2022.02.15
HOWL@渋谷Starlounge
真宵バースデーライブ「一蓮托生」
HOWLの2月2本目のワンマンはヴォーカル真宵のバースデーライブ! 12日のゆうとに続き、誕生日当日の15日、渋谷Starloungeにて「一蓮托生」と銘打たれたライブが開催された。この日のセットリストは真宵が考えたもので、誕生日ならではとなっている。セットリストを見た時、我が目を疑った当日の模様をお届けしたい。
お馴染みのSEが鳴り、お揃いの真っ赤な戦闘服に身を包んだよっぴ(G)、ゆうと(B)、yuki(Dr)、続けて真宵が登場した。「MCが大好きな僕ですが、1MC、NOアンコールで行きたいと思います。そして本日2月15日がみんなにとって今までで1番しんどい日になります。一蓮托生、今日は俺と死んでくれ。極楽浄土」の掛け声で、1曲目「極楽浄土」が始まった。メンバーの高なるテンションと同じように、1曲目と思えない盛り上がりで会場に集まった“はうるんるん”も応える。「まだまだ行くぞ!」と、なんと本日2回目の「極楽浄土」。どうしても真宵は“はうるんるん”の頭が欲しいようだ。「次はこの曲だ〜!」と、本日3回目の「極楽浄土」が始まった。“はうるんるん”よりもメンバーの方が疲れ始めているような気がするのは…気のせいだろうか。“はうるんるん”は元気いっぱいに真宵からの愛の鞭に応えている。
ここでやっと次の曲へ進む。次も体力の消耗が激しい「honey♡drunker」。モッシュしたり、回ったり、タオルを回したりと忙しいこの曲で、真宵はメンバーと“はうるんるん”の体力を奪う。そして曲中のメンバーコールは、本日のバースデーボーイ・真宵のみ。誕生日恒例になるのか?「俺が! HOWLの! ヴォーカル真宵だ!」と、とても楽しそうである。計4回、真宵コールが続いた。疲れたのか、座り込む“はうるんるん”。続けて披露されたのは…「極楽浄土」。本日4回目である。でも仕方ないのである。この日のライブタイトルは「一蓮托生」。「極楽浄土」の歌詞にも「一蓮托生」が入っているのである。4回目の「極楽浄土」を経て、「ENIGMA」へ。こちらもヘドバンが続く過酷曲である。人生の中で辛い日は幾度となくやってくるが、今日のライブよりしんどい日は、日常でもそうないというメッセージを込めて、本日のセットリストは組まれている。メンバーにとっても、“はうるんるん”にとっても忘れられない1日になったことだろう。
真宵の大好きなMC。「楽しいセトリにしてみました」と、真宵も大層ご満悦である。「俺が思ったよりも、みんなついてこられている」そうで、集まった皆さんは「エリートはうるんるん」だそうなので、自信を持ってもらいたい。ステージ上でゆうとにプレゼントを催促する真宵。ゆうとは今日も「言わなくて良いこと」を発表する。さすがである。続いて、よっぴ。こちらも「言わなくて良いこと」を言いながら、思っていたプレゼントを用意出来なかった理由を発表する。yukiは既にプレゼントは渡していたようで、プレゼントの説明をする。楽屋でのエピソードも飛び出し、いつもハシャいでいる様子が手にとるように分かる。
「昔は誕生日が好きだった。18歳で東京に出てきて、初めての誕生日を一人で過ごしてから苦手で。次の曲は誕生日の曲を書きたいなと思って、誕生日どう過ごしたいんだろうって思って書きだした。理想的な1日は、メンバーとみんなと、こうやってライブで過ごすことで、本当に欲しいプレゼントは一緒にいる時間だなと思って」と、誕生日に対する思いを伝えてから、12日のゆうとの誕生日で初披露となった「1/365 day(ワンデイ)」を届けた。特別な1日だからこそ、大好きな人とかけがえのない時間を過ごしたい、そんな思いが詰まっているのかもしれない。東京での初めての誕生日は、友達に「一緒にいて欲しい」と言えず、一人で過ごした寂しい思い出だったかもしれないが、時を経て今は、メンバーや“はうるんるん”と過ごすかけがえのない素敵な1日になっているに違いない。
温かい気持ちで会場がいっぱいになったところで、ライブは後半戦へと突入した。ライブで定番となっている「PRAYER」「An inch ahead」「UNVENUS」と続く。「遊ぼうか」と会場を盛り上げる真宵、曲中、リズムに合わせて、真宵の指示で“はうるんるん”が動く箇所があるのだが、拳ヘドバン、ヘドバン、折り畳みとバンギャルちゃん的定番な動きもありつつ「誕生日なんで祝ってもらえませんか」と謎のスクワットを指示。“はうるんるん”のスクワットが真宵にとっての1番のプレゼントになったようだ。そして本編ラストは、もちろん「極楽浄土」! 「死ぬ覚悟はあるか! 一緒に死んでくれるか!」の真宵の掛け声で始まった。5回も聴くことができたおかげで、夢に出てきそうである。「東京! 出し切ったか? 楽しかったか? 足んないのか? まだ足んないのか?」の一声で、まさかの6回目の「極楽浄土」が急遽演奏された。途中でよっぴが足を滑らせ転ぶハプニングも! 本編12曲のセットリストで、半分の6回が「極楽浄土」である。ぜひどれくらい大変かは、ライブで体感しにきて欲しい。「おい! おい!」と目を見ながら煽っていく真宵に、休憩する暇も与え得られない。
アンコールに応えて、メンバーがステージに戻ってきた。手拍子がなかったら、本当にアンコールはしない予定だったらしい。1番しんどかった曲の話になり、真宵は「ENIGMA」、よっぴはラスト2回前の「極楽浄土」でこけた後の空気、yukiはセットリストにない曲をやられた時、ゆうとは「evergreen」とのことだ。体力よりもメンタルが大変なのかもしれない。この日のメンバー用のセットリストのアンコール部分、なんと曲名は「気分」と書かれているなんてエピソードも飛び出した。「現場の空気を見て、セットリストは変えていきたい」とのことなので、今後、メンバーもライブの度に準備が大変かもしれない。「俺が歌えなくなった時のために、yukiくんがコーラスを練習してる曲があって、yukiくんに任せていいかな? エモい曲だから、yukiくんが歌っても泣かないでね」と真宵から説明があり…「ENIGMA」が始まった。どこまでも会場を殺しにかかっているようだ。
ここで「休憩」と、真宵からの一言。なにせ、次の曲は決まっていないのだ。「ラスト〜!」でよっぴとゆうとは伝えられていない最後の曲「愛情絶対値」が、無事に始まった…!? そしてまたまた追加で「#plorogue」が披露された。最後まで“はうるんるん”も元気いっぱいに、真宵の想いに応えている。「忘れない誕生日になりました! また必ずどっかで遊びましょう。俺たちがHOWLだ」と、真宵からのメッセージで曲は終わった。思わず倒れ込むゆうと、そして引っ張り上げる真宵。メンバーもクタクタだったのだ。「楽しくない誕生日もあったから、メンバーとライブが出来て、ファンの人たちのこと、僕、結構好きなんですよ。好きな人たちと過ごせて嬉しいんですよ。一緒にいてくれて、ありがとうございました」とライブを締め括った。次は3月1日によっぴの誕生日ライブが開催される。この日のセットリストがどうなるのか、気になるところである。
◆セットリスト◆
人生のメリーゴーランド
SE
01. 極楽浄土
02. 極楽浄土
03. 極楽浄土
04. honey♡drunker
先天性君症候群extend
05. 極楽浄土
06. ENIGMA
07. 1/365 day(新曲)
08. PRAYER
09. An inch ahead
10. UNVENUS
11. 極楽浄土
12. 極楽浄土
En
01. ENIGMA
02. 愛情絶対値
03. #plorogue
(写真・千佳 @cka_photo)
【ライブ情報】
●よっぴBDワンマン「よぴバサウルスTOKYO2022」
3月1日(火) ZircoTokyo
●最大キャパワンマン「メルヘンオーディション『 /150』」
4月8日(金)渋谷club asia
【リリース情報】
●配信限定『ENIGMA』
2021年12月25日(土)より各種配信サービスにて配信中
●1st Single『絶景FLAGS』
2021年11月24日(水)発売