ライブレポート

2016.5.31
清春@TSUTAYA O-WEST
PLUGLESS『elegy』

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清春PLUGLESS『elegy』が5月31日、TSUTAYA O-WESTで行われた。この公演が発表されたのは、なんと本番5日前のこと。プレイガイドでの前売り券販売はなし、公演会場にて当日券のみの販売という形がとられたことからも、まさに急遽決定したのだということが理解できる。

清春は昨年末から3月にかけ全22公演に渡る全国ツアーを行い、3月30日に9枚目となるアルバム『SOLOIST』をリリース、5月2日には恵比寿ガーデンホールにてリリース記念公演を行った。さらに5月27日の女性限定ライブを皮切りに8月までsadsとしてのライブが決定している中、「(この期間)sadsだけなのは、何か違和感があって」と、突発的に3公演の開催を決めたという。

数年前からMt. RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで定期的に行われてきたこのプラグレス形式のライブは、三代堅と中村佳嗣によるギターと清春のヴォーカルのみで構成され、清春の“歌”をより濃密に堪能できるスタイル。昨年、33日間66公演にも及ぶ本数を完遂し、一つの到達点を迎えたことから、今年は開催しないと本人の口から告げられていたこともあり、ファンには待望の公演となった。

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今年初となるプラグレスライブはsads「GENTLE DARKNESS」のアダルトなムードで幕を開け、最新作『SOLOIST』の楽曲を中心に展開。様々な場面を経ながら本編ラスト3曲には黒夢の楽曲が並び、この日の公演タイトルにもある〈エレジー〉というワードを歌詞に含む「アロン」に至るまで、清春の体の奥深くから発せられる歌声は、曲を追うごとに熱量を増していった。

最後は独り、だが誰かを想うことで独りではないと歌う「アロン」で本編を終えた後、アンコールで「この孤独な景色を与えたまえ」、そして「至上のゆりかご」という果てしなく深い愛情を感じる2曲が披露されると、フロアからはすすり泣く声が聞こえた。すると清春は「聴いてくれている皆の姿が美しいので」と、急遽1曲追加することを告げた。そして奏でられたのは、2013年のツアー中に生み出され、『SOLOIST』で初音源化となった「麗しき日々よ」。以前、清春が「どこまでも付いてきてくれる、よりディープなファンの人たちに向けて歌っている」と語っていた通り、彼とファンにとって大切な楽曲の一つ。全ての想いを乗せるように全身で歌い上げると、ファンの温かな拍手と涙が溢れ、この日のステージは終幕を迎えたのだった。

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現在発表されているPLUGLESS『elegy』公演は、残すところ6月16日(木)渋谷duo MUSIC EXCHANGE、6月29日(水)代官山UNITの2公演のみだが、清春から「誕生日やハロウィン、クリスマス、大晦日、デビュー日付近とか…“いつもの日”は空けておくように」との嬉しい予告があったことも付記しておきたい。

終演後、楽屋で清春は「(自分の歌は)音源よりもライブのほうが良いと思う。目の前にオーディエンスがいるというのは、すごく大きなこと」と話した。それは紛れもない清春の本音であるとともに、彼とファンの揺るぎない相思相愛の関係性を物語っていた。そして清春のTwitterには「やっぱりこれ最高だったね 来てくれたのもだけど 泣いて聞いてくれたの、ありがとう」というファンへのメッセージが記されていた。当初行う予定ではなかった今回のプラグレス公演だが、清春のホームでありライフワークと言えるこの場所は、これから先も末永く在り続けてほしいと改めて感じた一夜だった。

◆セットリスト◆
01. GENTLE DARKNESS
02. 夢心地メロディー
03. EDEN
04. 瑠璃色
05. DIARY
06. 五月雨
07. FUGITIVE
08. 想い出まくら
09. ナザリー
10. YOU
11. ロラ
12. rally
13. メゾピアノ
14. MAD FLAVOR
15. leap
16. アロン

En
17. この孤独な景色を与えたまえ
18. 至上のゆりかご
19. 麗しき日々よ

(文・金多賀歩美)