特集-Special Feature-

◆目標にできる人がいて本当に良かった

――前回「大人なだけじゃなくて、大人の中の純真さ。音も詞もヴィジュアルもそうであったらいいなと」と言っていましたが、楽曲はもちろんのこと、今回のジャケ写はまさにそうだなと。

清春:47歳でこれはなかなかですよね。目立ちますよ。シンプルで良いよね。年齢的には、もうこういうことなのかもしれないです。混沌としたものを表現しないで、ファンの人が飾っておきたくなるようなもの。

――歌詞の言葉のチョイスも、昔よりシンプルになりましたよね。

清春:そうですね、すごくシンプルです。若者に刺さらない歌詞を目指しているんです。聴くわけないけど、おじいちゃんとかに刺さればいいなって(笑)。

――ライブでも若いお客さんがいると、「どうしたの?」と言っていますよね(笑)。

清春:不思議なんですよ。間違えちゃったのかなぁって。昨日会っていた知人の娘さんが18歳だったんですけど、僕のことをあまり知らないわけですよ。名前は知っているくらいで。「僕、パパよりも年上だよ」って言ったら「えっ嘘!? 信じられない!」って言ってましたけどね(笑)。

――良かったですね(笑)!

清春:はい、良かったですねぇ(笑)。

――そして、今作の初回限定盤にはMVが9曲も収録されているということで。

清春:5曲はフルで入っているんだよね。僕的には、こんなものは全部フルで入れろって思ったんですけどね(笑)。

――(笑)。フルではないものがあるのは、なぜ?

清春:今井さん(監督)のこだわりです。確かに「メゾピアノ」は1カットしか撮ってないので、もたないなとは思いましたけど。でも、結構撮りましたよ。

――いつの間にそんなに撮っていたんですか?

清春:ロスで「ナザリー」「MOMENT」を撮って、帰ってきてロケも1回行って何曲か撮って、都内のスタジオでも何曲か撮ってという感じですよ。でも、MVってめちゃくちゃお金をかけなくても、撮れちゃうんだなと思いましたね(笑)。今井さんは苦悩の顔をしていましたけど。でも、9曲も撮りたいと言ったのは今井さんなので。

――撮りたいと思わせる魅力があったということですね。

清春:いや、今井さんは撮りたいだけなんですよ(笑)。撮りたい病だもん。勝手に曲も決めちゃうし(笑)。有り得ないでしょ(笑)?

――そうなんですね(笑)。見どころや、印象に残っている撮影など教えてください。

清春:とにかくロスが有り得ないくらい暑かったんだけど、特に「MOMENT」の時がめちゃくちゃ暑くて、ちょっと怒ったもん(笑)。普段は嫌な顔をすることってあまりないんですけど、この時はあまりの暑さに最初の数秒でくじけたね。「勘弁してくれよ」って。で、日陰にしてもらった。その暑さと、「夢心地メロディー」の極寒ね。

――今度は極寒(笑)!

清春:1枚のアルバムの中で、45度くらいのめちゃ暑いのと、夜の海岸で凍るんじゃないかっていうくらいめちゃ寒いのの二種類味わったという。「わざとやってんだろ。有り得ないだろこんなこと」って言ったくらい(笑)。「俺はいいんだけど、清春は何て言うかな」って(笑)。

――すごいですね(笑)。

清春:監督にしてもコンサートにしても、スタッフがみんな慣れちゃっているので、やってくれるだろうと思っているんだろうね。そう考えると、一回一回変えて、怖いと思われているならそれを利用したほうがいいかなとか。でも結局クオリティ的にね。

――この記事が出る頃にはツアーが終わっていますが、2016年今後の活動予定というのは?

清春:5月2日に恵比寿ガーデンホールでリリース記念ライブがあります。あと、sadsのツアーと女性限定ライブ、男性限定ライブもありますね。できたらsadsのレコーディングも開始したいなと。それが終わったら…お盆休み(笑)。

――(笑)。

清春:去年はプラグレスライブがあって勉強になったし、音楽活動的にはすごく良い年だったと思うんだよ。今年は去年みたいにカッチリ先まで決まっていないので、まだ差し込めるのかなと。色々とやりたいことはあるんですけど、sadsのレコーディングに入っちゃえば出来ないし、でも秋くらいにはまたこっちに戻りたいなと思います。

――sadsはあるんだろうなと思いながら、その後の活動が気になっていました。

清春:ここ5年くらい、バンドの活動が入ったことによりソロの活動が変則的になってきちゃって。以前はいつも2月9日のデビュー日近辺は、昔の曲を演奏する「REPLAY」という東名阪ライブをファンクラブでやっていたんだよね。そういうソロの通常の年間スケジュールに戻していきたいなと。ファンクラブ旅行も前は毎年やっていたんだけど、もう7年間くらいやってないんですよ。色々と楽しみたいですね。あと2年半で50歳になっちゃうので。死ぬまでにしたいことみたいに、50歳までにしたいことっていうのがあるんだよね。あと3年くらい経つと、上の娘が20歳になるんですよ。そういう一つ責任を果たせる開放感みたいなものもあったり。まぁ5月にライブをやって、その後sadsがあって、またソロに戻ると。

――お誕生日もありますしね。

清春:もう48歳バースデーですからね。うわー、嫌だなー。

――そのフレーズ、毎年聞いています(笑)。

清春:嫌ですよー。もう祝うこと何もないもん。

――いやいや(笑)。今作の曲を聴いていると、ジャズクラブでのライブも見てみたいなと思いました。

清春:あ、そういうのも実際考えていますよ。色々なところで歌いたいんですよね。ZeppとかBLITZとかでもやるし、いずれBillboardやBlue Noteとかでもやりたいですね。でも、こういう音楽をやっていると認知されていないと思うので、ちゃんとCDを持っていって分かっていただいて。

――Billboard LiveはJ-POP系の方々が結構アコースティックライブなどをやっていますけど、Blue Noteはジャズの殿堂のような場所なので、ハードルが高そうなイメージはありますね。

清春:そのためのアルバムを作らないといけないと思う。でもBlue Noteはよく通る道にあって、ああいうところでライブをするのって、いいなぁと思うんですよね。あの場所だけ、外国ですよね。やりたいですねぇ。やったことのない場所を減らしていきたいです。

――今年も色々と楽しみにしています。

清春:まだ今年は9ヶ月くらいありますからね。でもすぐ48歳になって、もう50歳ですよ。

――一つのボーダーラインと言っていた50歳ですね。

清春:MORRIEさんがこないだ52歳になられて、目標にできる人がいて本当に良かったなと思います。いなかったら迷子になっちゃうでしょ。今でもちゃんと音楽を追究されている、ミュージシャンシップに正しい人がいるということは素晴らしいことですよね。音楽的にチャラチャラした人が残っていたら、嫌じゃん。ちゃんと音楽をやっている人が残っているというのが素晴らしい。そうなりたいですね。

(文・金多賀歩美)

ARTIST PROFILE

清春

<プロフィール>

1994年、黒夢のヴォーカリストとしてデビュー。1999年に無期限の活動休止。同年、sadsを結成しデビュー。2003年に活動を休止。同年、ソロデビュー。2010年には黒夢とsadsの活動を再開。2012年にはシングル『流星/the sun』『涙が溢れる/sari』、アルバム『UNDER THE SUN』を発表。また、2012年から定期的に行った「MONTHLY PLUGLESS」というスタイルのライブは、2015年は全33日間66公演に及んだ。12月23日よりTOUR 天使の詩 2015『21』を行い、2016年3月、ニューアルバム『SOLOIST』をリリースする。また、5月2日には恵比寿ガーデンホールでのリリース記念ライブが決定している。

■オフィシャルサイト
http://www.kiyoharu.jp/

【リリース情報】

『SOLOIST』
2016年3月30日(水)発売
(WARNER MUSIC JAPAN)
ライブで披露されながら未音源化だった楽曲など全13曲を収録した、清春の約3年4ヶ月ぶりのニューアルバム。初回限定盤DVDには9曲ものミュージックビデオを収録。

SOLOIST
[初回限定盤]
CD+DVD(デジパック仕様・全32Pブックレット付き)
WPZL-31150/51 
¥4,860(tax in)
amazon.co.jpで買う
SOLOIST
[通常盤]
CD ONLY
WPCL-12327 
¥3,240(tax in)
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【収録曲】

[CD]※通常盤・初回限定盤共通
01. ナザリー
02. 夢心地メロディー
03. EDEN
04. DIARY
05. ロラ
06. 瑠璃色
07. FUGITIVE
08. MELLOW
09. MOMENT
10. QUIET LIFE
11. 海岸線
12. メゾピアノ
13. 麗しき日々よ

[初回限定盤DVD]
「SOLOIST special film」
01. 海岸線 Music Video Spot
02. ロラ Music Video -Full Version-
03. EDEN Music Video Spot
04. ナザリー Music Video -Full Version-
05. DIARY Music Video Spot
06. MOMENT Music Video -Full Version-
07. 夢心地メロディー Music Video -Full Version-
08. 瑠璃色 Music VIdeo -Full Version-
09. メゾピアノ Music VIdeo Spot

※『SOLOIST』リリースイベント握手会参加券封入(初回限定盤&通常盤初回プレス分限定)

【ライブ情報】

TOUR天使の詩「21」追加公演
9thアルバム『SOLOIST』リリース記念
2016年5月2日(月)恵比寿ガーデンホール