ライブレポート

2016.5.17
BORN vs lynch.@恵比寿LIQUIDROOM
PS COMPANY PRESENTS BORN 2MAN LIVE『2016 DIE or DIE CLIMAX 7DAYS VS lynch.』

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BORNが数々のアーティストとの2マンライブを行ってきた『2016 DIE or DIE CLIMAX 7DAYS』。終盤戦に突入したこの日、彼らが敬愛するlynch.との2マンライブが行われた。
このライブについて猟牙は、「BORNを結成したばかりの頃にLIQUIDROOMで観たlynch.のワンマンがすごく印象に残っていて、このタイミングでlynch.とこの会場で2マンができるというのはとても感慨深い」という思いを聞かせてくれたが、その言葉通り、ある種の運命を感じずにはいられないライブの実現となった。

■lynch.
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先攻はlynch.。鳴り響く「INTRODUCTION」と共に姿を現した5人をハンドクラップが迎え入れる。間髪入れずに「東京、暴れようぜ!」という葉月(Vo)の咆哮で「GALLOWS」を投下すれば、玲央と悠介のギター陣もスイッチしながらステージを駆け回り、フロアの熱を一気に上げていく。
「皆さん頭振るの好きですか? BORNのファンの皆さん、よく調教されてますか? lynch.のファン、負けんじゃねーぞ!」とフロアのボルテージを上げると「INVINCIBLE」「GHOST」をドロップし、ヘドバンの嵐を巻き起こす。久々の2マンライブとなるlynch.だが、ワンマンライブとは一味違ったセットリストで展開される貫禄のステージで、あっという間に会場を掌握してしまったのはさすがの一言に尽きる。

この日のライブについて葉月から「色々言いたいこともあるけど、ワッとやったほうが楽しいでしょう? だから今日の僕らの目標は一つだけです。今から最高のライブをして、最高のステージをこの後のBORNに用意しましょう」そんな言葉が投げかけられると、フロアもその期待に大いに応え、「ADORE」では特大の合唱が、「EVILLY」では一糸乱れぬ敬礼が繰り広げられた。そんな中、イントロでひときわ大きな歓声が起こったのは「dizzy」。実はこの曲、猟牙から葉月へのリクエストなのだという。この心憎い演出に加え、「I BELIEVE IN ME」で突如猟牙が呼び込まれるというサプライズにフロアの熱はさらに上昇。葉月と肩を組んで絶妙なコンビネーションで歌い上げ、「超気持ちいい!」と叫んだ猟牙に、心からの拍手が送られたのだった。

この日のラストに、「俺らの未来とBORNのメンバーの未来に捧げます」と奏でられたのは「EVOKE」。会場一丸となってのヘドバンと合唱に彩られた渾身の1曲で締めくくられた、まさに“最高のステージ”だった。

 

■BORN
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響き渡ったSEは、この日のために用意された「THE ANTHEM THE STALIN -666- Ver.」。さらに、ステージの幕が開くと、そこには軍服をまとった5人が整列しているというエンタテイメント要素たっぷりの趣向で客席を狂喜させた。「THE STALIN」の轟音と閃光の中「I am STALIN!」の絶叫が響き、独裁者然とステージに立つ猟牙をフロアから突き上げられる拳とOiコールが彩る。続けざまに「more Deep」「磔」と骨太なナンバーを投下すると、「床、ぶち抜けよ!」の声に全員でフロアを揺らした「Dammit!!!!!!」、TOMO(Dr)の咆哮に総員ヘドバンで応え、巨大なモッシュの波が沸き起こった「SATISFACTION?」と、圧倒的なインパクトで会場をBORN一色に染め上げていった。

この日のMCでは、猟牙がlynch.のセットリストに「dizzy」をリクエストしたことについて触れ、「『何やってほしい?』って聞かれたから、あんまりやってなさそうと思って「dizzy」に目をつけました。本当は「dizzy」でステージに出たかったな(笑)」とフロアを和ませつつ、「lynch.が踏みならした会場をBORNがさらに踏みならしていく。戦争しましょう!」と宣言。この日のライブについてTOMOが「lynch.は昔から憧れのバンドではあったけど、憧れのままでは終わらない。俺らの爪痕を残して、いつまでもあのバンド良かったなと思ってもらえるようなライブができたらと思う」と聞かせてくれたが、それを体現するかのように攻撃的なアクトを展開し、「SUICIDAL MARKET」「MAD whistle」の鉄板曲で更なる結束力を見せるフロアに猟牙がダイブ。カオスを極める中、ラストの「排梳ノ蝶」まで一気に駆け抜けたのだった。

さらに、この日のアンコールでは、lynch.の葉月が呼び込まれるというサプライズが待ち受けていた。葉月の「RADICAL HYSTERIA」のコールでスタートすると、いつも以上に白熱したフロアにはモッシュの大きな波が起こり、その光景は葉月が「すげーな! 最高!」と感嘆するほど。
フロアと一体となった圧巻のステージで2マンライブを華々しく飾り、「5月26日のZeppDiverCityまでもっともっと進化していくんでよろしく!」そんな言葉でこの日を締めくくった。

「今日のlynch.とのライブが僕の血となり肉となって自分のスキルアップにつながると思う。BORNは5月26日まで進化し続けるけど、今日は一皮どころじゃなくて十皮くらい剥けるんじゃないかな」(猟牙)という言葉通り、この日のライブで、彼らの新たな魅力に触れられたように思う。
ラストライブまで進化を誓い、更なる高みを目指して突き進むBORN。いよいよ来週に迫った5月26日のZeppDiverCityで彼らが見せてくれるであろう最高のライブを、しっかりとその目に焼き付けていただきたい。

◆セットリスト◆
【lynch.】
01.GALLOWS
02.GREED
03.INVINCIBLE
04.GHOST
05.ADORE
06.THE FATAL HOUR HAS COME
07.EVILLY
08.dizzy
09.MELANCHOLIC
10.PHOENIX
11.VANISH
12.MIRRORS
13.I BELIEVE IN ME with 猟牙
14.pulse_
15.EVOKE

【BORN】
01.THE STALIN
02.more Deep
03.磔
04.Dammit!!!!!!
05.SATISFACTION?
06.モザイク
07.FACE
08.DAMNED
09.SUICIDAL MARKET
10.MAD whistle
11.La Tarantella
12.BREAKTHROUGH
13.ケミカルロマンス
14.排梳ノ蝶

EN
01.DEMONS
02.RADICAL HYSTERIA with 葉月

(文・後藤るつ子/写真・遠藤真樹)


【ライブ情報】
●BORN 8th ANNIVERSARY SPECIAL ONEMAN LIVE【SUPER BLACK MARKET】
5月26日(木) Zepp DiverCity