2022.07.08
HOWL@新宿HEIST
「HOWL SUMMER LIVE 2022」

「HOWL SUMMER LIVE 2022」と銘打たれたライブが7月8日(金)新宿HEISTにて開催された。開場から開演まで1時間半が取られた本公演。会場では一体何が行われていたのだろうか…? 「HOWL SUMMER」の名に相応しく(?)祭囃子が流れる会場。物販の横に設置された…射的! HOWL縁日として、夏らしい催しが用意されていた。こちらでしか手に入れることが出来ないアクリルスタンドなどが景品になっていた。「HOWL SUMMER」は同じく新宿HEISTで8月31日も開催される。夏の終わりに、HOWLと一緒に残暑を楽しんでみるのはどうだろうか。

真宵

徐々に会場のBGMが大きくなっていきライブへの期待も高まっていたところ、新しいSEにのせ、「ボクは全肯定霊。」の衣装を身に纏ったメンバーが登場。1曲目は新曲である「ボクは全肯定霊。」が披露された。CD発売後に披露になっているHOWLらしい楽しいフリがついた楽曲である。HESITは声出しOKの会場なので、久し振りにコール&スレポンスを繰り広げる。最後は「生きてるだけ褒められたい!」と会場全体で叫んだ上で「生きてるだけで褒められたい。」へ。続けてタオルを回す「DARLIN’!!」。会場はHOWLならではのHAPPYな空気でいっぱいである。「HOWLです! みんな楽しいね!」と煽る真宵に、「楽しい!」と返す会場の一体感がライブらしくて、素晴らしい。

「HOWL珠玉のバラード聴いてください」との一言で始まる「ぐーたらこーぽれーしょん」。曲ふりのタイミングから、会場には笑いが起きていたので、バラードが始まらないのは、みんな分かっていたようである。久し振りの披露となる楽曲だが、MCやコール&レスポンスで既に会場に集まった“はうるんるん”(ファンの呼称)のテンションは上がりまくっているので、久し振りな感じもなく盛り上がっていた。続く「honey♡drunker」。会場はますます一体感を増し、会場内、前から後ろまで踊りまくっている姿がキラキラしていた。そして曲中にはメンバーコール。ジャンプでしか、気持ちを伝えられないライブも多いが、今日はコールでも気持ちを伝えることが出来る! 会場の端にいても、メンバーの名前を呼んでいるのが聞こえるほどの熱量に、涼しかったはずの会場も外の気温に負けないくらい暑くなっていた。

よっぴ

「Freezy Pumpkin Knight」とレア曲が続く。「新宿! 声! 声!」と真宵が煽り、会場からはメンバーを呼ぶ声が途切れることがない。真宵が「うるさいなぁ」と毒づきながらMCへと突入。ここでは各メンバーが喋る。そして、ゆうとから新曲「今夜はチャーハン♪」の振り付け講座が繰り広げられた。いちいち動きが面白く、会場から笑いが起こる。

「お腹は空いたかい? 召し上がれ〜!」と「今夜はチャーハン♪」が披露となった。こちらも先日発売されたシングルに収録されている楽曲で、まだまだ新曲だが「チャーハン」というキャッチーなワードからも想像出来る通り、耳馴染みの良い楽しい楽曲で、会場の盛り上がりも加熱している。「チャーハン」の次は「揚げ物(フライ)」である。HOWLのお食事楽曲1曲目の「無防備フライデー」が続く。HOWLの楽しいが詰まったライブに、笑顔いっぱいの空間になっている。ヴィジュアル系というダークな印象が強いジャンルにおいて、ここまで振り切った楽曲が出来るのは、なかなかである。なお、お食事楽曲2曲はワンマン以外でも聴くことが出来るので、ぜひ対バンイベントでも聴く機会があったら、HOWLの楽しい世界に浸っていただきたい。初めて聴いたとしても、楽しめるに違いない。

ゆうと

「アガってんのか、新宿! めいっぱい来いよ!」と「極楽浄土」が続く。会場もヘドバン、拳とメンバーの思いに応えていく。ほっこりした楽曲も、かっこいい楽曲も、どちらの楽曲もHOWLらしく演奏出来るのが、良さなのではないだろうか。「先天性君症候群」「UNVENUS」とライブ定番曲が続き、なおも会場の熱気を上げていく。もうまもなくライブが終わるのが嘘みたいである。HOWLの良さがしっかりと詰まったワンマンになっていた。本編ラストは「ENIGMA」。「ラストいけるか? 全部出し切れよ、良いか! 本当にいけんのか? 声!」と真宵が煽り、楽曲が披露された。会場のヘドバンに、まだまだ終わりたくない気持ちが詰まっているようである。ただ、ここで1時間を大きく超えているライブ。HOWLにしては短めだったが、お決まりの長めのMCは挟んでいるものの、ほぼ動きっぱなしの“はうるんるん”。 夏バテとは関係ないようで、安心である。

会場からの熱い「アンコール」にこたえ、メンバーが登場した。ライブでのかっこいい雰囲気を一変させ、ゆるい空気が流れている。縁日で用意されていた射的を使い、アンコールでやる楽曲を決める。なんとメンバー全員が射的を成功させ、4曲もアンコールで披露することに! 1曲目はよっぴの生誕で演奏することの多い「wolf Lady」。会場に集まった“はうるんるん”のリクエストで披露することが決まったので、もちろん練習ゼロ、ぶっつけ本番である。(※楽曲はよっぴの前所属バンドの楽曲)曲中では「おい! おい!」と真宵が煽り、3月のよっぴの誕生日公演以来の演奏とは思えない完成度である。「まだまだ熱くなろうぜ! 最後まで俺たちについてこい!」と、リクエストが最も多かった「アーティスト」を続ける。“はうるんるん”からの絶大な支持を得ているのも納得の、HOWLならではの美しい楽曲である。

yuki

「このまま行くぞ!」と「PRAYER」が続く。少し季節は過ぎてしまったが〈雨に濡れていたアジサイの花を 綺麗だねって話す君に 咲いた笑顔が枯れないように そっと祈ろう〉という歌詞がある。会場に集まった「君」たちの笑顔が枯れないように、メンバーは祈りを込め、音楽を伝え続けているのかもしれない。本日の最後は「An inch ahead」。聴きたい楽曲がアンコールで演奏され、かなりボリューム満点のライブとなっていた。そう、90分予定のライブが2時間を超えていたことを、最後に記しておきたい。

今の時代には珍しくライブ時間は長いが、緩急ついた楽曲たちの披露に時間を忘れて楽しむことが出来る、そんなHOWLである。8月にはメンバーの出身地も含む、初の全国ツアーも予定されている。日本全国、お近くにHOWLが来た際には遊びに行ってもらいたい。HOWLの夏は始まったばかり! 締めくくりである8月31日「HOWL SUMMER LIVE 2022」まで、HOWLの夏は終わらない。

◆セットリスト◆
NEW SE
01. ボクは全肯定霊。
02. 生きてるだけで褒められたい。
03. DARLIN’!!
04. ぐーたらこーぽれーしょん
05. honey♡drunker
06. Freezy Pumpkin Knight
07. 今夜はチャーハン♪
08. 無防備フライデー
extend
09. 極楽浄土
10. 先天性君症候群
11. UNVENUS
12. ENIGMA

En
01. Wolf Lady
02. アーティスト
03. PRAYER
04. An inch ahead
END SE. ボクは全肯定霊。

(写真・千佳 @cka_photo)


【ライブ情報】
HOWL ONE MAN LIVE TOUR 2022「僕らだけの約束」
8月6日(土)新宿HEIST
8月8日(月)福岡graf
8月9日(火)広島Yise
8月10日(水)大阪・心斎橋VARON
8月12日(金)名古屋・今池3STAR
8月15日(月)池袋EDGE

●HOWL SUMMER 2022
8月31日(水)新宿HEIST

HOWL オフィシャルサイト