ヴィジュアル系演歌歌手・最上川司が、家族をテーマにしたオリジナルの新曲を2021年1~12月まで12ヵ月連続でYouTubeにて公開している。第9弾となる9月の楽曲「蝶のブローチ」公開にあたり、コメントとインタビューが到着した。
▼最上川司コメント
母の誕生日が9月なので母への感謝の気持ちを込めて書きました。
▼新曲12ヵ月連続公開 9月曲「蝶のブローチ」
――この「蝶のブローチ」に込められた思いとは?
最上川:単純に9月が母の誕生月なので、母への歌を作りたいなと思って。まず改まって「ありがとう」って親に言えない性分でして、歌にして聴いてもらえれば歌が勝手に伝えてくれるんで(笑)。
――言い方(笑)。もう聴かせましたか?
最上川:これから過去曲も含めてCDに焼いて送ろうと思っています。
――お母様、喜びますね。ちなみに歌詞の内容が独特ですが、全部実話なんでしょうか?
最上川:はい、実話です。自分も反抗期は少なからずありましたので、高校生の時は楽しかった思い出の方が多いですが、反面色々悩む事も多くて、色んな気持ちがちょっとした事に牙を剥いたりしましたね。不良ではなかったですが、不良じみたことは友達と少〜しやってたかな?
――山形ではイナゴを食べると聞きますが、いつ頃お母さんとイナゴを獲ったりしたんですか?
最上川:詳しく覚えてませんが、確か幼稚園くらいじゃないですかね。家の近くに中学校があって、そのすぐ脇の田んぼか原っぱで捕まえたのは覚えています。「お前もあと10年くらいしたらここの中学に入るんだよ」って言われました。あの時の眩しい夕陽の景色が今も焼き付いています。そしてスーパーの自分で引っ張って取るビニール袋パンパンにイナゴを詰め込みましたね(笑)。
――その時お母様は中学校に入る司さんを想像したでしょうね。
最上川:たぶんいい感じの子供に成長すると思っていたかもしれませんが、高校生になったら2番の歌詞みたいな事もあったり、全然いい感じに育たなかったですね(笑)。小学生の頃からもたくさん悪い事してきたし。
――世の中にはそういう子はたくさんいると思いますが、そういう事があっても後々感謝されたら親は帳消しにすると思いますよ。
最上川:僕もこの歳になったらそういう気持ちがわかるような気がします(笑)。本当にしょうもない事でいっぱい親子喧嘩もしたし、泣かせて困らせました。それでも母親のすごいとこって、許してくれた後とにかく前しか見ない。何があっても。よく失恋なんかすると男は引きずって女は切り替えるって言いますが、それにも似たような…。どうだろ?
――子供を思う本能みたいなものでしょうかね?
最上川:それでいて心配性なとこもあるので早く安心させたいです。
――アレンジはkazuyaさんですね。
最上川:はい、実は当初の予定では9月は「蝶のブローチ」じゃなかったんです。9月になったら急にサビの頭の歌詞とメロディーが降ってきて、割とすぐできて。アレンジをkazuyaさんにお願いしようと、いつ出すかは別として聴かせたら「イナゴ捕まえた事ないからそこはわからないけど、グッときた」と言ってくださって。これは母の誕生月の今月9月に出さなあかんやろ、みたいに思えて、元々の曲は別のアレンジャーさんに既に送ってたんですけど、謝罪して急遽その曲は10月曲として出すことにしました。そしてkazuyaさんに忙しいところ、どうしても今月出したいですと無理を言って「蝶のブローチ」をアレンジしていただきました。
――9月のタイミングで世の中に出る運命の曲だったんでしょうね。その方がお母様も喜ぶでしょうし。
最上川:本当にkazuyaさんには感謝でいっぱいです。反響もよくて、聴いてくれてる皆さんご自身の過去を思い起こされる曲だとの声も多くて、皆も親に反抗してたんだなぁと(笑)。
――皆が皆そうではないと思いますが(笑)。でも思い当たる節はあるとは思います。あと、一番最初の歌詞の〈ヴィジュアル系をやるため こっそり母の化粧品〉という部分はインパクトがありました。
最上川:ありがとうございます(笑)。これ結構ヴィジュアル系のバンドマンは多いと思うんです。バンドマンにも何か引っかかってもらいたいなと思って(笑)。そう狙ってはいませんでしたが、本当の話なんでそういう出だしになってしまいました。
――面白くて良いと思います(笑)。それでは最後に読者の皆さんへのメッセージをお願いします。
最上川:今回何も言う事がありません。自己満足の歌なので。ただ、最上川司をいつも応援ありがとうございます。これからも引き続き応援宜しくお願いいたします! TikTokやり始めたのでぜひそちらも見てね!