始動から1年。2枚同時リリースシングル『GAMUSHARA』&『WHITE DUST』が映し出すThe THIRTEENの今――。
2015年9月21日のZepp Tokyo公演をもって活動休止期間に入ったSadieの真緒(Vo)&美月(G)によるユニット、The THIRTEEN。その始動から1年というタイミングで、2ndシングル『GAMUSHARA』&3rdシングル『WHITE DUST』が2枚同時リリースされる。男性目線と女性目線、サウンド面でのThe THIRTEENらしさと歌メロでのThe THIRTEENらしさ、2作の世界観を表現するヴィジュアルなど、様々な面での対比もありながら、実に濃厚で個性的な全6曲が揃った。そんな最新作について、そして現在のThe THIRTEENについて、二人にじっくりと話を聞いた。
◆今は始めた頃の不安が一切ない(真緒)
――前回はSadie活動休止から1年、今回はThe THIRTEEN始動から1年というタイミングです。前回の取材時点では、リリース後に全国ツアーに出て、ようやくスタートすると言っていましたが、実際ツアーと様々なイベント出演を経て、いかがですか?
美月:これまでは、もちろん楽しむ気持ちでやっていましたけど、どこかで考えながらというか、まだ自分が追いついていない感があって。1ツアー回らせていただいて、ようやく色々なところを見ながらライブができるようになりました。ユニットですけど、ライブではバンド感というものが見え出してきた時期で、kazuさん(B)やRyoちゃん(Dr)のタイム感もわかってきたので、今すごく純粋にライブが楽しいです。
――あの頃は、上手ギターとしてどこまでプレイに徹して、どこからもっと見せなければいけないかというのが、探り探りちょっとずつ見えてきたと言っていましたよね。
美月:あんまり考え過ぎたらあかんのかなっていうのが、数をこなしてきたからこそわかってきて、やっとフラットになりつつあります。変な意味での、ギタリストギタリストしなきゃっていう感覚はなくなりましたね。
真緒:1年目は色々なことが手探りになるだろうなとは思ったし、なにぶんライブでは5人が4人になって、シングルギターですし、曲調もSadieとは全然違うものを作り上げているので、色々な葛藤や戸惑い、不安があった1年だったんですけど、やっと色々な意味で吹っ切れました。今は何を楽しむべきかというのを優先してライブができるようになったので。ライブがしたいモードとしたくないモードってあるんですよね。お客さんに対しては失礼な話かもしれないんですけど、人間なので浮き沈みがやっぱりあって。そういう中でも、今はすごくライブがやりたいですね。自信を持ってライブができるモードに入っているので、今は始めた頃の不安とかが一切ないです。
――地方のファンの方々の反応はいかがでしたか?
真緒:1年近く行かなかったので、待っていてくれているのかなと不安がすごく大きかったんですけど、やっぱり待っていてくれて。まぁ、真緒と美月が何かやる、どんなもんじゃいと見に来てくれているんだと思いますけど、自分たちが今やっていることの意思表示はしたかったので、そういう意味ではツアーを回ってよかったですし、見てくれた人たちにもきっと伝わったんじゃないかなと思います。
――前回のコメント動画で、ツアー中に達成することを指切りげんまんしていただきました。運転の回数を増やすということと、kazuさん、Ryoさんを含めた4人で食事をするということでしたが、達成できましたか?
真緒:運転は僕じゃないですよね?
――美月さんが言っていて、真緒さんも「出」の時(会場から出る際)にと…(笑)。
美月:言ってたわ(笑)。
真緒:ツアー1本目の札幌の出だけやりました(笑)。ご飯はよく行ってます! 有言実行です!
――美月さんの運転の回数は?
美月:東京から福岡へ行く時に、途中の広島辺りから数百kmはやりましたね。
――これは達成に入るんでしょうか(笑)?
美月:微妙なところですね(笑)。
真緒:やったのはやったな(笑)。
◆なんじゃいこれ!みたいなものにしたくて(美月)
――今回、シングル2作を同時リリースにした意図というのは?
真緒:やっと色々なことが楽しくなってきた時期なので、ツアーをしたいというのが大前提だったんですけど、結成して間もないので曲数がまだ少なくて、ある程度のボリュームが欲しいなと。そうなった時に、シングル1枚じゃ少なくて、かと言ってミニアルバムにすると、これまで1stフルアルバム、1stシングルを出してきたので1st続きで嫌だなと思って。リリース日をずらしてもよかったんですけど、どうせなら同時に出したほうがインパクトあるよねっていう…それだけです(笑)。
――結構勢いなんですね(笑)。2枚で一つの作品という部分も大きくてコンセプチュアルな2枚ですが、普段と制作方法の違いはありましたか?
美月:歌詞のテーマが「GAMUSHARA」が男性目線、「WHITE DUST」が女性目線というのは聞いていたので、どちらかと言うと「WHITE DUST」は歌詞の意味を聴かせたいんだろうなと、言葉を噛みしめる、歌を聴かせるイメージはありました。「GAMUSHARA」のほうは言葉遊びだったり、ノリ重視というか男の子っぽいイメージがあったので、音を楽しむ感じで。そういうイメージを気にして、サウンドも「GAMUSHARA」はワチャワチャしてますし、「WHITE DUST」はほぼバンドサウンドのみで、歌が聴きやすいものになっています。
――ライブを主軸に制作しているThe THIRTEENだけあって、今回も一聴して体を動かしたくなるような楽曲揃いですね。
美月:楽しい感じがあって、このバンドはなんだろう?っていうのが重要です。
――「GAMUSHARA」は、まさにタイトル通りの楽曲で。
真緒:そのままガムシャラですよね(笑)。
――ギターリフが効いています。
美月:この音の次にこれに行くと明るく聴こえるという並びがあるんですけど、一発聴いて楽しさが伝わればなということだけ考えて、あとはリズムが気持ちいいところにリフを置いていきました。
――鍵盤やホーンセクションも入っていたり、アレンジを相当こだわったのではと感じました。
美月:今回もマニュピレートをYOW-ROWさん(GARI、SCHAFT)に依頼したんですけど、いわゆるデジタルなシンセのイメージじゃないよねという話をしていて、ゴージャスで楽しい感じにしたいという説明をしたら、ビッグバンドみたいな感じになりました。YOW-ROWさんから「やり過ぎてみました。守ってたらあかんちゃう?」と言われたんですけど(笑)、僕的にも攻めていいなと思っていたんですよね。
――美月さんのSNSにあった「型にハマってんじゃねえぞとぶっ壊して頂いたキラーチューン」はこれですか?
美月:そうです! ここまでホーンがガッツリ入るとは思ってなかったし、間奏がジャズみたいになっているんですけど、最初は全然違ってハンドクラップだけだったんですよ。ガラッと変わりました。良い意味で化学反応が起こったなと。僕らも自信がありましたし、それを聴いて、もっと良くできるよっていうYOW-ROWさんのマニュピレートの混ざり具合がすごくいいバランスでできたんじゃないかなと思います。
――歌詞はリアルタイムのThe THIRTEENを表しているようにも感じました。
真緒:僕らは男なので、自分たちへの応援歌でありたいというのはありますね。
――〈何事も3回目で勝負〉という一節がありますが、今作が3作目ということにも繋がっているのでしょうか。
真緒:「三度目の正直」という言葉があるくらいですからね。でも、始まって、広げて、ここで勝負をかけるというのは、歌詞にも影響しているでしょうね。
――「BABY GO FOR IT」はヘヴィネスのサウンドとメジャーコードのサビの展開がThe THIRTEENらしい楽曲ですが、物凄くシンプルな構成ですよね。
美月:1stツアーでやっていたんですけど、『LIAR.LIAR.』を引っ提げてのツアーとはいえ、さらにもう一つ先の新曲が欲しくて作った曲です。ちょっと遅めの縦ノリというか。本当にライブのために作った曲です。
真緒:後にデジタルを放り込んだんですけど、前回のツアーに来てくれた方は、この楽曲を聴いてもらって、一緒に作り上げていった中で解答が出たという風に思ってもらえたらいいかなと思います。
――美月さんのSNSでの「まさにそれっていう最狂ノイズ」はこれですか?
美月:そうです! YOW-ROWさんに説明もせずに、「この曲はわかると思うので、ど真ん中ください」とオーダーして、これが返ってきたので、「そういうことです! これが欲しかったんです!」っていう(笑)。
――「OH MY GOD」はイントロからギターがとても特徴的ですが、ここまで様々なテイストが絡み合ったサウンドは新鮮でした。
美月:元々、僕はこういうのが好きで、2作の全貌が見えたところで最後に取り掛かった曲なので、他の5曲にない部分となると、なんじゃいこれ!みたいなものにしたくて(笑)。最初にヘヴィなものが来て、その後フュージョンみたいなファンクみたいな、ギターもベースもドラムもヴォーカルもそこに絡んでくる、すごくライブで楽しいだろうなと思います。
――この楽曲の歌詞にはオチがありますが、それが「GAMUSHARA」のMVで表現されているという(※DVDでご覧ください!)。
真緒:サビで一斉に跳んでほしいから〈WOW! YEAR!〉を入れようというところまでは決まっていたんですけど、歌詞が思いつかなくて。そんな時にMVでこういうオチを作りたくて、そこに出演した方を見て、これはこうなるなと妄想して「OH MY GOD」の歌詞を書いたんですよ。どうせなら「GAMUSHARA」のc/wだし連動してもいいかなと思いつつ、曲が遊んでいる感じなので、歌詞は絵空事でもいいなと。こういう歌詞も書けるくらいの度胸というか、振り切れました。数年前だったら絶対に書けないだろうし。それはそれで、今の自分かなと。
――実際にこういうことが起こったらどうしますか?(※内容は歌詞とMVをチェックしてください!)
美月:僕、危ないと思います。そこまで気づけなかったということだから、負けじゃないですか。「ワシの負けじゃ。好きにせえ」ってなると思います(笑)。
真緒:核心の部分を見てしまったら無理だけど、そこまでなら大丈夫です(笑)。
◆「ちょっとビックリする歌詞かもしれないけど、勝負させて」と(真緒)
――「WHITE DUST」はイントロのギターがとてもメロディアスです。
美月:こういう曲を作るというので、メロディも1コーラス歌ってもらったんです。それを聴いてからアレンジしたほうが浮かぶと思うと言われて。イントロのフレーズやサビの裏、AメロBメロのフレーズをどうするかというのも全部後で決めたので、そういう意味では歌先行ですね。メロディと曲調から、自然とこういう方向に導かれました。
真緒:大事なものを失うという、ちょっと切ない楽曲です。僕らの楽曲制作はライブありきで足りないものを足していっている作業で、多分50曲くらいまではそういうことをしていくと思うんですけど、ドストレートな歌モノが欲しかったんです。今回は2作出すので、一つはサウンド面でのThe THIRTEENらしさ、もう一つは歌メロでのThe THIRTEENらしさという、一段階枠が広がったというか。動機とかを突っ込んでもよかったんですけど、ギターを聴いてほしくて余計なものをなるべく排除したんです。ピアノだけはどうしても入れたくて入れたんですけど、なるべく生サウンド、裸の状態にしました。
――「シンデレラ」はタイトルから想像できないヘヴィさとリズムでした。かなりリズム隊推しですよね。
美月:ですね。案をもらった段階で、トリッキーな感じで、サビのメロディは歌謡曲っぽい印象がありました。スネアがバンバン鳴っているイメージがあって、リズムを遊ぶとどうしてもベースも遊んでいくんですよね。デモで結構動いている雰囲気のものを作って、そこからkazuパイセンがプロのベースを入れてくれました。すげーなと思いましたね。
――美月さんはリズム隊フェチとのことで。
美月:僕、バンドの新譜が出た時もギターよりベースとドラムを聴くんですよね。好きなので、そこは細かくやりますね。録る時もギターが一番時間がかかってないです。リズム隊が凝っているものにしてやりたい、みたいなものが自分の中にあるんですかね。あとは、あの二人のスキルの高さもライブをやってみてすごくわかったので、こんなものをやりたいというのを詰め込んだら、本職のフレーズを入れてくれて、すげーなっていう感じになります。
真緒:僕はヴォーカルなので、ポジション的に体感では全部の音が入ってくるんですよね。やっぱりギターが一番曲の彩りがわかりやすいけど、実際に奥の深いところを突くならば、ベースとドラムがどんだけあえてこうしているのかというのを分析しちゃいますね。人のCDを聴いても、ギターは「あぁ、このパターンね」という感じなんですけど、ベースとドラムは「なるほど!」と。なので自分たちの曲でも「ベースもうちょいマニアック! もうちょい! その辺!」とか言っちゃうし、ドラムのフレーズも、ライブでの絵面を想像してRyoちゃんが楽しそうに叩いている姿を考えながら作ります。
――なるほど。「GIRLS BE AMBITIOUS」はライブのラストっぽい温かさと、The THIRTEENの楽曲の中ではかなり上位のキャッチーさですが、オケがヘヴィだからThe THIRTEENとして成立しているんだろうなと。
美月:合唱が入っているのと明るいメジャー感のある曲なので、余計にそう感じますよね。オケを大分ヘヴィにしているのでギリギリThe THIRTEEN感はあるんですけど、チューニングが上がっちゃうとパンクバンドですね。色々とやってきた中でもここまでパンクなのはなかったです。
――こういう楽曲を作る上で、The THIRTEENだからこそ気をつけたことはありますか?
美月:もっと明るく聴かせることもできるんですけど、それだと普通のパンクバンドなので、ところどころあえてヘヴィのほうに寄っています。本当はもっと上のコードで鳴らしていくとスッと並ぶんですけど、あえて低いところを使ったり。あとはキックがちょっと多めなのがRyoちゃんらしいです。ライブをやった時にドラムがバンッと鳴っているので、そこは考えましたね。
――歌詞の内容はアラサー世代あるあるですよね(笑)。
美月:これ、喧嘩売ってるでしょ(笑)?
真緒:こういう歌詞、メロディ、ライブ構成で、こんなものを作りたいというのが最初からあって、美月くんにも「ちょっとビックリする歌詞かもしれないけど、勝負させて」というニュアンスのことを伝えたんですよ。前作収録の「MR.BRAVEMAN」も、僕の中で挑戦だったんですよね。あれが男向けだったので、その女版を作ろうと。手紙やインストアイベントでファンの子から私生活のことも聞いたりするので、何て言うんですかね…親心ですかね(笑)。気持ちはわかりますよと。自分自身がそういう立場だったら、こう思うんだろうなということを女性目線で書いてみました。
――ちなみに〈東京に来てもう7年〉は、なぜ7年なんですか?
真緒:就職して、30歳手前というのがポイントですね。大学時代に恋愛はしたけど、それがポシャって、次の恋愛をする時は、この人が結婚する相手かもしれへんって意識しだす28、29歳辺り。
◆「楽しかった」というのを持っていける自信はある(美月)
――先ほどお話に出たMVですが、今回はシナリオ、構成、キャスティングが真緒さんということで。
真緒:こういうことがしたいなというのを美月くんと話して、撮ったらあとは「みっちゃん、お願いします!」と(笑)。いつもそうなんですよ。曲も軸だけ作って「はい、頼む!」「正解!」みたいな(笑)。
――「GAMUSHARA」のギターソロの美月さんの表情がなんとも照れ臭そうで(笑)。
美月:ですよね(笑)。そこはメイキングでも「どうしたらいいかわからん」って言ってます(笑)。オチに向かっていくにあたってのストーリーをカット割りの仕方でも表現していたり、演奏シーンは派手になるように色のコントラストを上げていたり、結構細かい部分をこだわっています。「WHITE DUST」は何が大変だったかって文字が大変でした。
――色々なフォントが使われていますよね。楽曲制作のほうで今回一番強烈だった真緒さんの注文は?
美月:「GIRLS BE AMBITIOUS」は、そこまで振り切りますか?と思いました。歌詞も遊ぶとは聞いていましたけど、明るいサイドに結構寄ったので、これをどうまとめようかなと思ったくらいですかね。
真緒:僕もアホじゃないので、これは無茶やでということは言わないです。色々と頭を捻くり回して、結局は形を作ってくれるだろうなと。絶対的に良いものができるはずという信頼があるので、最近は何でも言ってやろうかな、もっとアバウトに言ってやろうかなと思うくらい(笑)。でも今回は割と伝わりやすかったよね。
美月:ニュアンスはわかったね。
真緒:編曲の構築が、楽器陣とヴォーカルでこだわりがちょっと違うんですよ。僕からすると、重い重くないというのはわかるんですけど、なんとなくフレージングで。何のためのローAチューニングなのかとか色々と葛藤もあるんだろうなというのは何となくわかっていましたけど、それを解消できる柔軟性はあると思うんですよね。
――ところで、『PANDEMIC』では玲央さん(lynch.)、『LIAR.LIAR.』ではYuhさん(vistlip)のギターをお借りしたということでしたが、今回は?
美月:今回はSuGのmasatoですわ(笑)。
真緒:人のばっかりやん(笑)。
美月:「GAMUSHARA」と「WHITE DUST」は自分ので、すごくヘヴィな曲に関してはmasatoパイセンから「これはどうよ?」っていうプレゼンテーションがあって、お借りしました。「OH MY GOD」のAメロの裏で鳴っているフュージョンみたいなギターはストラトギターで弾いているんですけど、masatoパイセンが機材オタクなので借りて。いわゆるフェンダーの音っていうのは、普通のギターでは絶対に鳴らない音なんですよね。ライブではどうしようかなと。近づけることはできるんですけど、本物のシングルコイルの音というのは自分が持ち合わせているものの中ではないんですよね。色々な方に支えられています。結構「貸してあげるよ」って言ってくれる人が多いんですよ。すごく恵まれています。
――美月さんの人徳ですね。前回、真緒さんが「ユニットだからこそできることの視野を広げていきたい。『LIAR.LIAR.』はその駆け出しになる作品」と言っていましたが、今回新たに6曲レコーディングしてみて感触はいかがですか?
真緒:例えば『PANDEMIC』『LIAR.LIAR.』が首都東京とするならば、日本地図ができてきたかなと。まだ全土まではいかないですけど、どんどん広げつつ同じ国なんだという。オーディエンスの方も何かを取っ掛かりに入ってきて、一つのThe THIRTEENという国を一緒に作り上げられたらなという一心です。
――この記事の公開時には1周年記念ライブは終わっていますが、今現在どのような心持ちで臨みたいと思っていますか?
真緒:今のThe THIRTEENの等身大の姿を見せられるのがその日かなと。僕らは仲間に支えられて結成したユニットで、そこに自分たちの音楽の意思を乗っけて広げられればなというのがあるので、1年間やってきた分の楽曲とライブ感を一気に味わってほしいなと思っています。
――そして4月8日からはツアーが始まります。今回は楽曲、MV、ツアー、グッズまで連動しているということで。衣装も2パターン見られるのでしょうか?
美月:そうですね。1日では難しいかもしれないですけど。
真緒:髪の色は変えられないですけどね(笑)。
美月:頭皮事情が。
――(笑)。真緒さんの緑色は地毛だったんですか?
真緒:地毛でやりました。毛が一気に死にましたね。赤から緑、緑から白になって、ヤバかったです。ライブは、前回のツアーで男の方もちょこちょこいて、個人的にはいつかメンズ限定ライブもしたいなと思っているくらい、男に認められてこそみたいな部分もあるので、そういう意味でも今回は男目線女目線の2作品があって、「ANARCHY BOYS & ANARCHY GIRLS」というツアーがあって、グッズもいつもより豊富なバリエーションで。女の人も男の心を持ち、男の人も女の心を持ち、持ちつ持たれつでやっていきましょうというのが一番です。
美月:最近、何かのきっかけがあってライブを見た人から「なんで今まで行かなかったんだろう」っていうメッセージをすごくもらうんです。色々な感情があるからこその結果なんだろうとは思うんですけど、そう言ってもらえるというのは、その子の感情を持っていけたんやなって。それをどうプロモーションしたらいいんやろなというのが最近いつも考えていることなので、こういうインタビューを読んでもらって、同じことを考えている人がいて、ライブに行ってみたら全然違うねんなというのが伝わるんだったら、すごく意味があります。難しいことを考えずに、気になっているんだったら来てもらいたいです。「楽しかった」というのを持っていける自信はあるので、そこは乗っかってほしいなと思います。
(文・金多賀歩美)
The THIRTEEN
<プロフィール>
2015年9月21日のZepp Tokyo公演をもって活動休止したSadieの真緒(Vo)と美月(G)によるユニット。2016年3月20日にその全貌が明らかになり、5月に初音源となる1stアルバム『PANDEMIC』をリリース、6月24日に赤坂BLITZで1stワンマンライブを行った。9月28日には1stシングル『LIAR.LIAR.』を発表し、10月より初の全国ツアーを開催。2017年3月29日、2ndシングル『GAMUSHARA』&3rdシングル『WHITE DUST』を2枚同時リリース。4月8日の横浜BAYSISを皮切りに、「The THIRTEEN Spring tour 2017 ANARCHY BOYS & ANARCHY GIRLS」を行うことが決定している。
■オフィシャルサイト
http://www.the-thirteen.com/
【リリース情報】
『GAMUSHARA』
2017年3月29日(水)発売
(GREEDY RECORDS)
【収録曲】
【初回限定盤 A-type】
[CD]
01. GAMUSHARA
02. BABY GO FOR IT
[DVD]
MUSIC CLIP「GAMUSHARA」&ドキュメント映像
【初回限定盤 B-type】
[CD]
01. GAMUSHARA
02. BABY GO FOR IT
[DVD]
2016.11.18 赤坂BLITZ LIVE映像-前編-(全9曲)
【通常盤】
[CD]
01. GAMUSHARA
02. BABY GO FOR IT
03. OH MY GOD
『WHITE DUST』
2017年3月29日(水)発売
(GREEDY RECORDS)
【収録曲】
【初回限定盤 A-type】
[CD]
01. WHITE DUST
02. シンデレラ
[DVD]
MUSIC CLIP「WHITE DUST」&ドキュメント映像
【初回限定盤 B-type】
[CD]
01. WHITE DUST
02. シンデレラ
[DVD]
2016.11.18 赤坂BLITZ LIVE映像-後編-(全10曲)
【通常盤】
[CD]
01. WHITE DUST
02. シンデレラ
03. GIRLS BE AMBITIOUS
【ライブ情報】
●The THIRTEEN Spring tour 2017
ANARCHY BOYS & ANARCHY GIRLS
4月8日(土)横浜BAYSIS
4月9日(日)柏Thumb Up
4月15日(土)西川口Hearts
4月16日(日)新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
4月22日(土)名古屋HeartLand
4月23日(日)浜松FORCE
4月29日(土)広島BACK BEAT
4月30日(日)福岡DRUM SON
5月12日(金)札幌COLONY
5月13日(土)札幌COLONY
5月20日(土)the FIVE盛岡
5月21日(日)仙台HooK
5月27日(土)OSAKA RUIDO
TOUR FINAL
6月10日(土)新宿ReNY