BREAKERZ

BREAKERZインタビュー

5周年記念ライブ“WISH 4U”を目前に控えたBREAKERZがニューシングル『オーバーライト/脳内Survivor』をリリース!

BREAKERZが新たに放つのは、“更新”を意味する優しさと強さを併せ持ったミディアムチューン「オーバーライト」と、彼ららしい疾走感溢れるロックチューン「脳内Survivor」の両A面シングル。どちらも前向きなメッセージが込められたこの2曲とリアレンジされた「EMILY」について、3人に語ってもらった。

――まず「オーバーライト」に関して、シングルのタイトル曲がミディアムチューンなのは2009年7月リリースの『光』以来だと思うのですが、今回この楽曲をタイトル曲にしたのはなぜですか?

DAIGO:「オーバーライト」は、アニメ『名探偵コナン』のエンディングをやらせていただくことになったので、もともと自分で作っていた曲や、そのために作った曲をみんなで持ち寄って。今オープニングはやらせてもらっていますから、エンディングに相応しい曲にしつつ、自分たちがやってみたい曲にしたいねという話はしていました。その中でAKIHIDEさんの曲が一番いいねっていう話になって決まりましたね。

――『光』が初の武道館公演を控えていた時期のリリースで、今回は5周年ということもあるので、関連性があるのかなと思いました。

DAIGO:そこはそんなに関連はないですね(笑)。でもね、タイトルはあとで決まったんですが、「オーバーライト」には“上書きする”とか“更新する”という意味があるんですけど、カタカナにすると“光を超えて突き進んでいこう”みたいな意味合いにも受け取れていいかなって。必然的にそうなっていった部分はあるかもしれないですね。5周年で、そういうのは頭のどこかにあったのかもしれないですね。

――DAIGOさんのヴォーカルがすごく優しい声でした。レコーディングで気をつけた点はありますか?

DAIGO:やっぱり「優しい声だな」って言われるように録ろうと思って(笑)。そう聴こえてほしかったので、まさに言ってほしい言葉を今最初に言ってもらえた感じですね。

――(笑)。ギターソロがAKIHIDEさんの真骨頂だなと思ったのですが、今回はどんなイメージで制作されたんですか?

AKIHIDE:ありがとうございます。歌と重なって始まるので、あまり最初からテンション高いと温度感が合わないだろうなと思って、ゆっくりだんだんと高揚していくということは意識して弾きましたね。

――ギターのレコーディングのときはみなさん現場にいらっしゃるんですか?

SHINPEI:最近は役割分担でやっているところもあるので、全員が揃うっていうときは必ずしも全部ではないですね。ギターを録るときは僕とAKIHIDEさんの二人っていうときが多いですね。

DAIGO:つまり俺はいないってことなんですけど(笑)。でも、二人ともデモの段階で作り込んでくるので、核みたいな部分、曲の方向性みたいなものは充分感じられるものだったりするので、信頼していますね。

――なるほど。今回ストリングスも入っていたので、ライブで生ストリングスで聴いてみたいなと思いました。

AKIHIDE:まだやったことないですからね。やりたいですね。

――歌詞の「人生は一度きりって言うから~」のブロックはメッセージ性が強いですよね。私事ですが、先日母校の大学の授業に呼ばれたときに「極論、死ぬときに後悔しないために生きる」という話をしたんです。感覚的には同じことだなと思って。

DAIGO:ベクトルは同じですよね。そういうことですよね、後悔しないように生きるっていう。学生に響いてると思いますよ、俺は。

――そうですね。一人でも響いていればいいなと思います。

◆ある意味奇跡というか(AKIHIDE)

――「オーバーライト」のPVはすごく爽やかで、青空の下緑の中でのPVっていうのは珍しいですよね。

DAIGO:外では2回くらい撮ったことがあって。でもあんなに大自然、青空の下でのPVは初めてかもしれないですね。外が基本苦手なんですよ。日差しがあるうちということは朝早くからやらなきゃいけないっていう。ミュージシャンは大体朝は弱いですからね。あとは天候も怖いですし。風が吹くと髪が崩れるし。そういう意味では外はあんまり強くないんですけど。でも今回の曲はどうしても青空の下で撮りたくて。良い場所で撮ることができました。

――お二人は大自然の中での撮影はいかがでしたか?

AKIHIDE:気持ちよかったですね。どうしても雲がやってきたりして、その合間で撮らなきゃいけないんですよね。太陽が出てきたからよし行くぞって。雲が来るとちょっと待とうとか。天候自体はずっと晴れていたわけじゃなかったんですけど、あれだけ光に溢れた映像が撮れたっていうのは、ある意味奇跡というか運が良かったというか。天気にも感謝しつつ、そういうところも見ていただけたら嬉しいなと思いますね。

SHINPEI:1番の歌詞にいろいろな自然のシーンが出てくるんですけど、それが本当に目の前で起こっているような場所で撮れたので、より想いを込めて撮れたPVになったんじゃないかなと思いますね。あと写真のシーンも見どころの一つで。

――そうですね!

SHINPEI:あれも楽しい経験でしたね。小さい頃の写真から学生時代の写真まで、本当に自分のアルバムから持ってきた写真なんですけど。

――ファンのみなさんはきっとスローで見るんでしょうね。

SHINPEI:コマ送りでしょうね(笑)。僕もやりましたから(笑)。

DAIGO:そういう楽しみ方もね(笑)。

◆自分の頭脳でどう自分の人生を切り拓いていくか(DAIGO)

――そして「脳内Survivor」、このタイトルはどんなときに思いついたんでしょうか?

DAIGO:これは「カードファイト!!ヴァンガード」公式イメージソングに起用されるということで、カードゲームって頭を使うじゃないですか。頭を使ってイメージすることって大事なことだなと。ゲームももちろんなんですけど、人生も自分なりにイメージしていって、どういう道筋で行動していくか、どういうアクションを自分は起こしていくかっていうのが大事だったりするのかなと思って。だから脳内で、頭を使って考えることって、サバイバルなことだと思うんですよね。作詞も作曲もそうだし。苦しいこと辛いこともあるんですけど、自分の頭脳でどう自分の人生を切り拓いていくかっていう、そういうことを伝えたかったので。PC一台でいろんな発明をする人だっているわけじゃないですか。そういう意味では自分のイメージや発想次第で、もしかしたら世界をも変えられることができるかもしれない。そういうことがおもしろいんじゃないかなと思って、このタイトルにしましたね。

――冒頭に〈いつでも全力〉というワードが、後半に〈奇跡を描くよ〉〈奇跡を叫ぶよ〉というワードがあって。奇跡というものがあるとしたら、それは全力で努力した人にしか訪れないんじゃないかなと思いました。

DAIGO:そうですね。やっぱり諦めない心が奇跡を呼ぶっていうね。諦めずに継続し続けることっていうのが大事なことの一つとしてありますよね。

――サウンド的にはBREAKERZらしい疾走感あるロックチューンですが、作曲者のSHINPEIさん一押しの聴きどころはどこですか?

SHINPEI:作った初期段階からあったギターリフはこの曲の一つの要だと思っていて。テレビCMでも流れることを想定して、サビの前に印象に残るリフを作ろうかなとか、そんなところも曲作りの中であったりしたんですけど、それが結構効果的にできたかなと思います。

――なるほど。こちらはストーリー性のあるPVで、みなさん戦っていましたね。

DAIGO:あれは脳内でバトルしてるっていうイメージなんですけど、現実では絶対敵わない相手とも脳内で自分のイメージによって勝つことができるっていう。なのでファイトシーンは欲しくて。「ヴァンガード」のCMに一緒に出演している新日本プロレスの真壁刀義選手に出演していただいて、ああいうイメージシーンを各々いろいろ撮って。格闘技経験があるわけではないので、様になるのかなとかあるじゃないですか。でも真壁選手が「思いっきり来ていいよ」と言ってくださって、躊躇なくいろいろやることができて。すごくかっこよく撮れたなと。

AKIHIDE:赤いレーザーもすごく綺麗でしたし、ストーリーもすごく歌詞とマッチしてて、わかりやすく見ていただけると思います。真壁選手との絡みのシーンも、その道を極めたプロの方の姿勢だったり、リアクションの受け方はすごいなと思いましたし。そういうものがあっての良いPVが出来上がったなと思いますね。

――前作『Miss Mystery』収録の「世界は踊る ~Acoustic Version~」は原曲が2ndシングルの楽曲、今回収録の「EMILY ~Acoustic Version~」は原曲が2ndアルバムの収録楽曲ということで、この2nd続きというのは偶然ですか?

DAIGO:初期の楽曲は聴いたことがない人が多いんじゃないのかなと思って、リアレンジして収録するという企画なんですけど、アルバム『GO』を出してツアーを回っているときに一日だけこの曲をやったことがあって。SHINPEIが鉄琴を叩いて、ファンのみなさんが結構喜んでくれて。「EMILY」という曲自体がファンのみなさんが結構好きと言ってくれる曲の一つなので、喜んでくれたらいいなという想いで。大体のアレンジをAKIHIDEさんがやって、SHINPEIがギターを弾かずに鉄琴を叩いてます。

――そうなんですね。ギターの部分でいうと後半がラテンぽい要素もあって。

AKIHIDE:そうですね、ちょっとスパニッシュっぽいというか。

――早弾きの部分は苦労しましたか?

AKIHIDE:いや、ああいうサントラとかが好きでよく聴いているので、あの雰囲気は自然とやれました。

――ハードな原曲だと怖いくらいの愛を感じますが、今回のアレンジだと一途な愛にも感じられて。曲のテイストで言葉の印象が変わるのが不思議だなと思いました。

DAIGO:確かにそうかもしれないですね。アコースティックになって、我を見失い過ぎていない部分が出るのかもしれないですね。エレキじゃなくアコースティックだと、伝わり方として主人公の人格がちょっと変わるのかもしれない。取り乱している部分もあるんだけど、ある意味ちょっと冷静感があるような。そういう部分が一途な想いにも繋がるのかもしれないですね。

◆すごくレアな記事になると思います(SHINPEI)

――前回のインタビューで、SHINPEIさんの鼻息が荒いので、アコースティックのレコーディングで鼻息の音が入らないように弾き終わったあと窒息しかけているというお話があったのですが(笑)、今回はいかがでした?

一同:(笑)

SHINPEI:そうですね、触る楽器は鉄琴ではあったんですけど、録るときのシチュエーションは割とギターと近い感じで。…姿勢が大事なんだなと、鉄琴を叩いてみてわかりました。あとからメンバーが教えてくれたんですけど、鉄琴を叩くとき僕すごく背筋が真っ直ぐなんですって。縮こまって叩いちゃうと、その姿勢が音にも出ちゃうところもあるので、そこはビシッとやりました。なので今回は鼻息というよりは背筋がポイントだったのかなと。(シュー。)

――気をつける点がいろいろあるんですね。

SHINPEI:そうですね(笑)。

DAIGO:鼻息は…結構今の方が聞こえてくる。

一同:(爆笑)

SHINPEI:今この一節で体温上がりましたもん(笑)。

DAIGO:シューシュー聞えてくる(笑)。この記事にたまに「シュー。シュー。」って入れておいてもらえれば(笑)。

SHINPEI:(シュー。)それが入っているのはVifさんだけだと思うので、すごくレアな記事になると思います(笑)。

DAIGO:2、3個良い間隔で入れておいてもらえれば。

――7月27日にデビュー5周年記念ライブが武道館で行われますが、デビューライブのときのDVDを来場者にプレゼントするそうですね。

DAIGO:ラフに編集したものが昔からあって、それはちょっとだけライブで使ったことはあったんですけど、全貌を見せたことはなくて。この5年間、自分たちだけじゃなくファンのみなさんが支えてくれたからこそ、順調に活動できたという部分もあるので、お返しというか感謝の気持ちとしてデビューライブのDVDをプレゼントするのもいいんじゃないかなという話になって。想いとしては、ファンのみなさんに喜んでもらうためにっていうのが一番ですね。

――最後に、ライブに向けて一言お願いします。

DAIGO:まだ5年という想いもあるんですけど節目といえば節目なので、この5年の自分たちが更新してきたBREAKERZを、一番新しいBREAKERZを、見せたいなと思いますね。スポットライトの下でオーバーライトしていきたいなと思います。

AKIHIDE:この5年間のすごく深い想いもありますけど、何より来てくださった方に楽しんでもらえるように全力でがんばるだけかなと思っているので、たくさんの方に来ていただきたいと思います。

SHINPEI:今回のこの二つのシングルの歌詞の中身が自分に力を与えてくれそうな内容になったので、しっかり脳内をイメージさせて去年を超えられるようなかっこいいステージにできたらなと思います。

(文・金多賀歩美)


BREAKERZ

<プロフィール>

DAIGO(Vo)、AKIHIDE(G)、SHINPEI(G)からなる3ピースバンド。2008年7月リリースの1stシングル『SUMMER PARTY/LAST EMOTION』から、シングル12作連続オリコンチャート10位以内にラインクイン。2011年7月から5周年YEARに突入し、アルバムリリース、シングルリリース、全国ツアーと、精力的に展開。7月27日には日本武道館でデビュー5周年記念ライブ“WISH 4U”を開催する。

■オフィシャルサイト
http://breakerz-web.net/

「youtube video player is too small」と表示される場合は動画のタイトルをクリック、又はYouTubeのアイコンをクリックしてYouTube上からご視聴ください

【リリース情報】

Calvary
[初回限定盤A]
ZACL-4037
¥1,680(tax in)

Calvary
[初回限定盤B]
ZACL-4038
¥1,680(tax in)
Calvary
[通常盤]
ZACL-4039
¥1,260(tax in)

『オーバーライト/脳内Survivor』
2012年6月13日発売
(ZAIN RECORDS)
BREAKERZ約1年ぶりとなる両A面シングル。「オーバーライト」はアニメ「名探偵コナン」のエンディングテーマ、「脳内Survivor」はカードゲーム「ヴァンガード」の実写化&DAIGO主演で話題となったドラマ「STAND UP!ヴァンガード」メインテーマ、更にDAIGO出演中のCM「カードファイト!!ヴァンガード」公式イメージソングというダブルタイアップ!

【収録予定曲】
初回限定盤A
01. オーバーライト
02. 脳内Survivor
03. EMILY ~Acoustic Version~
特典DVD:「オーバーライト」Music Clip+Music Clip Off Shot

初回限定盤B
01. 脳内Survivor
02. オーバーライト
03. EMILY ~Acoustic Version~
特典DVD:「脳内Survivor」Music Clip+Music Clip Off Shot

通常盤
01. オーバーライト
02. 脳内Survivor
03. EMILY ~Acoustic Version~
04. Miss Mystery ~「名探偵コナン」TV size~
通常盤のみトレーディングカード封入(全4種類/ランダム封入)