デビュー5周年を迎えたヴィジュアル系演歌歌手・最上川司が、家族をテーマにしたオリジナルの新曲を2021年1月~12月まで12ヵ月連続でYouTubeにて公開する。第3弾となる3月の楽曲「月山」公開にあたり、コメントとインタビューが到着した。
▼最上川司コメント
この曲は両親を山形の名山、月山に見立てた曲で日頃思ってることを歌にしました。みんな一度はこんな風に思ったことあるんじゃないかなと思います。自分も月山のような人になりたいです。
▼新曲12ヵ月連続公開 3月の新曲「月山」
――この月山に込められた歌詞のメッセージはどういったことでしょうか?
最上川:生まれ育った山形の地で小さい頃から眺めてた月山。学校の校歌だったり、お酒や食べ物、お土産なんかにも沢山見かける月山の関連物。それだけ山形にとって県民にとって偉大な存在なんですが、それは親にも言える事だなと思って親を月山に結びつけました。親の背中を見て育った自分はいつか親を越えてやる、心配かけない立派な大人になってやる、とは思ってても、どう頑張っても親を越えられないんですけどね。たとえ地位や権力、親よりお金持ちになったとしても親は越えられないんです。それは育ててもらったから。だから親は偉大なんですよね。
――タイトルの月山という2文字からは想像できない深さがあるんですね。
最上川:月山は越えれますよ。登れば(笑)。
――そんな簡単には登れないでしょう。登った事はあるんですか?
最上川:車では何度もありますが、歩いて登ったことはありません。登ってみたいんですけどねぇ。
でも僕が山登りしたいって言うとファンの皆さんに信じてもらえないんですよ。
――どうしてですか?
最上川:富士山に登る!って言い続けて10年くらい経つんですよ。
――登る登る詐欺ですか(笑)。
最上川:たまたまタイミングが合わなくて、僕がドラムを叩くTHE MICRO HEAD 4N’SのSHUN.さんと毎年約束してるんですけどねぇ。
――SHUN.さんも半信半疑でしょうね(笑)。
最上川:ほんとに登りたいんです! 日本人に生まれたからには富士山と月山は登っとかんと!
――わかりました(笑)。ちなみにそのSHUN.さんが今回のMV制作に携われたそうですが。
最上川:はい、SHUN.さん自ら撮りたいと言って下さって、構成からカメラ撮影、演出など沢山手掛けて頂きました。僕自身そこまでクオリティーを求めてなかったので、例えばほとんど月山の画像プラス自分ちょこっとで考えてたんで、そしたらSHUN.さんは、ほぼほぼ写って欲しいって言ってきたんで、わお!ってなりました(笑)。
――それは嬉しいという事ですか?
最上川:半分嬉しくて半分、、ですね。自分自身は基本映りたくないんです。自分で作詞作曲したものはとにかく詞と曲に集中して聞いて欲しいんで。
でも、ちゃんとメイクもしてもらって衣装もSHUN.さんに選んでもらって、とても気合いを感じたので僕も今まで以上にやる気が出まして。自分がいっぱい映るとファンの皆さんも喜んでくれますし。
――SHUN.さんはどのあたりを特にこだわってるようでしたか?
最上川:歌詞との関連性とか、顔の角度とか、表情とかですかね、あと坂道や階段の所は何回も歩かされました(笑)。全然嫌じゃなかったです。それだけ真剣だという事が嬉しかったです。
――今回の月山の画像は?
最上川:前回2月曲の「雪あかり」の時と同様に友人やその友人の方などに提供して頂きました。たまたま志津温泉の歌とそこにそびえる月山の歌が続いてしまいました。
――ちなみにもともとこの月山はメロディーが違う曲だったそうですが?
最上川:はい、実はこの歌詞、「司の冷たい肉そば音頭」のちょっと前に作ったものです。
――2018年くらいですか、結構前ですね。
最上川:レコード会社の人に色んな作曲家の方々から曲をもらったから歌詞を自作でつけてみてと言われて、ワンコーラス書いたらすごくいい曲だなと思ったんですけど、その時は採用されなくて、それで今回諦めきれないこの曲をYouTubeで出したいと言ったら、なんと、その時書いてくださったメロディーが他のアーティストに行っちゃったというショッキングな事がありまして(笑)。でも、そりゃ使うかどうかわからない期間がずっと続いてたら自分も他にまわしたくなるよなって思いました。だからその作曲家さんは悪くないんです。そこで! せっかくいい歌詞書けたんだから自分でメロディーを作り変えちゃおう!って事になりました。
――かなり大きな決断ですね。最初のメロディーに未練はないですか?
最上川:ないです! 最初のも良かったですが、今の方がこぶし効かせやすいし、全体的なインパクトも出せてると思うので。でもその作曲家さん大好きな人なのでまた絶対一緒にお仕事したいです。
――素敵なご関係ですね。さて歌詞ですが、2番で「叱られてばかりで」とありますが、どんな風に叱られたものですか?
最上川:基本ずっと叱られてましたけど(笑)。思い出に残ってるのは、「ご飯食え!」とか多かったですね。
生まれてからずっと食が細くておかず残したりしてました。体質なんですかね、高校生くらいから食欲が出て食べ物のありがたみを知った感じです。
――学校は給食でした? お弁当でした?
最上川:小学校は給食で中学と高校は弁当でしたね。だから毎日大変だったろうなって、今でも感謝です。ちなみにもう食べ物の事あんまり食え食え言われなくなりました(笑)。 こないだテレビでコンサートのCM見たみたいで「太ったか?? あんまり食うなよ」なんて言われました(笑)。
――当時のお母様はそんな心配する時が来るなんて思わなかったでしょうね。
最上川:ありえないです。僕も兄も2人揃って痩せすぎでしたから。ちなみに今体重は安全圏を維持しておりますのでご安心を(笑)。
――他に怒られた思い出はあります?
最上川:小学入ったばかりの時、宿題の算数のドリルが嫌で、夜中まで叱られながら、泣きながら書いたのを覚えてます。筆算だったかな?全然わからなくてやばかったです。
――でもその時の事があって覚えれて今があるんですものね。まさしく歌詞の通りですね。3番にはブナの湧き水とありますが、これは本当にあるんですか?
最上川:あるみたいです。本当に飲めるそうで。歌詞で最初、親の愛情という意味で「山の湧き水」って書いてたんですけど、どうせなら具体的なものがあったらいいなと思って友人に聞きました。志津温泉の友人の旅館の隣にあるみたいです。あと万年雪も友人からのヒントですね。最初、夏でもスキーが滑れるくらい残り続ける雪のように親は自分の事を応援し続けてくれてるんだという意味で「溶けない雪」にしてたんですけど、面白くないなと思って万年雪にしました。実際Wikipediaでも月山のとこにキーワードとして万年雪と書いてあったので非常に良かったです(笑)。
――今回は、わかりやすいど演歌の楽曲ですが、どのような気持ちでリリースされましたか?
最上川:演歌歌手というくくりだからど演歌を歌わなきゃいけないという事はないんですけど、もともとは僕はこういう曲を歌いたかったので本望です。歌詞も本当に思ってる事で、親も歳とってきたし、なにかねぇ、、親孝行できないかなぁと、日々考えてます。紅白に出るというのがわかりやすい親孝行の形ですけど、目先的に考えて、親の事歌った曲CD-Rに焼いて送るのがまずは近道かなと思って、、。もちろん紅白も夢見てますよ。
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
最上川:自分はある程度歳とってきたから思うんだけど、親は大事にせなあかんね。自然の摂理、どう頑張っても親は子よりも先にいくもんだから。みなさんも自分の親の事をなにか考えるようになったらそれは僕にとっての月山がみなさんにもあるっていう事ですので、その月山をいつまでも見続けて下さい。そして越えようとする姿を見せてあげましょう。親も、安心すると思います。
最上川司 オフィシャルサイト
https://mogamigawatsukasa.com/
Official YouTube channel『もがちゃんねる』
https://www.youtube.com/channel/UCODfJY_Qak2LxjwNdaxI0ZQ