2022.08.15
HOWL@池袋EDGE
HOWL ONE MAN LIVE TOUR 2022「僕らだけの約束」

真宵

8月6日の新宿HEIST公演を皮切りに、メンバーの出身地である福岡、広島を含む5大都市ツアー「僕らだけの約束」を回ったHOWL。無事に東京へ戻り、8月15日、池袋EDGEにてファイナル公演を行った。初めてHOWLでライブを行う土地にも行き、一皮も二皮も剥けて帰って来たに違いない!! そんな期待しかないHOWL初の全国ツアーのファイナル公演の模様をお伝えしたい。

1曲目はツアー前に発売となった2ndシングル「ボクは全肯定霊。」から始まった。会場は1曲目とは思えない大盛り上がりである。お盆の時期は“おばけ”は切っても切り離せない存在だが、HOWLの描くポップな「全肯定霊」であれば、大歓迎である。ゆうと(B)の「へい、お待ち〜!」の掛け声で「今夜はチャーハン♪」へ。のっけから新曲で攻めているが、会場もとても熱く応える。とっても独特なフリがついているので、YouTubeでチェックしていただきたい。次は「無防備フライデー」でたたみかける。HOWLならではのハッピーな空間が広がっていた。この曲を聴くと、コンビニへ行きたくなってしまうから不思議である。

よっぴ

ここでHOWLお得意(?)のMCへ。「ファイナルが一番盛り上がるべきなんだよ」と会場を煽る真宵(Vo)。「俺らのこと褒めてくれるかい? 応援してくれるかい? 一体感のあるライブ、作っていけるか??」と「生きてるだけで褒められたい。」で、楽曲に戻る。この日はツアーファイナルということもあり、会場に訪れ慣れていない観客も多かったが、会場の後ろまでしっかりと盛り上がっていた。「EDGE! 聞こえてるか! 生きてるやつ、手上げろ!! 一生懸命生きてるよな!」と会場をさらに盛り上げていく真宵。「俺らの人生に乗っかってこい! 君がふぁぼってくれた人生」と始まった「ふぁぼって人生。」。会場が♡でいっぱいになる。立て続けに「honey♡drunker」へ。こちらもライブ定番曲で、会場がキラキラと光り輝いていた。集まった人にとって、この夏最大の幸せな空間になっているのだろう。盛り上がりをそのままに「極楽浄土」へ突入。会場はヘドバンの嵐である。これまでの可愛い空気を一変させ、男らしくなるHOWL。楽曲に合わせて雰囲気を自在に変えて来るのが、HOWLのライブの醍醐味でもある。

「楽しんでますか??」と本日2回目のMCへ。ここでは真宵以外のメンバーも話す。この日は配信もされており、配信についても触れていく。ツアーについても、ここで振り返る。初期の頃の楽曲だという説明もあり、「Mr.Moonlight」が披露された。MCでののほほんとした空気を変え、大人っぽく曲を披露する。続けて「アーティスト」「UNVENUS」と定番曲が続く。次の「PRAYER」でも会場を熱い思いでいっぱいにしていく。〈「君が信じた僕を信じたい。」 また走り出すための 理由なんてもうこれで十分だ〉というフレーズがある。ただただ明るいだけの楽曲を披露するだけなく、熱いメッセージも会場に届ける。きっと「君」である“はうるんるん”(HOWLファンの呼称)が信じた、「僕」であるHOWL。そんなHOWLの夢に向かって走る、それを信じて応援して欲しい気持ちが詰まっている一節のようにも感じられる。そこから夢の景色である「絶景」を見に行こうという気持ちが、フルに詰まった「絶景FLAGS」に繋がるセットリスト。きちんとストーリーがあるのが素敵だなと感じる。

ゆうと

さぁ、本編もあとわずか!! 「ブチ上がる準備はできてるか!」と真宵が叫び、「先天性君症候群」が始まる。会場は真宵の誘導に合わせ、フリを繰り広げ、一体感がハンパない。熱気をそのままに「ENIGMA」へ続ける。HOWLの中ではダークめな楽曲であるが、自然と体が動いてしまいそうになる、そんなライブ映えする1曲である。本編ラストは「An inch ahead」で締め括る。〈一寸先の闇も 照らしてくれる魔法だよ 君が差し伸べた手のひらは〉というフレーズからも、HOWLが“はうるんるん”を大事に思っているのが伝わってくるようである。

「ありがとうございました。HOWLでした!」と本編が幕を下ろした。ステージを後にするメンバー。するとスクリーンが! そして、ハロウィンライブ、クリスマスツアー、メタナイトのクリスマスイブライブ、お待ちかねの4周年記念ライブが発表になった。

発表後、メンバーが再登場した。ここが最後のMCなので、メンバーがそれぞれトークする。yuki(Dr)からは「また楽しみが増えたね。ちょっと先だけど待ってて」とクリスマスのツアーについて話す。ゆうとは「4周年です〜!! いえーい!!」とハイテンションで、4周年ライブについて話す。よっぴ(G)は「2年前の発表(発表当初のツアーはコロナ禍で中止となった)から大事にしてきたツアータイトル」とツアーに関して、そして今のHOWLに関しての話を繰り広げた。真宵からは「今までで一番、みんなが熱くなってくるのを、みんながそこに居てくれるのをありがたく思ったツアーだった」と、今日までのツアーに対する想いを語った。

yuki

アンコール1曲目は「今日という日を、捧げてくれたみんなに贈ります」と「1/365 day」を届けた。続いては「メロドラマ」。「ありふれた言葉も繋いだら 僕らだけの約束」とツアータイトルが登場する、このツアーのアンコールに最適な1曲である。そして最後の「#prologue」。「俺らが夢見せるよ! あなたと一緒に走り続けるよ!」と、名残惜しい最後の曲が始まった。〈しあわせとかふしあわせ だとか越えられた場所で 僕らは待ち合わせしよう〉〈1人じゃない そばに君を感じる この場所を 誰にも奪わせないよ〉と、またこの場所(ライブ)で会いたいというHOWLからの気持ちが溢れ出ている。“笑顔に1番近い場所”を提供し続けることを、“約束”しているようでもある。

今回のツアータイトル「僕らだけの約束」、そして次のツアータイトルが「笑顔に1番近い場所」、きっとHOWLからの想いが詰まったタイトルなのだろうということが容易に想像できる。たった6本、されど6本の大事な「僕らだけの約束」ツアー。「僕らだけの約束」と書かれたバックドロップを掲げて、ツアーを回ったのにはきっと深い意味があるに違いない。これからもHOWLの「約束」を見届けたいと思わせられる2時間だった。すでに4つの新しい約束をしてくれた。この先ももっともっと素敵な約束が増えていくことだろう。

◆セットリスト◆
01. ボクは全肯定霊。
02. 今夜はチャーハン♪
03. 無防備フライデー
04. 生きてるだけで褒められたい。
05. ふぁぼって人生。
06. honey♡drunker
07. 極楽浄土
08. Mr.Moonlight
09. アーティスト
10. UNVENUS
11. PRAYER
12. 絶景FLAGS
extend
13. 先天性君症候群
14. ENIGMA
15. An inch ahead

EN
01. 1/365 day
02. メロドラマ
03. #prologue

(写真・千佳 @cka_photo)


【ライブ情報】
HOWL SUMMER 2022
8月31日(水)新宿HEIST

HOWL 4th ANNIVERSARY ONE MAN LIVE「共鳴震域」
10月2日(日)渋谷RING

HOWL HALLOWEEN ONE MAN LIVE「彼と私の秘密の庭」
10月25日(火)渋谷REX

HOWL X’mas TOUR「笑顔に1番近い場所」
12月5日(月)浜松force
12月6日(火)今池3STAR
12月12日(月)立川BABEL The Rock Tower
12月15日(木)DOMe柏
12月21日(水)BARI-HARI
12月22日(木)心斎橋CLAPPER
12月25日(日)渋谷Star Lounge

メタナイト LAST ONE MAN LIVE「メッ!!!!」
12月24日(土)渋谷Star Lounge

【ファン旅行情報】
HOWLと行く秋の修学旅行!in鴨川
11月5日(土)〜6日(日)

HOWL オフィシャルサイト