ライブレポート

2016.1.7
CLØWD@TSUTAYA O-WEST
CLØWD 1st Anniversary ONEMAN LIVE「名も無き明日はない」

CLOUD2

CLØWDが活動の狼煙を上げたのが、1年前となる2014年1月8日、池袋EDGEを舞台に主催ライヴを開催してのことだった。あの日を始まりにCLØWDは、ミニアルバム『フィクションØ』と2枚のシングル『#夏の微熱』『狼煙/Thank you for coming』を発売。始動後すぐに全国を舞台に据え、精力的なライヴ活動を続けてきた。昨年8月に池袋EDGEで行った初のワンマンライヴ「理想郷」は、5月のチケット発売後たった1分でSOLD OUT。その勢いを受け、直後に発表されたのが、今回のCLØWD 1st Anniversary ONEMAN LIVE「名も無き明日はない」だった。あえて早い時期からこの日の開催を告知することで、たった1年間でTSUTAYA O-WESTを満杯にするまで上り詰めてやるという意志を彼らは示してきた。そして、その言葉は現実のものとなった…。

KOU(Vo)

響きだした厳かなピアノの音色、重なるように流れた重厚な音の調べ。ステージ前面を覆った幕に、巨大なフラッグを手にしたヴォーカルKØUの姿が映しだされた。その幕が降りると同時にCLØWDのライヴはスタート、冒頭を飾ったのは最新シングル「狼煙」だ。フラッグを背負いながら、満員の観客たちへ挑むように歌うKØU。凛々しくも挑発的な楽曲が、熱を求める大勢のファンたちを飲み込んでゆく。なんて雄々しき幕開けなんだ。大きな旗を振りながら歌うKØUの姿は、まるで未来へ向ってゆく先導者のよう。

庵(G) 冬真(G)

CLØWDにとってこの日のワンマンライヴは、彼らの1年間の歩みがどんな意味を成したものだったかを示す場でもあった。次代を揺さぶる独裁者のごとく、みずからの未来を鼓舞するように雄々しく歌と演奏を轟かせた「独裁Rhapsody」。舞台上と客席との垣根を超え、剥き出しの野生をぶつけあった「Liar’s Game」と、CLØWDは序盤から熱く熱く攻め続けていた。「TSUTAYA O-WESTを真夏に変えてやろうぜっ!!」。心地好いラテンビートが炸裂、激しくも開放的なサマーホットチューンの「レッドホット・ディスコ」では、会場中の人たちがディスコロックに身を預け、タオルを振りまわし一斉にはしゃいでゆく。「その声を僕たちにください、CLØWDと共に歩んでいこう」。光を求め駆け上がるように奏でた、気持ちを熱く希望に満たしてゆく「Drive for Dream」。続く「CHECK MATE」では、腹の奥底へガンガンに響く重厚な演奏に刺激され、観客たちが一斉にモッシュしながら熱狂。「セブンスセンス」が生み出した、魂を熱く高揚させてゆく雄々しきドラマ。

猟平(B)

中盤では、年始めらしく羽織袴姿でメンバーが登場。KØUに至ってはお城の殿様のよう。熱狂は、ふたたび目覚めてゆく。懐深い雄大な楽曲を奏で、観客たちを大きな音のうねりの中へ導き入れた「WAKE UP」。切っ先鋭い演奏を通し、魂熱した人たちへ痛心地良い刺激を与えた「Take_53」。「この5人で歩んできた物語をお聞きください」。KØUの言葉に続いて奏でたのが、ハートフルなミッドナンバー「四人五脚」。幾多の試練乗り越えた歩みを振り返るよう、会場中の人たちを優しく包みこむように歌い奏でるCLØWDのメンバーたち。なんて温もりを感じる歌と演奏なんだ。終盤にはKØUが逆席へ降りて観客たちを煽り、共にモッシュや折り畳みしてゆく風景も。ファンたちも共に歩んできた仲間たちだからこそ、KØUは一緒に汗に、熱狂にまみれたかったに違いない。

樹(Dr)

場面は、一変。タップダンサーSaroとドラマーとのリズムバトルが勃発。互いに表情や仕種を見合いながらリズムを交わす熱い戦いを展開。そこへベースの猟平が加わり、重低音効いたバトルグルーヴを投影。この手のパフォーマンスを描き出せるのも、卓越した演奏力はもちろん、枠を超えた表現力を持ったCLØWDの強みだ。純白の衣装へ着替えたメンバーを招き入れ、演奏は、Saroも加え形でヘヴィグルーヴな「Worry?」へ。雄大かつ魂を熱く歓喜させる演奏に触れ、モッシュしながら大騒ぎしてゆく観客たち。これぞCLØWD流のダンスロックパーティだ。白熱した演奏は、ラウドな音の塊が否応なく身体を揺さぶってゆく「傷声」へと進化。熱い音の弾丸を食らって冷静でいれるわけがない。すっかり場内は逆ダイ止まない狂った宴の様相を呈していた。「心の傷は全部吐き出させたかッ!! 俺たちにしかできねぇライヴだぞ。しっかり暴れたか!!」。KØUの言葉が胸に熱かった。

リズムセッションwithSaro

「俺たちはまだ夢の途中です。さらに理想郷を超えた最高のライヴや音楽を、これからも君たちのその胸に届けていくよ」(KØU)

熱い気持ちを確かな絆として結ぶように「#夏の微熱」が飛び出した。熱した感情を歌と演奏に変え5人は、この地で作りあげた想いの絆を途切れない証として、みずからとファンたちの心へ刻んでいった。そして…。「たくさんの感謝の気持ちを込めて」。最後に届けたのが、メンバー自身の素直な感謝の気持ちを投影した、美しくも儚さ秘めたドラマチックなバラード「Thank you for coming」だ。込み上がる感情のままに歌うKØUの歌声に触れていると、一緒に涙腺へ豊かな泉を浮かべたくなってしまう。それくらい、嬉しい感謝の想いに頬を濡らしたかった。空から降り注ぐ雪に身を預けながら、そんな風に感じていた。

CLOUD1

「TSUTAYA O-WESTはまだ通過点でしかないから。ここにいるみんなを連れていくから」。互いの絆をふたたび確かめるように、アンコールで「キミトボクラ-」を演奏。とても開放的な楽曲に触れ、誰もがクシャクシャの笑顔の花を咲かせながら、ふたたび幸せのひとときを作り出すことを約束するよう、最後まで熱狂のハグを交わしあっていった。

CLOUD集合

この日のワンマンを通しCLØWDから、2つの嬉しい発表が届けられた。それが、「DANGER CRUE RECORDSから、2016年4月27日に3rd SINGLEを発売」「5月7日(土)新宿ReNYを舞台に、CLØWD ONEMAN LIVE 2016「RUDENESS RESORT ReNY」開催」のニュースだ。今のCLØWDが持つ実力と勢いが、何処まで大きな支持の輪を広げてゆくのか楽しみになってきた。

◆セットリスト◆
01. 狼煙
02. 独裁Rhapsody
03. Liar’s Game
04. レッドホット・ディスコ
05. Drive for Dream
06. CHECK MATE
07. セブンスセンス
08. Delight & co.で登場
09. WAKE UP
10. Take_53
11. 四人五脚
BaDr&Saroセッション
12. Worry?
13. 傷声
14. #夏の微熱
15. Thank you for coming

-ENCORE-
01. キミトボクラ-

(文・長澤智典)


【リリース情報】
DANGER CRUE RECORDSから、2016年4月27日3rd SINGLE発売決定!

【ライヴ情報】
CLØWD ONEMAN LIVE 2016「RUDENESS RESORT ReNY」開催決定!
2016年5月7日(土)新宿ReNY

CLØWD オフィシャルサイト http://clowd.tokyo/