衣装の一部に使用されているというエピソードも飛び出し、並々ならぬこだわりを感じさせる。
そんな中、不意にNAOKIを指すと、「見てよ、女形ですよ!」の一言。客席からは待ち構えていたかのように、拍手と「可愛い!」の大歓声が贈られた。その久々のツインテール姿に、Kが感慨深げに「俺、NAOKIさんのツインテールは昔雑誌で見て以来です」と話すと、NAOKIは照れたように笑いつつ、「スペシャルなイベントなので!」とこの特別な夜にかける気合のほどを語った。

ここでHitomiが「ハロウィンに街に出てナイトフィーバーはしないと思うので、今年最後のハロウィンを一緒に楽しんでいきましょう!」と高らかに告げ、次の曲のタイトル「Ghost」(Plastic Tree)をコール! 客席からは悲鳴のような歓声が起き、ヘドバンと拳が視界を埋めていく。上手ではKがギターをかき鳴らし、下手ではRyutoとNAOKIが仲良くじゃれ合う中、Akiの力強いドラミングに彩られた、Hitomiの〈もう何も見えない〉の力強い咆哮にフロアの熱量もグングン上がっていった。

続いてL’Arc〜en〜Cielの「Shout at the Devil」が投下されると勢いはますます加速。インタビューの中で、Hitomiの口から「セットリストはとにかく“ハロウィンらしさ”にこだわりたい」と語られたが、それを踏まえつつ、フロアにいた誰もが一度は耳にしたことがあるであろう名曲で揃えるところが実に心憎い。さらに、異なるバンドのカバーでありながら、全ての曲でどことなく各原曲の歌声を思わせるところにヴォーカリスト・Hitomiの底力を見たように思う。
「骨の髄まで吸い取っていいか?」と最後に投下されたのは「ヴァンパイア」(Janne Da Arc)。途中、HitomiがNAOKIの肩を抱き寄せてフロアを狂喜させるシーンもあり、この上ない熱と興奮に満ちた5曲を駆け抜けたのだった。

鳴りやまないアンコールに応え、再びステージに現れた5人。ハロウィンらしくカボチャの容器に入ったお菓子を客席にふるまいつつ、次なる曲については「もうネタがないんです」と苦笑して見せたが、本編で気合を入れ過ぎたために「ドラキュラ」の歌詞が飛んでしまったことを受け、リベンジと称して急遽「ドラキュラ」「ゴースト」「ヴァンパイア」の3曲を再演することが決定! 最高潮の熱気の中、本編を上回る熱量で見事リベンジを果たし、一夜限りのセッションバンドによる夢のようなステージは幕となった。
会場内にいた全員が濃密な時間を共有し、この日を終えたハロウィンズ。また近い未来のハロウィンに、この特別な夜が再び実現することを願ってやまない。

◆セットリスト◆
01.This Is Halloween
02.ドラキュラ
03.Ghost
04.Shout at the Devil
05.ヴァンパイア

EN
06.ドラキュラ
07.Ghost
08.ヴァンパイア

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(文・後藤るつ子)