BREAKERZ

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集大成となる初のベストアルバムを通して見えてきたBREAKERZの過去・現在・未来。5周年Thanks yearも留まることなく突き進む彼らの素顔に迫る!

怒涛の5周年YEARを終え、次なるステージに向け走り出したBREAKERZ。まずは全曲ヒットナンバーが収められる『BREAKERZ BEST~SINGLE COLLECTION~』をリリース、そしてライブハウスツアー&ホールツアーに突入する。一つの節目となる今作を通し、PV撮影秘話からファーストライブの裏側、パーソナルな話題まで、この“5年間”を3人にたっぷりと語ってもらった。この先にあるBREAKERZの未来とは…。

――今回のベストアルバム、楽曲は全作オリコンシングルランキングTOP10入りを果たしたヒットナンバーですが、13作連続TOP10入りの実感はありますか?

DAIGO:最初はTOP10というのはすごく嬉しかったし、今ももちろん嬉しいんですけど、チャートは時の運だったりする部分もあるので。何が一番嬉しいかというと、作品一枚一枚を「すごく好きです」とか「すごくかっこいいです」とかメッセージをいただいて、心に届いているなということを実感したときですね。そういうファンのみなさんがいるからこそのTOP10でもあると思うので、みんなでとったTOP10かなと思いますね。

――なるほど。今回の作品とにかく豪華ですよね。まず初回限定盤Aは特典DVD2枚で、1枚目には全シングル22曲のPVが収録されるということで。PV集としてではなくCDの特典DVDでこのボリュームはなかなか無いと思います。みなさん一番お気に入りのPVを挙げるとするならどれでしょうか?

DAIGO:そうだなー。もし、すごく好きな人がいて「俺、バンドやってんだ」って一番最初に何を見せるかという観点でいくと…悩むけど「Miss Mystery」かな。俺の顔の調子が良い(笑)。「BUNNY LOVE」も良いんだけど、兎年じゃないから。「脳内Survivor」も悩んだけど、やっぱり「Miss Mystery」かな。

AKIHIDE:俺もそういう観点で言うなら(笑)、「世界は踊る」かな。自然の中でのPVなので、オーガニックな感じがおすすめできるかな。映りが良かったです(笑)。

――オーガニックさをおすすめ(笑)。SHINPEIさんは?

SHINPEI:そうだなーどれにしようかなー。「月夜の悪戯の魔法」は衣装も世界観も含めて好きです。新しい作品ができると周りの先輩ミュージシャンの方々に見てもらったりするんですけど、これは特に好評だったんですよ。僕自身も、見ていてすごくドラマがあって良いなと思うPVですね。

――美しい作品ですよね。では、印象に残っている撮影現場やエピソードはありますか?

SHINPEI:「GRAND FINALE」は演奏シーンはもちろんですけど、それと同じくらいの比率でイメージシーンがあって。本当の学校に行って、廊下をみんなで駆け回ったり、教室や体育館でいろいろなイメージシーンを撮ったり、ファンクラブでエキストラ募集したファンの方とグラウンドで一緒に演奏シーンを撮ったり。文化祭のような時間を過ごせたのが印象的でした。

AKIHIDE:場所的には「オーバーライト」の撮影が富士山麓で、春だったんですけど、その場所はすごくグリーンが綺麗で和やかで印象的でした。泊りがけで行ったんですけど、携帯の電波も入らなくて、遠くまで来たなという感じが逆にテンション上がって。清々しく撮影できましたね。

DAIGO:「BUNNY LOVE」を撮ってるときすごく時間が押しちゃって。すごく時間が無い中、最後に女性と俺が電話ボックスにいるシーンを撮ったんですけど、すごくセクシーに撮れたんですよ。なので、時間を掛ければいいというものでもないんだな、という勉強になりました。

――なるほど(笑)。2枚目のDVDはオフショット満載のドキュメント映像ということですが、見どころを教えてください。

DAIGO:PVやジャケット撮影の裏側が主にあって、みんなでしょうもないことを喋ったりしてます。この裏側を知ったあとにPVを見ると、また感覚が違ってくるかもしれないですね。まぁ、俺たちのしょうもないトークを中心に収められていると思います(笑)。なので、だらーっと見てほしいです。さぁ見るぞっていう感じではなく。

――見る時間帯はいつがベストですか?

DAIGO:お昼寝する前とか。途中で寝ちゃって、次の日見てまた同じところで寝ちゃうっていう感じだと思う(笑)。そういうゆるめな感じ(笑)。それはそれで楽しいと思いますよ(笑)。

AKIHIDE:時系列でそれぞれの良いところを持ってきているので、僕たちの変わらない和気あいあいとした感じはあるんですけど、その中でこの5年間の変化というか、制作の裏側を5年間という時間のドキュメントで一気に見せられるっていうのはなかなか無いと思うので。もちろんちょっとゆるい部分もあるんですけど、そこも含めてすごく楽しく5年間の裏側を感じ取ってもらえるかなと思います。

SHINPEI:マニアックな目線で言うと、「LAST EMOTION」のオフショットが一瞬出るんですが、僕たちが控室で話しているときに、僕は後ろ姿なんですけど、サングラスを掛けていないシーンがあります。

AKIHIDE:そうなんだ!?

SHINPEI:うまーいカメラの技術で、横顔が見えるか見えないかくらいのところで終わっていて。

DAIGO:おー。

AKIHIDE:へー。見てみよう。

――それはレアですね。

SHINPEI:はい、かなりマニアックですけど(笑)。

◆5年間ずっとやってきたからこそ今回挑戦できた(AKIHIDE)

――そして、初回限定盤Bの特典には「MEMBER’S SELECTION」CDが付きますね。この1枚のみで別リリースでもいいくらいの作品ですが、これはどういった経緯で特典として制作することに?

DAIGO:特典についていろいろ話をしていて、こういう企画もありだよねって。これからライブハウスツアーもあるし、そこではこういう曲たちも絶対やっていくので。選曲していったら9、10曲くらいはすぐに決まって、あと2曲ずつくらいメンバーそれぞれ個人的なものを選ぼうと。それで決まりました。

――全員一致でスパッと決まったのはどの曲ですか?

DAIGO:「DESTROY CRASHER」は今回新しく録り直しましたけど、どっちにしろ入っていたんじゃないかなと。ライブで人気のある曲の一つなので。

――「DESTROY CRASHER」と「FAKE LOVE」は新録ですが、他の曲ではなくこの2曲に決まった理由とは?

DAIGO:ライブをやっていてテンポ感が前の音源より上がってたりするんですよ。ライブでより勢いを増している2曲なので、録り直して今の勢いを詰め込もうということで。

――実際に録り直してみていかがでしたか?

AKIHIDE:ライブでもやってくれているベースのMatsuくんとドラムのMAKOTOくんの二人にも参加してもらって、せーので音を出すっていう、ライブさながらにやったので、すごくライブっぽい臨場感があると思います。今までBREAKERZでそういう形で録ったことがなかったんですけど、サポートメンバーも含めて5年間ずっとやってきたからこそ今回挑戦できたというか。そのすぐあとにDAIGOくんの歌入れもあったので、本当に一つのライブをパッケージしたような臨場感ある感じになりましたね。

――こだわった点は?

AKIHIDE:「一発きりにしよう」とみんなで言っていて。ミスったらそれはそれで認めようと。その緊張感の中でやって「DESTROY CRASHER」は本当に一発だけですね。「FAKE LOVE」はいろいろあったんですけど(笑)、いい感じのノリは出せましたね。

SHINPEI:武道館ライブが終わって少し間は空きましたけど、顔なじみのいつものメンバーが集まって臨んだレコーディングなので、一番自分たちがリラックスした状況かつエネルギッシュにできる状況で。曲は昔のものだけど今のBREAKERZを詰め込むには相応しいものになったんじゃないかなと思いますね。

――なるほど。ところで、「Smile in Tears」は意外な選曲ですね。

DAIGO:AKIさんが選んだ2曲のうちの1曲ですね。

AKIHIDE:たぶん入れてくるとは誰も思わなかったと思うので(笑)。メンバーセレクトだからこそありかなと。

DAIGO:そういうの大事。