
THE MICRO HEAD 4N’S × FEST VAINQUEUR ツーマンツアー「head:vain」開催記念スペシャル座談会
THE MICRO HEAD 4N’SとFEST VAINQUEURによる初のツーマンツアー「head:vain」が、10月3日から13日にかけて東名阪で開催される。Vifではこのツアーに先駆け、両バンドのヴォーカリストとベーシストによる四者座談会を実施。出会いの話から、ツアー開催のきっかけとなった2023年・2024年のツーマンライブ、そして現在まさに練られているツアー構想まで、たっぷりと語ってもらった。

THE MICRO HEAD 4N’Sと FEST VAINQUEURのメンバーがメディアで座談するのは初めてということで、まずは出会いを伺いたいなと。おそらく全員一緒のタイミングではないですよね?
KEKE:そうですね。僕とマイフォの他のメンバーは、フェストと知り合った時期が全然違うので。チラッと聞いた話によると、マイフォが活動第一期の時から知り合いみたいですね。
HAL:マイフォさんとの最初の対バンは、初代ヴォーカルRickyさんの時だったと思います。マイフォさんは今年14周年を迎えるんですよね。僕らも今14年(10月に15周年)なので、ほとんどバンドの活動年数は同じで。始動したての頃、いろんなイベントで一緒になっていました。僕、イベントのセッションで、マイフォさんの曲をBメロだけ歌わせていただいたと思うんですけど、それが何の曲だったか思い出せなくて。思い出そうと、めちゃくちゃ頑張ったんですけど(笑)。おそらく「雷鳴」じゃないかなと。
KEKEさんとフェストの皆さんの出会いは?
KEKE:僕は、麒麟大作戦Gという、現SPLENDID GOD GIRAFFEの前身バンドのサポートヴォーカルを初めて務めたのが、FEST VAINQUEURとのツーマンライブだったんです。そこで初めて知り合いました。あれは2021年6月だったと思います。高田馬場CLUB PHASEで。
HAL:その時フェストで歌った曲は覚えていますか?
KEKE:「Evil Disco ~somnambulism~」です。
HAL:さ、さすがです(笑)。
KEKE:その時までフェストの楽曲をそこまでガッツリは知らなかったんですけど、ツーマンをやるにあたってどんどん聴いていったら、めちゃくちゃカッケーやんってなって。だから、勝手に一人でフェストのメンバーに懐きにいきました(笑)。
HIRO:仲良くしてもらいました(笑)。そのツーマンでKEKE君と出会って、多分その辺りで僕もKEKE君と連絡先を交換したり、ギターのGAKUがKEKE君と同じ趣味のゲーム配信をしたりして。二人がハマっていたのが同じゲームでしたよね?
KEKE:はい。
HIRO:もうその日の夜か次の日の夜とか、すごいスピード感で一緒にやりましょうよという話をしていて。そんな感じでKEKE君と出会って、他のメンバーも含めて距離が近づいて、その後にKEKE君がマイフォさんに加入したという流れになります。
KEKEさんとGAKUさんは、やっぱりコミュニケーション能力がすごいですね(笑)。
KEKE:そうですね。合いますね(笑)。
HIRO:やっぱり似てるって感じるんですか?
KEKE:この前RYOさん(defspiral)のラジオに二人で出た帰りに、GAKUさんが「いやぁ、こうやってウェーイってノレる人がいてよかったわ。フェストでうるさいのは俺だけやからな」とか言ってて(笑)。そういう口数が多いところとか、テンション感がすごく似ているなとは思いますよね。
以前お二人の会話を聞いた時に、空気感が似ているなと感じていました(笑)。
全員:(笑)
ZERO:俺がフェストのメンバーと話し始めたのは、マイフォ活動第二期の頃で。「森羅万象」というイベントツアー(2016年3〜5月開催)を回った時に、結構一緒にいたんですよね。その時に俺が最初に話したのは、意外とI’LL君なんですよ。一番話さなそうな二人が話したっていう(笑)。
HIRO:へー、最初はI’LLだったんですね。
ZERO:楽屋で見ていると、HAL君が全然喋らないなと。でも、人の話を聞いて笑ってはくれるんだなと思って(笑)。
HAL:聞いてはいます(笑)。
ZERO:だからその時、一旦触らないほうがいいタイプなのかなと思って、HAL君はちょっと段階を踏んで話しかけようと思っていましたね。
HAL:ZEROさんと初めてお話させていただいた時、ライブが終わった後にウイスキーを持っていて「HAL君も飲みなよ」って、なぜか乾杯するという流れがありました(笑)。めちゃくちゃビックリしました(笑)。
ZERO:あの時はね、壁があったのよ。マイフォのメンバーってあまり外に行かないから、壁を壊そうっていうタイミングが確かあのツアーの時にあって。そういうノリだったんじゃないかなと。
HAL:僕、歌う前はお酒を飲まないんですけど、その時、ちょうどよく飲めるタイミングで、「ありがとうございます!」と。僕もお酒を飲むと、ちょっとフワッと開けるタイプなので、あれはすごく嬉しかったです。
ZERO:もしかしたらHAL君は俺と近いタイプなのかもしれない。
HAL:なんかちょっとそういうシンパシーは感じます(笑)。
ZERO:HIRO君はもう最初から俺の中で好印象でした。すごく可愛い弟みたいな見た目で、でもライブではガンガン煽ったりしているのを見て、そのギャップがいいなと思って。
HIRO:ありがとうございます。嬉しいです。マイフォの皆さんの経歴はもちろん知っていて、いろんな経験をされた皆さんが集まって結成したバンドだったので、最初はちょっと緊張しました。でも、いざ話をさせてもらったら、皆さん物腰が柔らかくて、僕たちにもすごく優しく接してくれて。先輩後輩をガッツリ区切る方たちではなくて、フランクにメンバー皆に話しかけてくれたんですよね。喋ってみたら、めちゃくちゃ優しいお兄ちゃんたちだってなりました。
そうなんですね。
HIRO:ZEROさんにはベースや機材について色々相談もしたり。知り合った当時、僕たちは大阪に住んでいたんですけど、東京に出てくるタイミングぐらいに、ちょうど「ベース忘年会あるよ。HIRO君来る?」っていうお誘いをもらって。大阪に住んでいた時は、なかなか声がかかる機会がなかったんですけど、タイミングが合って参加させてもらいました。なので、最初の出会いの後も関係は続いていて、一昨年と昨年のツーマンの流れから今回、東名阪ツアーが開催できるのはすごく嬉しいです。

今のお話の通り、2023年9月のTHE MICRO HEAD 4N’S 主催「FACE TO FACE」、2024年9月のFEST VAINQUEUR主催「VERSUS-vol.5-」でのツーマンを経て、今回のツーマンツアー「head:vain」開催となりますが、今ツアーの話はいつ頃から出ていたのでしょうか?
KEKE:2024年のツーマンの時でしたよね?
HIRO:うん。その時にKEKE君と、お互いヴォーカルのメロディラインを大事にしているバンドだよねっていう話から、来年辺りにもう少し本数を増やしたり、東名阪とかやっちゃったりしませんか?という話に発展して。それで今回10月に3本のスケジュールが決まりました。
HAL:王道ロックな部分がありつつの、歌メロが活きたバラードチックな曲があったり、激しい曲があったり、お互い幅広くやっているという共通点が大前提としてあって。そのうえでライブをしていて思ったのが、ファンの皆さんのノリが近いというか、すごく混ざりがいいなって印象がありました。おそらくフェストのファンではない人たちも、すごくいい表情をして観てくれているなと感じて。それと昨年、一昨年も、KEKE君が「お互いの曲を交換して一緒に歌えませんか?」と言ってくれて、自分もマイフォさんの曲を歌わせていただいたんですけど、そういう濃厚な絡みがいっぱいできて楽しかったですね。その流れで、アンコールでワチャワチャとセッションをした時に、また一緒にやりたいな、1回限りじゃもったいないなっていう気持ちにすごくなりました。
KEKE:僕がマイフォに加入してから最初にフェストと対バンしたのは「9BALL GAMES」(2023年7〜8月開催)なんですけど、そもそも「9BALL GAMES」にフェストを推薦したのも僕で。麒麟大作戦Gの時にフェストを知って、本当にこの人たちカッコいいなっていう思いがずっとあったので、そのカッコいい人たちと“Face to Face”でやりたかったんですよね。それで実際2023年にツーマンをやった中で、HAL君の熱量だったり、サウンドのクオリティの高さ、皆の技術の高さを改めて知って、このバンドともっと濃厚に絡みたいなと余計に思いました。逆に2024年はツーマンに呼んでいただいて、ちょっと簡単な言葉になるんですけど、本当にカッコいいバンドだなと思いますね。だから、そのカッコいいバンドとツーマンをすることによって、自分も刺激を受けるし、やっぱりFEST VAINQUEURにはリスペクトがありますね。
ツアータイトル「head:vain」は、ヘドヴァンと読むということですが、発案者はどなたですか?
ZERO:俺です。なんかフェストってヘドバンなイメージがあって。マイフォにもそういう曲はあるし、俺も好きなほうなので、色々考えていた時にTHE MICRO HEAD 4N’S、FEST VAINQUEUR…ヘドバンだ!と思いつきました(笑)。
HIRO:上手く重なったなと思いました。
ZERO:とにかくめちゃくちゃ頭を振らせるイベントにしたいなって、ちょっと思ってはいるんですけど。
字面を見て、すごいひらめきだなと思いました。ところで昨日、撮影だったそうですが、この2組での初めての合同撮影はいかがでしたか?
HIRO:僕たちは合同撮影をすること自体がすごく久々で。割とコンパクトな時間の中で、集合写真も個人写真も撮ったんですけど、かなりスムーズに終わったなと思いました。ちょっとバタバタする環境でしたけど、撮影自体はマイフォさんもフェストも早かったですね。マイフォさんって、いつもあれぐらいのペースですか?
KEKE:いやいや、もっとやりますよね(笑)。
ZERO:ていうか、今回ぐらいの点数だったら、多分あのぐらいなんじゃない? マイフォの場合は1回の撮影でかなりのパターン数撮るから。
KEKE:確かに。だって、俺が加入した時の最初のアー写、1万枚撮っているって言ってましたよ(笑)。1万枚って想像できます? マジで相当っすよ(笑)。
HIRO:選定が大変ですね(笑)。
そうですよね(笑)。そして、KEKEさんとHALさんがお互いのバンドの曲をヴォーカルレコーディングし、会場限定Collaboration CDを発売するということで、曲はもう決まっているのでしょうか?
KEKE:今フェストからは候補をいただいていて、マイフォも昨日話が出たので、まさに今日の取材が終わった後に、この感じでどうですか?という案を送ろうかなと思っているところです。
どのような基準で選曲したのでしょう?
KEKE:マイフォとしては、僕が入ってからまだ3年しか経っていなくて、過去の曲をまだ全曲は歌えていないので、まず自分がレコーディングをしたことがある曲で、普段のライブの中でメインでやっている曲を歌ってもらおうと。そういうのを基準に選曲させてもらいました。
HAL:フェストとしても、割とライブでたくさんやっている、これぞザ・FEST VAINQUEURという曲の中で、声のトーンも含めてKEKE君が歌って合いそうだなと思う曲を何曲かピックアップしていて。KEKE君は既にセッションでフェストの曲を何曲か歌ってくれたことがあるので、馴染みのある曲を選ぼうかなと思ったりもしたんですけど、フェストの曲を他のヴォーカルさんが歌うということ自体が今までなかったので、わかりやすく定番曲を筆頭に選ばせてもらいました。