2025.08.24
THE MICRO HEAD 4N’S@横浜ReNY beta
14th Anniversary Tour「NEW GENERATION」

「僕らは14年やってきて、いっぱい転んだと思う。ヴォーカルも何度も代わったし、色々なことがあったんだけど、転んだ後に何をするかで、その転んだことは帳消しになるというか、ストーリーになっちゃうと思っているんだよね。だからこの14年間、句読点はついているけど、失敗は一回もなかったと思っている。周年ツアーを通して僕が伝えたかったのは、この世に“失敗”はないということ。なので、皆さん色々チャレンジしてください」

THE MICRO HEAD 4N’Sのリーダーでありメインコンポーザーを務めるkazuya(G)がそう語ったのは、バンドの結成記念日である8月24日に開催された、14周年ツアー最終夜のステージでのこと。無論、それは今に限らず、このバンドの根底に息づく信念であり、紛れもない真実であることを彼らの歴史が物語っている。事実、2011年に始動したTHE MICRO HEAD 4N’Sは、これまでに三度のヴォーカルチェンジを経ながらも、身をもって「何度でも立ち上がれる」ことを証明し続けてきた。そして2022年に現体制となって以降も、彼らは激動の日々を歩んできたのだ。同時にそれは、このバンドが14周年を迎えたことがいかに奇跡的なものであるかを示していた。

11年間は別の立場からTHE MICRO HEAD 4N’Sを見つめ、この3年間を当事者として過ごしてきたKEKE(Vo)は、それを強く実感している様子で、「14年バンドを続けるって本っ当に大変なのよ。同じ目標に向かって一緒にバンドができているってことは、本当に幸せなんだなと、このツアーで思いました。俺はこのバンドに14年間はいなかったから、仮に自分がマイクローン(ファンの呼称)だったとしたら、ヴォーカルの脱退というのはハラハラしただろうし、この周年ツアーで絶対そういうことも思い返したと思うんだ。だけど俺が、そんなことを考える隙も与えないようなステージにしてやったらいいんじゃないの?と思って、そういうのを目標にこのツアーをやっています!」と、当夜のステージ上で頼もしい言葉を発したのだった。

KEKE
kazuya

この周年ツアーを前にした7月27日には、リテイクベストアルバム第2弾『NEW GENERATION 2』をリリースしたTHE MICRO HEAD 4N’S。今ツアーは2022年発表の第1弾を含めた2作品を軸に、現体制の楽曲を組み込んだメニューで展開していった。ツアー自体は全4公演ながら、その直前にはZERO(B)の誕生日を記念した2公演、ツアー期間中にはRAZOR主催のツーマンライブも行われたことから、実質7公演のような形となり、「いい余裕感を持って回れていて、今日がその集大成ということで、マジで俺たちめちゃくちゃ仕上がってます!」(KEKE)と告げる一幕もあった。

「14周年というのを考えた時、夜空に浮かぶ素敵な星々たち…何千何万とある星の中で私たちが巡り会ったのは確かです。だからこのご縁は、人生の中でも絶対に無駄にしたくないと思っています」とは当夜TSUKASA(Dr)が語った言葉だが、舞台背面の大型LEDと照明による眩い光が輝く中、この日のオープニングを飾ったのは、まさに〈美しい出会いが 未来を奏でる〉〈新しい出会いは 笑顔になれるから〉と歌う「光の世界」だった。

続く「閃光のディストーション」では、〈君は君のままであれ〉という象徴的な歌詞が背景に大きく映し出されたほか、KEKEがフロアに手を差し伸べ、〈生きてる今を君と歌いたい〉と力強く歌った姿が印象深い。そこにライブチューン「EARNEST GAME」の投入で序盤の熱を一段階引き上げると、次なるブロックでは「BREAKING & SHOUT OUT!!!!!」「PRISONER」「REBIRTH -the 3rd form-」「I surrender」と、威勢のいいZEROの煽りも飛び出しながら怒涛のハードナンバーを畳み掛けた。

なお、「I surrender」とアンコールでのメンバーコールセクションや「REINCARNATION」において、昨年より療養中のSHUN.(G)の映像が映し出されるなど、随所で彼の存在を感じられる場面があったことも書き留めておきたい。

ZERO
TSUKASA

中盤では「BABEL」「SILVER BULLET」「生命の塔」と、THE MICRO HEAD 4N’Sの中ではダークサイドの聴かせる楽曲たちが並び、「生命の塔」での最後の一節〈俺達の名を残すending roll〉が雄々しく響き渡れば、フロアにタオルが旋回する「SCANDALOUS」で再び場内の熱を上昇させたのだった。

ここでKEKEが語ったのが当レポート序盤に記した言葉だ。それに続いて「過去があったから今があって、今があるから未来があるっていう当たり前の話ですけど、そういうことも踏まえて、過去の曲だけじゃなく、しっかり四期の曲も入れました。ていうか、俺からしてみれば『NEW GENERATION』は新曲のつもりで録ったので、これからも新しく生まれ変わった曲たちを可愛がってください」と述べ、現体制で生み出した楽曲「星屑のアルペジオ」をはじめ、生まれ変わった「ユメノツヅキ」「上弦の月のオーケストラ ~Stella Note Magic~」「フォトグラフ」と、THE MICRO HEAD 4N’Sの真骨頂と言える美メロ曲の数々が本編最終ブロックを彩った。

「ユメノツヅキ」は最新MVを背景に披露され、曲終わりには「これからも俺たちと一緒に夢の続きを見ようぜ!」とKEKE。また、今ツアーのオフショット映像とともに奏でられた「フォトグラフ」では、〈その一秒に詰め込んでく “お前らと一緒に描いた14年間!”〉と歌い替える場面も。そして、「もっと楽しい思い出を皆で作っていこうな! 応援していてよかった、そんな風にもっともっと思ってもらえるように頑張るので、これからもTHE MICRO HEAD 4N’Sをよろしくお願いします!」と締めくくったのだった。

KEKE/ZERO
kazuya/ZERO

アンコールでは、よりメッセージ性の強い楽曲が並んだわけだが、それらを披露する直前にKEKEが語ったこともまた、前述のkazuyaの言葉に通じるものであるとともに、バンドやファンに対する愛情に満ちていた。

「皆さんが諦めずにこのバンドを支えてくれて、メンバーが諦めずに走り続けてくれて、どんな形でもなんとかTHE MICRO HEAD 4N’Sを起き上がらせようと頑張って、そしてRickyさん(初代Vo)との出会いから僕が加入するという奇跡的な…もはや運命じゃないかなと思っていて。皆が諦めずに支えてくれたからこそ僕は皆に出会えたし、今こうやって周年ライブが楽しい雰囲気でできていると思っています。ありがとうございます。僕の気持ちは(加入当時と)何一つ変わっていなくて、このバンドをなくすのはもったいないと思っているし、どの曲も愛おしいし、THE MICRO HEAD 4N’Sへの愛がどんどん膨らんできて。SHUN.さんがお休みの中、転ばないように僕もメンバーと一緒に走り抜いているわけですけど、皆もきっとこの先も同じ気持ちでいてくれると思うし、もっともっと(目標の)野音に向けて気持ちを一つにしていけたらなというのが、僕の一番の願いです」

渾身の歌を響かせたバラード「INFINITE ∞ FUTURE」、キャッチーなロックナンバー「「今」=「全テ」」、白熱の光景を描いたライブチューン「REINCARNATION」、そしてメロディアスな代表曲の一つ「銀河鉄道の夜 〜STARDUST EXPRESS〜」。カラーは異なれど、いずれも未来に向かっていく姿を示す楽曲たちが届けられた。

KEKE/kazuya

さらに、常日頃からマイクローンもメンバーだと公言しているKEKEが、「今日が終われば明日から15周年に向かって駆け抜けていきますけど、まだまだ進化していくので、これからもついてきてください! いや、違うな。一緒に頑張ろうぜ、メンバー!」とオーディエンスに投げかけ、「俺たちとお前たちの…次、何の曲やるかわかるな? いくぞ。せーの、総力戦だー!」という叫びから、「Curtain Call」が当夜のラストナンバーとなった。THE MICRO HEAD 4N’S自身を投影したこの楽曲は、活動初期に生まれたもの。そこに〈諦めない日々が奇跡を呼び〉とあることこそ、当レポートの冒頭で触れたように、彼らの信念が始動時から変わることなく貫かれてきた何よりの証である。

今後のTHE MICRO HEAD 4N’Sとしては、初のホールワンマンとなる12月13日の神田明神ホール公演がすでに完売となっているが、第四期の始動ライブから丸3年を迎える11月14日に記念公演「RE:LIVE『KEep KErnel』」、そして11月23〜30日に「TOUR2025『The Beginning of the Night』」を開催することが新たに決定した。さらに2026年には結成15周年の特別企画として、11ヵ月連続のツーマンライブ「THE MICRO HEAD 4N’S presents MONTHLY 2MAN『B-EAST』」を行うことも発表。まずは1〜3月公演にDuelJewel、FEST VAINQUEUR、XANVALAの出演が情報解禁となった。「来年も色々すごいことになるので、覚悟して、腹括って、THE MICRO HEAD 4N’Sと15周年を楽しみ尽くしてください」(ZERO)とのこと。

かくして14周年記念日のステージは終幕を迎え、最後にKEKEが明かしたのは、このツアーを通しての率直な思いだった。
「一期、二期、三期それぞれに良さがあって、やっぱりどこか比べられているのかなとか考えるわけですよ。このツアーで何か自分を変えたくて、でも何をどう変えたらいいのかわからなくて、がむしゃらにライブをやってきたけど、最後に四期が最強だって思えたかなと。このツアーをやってスゲー良かったです」、さらに「次のツアーもっとヤベーもんにするので、皆さんぜひ遊びに来てください。そして15周年、マジでヤバいこと起きます。じゃあまた、笑顔で会いましょう。バイバイ!」と力強く宣言し、記念公演を締めくくったのだった。

このツアーを経て、THE MICRO HEAD 4N’Sが未来へ進むための新たな扉を開いたことは間違いない。現状発表されている様々な予定とその先に期待を寄せながら、彼らが次なる物語を綴り始める瞬間を心待ちにしたい。

◆セットリスト◆
01. 光の世界
02. 閃光のディストーション
03. EARNEST GAME
04. BREAKING & SHOUT OUT!!!!!
05. PRISONER
06. REBIRTH -the 3rd form-
07. I surrender
08. BABEL
09. SILVER BULLET
10. 生命の塔
11. SCANDALOUS
12. 星屑のアルペジオ
13. ユメノツヅキ
14. 上弦の月のオーケストラ ~Stella Note Magic~
15. フォトグラフ

En
01. INFINITE ∞ FUTURE
02. 「今」=「全テ」
03. REINCARNATION
04. 銀河鉄道の夜 〜STARDUST EXPRESS〜
05. Curtain Call

(文・金多賀歩美/写真・春川眞)


【リリース情報】
●RETAKE BEST ALBUM『NEW GENERATION 2』
2025年7月27日(日)発売

[通常盤](CD)THIR-0110 ¥3,800(税込)
[PREMIUM BOX盤](CD+DVD+アクリルフォトスタンド+ジャケットカード4種)¥12,000(税込)※オフィシャル限定販売

<収録曲>
01. 光の世界
02. 生命の塔
03. BREAKING & SHOUT OUT!!!!!
04. PRISONER
05. SILVER BULLET
06. Calling
07. ユメノツヅキ
08. l surrender
09. REINCARNATION
10. INFINITE ∞ FUTURE
11. BABEL
12. フォトグラフ
13. 「今」=「全テ」

【ライブ情報】
●THE MICRO HEAD 4N’S × FEST VAINQUEUR 2025 2MAN LIVE TOUR「head:vain」
10月3日(金)HOLIDAY NEXT NAGOYA
10月4日(土)大阪RUIDO
10月13日(月・祝)高田馬場CLUB PHASE

●Crazy Monsters Halloween Party 2025 DAY.1
10月25日(土)新宿ReNY
出演:Crack6、THE MICRO HEAD 4N’S、DuelJewel、DOG inThePWO、BabyKingdom、色々な十字架/司会:団長(NoGoD)

●RE:LIVE『KEep KErnel』
11月14日(金)池袋EDGE

●TOUR 2025 The Beginning of the Night
11月23日(日)名古屋HeartLand
11月28日(金)岐阜CLUB ANTS
11月30日(日)心斎橋BEYOND

●THE MICRO HEAD 4N’S “A NIGHT TO REMEMBER”
12月13日(土)神田明神ホール ※SOLD OUT

●THE MICRO HEAD 4N’S presents MONTHLY 2MAN「B-EAST」
<第一弾解禁>
2026年
1月10日(土)川崎セルビアンナイト
出演:THE MICRO HEAD 4N’S、DuelJewel
2月14日(土)川崎セルビアンナイト
出演:THE MICRO HEAD 4N’S、FEST VAINQUEUR
3月15日(日)川崎セルビアンナイト
出演:THE MICRO HEAD 4N’S、XANVALA

THE MICRO HEAD 4N’S オフィシャルサイト