BREAKERZ

◆ちょっと唇が柔らかくなってた（DAIGO）

――BREAKERZは7月25日に満5歳を迎え、現在は5周年Thanks yearですよね。改めてこの5年間を振り返ってみて、5年前と今、みなさんから見て他のメンバーの変わったなと思う部分はありますか？

DAIGO：んーなるほど。変わった部分かぁ。

SHINPEI：DAIGOさんはミュージシャン以外の肩書きがたくさん増えたなと。本当に幅広くいろいろなエンターテインメントをやりつつバンドに還元してくれていますね。AKIさんは飲むお酒の種類が年々変わって大人志向になっているなという印象がありますね。

――最近は何を飲んでいるんですか？

AKIHIDE：ワインですね。

――5年前は？

AKIHIDE：ビールとか、もうあるものでよかったですね。変わりましたね。…二人の変わったところ…なんだろなぁ。シンピーは料理好きなんですけど、腕がどんどん上がっていて。雑誌の連載で料理を作ったりもしていて、なぜか偶然そこに居合わせることが多くて、よく食べさせてもらうんですけど。なんかすごいんですよ。移動式のIHみたいなものを持ってたり。

SHINPEI：ポータブルIH調理器ですね。

AKIHIDE：こだわり方がすごいんですよ。

――今までで一番「これすごい」と思った料理は？

AKIHIDE：本当に全部美味しいですよ。基本、海苔とチーズが入ってるんですけど（笑）。

SHINPEI：（笑）。海苔とチーズには結構助けられるんですよね。

AKIHIDE：俺、料理ができる女性が好きなので。シンピーは女性じゃないですけど、料理ができる人って気配りができたり、相手のことを思って作ったりするじゃないですか。なので、よりそういう人になったのかなと思いつつ。DAIGOくんとは20歳前後に知り合ってもう長い付き合いになるんですけど、よりパワフルになりましたね。スケジュール的にもすごく忙しいと思うんですけど、それを顧みず飲むこともできるし、でも仕事もちゃんとやるし。普通年齢を経ていくとだんだんとキツくなっていくと思うんですけど、それがよりロックにパワフルになっていってるという印象がありますね。

DAIGO：SHINPEIは知り合いが増えましたね。「飯食った？」って電話すると大体もうガヤガヤしたところにいて…。

一同：（笑）

SHINPEI：それ、たまたまここ2回くらいだけですよ（笑）！

DAIGO：良いことですよ。AKIHIDEさんはね、そうだなー。ライブで「REAL LOVE」っていう曲で（AKIHIDEさんと）チューしちゃうところがあるんですけど。この前の武道館で1年ぶりでしたけど…ちょっと唇が柔らかくなってた。

一同：（笑）

――それはDAIGOさんにしか語れない秘密ですね。

DAIGO：うん。ちょっと変わったなって。元々ソフトなんですけど、さらに。

AKIHIDE：DAIGOさんもですよ（笑）。

――（笑）。では、バンドとしてこの5年間は予定通り？　予想以上？　予想外？　どれに当たりますか？

DAIGO：初めた頃を考えるとやっぱり予想以上ですよね。ライブハウスから始まって、武道館もやれたりして。やり続けてこれたっていうのはすごく良かったなと思うし、本当に予想以上に濃い活動ができたなと思いますね。

――5周年記念の武道館ライブで配布されたデビューライブのDVDを拝見したんですが、当時はDAIGOさん尖ってましたね。

DAIGO：あの頃はね（笑）。

――でもMCが…

DAIGO：無理してたでしょ？

――はい、滲み出ていました（笑）。

一同：（笑）

DAIGO：あの頃は“クール”っていうコンセプトがあったから、あんまり場を和ますようなことを言わない感じだったんです。無理してましたね。

――今は自然体ですか？

DAIGO：自然体というか、若干行き過ぎてちょっと戻りつつあるくらいかな（笑）。デビューライブのDVDは（5周年記念ライブの）会場に来てくれた人へのプレゼントでしたけど、あの頃はあの頃にしか出せないライブをやっていたと思うので、僕たち的にもすごく記念になるDVDになってますね。

――デビューライブのAKIHIDEさんの衣装がすごく暑そうだなと思いました。8月なのに秋冬っぽい衣装でしたよね。

DAIGO：先取ってる。

AKIHIDE：半年くらい先取って（笑）。あのときは自分たちで用意していたので、完全な僕のミスなんですよね（笑）。しかもあれ前が見えないんですよ。だから実はギターが見えなかったんです。あの頃はそういうことまで想像できなかったので、本番ステージに立ったら見えなくて結構大変だったことは覚えています。

DAIGO：あれは暑そうでしたよ。俺も思いました。

――8月で、しかもBOXXで。

AKIHIDE：ああいう服が好きなんでね。ついつい。

DAIGO：でも洋服でいえば8月は売ってるものはもう秋冬ものですからね。そういう意味では、間違ってはいない（笑）。

――（笑）。SHINPEIさんは今の方が筋肉がパワーアップしていますよね？

SHINPEI：そうですかね。この5年でジムに通い始めたというのもあるので。最近はバスケ筋トレというのをやったりしてるんですけど。また付く筋肉が違うんですよ。年々いろいろな筋トレをやってます。

◆「もうすぐ40歳なんだっけ？」と言われるような自分でいられれば（SHINPEI）

――ライブと言えば、11月からは3年ぶりのライブハウスツアー、明けて1月からはホールツアーがスタートしますが、初めて行く土地や会場はありますか？

DAIGO：結構ありますね。初めてのところが多いです。

――地方のファンのみなさんにとっては待望の公演ですね。では、ライブハウスツアー東京公演のAXには思い入れはありますか？

DAIGO：AXはみんな憧れてたんですよ。結成当初は目標がAXだったんです。なので、何回やってもAXという箱自体好きですね。

――ライブハウスツアーとホールツアーで全体の構成は結構変わりそうですか？

DAIGO：変わるっていう気がしていますね。ライブハウスは、とにかくめちゃくちゃ盛り上がりたい。俺たち盛り上がってなんぼだっていうくらいの生き方をしてきたから、ライブが終わったあと汗で会場が5センチくらい水浸しになってるくらいのライブにしたいですね。

――最後に。5年後、満10歳を迎えるときのBREAKERZはどんなバンドでありたいですか？

DAIGO：ここからの5年は結構でかいと思うんですよね。10周年も武道館でライブができたら幸せだなと思うんですけど、あとはどれくらい若くいられるかっていうのは結構関わってくるんじゃないですか。アラフォーバンドになるけど、例えば結構しわしわになってきちゃって、「REAL LOVE」で中年のおっさんたちのチューは見たくないじゃないですか（笑）。

――美しければ大丈夫です（笑）。

DAIGO：なので、中年感を出さずにいられたらいいなと思いますね。先輩たちで本当にかっこいいまま居続けてる方いますからね。そうなれたらいいですね。目標として「中年のおっさんたちのチューは見たくないよ」って言われないような大人たちになっていきたいなとは思います。

AKIHIDE：今回ドキュメントやPVを見ていて、メンバーの雰囲気や作り上げているものがすごく良いなと思ったので、また5年後に振り返ったときに、変わらずにそれが続けられるようなバンドであればいいなと。あとはファンのみなさんのために一生懸命ずっとがんばっていれば、結果は付いてくるかなと思います。がんばるだけですね。

SHINPEI：「もう10年なんだっけ？」とか、「もうすぐ40歳なんだっけ？」と言われるような自分でいられればいいなと思っているので、とにかく毎年毎年を追求し続けていけば、おのずと10年目を迎えられるんじゃないかなと思います。一年一年大事にやっていきたいですね。

（文・金多賀歩美）

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