ライブレポート

2017.2.11
PENICILLIN@新宿ReNY
「25th Anniversary LIVE ~HAPPY BIRTHDAY & VALENTINE’S DAY LIVE~」

今年2月で結成25周年を迎えたPENICILLINが、記念公演「25th Anniversary LIVE ~HAPPY BIRTHDAY & VALENTINE’S DAY LIVE~」の初日を2月11日、新宿ReNYにて行った。

25周年=四半世紀ということから「Quarter Doll」が1曲目を飾り(後のMCによるとO-JIRO(Dr)の発案とのこと)、勢いよく幕を開けた今宵のステージ。続く「REAL ×××」ではHAKUEI(Vo)と千聖(G)がマイクシェアをして歌い、仲睦まじい姿を見せた。HAKUEIの甘美な歌声と千聖の濃厚なギターの絡み合いが魅力的な「幻想カタルシス」、フロアにハンドクラップが鳴り響いた「クーデタークラブ」を終えると、千聖から「言いたいことがある。25周年、素晴らしいじゃないですか」と一言。すると「急に変なこと言うんじゃないかとドキドキしちゃった。25周年だからニコニコとか(笑)」(HAKUEI)、「それ言えばよかった! 25周年ニコニコいこう!」(千聖)と、序盤からPENICILLINらしい和気藹々とした展開となった。

オーディエンスと抜群の掛け合いを見せた最新作『Lunatic Lover』のリード曲「戦慄迷宮」、97年発表のシングル曲「夜をぶっとばせ」、ドラマティックな静と動のコントラストで魅了した「若きウェルテルの悩み」(2002年)など、PENICILLINの25年間を彩ってきた新旧様々な楽曲が繰り広げられていく中、「今の時代はインディーズとメジャーの垣根はないけど、僕らにとっては、メジャーデビューという大きな目標を達成した大切な曲です」(HAKUEI)と、96年発表のメジャーデビュー曲「Blue Moon」を披露する一幕も。

さらに「魔法ダイヤ」のアウトロから「ネオグラマラス」のイントロへ、千聖がアコースティックギターで楽曲を繋ぐというライブならではのパフォーマンスを魅せれば、一瞬の静寂を挟み、ステージが真っ赤に染められ次なるナンバー「太陽」へ。満場の拳が上がった「Rosetta」を皮切りに終盤戦に突入すると、フロアの熱量は一気に上昇し、O-JIROも思わず笑みをこぼした。「Dead Coaster」「DEATH DANCE」「イナズマ」と駆け抜け、最高の盛り上がりの中、本編を終えたのだった。

〈Happy Birthday dear PENICILLIN〉というファンの歌声に迎えられたアンコールでは、各メンバーから25周年を迎えたことへの感謝が述べられ、結成当初の思い出話で和む場面もありながら、HAKUEIは「20周年から25周年の5年間は、それまでよりも自分の中で1年1年が重かった。続けることの意味、大切さを以前よりも考えて過ごしてきたのかな。ただ活動するだけじゃ意味がなくて、中身の濃い活動を、素晴らしい成長をしていけるように頑張りたい」と、現在の思いを語った。

そして、HAKUEIの小学校の入学式の思い出を綴った曲だという「走れメロディー」を披露。ステージは春を思わせる穏やかな桜色から若草色へと移りいき、優しくも力強い歌声が感動的な空間へと導いた。続く「ウルトライダー」で多幸感に満ちたムードに包まれ、千聖のエモーショナルなギターサウンドが轟くと、代表曲の一つ「99番目の夜」でさらに場内を熱くさせ、メンバーはステージを後にした。鳴り止まないアンコールに再び姿を現すと、「やっぱりライブは燃えるね。今日のライブの中で最大限に燃えていきましょう!」(HAKUEI)と、ライブ鉄板曲「FOR BEAUTIFUL MAD HUMAN LIFE」が投下され、この夜のステージはクライマックスを迎えたのだった。

終わってみれば、この日のステージは、全体の印象として良い意味で穏やかなものだった。それは、25年というキャリアが育んだ“現在のPENICILLIN”と、ファンの愛情溢れる祝福ムードに包まれた“特別な日”が相俟った結果だろう。5月に控えている東名阪ツアーは25周年ならではの内容になることも発表された。「25年前の衝撃を今。どう進化しているか気になるでしょ?」というHAKUEIの言葉に、期待が膨らむ。2017年もPENICILLINから目が離せそうもない。

◆セットリスト◆
01. Quarter Doll
02. REAL ×××
03. 幻想カタルシス
04. クーデタークラブ
05. 戦慄迷宮
06. NO CONTROL
07. 夜をぶっとばせ
08. 若きウェルテルの悩み
09. Blue Moon
10. 魔法ダイヤ
11. ネオグラマラス
12. 太陽
13. Rosetta
14. Dead Coaster
15. DEATH DANCE
16. イナズマ

En
17. 走れメロディー
18. ウルトライダー
19. 99番目の夜
20. FOR BEAUTIFUL MAD HUMAN LIFE

(文・金多賀歩美/写真・加藤正憲)


【ライブ情報】
●25th ANNIVERSARY TOUR 25th Penicillin Shock

5月3日(水・祝)名古屋 BOTTOM LINE
OPEN 17:15 / START 18:00
INFO. ズームエンタープライズ TEL.052-290-0909

5月7日(日)新宿 ReNY
OPEN 17:15 / START 18:00
INFO. サイレン・エンタープライズ TEL.03-3447-8822

5月13日(土)梅田 AKASO
OPEN 17:15 / START 18:00
INFO. 夢番地大阪 TEL.06-6341-3525

<チケット>
各公演 スタンディング ¥6,500(税込/D別)
※ご入場には6歳以上からチケットが必要になります。
3月25日(土)10:00一斉発売
プレイガイド:e+/ローソンチケット/チケットぴあ

<TOTAL INFO.>
サイレン・エンタープライズ
TEL.03-3447-8822(平日12:00〜18:00)

PENICILLIN オフィシャルサイト http://www.penicillin.jp/