ライブレポート

2017.4.29
メトロノーム@TSUTAYA O-EAST
NEW ALBUM『CONTINUE』発売記念ツアー<現代MONO/POLY>

昨年9月に7年間の活動休止期間を経て再起動を果たしたメトロノーム。今年3月にリリースされた復活後初のフルアルバム『CONTINUE』を手に、ツアー<現代MONO/POLY>を開催し全国を駆け抜けてきた彼らがこの日、TSUTAYA O-EASTでツアーファイナルを行った。

至る所に黄色と黒のメトロノームテープが張り巡らされた超満員の会場。暗転と共に「CONTINUE」が鳴り響くと場内の熱が急上昇し、コンピュータヴォイスの紹介で登場した、このツアーからサポートドラムを務めているHIROSHI(CASCADE)、リウ(TALBO-2)、フクスケ(TALBO-1)、そしてシャラク(VOICECODER)を大歓声と共に迎え入れた。

「メトロノームだ!」というシャラクの第一声と共に投下されたのは、『CONTINUE』のリード曲「強くてNEW GAME」。曲頭のサビで加速するエンジンのように黄色いライトが小刻みに瞬き、次の瞬間にはターボ全開! 拳がフロアを埋め尽くし、フクスケとリウの華やかなソロパートが繰り広げられる。そんな中、シャラクは所在なさげにステージ後方を歩き回っているというマイペースさも彼らのライブならではだ。続いてメトロノームらしいヘヴィなリフが印象的な「ボク募集中」へとなだれ込むと、気合いたっぷりの〈健康希望、ヤンキー不可〉のコーラスが力強く響き渡った。

MCではシャラクが「ツアーから無事帰還しました!」と報告し、この日入っていたライブの中継に「タダでライブを観る気持ちはどうですか? …あ、冗談です! 炎上とかやめてください!」と笑いを誘うと、もうすっかり定着した感のある「メタリア~ノ?ピコリアーノ!」へ。次いで奏でられた、今回のアルバムの中でもひと際繊細な美しさを見せた「東京ロマンチカ」では、浮遊感のあるフクスケのギターとリウの指が弾き出す情感たっぷりの低音が抒情的な歌を彩っていった。
「BYE-BYE」ではシャラクの「スーパーリウさんタイム!」のコールで、リウがお立ち台で激しくベースをしばき倒し、イントロで曲名を察したオーディエンスからどよめきが起こった懐かしのナンバー「ハーメルン」では、赤光の下でシャラクが憂いに満ちた歌詞を時に呟くように、時に渾身の力で歌い上げていく。さらに、テクノなサウンドを奏でた「暗いbaby」「INFORMATION」、液晶に映し出された青空を背に歌い上げた「青い鳥」と次々に表情を変えながら、見る者全てをメトロノームの世界にグングン引き込んでいった。

この日2度目のMCの話題はライブ前の大量のチェキ撮影について。「フクスケさんとリウさんは『みんなが喜んでくれるなら』って言うけど、オイラは金の亡者だから。ヴィジュアル系界NO.1の銭ゲバ野郎、“課金戦隊 カネノモウジャー”として…」と、シャラクがライブ中継にあるまじきことをうっかり口走りつつ、カメラに向かって「僕、シャラクって言います。28歳です。平均年齢29歳のメトロノームです」とやや(?)年齢を詐称しながら自己紹介。そして、「若さ溢れる曲に行きたいと思います。お前らも若さをぶつけろよ!」と「解離性同一人物」をドロップ。フクスケがエロティックに指を一舐めしてテルミンを奏で、リウがアクティブに客席に挑みかかると、オーディエンスも力強いOiコールと拳で応え、若さを炸裂させた。

ここでライブごとに振り付けを変えるという新しい趣向を取り入れた「豆腐メンタル」の振り付け講座を開催。作曲者であるフクスケ自らシャラク、リウ、HIROSHIに可愛いポンポンを手渡し、自身は一回り大きなポンポンを手にご満悦。さらに客席にも小さなポンポンを撒くと、この日はシャラク考案の振り付けで“今日だけ”の「豆腐メンタル」を全員で満喫したのだった。

そんな和やかな空気から一転し、「パパパラノイア」では激しい応酬の中、リウは両拳を挙げてオーディエンスを煽り、続く「プチ天変地異」ではフクスケとリウがステージを所狭しと駆け回り、更なる狂乱を呼び起こす。
「しんどいです(苦笑)。みんなもしんどいだろ! だけどオイラはドSだからさ、みんなを苛め抜きたいんだ。頭は何のために付いてるか知ってるかい? ヘッドバンギングのためだよ!」というシャラクの絶叫と共に、本編の最後を飾ったのは「三つ数えろ」。「手加減すんなー!」という煽りにオーディエンスは全力のヘドバンで応え、極上の熱さで締めくくった。

鳴りやまないアンコールに応え、姿を現したのはフクスケ。
「<現代MONO/POLY>ツアー、この時点で大成功だと思います。最高のツアーでした。そのうちまたきっと素敵なツアーが開催されるんじゃないかと思うのでお楽しみに」と感謝の言葉を述べつつ、「それにしてもベイビーちゃんたち、アンコールの声が揃わなすぎだぜ? あなたたち社会で何を学んできたの!」と若干おねぇ言葉気味に手厳しく指導。会場は笑いの渦に包まれたのだった。

アンコールもまた本編に負けず劣らずのセットリストが控えていた。幕開けは、ヘヴィなサウンドとヘドバンでアグレッシブに展開された「自分コンプレックス」。続く「めんどくさい」ではスポットライトを一身に浴びたフクスケが「最高のツアーだったよ…渋谷、ありがとう!」とかっこよく決めて喝采を浴び、ラストの「φD-SANSKRIT」ではフロアの隅々に至るまで狂騒的な盛り上がりを見せた。この日は何とトリプルアンコールまで行われたわけだが、本編1曲目の「強くてNEW GAME」からお祭り騒ぎでラストを飾った「MATSURI」に至るまで、大充実の全24曲だった。
「最後にジャンプして…あ、ジャンプしないで速やかに物販に向かってください」と笑わせつつ「嘘だよ! 本当にどうもありがとう」というシャラクの言葉で全員でジャンプ! 大満足のツアーファイナルとなった。

「メトロノームを新しく知った人も、昔から知っている人も、一ヶ所一ヶ所楽しめるツアーにしたい」という先日のインタビューでのリウの言葉どおり、誰もが無条件に楽しめる実に懐の深い最高のライブであり、また一つ新たな歴史を刻んだツアーファイナルだった。
この日、8月25日には赤坂BLITZでのシャラクの誕生日兼メトロノームの19回目の結成記念日“しゃーたん&めとたん”の開催が発表された。勢いを加速させながら突き進むメトロノームは、19年目も留まることなく最高を更新していってくれるに違いない。何しろメトロノームは7年の休止期間を一気に飛び越え、新たな歴史をファンと共に作り上げていっている真っ最中なのだ。

【メトロノームからコメント動画が到着!】

◆セットリスト◆
01.強くてNEW GAME
02.ボク募集中
03.空想ヒーロー
04.メタリア~ノ?ピコリアーノ!
05.東京ロマンチカ
06.BYE-BYE
07.ハーメルン
08.暗いbaby
09.INFORMATION
10.青い鳥
11.解離性同一人物
12.惨敗生活
13.形而上気分でRock’n Roll
14.気が狂いそうな時に口ずさむ唄
15.豆腐メンタル
16.千年世界
17.パパパラノイア
18.プチ天変地異
19.三つ数えろ

EN
01.自分コンプレックス
02.めんどくさい
03.φD-SANSKRIT

EN2
01.絶望さん

EN3
01.MATSURI

(文・後藤るつ子/写真・洲脇理恵(MAXPHOTO))


【ライブ情報】
●メトロノーム19周年記念&シャラク生誕記念公演“しゃーたん&めとたん”
8月25日(金)赤坂BLITZ
OPEN 17:45 / START 18:30
※3曲入り音源無料配布
※サポート・ドラム:HIROSHI(CASCADE)

〈チケット〉
ADV ¥5,000 / DOOR ¥5,500(1drink別途)
※未就学児童の入場不可
■オフィシャル先行
エントリー受付期間:5月13日(土)10:00~5月21日(日)23:59

〈お問合せ〉
ART POP:045-650-2155(平日12:00~18:00)
DISK GARAGE:050-5533-0888

メトロノームオフィシャルサイト http://meto21.com/