ヴォーカリスト編 〜KEKE × TAKA〜

THE MICRO HEAD 4N’S × defspiral カップリングツアー「9BALL GAMES」スペシャル企画:ヴォーカリスト編 〜KEKE × TAKA〜

5年ぶりに開催されるTHE MICRO HEAD 4N’Sとdefspiralによるカップリングツアー「9BALL GAMES」、パート別対談のヴォーカリスト編。キャラクターも歌声も対照的、世代も異なるKEKEとTAKAだが、お互いのことをどのように見ているのだろうか。「まだまだこれからの関係」だという二人に「9BALL GAMES」を通してどんな変化が生まれるのか、そして彼らのツインヴォーカルに期待が高まる。


お二人の初対面はいつなのでしょうか?

KEKE:本当の初対面は2019年2月です。僕が当時やっていたバンドの始動主催イベントにdefspiralさんに出ていただいたのが初めてなんですけど、その時は通りすがりに「お疲れ様です」くらいしか話せなくて(笑)。

TAKA:会場どこだったっけ?

KEKE:渋谷REXです。その日にTAKAさんが「AMBEEK始動おめでとう」みたいなツイートをしてくださって、めちゃくちゃ嬉しくて。僕あまり「いいね」とか押さないんですけど、その時は押しましたね(笑)。

TAKA:(笑)。あの時はまだちゃんと話はできていなかったんだよね。

では、ちゃんと会話を交わしたのはいつなのでしょう?

KEKE:こないだ「9BALL GAMES」の全体ミーティングをした時が初めてですね。

そうなんですね。最近はLuv PARADEも動いていて、KEKEさんはそのライブにも行っていたようなので、てっきりもう結構会話をしているのかと思っていました。

KEKE:Luv PARADEの名古屋SPADE BOX公演(2023年3月開催)に行ったんですけど、その時は結構バタバタしていて「どうも」くらいしか話せなかったんですよね。

TAKA:まだまだこれからの関係ですね。

KEKE(THE MICRO HEAD 4N’S)

お互いの第一印象はどのようなものでしたか?

KEKE:究極にカッコいい人という印象です。昔話になっちゃうんですけど、僕は17歳頃に味の素スタジアムでの「hide memorial summit」(2008年5月開催)でTAKAさんが歌っているのを観て「めちゃめちゃカッコいい人やん!」と思って、そこで初めてTAKAさんの存在を知って、実はthe UnderneathのCDとか買っていたんです。

TAKA:あらっ。

KEKE:ダミ声というかシャウトがすごくカッコいいなという印象があって、そこから時を経てdefspiralになられて。自分の主催イベントに出てもらった時のライブは拝見させていただいたんですけど、上手いだけじゃなくて究極の男を突き詰めたような方だなと思いましたね。

TAKA:今テッペンまで上り詰めた印象だから、ここから下がっていくばっかりかもしれないよ(笑)?

KEKE:いやいや(笑)。

TAKAさんから見たKEKEさんの第一印象は?

TAKA:まだオフの場面でちゃんと話したりはできていないんですけど、マイフォ第四期の始動ライブ=KEKE君のマイフォ初ステージ(2022年11月開催@新宿BLAZE)をメンバーと移動中に配信で観させていただいて。この言葉が適切かわからないけど、すごく収まりがいいというか。堂々とされていて、フロントマンとしての役割を全うしているなと。初ライブとは思えなかったですね。

KEKE:ありがとうございます…!

TAKA:ちゃんと背負ってフロントマンとして一番前に立っているという覚悟がとても見えたライブだったんですよね。だから、すごく良い子が入ったなと思いました。マイフォのメンバーが求めている姿だろうなと。どういう気持ちでバンドに入ったのかも伝わってきたし、ここから俺が引っ張っていくという思いが感じられたライブだったなと思います。

KEKE:ありがとうございます…!

KEKEさんは以前のdefspiral、現体制のdefspiral両方を観ているわけですよね。

KEKE:昔は自分がカッコいいと思ったものをカッコいいと思いながら観たり聴いているだけでしたけど、今、自分がバンドをやっていく上で人様のライブを観る時は、やっぱり見方が変わってくるじゃないですか。だから、昔は気づけなかった動きの一つひとつや歌い回し、お客さんの盛り上げ方だったり、今はしっかりそういう目線で観させていただいていて。Luv PARADEの時もそうなんですけど、自分がこうできたらいいなと思うことをTAKAさん風にアレンジして、自分のものにしてパフォーマンスしているという印象があるので、今回のツアーでもそういう突き詰めているところを見て盗んで、自分のものにできたらいいなと思っています。

ところで、TAKAさんはマイフォのギター隊と同世代ですか?

TAKA:いや、マイフォのギター隊とリズム隊の間ですね。

なるほど。KEKEさんは平成生まれですもんね。

KEKE:令和に存在する平成生まれの中身は昭和の男です。

TAKA:(笑)。人間が好きなのかなという印象はありますね。

KEKE:はい、大好きです。

TAKA:これからいろんな話ができそうだなと。

KEKE:TAKAさんキャンプとか行っているじゃないですか。僕、バイクの免許を取ったので、SHUN.さんに「TAKAさんとツーリングに行きたいから言ってくださいよ!」って言ったんですけど、「んー、でもTAKA君は一人が好きっぽいからなぁ。行ってくれないんじゃない?」って言われました(笑)。

TAKA:(笑)。SHUN.さんはそういうところあるからね。割と繊細に人のことを気遣う。まぁ確かに一人も好きだけど、誰かと一緒に走るのも嫌いじゃないですよ。ただ、普段から思いつきで行動することが多いので、「今日行こう、今から行こう」みたいなのが多くて。

KEKE:こないだ、ツアーで地方から帰ってきて翌日にすぐキャンプに行ってませんでした?

TAKA:行ってるね。ツアー中も行くし、去年はツアーファイナルが終わって翌日にもう北海道に向かっていたからね(笑)。

あの時は結構長旅をされていましたよね?

TAKA:あ、そうだ。ちょうど取材してもらった時(2022年9月開催Luv PARADE主催「DEVIL’S PARTY 2022 Vol.2」VIP特典のインタビュー冊子)でしたね。

北海道からリモートで(笑)。

TAKA:そうそう(笑)。もう1年経とうとしているのかぁ。ツアーが終わった翌日に仙台に向かって、仙台からフェリーで北海道に行ったという。まぁそれは前から計画していたんですけどね。ただ、割と気分屋というか、思い立ったらすぐ行くことが多くて。だからなかなか人と計画を立てられない感じなんですよね。

KEKE:「今すぐここ来て」と連絡をもらえれば、「わかりました! 行きます!」ってすぐ行くので。

TAKA:おー(笑)。それだったらいいね。

KEKE:僕、フットワークは結構軽いタイプなので。よくSHUN.さんにも「今から家の前に行くので、一緒にタバコ吸いましょう」って連絡して、本当に家の前に行ってタバコをただ吸って帰るんですよ。

TAKA:なんじゃそれ(笑)。それはSHUN.さんのフットワークも結構軽いという。

KEKE:でもSHUN.さんは家の前に出てくるだけなので(笑)、作業していても出てきてくれます。タバコを一緒に吸うだけでも一瞬でも会いたいみたいな…彼女なのかな自分と思うんですよね(笑)。

TAKA:すごい人好きだ。

TAKA(defspiral)

今後、グイグイKEKEさんが発動されて、TAKAさんにめちゃくちゃお誘いが来るかもしれないですね。

KEKE:「もういい」って言われるかもしれない(笑)。

TAKA:でも、自分から人にグイグイいくほうじゃないので、来てくれたほうが有り難いかもしれないですね。

KEKE:せっかくカップリングツアーを回らせていただくということで、僕と和樹君は入ったばかりなので、どうしても最初は浮きがちになっちゃうと思うんですけど、皆さんとより仲を深めていって、良いライブ、良いイベントにしていきたいなという思いがあります。

TAKA:それは絶対なるよね。楽しみ。

KEKE:その過程なんかも来ていただくファンの方々に見てもらえたら、面白いのかなと思ったり。

TAKA:本数もあるし、最初と最後でステージの空気感も変わってくると思いますよね。

KEKE:最後になったら、口をきいてもらえなくなってたりして(笑)。

TAKA:仲良くなるかと思いきや、どんどんよそよそしくなっていくという(笑)。

「9BALL GAMES」と言えば、セッションが見所の一つですよね。

TAKA:そうですね。元々コンセプトとして9BALL GAMESという一つのバンドとしてのツアーみたいな面もあるので、セッションありきですね。

つまり今回、TAKAさんとKEKEさんのツインヴォーカルが観られるわけですよね。

KEKE:そうなんですよー…!

TAKA:なんで頭抱えるん(笑)。

KEKE:いやー…。僕とTAKAさんって多分タイプが逆というか、TAKAさんってやっぱりどっしり低くカッコいい感じで、僕はどちらかと言うとキーが高いほうなので、これがクロスした時にどういう化学反応が生まれるのか楽しみです。あと…怖いなぁという(笑)。

TAKA:何が(笑)?

KEKE:自分がすごいと思っている方と一緒に歌うって結構なことっすよ。

TAKA:そんな腕掻きながら言われてもね(笑)。

KEKE:痒くなってきちゃいました(笑)。

TAKA:いやいや、嬉しいけどね(笑)。歌なんてそれぞれの持ち味があるので、楽しみですよ。

TAKAさんとしては、KEKEさんとのツインヴォーカルのイメージは湧いていますか?

TAKA:「9BALL GAMES」自体も結構回数を重ねているので、こうやって話していても今までの色々なステージの景色が浮かんでくるんですよね。ヴォーカリスト同士の絡みもそうだし、隣にkazuyaさん、SHUN.さん、ZERO君、TSUKASA君がいて。音楽を届ける立場なので、もちろん歌や演奏のクオリティーも大切ですけど、ステージと客席が一緒になって皆で笑顔になれる瞬間をいっぱい見てきたし、皆でハッピーになれる空間というのがこれまでもたくさんあったので、今回それを新しい仲間と一緒にやるということだけですね。KEKE君はお喋りも上手だし、引っ張っていってもらおうかな!

KEKE:えー、僕ですか(笑)!? そこは新加入組、和樹君と僕で引っ張っていきます。

TAKA:そうだね。二人でユニットをやればいい。

KEKE:髪の毛も今ちょうど二人とも赤ですしね。

※この対談の続きが読める完全版(Vif掲載分の倍のボリューム!)は「9BALL GAMES -4th-」各会場で販売される公式パンフレットに掲載!

(文・金多賀歩美)


【ゲストアーティスト コメント】※出演日順

DaizyStripper

偉大な先輩方とご一緒出来て非常に光栄です。当日は後輩としてというつもりではなく、ライバルのつもりで精一杯DaizyStripperさせて頂きますので楽しみましょう。

夕霧(Vo)

SPLENDID GOD GIRAFFE

今回の9BALL GAMESで唯一、名古屋公演と東京公演の2箇所に出演させて頂くSPLENDID GOD GIRAFFEです。以前、一緒に音を合わせたことのあるKEKEがこのイベントと巡り合わせてくれました。個人的にも尊敬する大好きな2バンドとご一緒できるのはとても光栄ですし、大先輩方にも初めて観てくれる方達にも僕らの音楽を認識してもらう絶好の機会だと思ってます。刺さる自信はあります。めちゃくちゃ気合い入ってます。よろしくお願いします。

秀人(Vo)

FEST VAINQUEUR

この度9BALL GAMES -4th-へ、初参加させて頂くFEST VAINQUEURのHIROと申します! 以前からこのイベントを知っていたので、約5年ぶりの開催にゲストとしてお誘いいただき大変光栄に思います! この日は大阪発バンドを代表し、ガツンと盛り上げていきます! 宜しくお願いします!

HIRO(B)

H.U.G

今回のイベントはH.U.Gとしてアルバム『HELIOS』を完成させての参加になるので、新人バンドとは思えないパワーを思う存分ぶつけたいなと思います。それと、両バンドのメンバーとLuv PARADEというバンドをやっているので、個人的に特殊なイベントになるし楽しみにしています。

Karyu(G)

ライブ情報

●THE MICRO HEAD 4N’S & defspiral Coupling Tour 2023 9BALL GAMES -4th-

7月22日(土)川崎Serbian Night
7月23日(日)柏PALOOZA(GUEST:DaizyStripper)
7月30日(日)仙台ROCKATERIA
8月4日(金)名古屋ell.FITS ALL(GUEST:SPLENDID GOD GIRAFFE)
8月6日(日)岐阜柳ヶ瀬ants
8月11日(金・祝)姫路BETA
8月12日(土)大阪RUIDO(GUEST:FEST VAINQUEUR)
8月19日(土)札幌SPiCE
8月20日(日)札幌SPiCE
8月26日(土)新宿BLAZE(O.A:SPLENDID GOD GIRAFFE/GUEST:H.U.G)

9BALL GAMES 特設サイト