連載企画

レイヴマンスリーコラム レイヴのすゝめ -2020-

其の壱 ~レイヴの“これまでとこれからと”前編~

其の壱 ~レイヴの“これまでとこれからと”前編~

令和2年1月、ついにスタートしたレイヴの新連載「レイヴのすゝめ‐2020‐」。初回となる今回は、「レイヴの“これまでとこれからと”前編」と題して、4人にこれまでのバンドの歴史を振り返ってもらった。これを通じて、レイヴとは一体どんなバンドなのかを改めて、そしてより深く知ってもらえることと思う。写真を見ておわかりの通り、取材場所は居酒屋。お互いを撮り合いながら、和やかな空気の中で語られた話をお届けしたい。

バンドヒストリー

――今回は、居酒屋での取材です。レンさんが以前の連載で「メンバー全員で食事にはなかなか行かない」と言っていましたが、それは今も変わらず?

レン:そうですね。レイヴはツアーファイナルの時に、スタッフを集めて打ち上げをするんですけど、4人で食事に行くのは珍しいですよ。

凪:最近だと『初恋』ツアーセミファイナルの大阪で行きましたね。

nisa:ミーティングも兼ねてね。

レン:あれはかなり珍しかったな。

――この連載、いきなりレアなシチュエーションでのスタートですね。さて、早速ですが、レイヴをよく知る方にも、初めて知る方にもわかるように、まずはバンドの歴史における大きな出来事を振り返っていただこうと思います。

●結成…2012年8月18日@福岡県

悠:元々、俺とレンと凪で組んでいたバンドと、みくると当時いたギターのバンド、この二つが同じ頃解散したんです。それが合体してできたのがレイヴです。

※結成のいきさつは、過去に行った悠さんのパーソナルインタビュー「ベーシスト悠とレイヴ」、凪さんのパーソナルインタビュー「ドラマー凪とレイヴ」にも詳しく掲載しています。ぜひチェックしてください。

――ちなみにバンド名の由来は?

レン:「レイヴ」ってすごく覚えやすいし、一度聞いたら忘れないよねということで、この名前になりました。

凪:悠と熊本で歩いている時に、バンド名の話をした記憶があります。

●初ライブ…2012年7月25日@福岡DRUM Be-1(シークレット出演)

悠:始動日の前に、当時後輩バンドとして活動していたnisaのバンドの主催イベントに出演したんです。初お披露目かつシークレットで、オープニングアクトで15分くらい出ました。

●始動&初主催イベント…2012年8月18日、「レイヴ presents 筆下ろし!!~博多編~」@福岡 DRUM Logos

悠:始動日は主催イベントをやりました。DRUM Logosだったんですけど、すごく良かったですよ。

nisa:でも、DRUM Logosでやるって、東京で言うところのいきなりLIQUIDROOMでやるみたいな感じなんですよね。

悠:始動ライブとしては異例すぎるんですよね(笑)。もちろん、キャパ800のDRUM Logosがいっぱいになったわけではないですけど。

nisa:レイヴ結成前は、みくると当時いたギターのバンドと、悠たちがやっていたバンド、その後輩として俺らがいたんですけど、レイヴは地元九州を引っ張っていたバンドが一つになった感じなんですよ。言うなればドリームチームみたいな感じですね。

レン:WBCです(笑)。

悠:だから、変な注目度はやっぱりありましたね。

nisa:7月25日に、俺がいたバンドの主催にレイヴがシークレットで出てくれた時、何も情報を出していないのに動員がいましたからね。ファンの子たちには、あのバンドとあのバンドがいなくなって、何か新しいのが出てくるぞってわかったみたいで。

凪:九州は狭いしね。

――実に華々しいスタートです。

nisa:コテコテのバンドが多い九州で、唯一のスタイリッシュなバンドだったというのもあるかもしれませんね。

――さらに同年12月には初のワンマンライブを開催、2013年には全国へツアーに出たり、まさに破竹の勢いですね。

レン:ノリノリやったな。

悠:ノリノリだったね。楽しかったもん。

nisa:余計なことは考えなくて良くて、いつも「次は何する?」って、ワクワクしている感じでした。

レン:そうそう。「おもろいことしようぜ!」って言ってたよね。

●初レコーディング…2012年6月頃「エンドロール」

――初レコーディングは1stシングル『ALIVE』(2012年8月リリース)ではないんですね。

悠:『ALIVE』より前にYouTubeで先行公開した「エンドロール」(後に上京ワンマン会場限定シングルとして再リリースされた)のレコーディングをしました。これが最初の曲です。

レン:最初の曲なのに“エンド”って。

悠:そこがミソだったんだよ。最初だけど「エンドロール」。

nisa:そうだったんだ(笑)。

――これは悠さん曲ですか?

悠:そうです。ただ最近、どの曲を誰が作ったか全然わからないんですよ。例えば、「オヒトリセレナーデ」(2014年11月リリースのシングル)は自分の曲だって思っていたんですけど、よくよく考えると「あれ? これみくるの曲だな!」と思って。

nisa:確かに俺も昔の楽曲のクレジット整理をしていたら、俺が加入する前の曲で「これ、みくる曲なんだ!」って思うものが結構あった。

――その曲はもう、レイヴの曲として消化しきっているということなんでしょうね。

nisa:なるほど。ちゃんとバンドの曲になっているってことか。

悠:確かにそういうことですよね。

――初レコーディングの思い出はありますか?

悠:誰も1ミリも覚えていないと思いますよ(笑)。

凪:俺は当時コンビニのバイトで夜勤をやっていて、夜勤明けにレコーディングに行った記憶があります。当時は若かったからできたけど、今は絶対できないですね。

nisa:すごいな。

レン:俺もあんまり覚えてないけど、当時の自分はアナログすぎて、歌詞をキャンパスノートに書いていましたね。

nisa:でも、レンレンは結構最近までアナログだったよね。

レン:確かに「人生つらみちゃん」(2016年4月リリースのシングル)くらいまで直筆だったね(笑)。

●nisa正式加入…2013年8月1日

※加入のいきさつは、このページ後半で詳しく語られます。また、過去に行ったnisaさんのパーソナルインタビュー「ギタリストnisaとレイヴ」にも詳しく掲載していますので、ぜひチェックしてください。

●東京での初主催&ワンマン…2015年4月6~12日、主催東名阪ツアー「サディスティック前線~巻き起こせムーヴメント~」4月12日@高田馬場AREA/6月19日ワンマンライブ「有頂天スプラッシュ」@池袋EDGE

nisa:それまでにも、何度か東京でイベントライブはやっていたんですけど、東京での主催はこれが初めてでした。それまでは九州で主催ツアーをやっていたから、「本州に進出するぞ!」という気持ちでやった記憶があります。

――池袋EDGEでの東京初ワンマンはいかがでした?

レン:上京初ワンマン、何とチケットがソールドしたんですよ。発券200を超えて。

凪:そうだったんだ! 俺全然覚えてない(笑)。

悠:これ、結構すごいことですよね。

――すごいですよ。さすが破竹の勢い!

●PS COMPANY所属…2014年3月2日

●上京…2015年3月

●24RECORDSへの移籍…2018年4月1日

悠:今思うと、PS COMPANYには散々お世話になりました。在籍中、俺らは事務所に対してかなり文句言っていたんですよ。特に俺。

全員:(笑)

悠:でも、どうしても納得いかない部分があって、だったらもう辞めますって話をしたんです。それに対して事務所側はすごく良い対応をしてくれて。書面で契約を交わしているから、普通は一定の期間同じバンド名で活動してはいけないという縛りがあったりするんですけど、そういうのも無しにしてくれて。だから俺らは継続して活動できたんです。

nisa:お互いが良い方向に行くための円満な別れ方だったよね。

レン:うん。今、事務所の人に会っても普通に笑顔で会話できるからね。

悠:学校を卒業してから先生のありがたみがわかるように、独立して数年たった今だからこそ思うことはたくさんあります。例えば、これまでお金に関することは事務所に完全に任せていたわけじゃないですか。それが蓋を開けてみたら、「うわ! 今までやっていたこれってこんなにお金になっていないんだ」とか、「CDって出すたびに赤字になるんだ」とか、そういう部分が見えて。でも逆に今は頑張った分だけ返ってくるから、それが自分の原動力になる。だから、独立したことに後悔は一切ないです。それに、事務所に入ったときの変化は大きかったけど、独立したことによる表立っての大きな変化はないんじゃないかな。それを境に曲の系統が変わったわけでもないし。

nisa:そもそもPSに入った時から、何でも自分たちでできるスーパーバンドみたいな扱いだったもんね。それまで自主でやっていたせいか、「何でも自分たちでできるんでしょ?」って。だから事務所に売り出し方について言われることもあんまりなくて、お金のことは気にせず好きなようにやっていいよ!という感じだったんですよね。だから当時のファンが「こんなこと事務所にやらされて」って思っているとしたら、それはむしろ全部俺らが好きにさせてもらった結果なんですよ。なので良くも悪くも自分たちのせいなんです。そこで全てを委ねていたら、今どうなっていたんだろうとも思いますけどね。

●みくる永眠…2016年10月26日午前4時51分

――あれから3年4ヵ月、今はどんな風に感じていますか?

レン:みくるのことは、楽しかった思い出です。亡くなった時は落ち込んだりもしたけど、それが人生だものと思うんですよ。これから人生の中で、たくさんの人とお別れしていくわけじゃないですか。みんな老けていって、死んでいく、それが人生ですから。

凪:俺は一つ後悔があって。みくるが体調を崩して入院していた時に、もっと会いに行けばよかったなと。何度か病院まで一人で行ったりもしたんですけど、ベッドで寝ているみくるを見たら怖くて行けなくなっちゃって。まさかあんな急に亡くなるなんて思ってもいなかったから、もっと会いに行けばよかったなって、その後悔がずっとあるんです。あとはリキッド(2016年8月「“PS COMPANY PRESENTS レイヴ4周年記念ONEMAN サディスティックヒロイン~同情するなら愛をくれ~”」@LIQUIDROOM)を5人でやりたかったし、もう1回リキッドをやりたいって気持ちがあります。

nisa:正直な話、あのリキッドは、バンドの成功という商業的な意味では最悪だったんですよ。動員も悪かったし。でもみくるのことがあったから、逆に助けられたというか、形になったんです。

レン:ライブの日、PS COMPANYの代表の尾崎さんが病室のみくるに「みんな頑張りよるよ」ってリキッドのライブの様子をテレビ電話で見せていてくれたらしいんですよ。

nisa:思い出として決して綺麗ではないですけど、それがあったから一つの思い出として存在できるなと。それがなかったら、WEST(2015年12月「ちかっぱ!シティーボーイ!!~俺たちイケとろーもん~」@TSUTAYA O-WEST)で大コケしたときみたいに、良くない印象にしかならなかった。そこをみくるに助けてもらった感がありますね。だから、凪がもう1回リキッドでやりたいって言っているのはわかるなと。

――当時のみくるさんとの会話で記憶に残るものはありますか?

レン:入院中、1日だけ外に出られた日があったから、お見舞いに行って一緒に散歩したんです。その時『UKIYO』(2016年11月リリースのシングル)のアー写を撮っていたんですけど、それを「カッコよかった」って言ってくれて。

nisa:俺もデモが入ったUSBメモリを持って行ったのを覚えてる。

レン:でも、4人で写っているアー写を見て、「良かったよ」って言いながら、ちょっと寂しそうだったんですよ。悔しかったと思います。

nisa:自分がその立場だったら絶対そう思うもんね。

悠:俺は、彼がいなくなったことをバンドが商業的な意味で何も活かせていないのは、すごく大事な人だったからなのかなと思うんですよ。例えば追悼ライブとか、使う人はもっと使うと思うんです。

nisa:俺らは絶対やらねーぞって空気だったよね。

悠:うん。今後もそういうことは考えていないですし、基本的にそっちにはもう目を向けない。前を見ているからこそ変に利用したくないし、ネガティブな時にだけ彼の名前を使いたくないんです。例えば僕のTwitterが炎上した時に、「みくるさんに顔向けできるんですか?」って言われたりするんですけど、そういう時だけ彼の名前を出されるのがすごく嫌で。もっとアホみたいに楽しい時に、フランクに彼の名前を出してほしいんですよ。

レン:スターウォーズを見るとみくるさんを思い出すんです、とかね(※2015年10月開催のハロウィンイベント、PS COMPANY presents レイヴ主催「ハメ外し大変身~東京編~」@渋谷REXではC3POのコスプレだった)。

悠:そうそう(笑)。でも、インストアとかで彼の名前を笑い話として出すと、俺らの中ではOKだけど、お客さんはちょっと構えた顔をするんですよね。

nisa:もっと気軽に話せるようになるといいなと思います。俺は、今でもみくるのお父さんと繋がっているということと、お父さんがすごく広い心で俺らに接してくれているというのがすごく大きいですね。

――新しいギタリストを入れてもいいと言ってくれているんですよね。

nisa:そうなんです。「あいつのことは気にせずバンドに必要なら入れたらいい。俺はそれを応援する」って言ってくれて。

悠:だからネガティブに捉える事柄なのはわかるんですけど、彼がいたことも、彼がいなくなったことも、良い意味で僕らの糧としてやっていくべきことだと考えています。

――ファンの方々には、「みくるさんのことを軽々しく話題にするなんて、不謹慎なのでは」という遠慮があるのかもしれませんね。

nisa:直後は俺らもあんまり触れないようにしていたんです。それが「これは触れてはいけない悲しい出来事なんだ」という雰囲気を誘発してしまったのかなとも思うんですよ。なのに、俺らが急に名前を出すようになったからファンの子たちも戸惑っているのかも。

悠:でも、今は1周して、感覚としては当時のままなんですよ。いるようなものだし、いないようなものだし、何も変わらないんです。


レイヴの思い出

8年間を振り返り、4人それぞれが思う一番印象的だった出来事を教えてもらった。

●凪「前ギタリストの失踪」

凪:俺が一番衝撃だったのは「ギターが飛んだ」ってことですね。

全員:あぁ~(笑)。

凪:まさかと思ったよね。そんな人じゃないと思ってたし。

レン:俺について来いよ!ってタイプだったからね。

凪:兄貴肌的なね。衝撃的過ぎて今でも鮮明に覚えています。切羽詰まったら人間て飛ぶんだなと。

――脱退はブログを経由して伝えられたんですよね。

凪:そうそう。個人個人にアメブロのメッセが来たんだよね。

nisa:そうだった!

レン:バリうざくない!?

凪:その時の内容は未だに覚えてますよ。

悠:俺にも来たっけな…来た記憶がない。

凪:そういえば、いっしーだけ来てないって言ってた気がする。

nisa:え、そうなの? そんなことってある? 俺にも来た気がするよ。

凪:そこに「大人になったらわかると思うけど」って書いてあったけど、結構大人になった今でもわからないんだよね。

レン:もうそいつの当時の年齢超えたよね。大人やけん飛んじゃだめよね。

凪:飛ぶなら飛ぶって一報を入れてほしかったな。

レン:それ飛ぶって言わん(笑)。

――その時点で、結成から1年も経っていないですよね。

凪:4~5月くらいだから、活動を始めて8ヵ月くらいだよね。先輩に粗相をして失踪。これが俺のレイヴ1発目の衝撃です。

レン:15発くらいある中の1発目だね(笑)。

●nisa「加入~上京」

nisa:俺は、自分の加入から上京までの道筋ですね。ずっとスタッフとしてバンドに付いていたんですけど、急に前のギターが飛んだから、そこからサポートをするようになって。

凪:そういえば、最初の頃はいなくなったギターの衣装を着てたよね(笑)。

レン:そうだった!

悠:それだけは機材車の中に残ってたから、それで2回目の全国ツアーを回ったんだよね(笑)。

nisa:(笑)。当時はそれを着て俺は下手、みくるが上手でギターを弾いていました。そんな時に、「MVを撮ろうと思っているんだけど、nisaを映すかどうか考えている。正式に入るなら映すし、入らないならそれはなしで」という話をされて。

――正式加入は即決したんですか?

nisa:気持ち的には「行きます!」って感じだったんですけど、性格的に「こういうのは一度持ち帰って考えたほうがいい」というタイプなので、持ち帰りますと。

レン:敬語で言いよったよな。

nisa:で、後日ぜひお願いしますと伝えて入ることになりました。でも考えてみると、サポートの時点でいきなり全国ツアーに行っていて、正式加入後にはもうワンマンをやることが決まっていて、しかもそれがDRUM Be-1だったんですよ。DRUM Be-1って400キャパくらいで、福岡では皆一度は憧れる箱なんですけど、その時点で俺はまだ人生で一度もワンマンをやったことがなかったんです。

悠:東京で言うならO-WESTみたいな感じだよね。

nisa:そうそう。だから人生初ワンマンでいきなりそこ!?という。しかも、入ってすぐのシングルがレイヴの全国流通1発目だったんです。そこからすぐにPS COMPANY加入の話もあって。

――PS COMPANYへの加入は2014年3月ですね。

悠:そうなんです。話自体は13年の8月頃からあって。

nisa:本当にトントン拍子でした。これが俺の中で記憶に残っていることですね。

――短い期間ですが、まさに激動という感じです。

nisa:そうですね。その1年前は前のバンドが解散してどうしようって考えていたのに、1年後にはPS COMPANYに入って、上京するという話になっていましたから。すごく前向きな1年でしたね。でも、スタッフとして付いていた時から客観的にバンドが見えていたので、中の人にはわからない部分がわかるのは強みになるなと思っていて。

レン:入る時に、「俺はめちゃくちゃ言いますよ。それでもよければ」って言ってたよな。「今まではローディだから言いませんでしたけど、これからは言いますよ」って言った時「もう言いよるやん!」って思いましたもん(笑)。

nisa:俺は新しい風を入れるつもりでいたからね。前のギターの代わりとしては入らないって言いました。

悠:俺、次の曲(「SETSUDAN」)のMVを撮ろうとしていた頃に、nisaを車で送って行ったら、「リード曲は基本悠さんが作るんですか?」って言われたんですよ。今までの流れではそうだったから「そうかも」って答えたら、「じゃあ俺、めっちゃ文句言いますよ」って言い残して降りて行ったんですよ。もっと言い方あるやろ!!と思ったのを強烈に覚えています(笑)。

全員:(笑)

nisa:言えない環境は嫌だったんですよね(笑)。

●悠「上京」

悠:俺の中で人生設計というと大げさですけど、たとえバンドをしていなかったとしても、絶対に東京に行くということは決めていたんです。

nisa:田舎者はみんなそうですよ。俺だって東京に異常な憧れがありましたもん。

レン:わかる。だって、「めざましテレビ」を観るじゃないですか。

悠:そこ?

レン:番組内で東京の今イチオシのショップを、モデルが「さあ行ってみよう!」って紹介するんですけど、それを見せられても九州にいる俺らは「そういうところがあるんや」と思うしかないんですよ。むしろ「本当にあるとかな?」って思ってましたからね。だから憧れはやっぱりありましたよ。

――悠さんは念願叶って東京に来たんですね。

悠:言ってしまうとそうですね。子供の頃、横浜に住む叔父が帰省するたびに東京の話を聞かされて、絶対行こうって思っていたんです。なので上京したのは一つ大きな思い出ですね。

――最初は凪さんと一緒に住んでいたんですよね。

凪:そうです。福岡からレンと悠と俺で車で来たんですけど、レンは別の所に住んでいたので先に降ろして、二人で家に着いてすぐに「自転車買いに行こうぜ」って、中野のドンキに行きました。

悠:家が駅から遠かったんですよ。

レン:賢いな。

悠:あと俺、福岡最後の日に何を食べようか考えたんですよ。せっかくだから、東京に行ったらあまり食べられなくなるものを食べようと思って。ウエストっていううどん屋か、やよい軒で迷ったんです。

全員:…やよい軒!?

悠:その時、俺はウエストを選んだんです。ウエストで食べて、朝起きて二人を迎えに行って、中野のドンキに自転車を買いに行って、ふと前を見たら「やよい軒あるやん!」と。

全員:(笑)

悠:良かったウエストにして、と思いました。

凪:やよい軒が九州にしかないと思ってたの?

悠:うん(笑)。でもこの前ふと思ったんですけど、もう福岡に住んでいた期間よりも、東京に住んでいる期間のほうが長いんですよね。越しちゃったなと思って。

レン:博多にいた時期は長かったイメージあるのにね。

悠:うん。思い出としてはすごく刻まれてるよね。福岡に4年住んでいたんですけど、東京に来て5年経つので…もう東京の男っすよ(笑)。

●レン「初めての夜遊び」

レン:俺は上京して初めてメンバーでした夜遊びですね。みくるが機材車でゲ●まみれになって(笑)。

nisa:あの時、PS COMPANYの先輩方と初めて飲んだんだよね。

悠:うん。俺らがPS COMPANYの先輩方と繋がりがなかったから、当時のマネージャーが場を設けてくれてね。

nisa:マネージャーが「じゃあ俺、外に車をつけておくから」って言った時、「東京の事務所のマネージャーさんってこんなことまでしてくれるんだ!」と思って感動しました。

レン:そこで「俺ら、PS COMPANYに入ったんだ」って実感したよね。だって、俺らが夜から朝まで飲んでいる間、車で待っていてくれたんですよ。それに、福岡とは街並みも違うし、「東京だ! 歌舞伎町だ!」ってなってました。

悠:普通のバーで、福岡の中州で飲むのと変わらないんだけど、何か違ったよね。みんな目がキラキラしてた。

nisa:歌舞伎町って俺らからしたらテレビの中の世界ですからね。そこにいるってだけですごいんですよ。

レン:あの日は本当に楽しくて、悠もショットをガンガン空けて、そうしたらみくるが「今日は飲める飲める!」ってフィーバーしまくって。それで、「楽しかったー」ってマネージャーが運転する車に乗って、家に帰る途中で「う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛」って声が聞こえてくるんですよ。これ、絶対吐くやつだ!と思ったら、予想通りでした。凪が全部介抱したんだよね。

凪:俺は飲んでなかったからね。

悠:俺、隣に座ってた。

nisa:俺、前に座ってた。

レン:nisaのポーズがあまりにも面白くて。車の壁に張り付いていましたからね。

――酒癖が悪いのは誰ですか?

悠:大体、俺かレンって言われるんですけど。

レン:nisaも悪いよね。

凪:nisaは、ヤバい! 俺と別の二人で飲んでいたら、他の店で先輩と飲んでいたnisaがAkiさん(Lc5、Bräymen)と景夕さん(Kra)と一緒に合流したんだけど、その時にはもう出来上がっていて。

nisa:俺、ずっとAkiさんの顔を優しくペチペチしてました…。

全員:(笑)

凪:「ヤバい、これは俺が後で謝らなきゃ!」と思って。あの時は酷かったですよ。

悠:そういえばレンもヤバかった。今年の元日、俺は昼から家で飲んで寝ちゃったんですけど、20時頃起きてスマホを見たら、レンから着信が2件あって。「どうした?」ってLINEを送ったら、「今どこにいる?」って来たので「家」って答えたら「嘘つけ!」と。

全員:(笑)

悠:いやいや、マジで家にいるって送ったら、さっき家に来ていたらしくて。ただ俺の家が何号室かわからなかったから、「お前が住んでいる階のインタ-フォンを全部押したけど出てこなかったぞ!」って。

nisa、凪:怖!!

悠:怖すぎるやろと。でも酔っぱらってたんでしょ?

レン:ううん。酔っぱらってないよ。

全員:!?

レン:一杯も飲んでなかったもん。元旦、こいつの家で鍋をやろうと思って、酒と鍋の具材を持って行ったんですよ。でも、「何号室?」って聞いても何か感づいているのか「いやいや何?(笑)」って教えてくれなくて、そのまま既読スルーされました。

悠:そっ閉じですよ。

レン:アポなしだけど、インターホンを押したら俺の顔を見て「お、どうした?」って笑って出て来てくれるかなと思ったんですけどね。

nisa:それで素面っていうのがまた怖いよね…。

――お酒の失敗談を超える怖い話でした。

悠:怖すぎ。なんで事前に言わないかな。

レン:サンタと一緒よ!

nisa:サプライズなの!?

レン:そんな感じで元日は悠と鍋をしようかと。

悠:断固拒否致しました。

全員:(笑)

 

…と、大いに盛り上がったところで、残念ながら閉店時間に。次回は、レイヴが見据える“これから”の話をたっぷりお届けするのでお楽しみに!

さらに悠さんから、「序章ツアーよろしく!」というメッセージが。新ヴィジュアルを公開したレイヴが挑むONEMAN TOUR 2020 #1「序章」は2月9日(日)仙台spaceZeroからスタート。こちらもお見逃しなく!

【今月のお題Talk】

Vifからのお題にメンバーが答えるこのコーナー。第1回目のお題は「初」。nisaさんと凪さんの今年の初話をお届けします。

nisa

nisa:「初同窓会」
今年、初めて同窓会に行きました! 僕は地元が宮崎なんですが、福岡にいた時代から全然地元にも帰らずで。学生時代はSNSもなければ基本メールのやり取りだったので、きっと自分の連絡先を誰も知らず。よく友達がいないって公言してるんですけど、誰も僕の連絡先を知らないから誘えなかったはずなんですね(笑)。最近になって上京してからようやく年始とかに地元に顔出すようになって、少しずつ地元の景色を思い出してきた感じです。久々に昔の友達に会って、人間関係これからもっと大事にしようと思いました。全然会ってない友達、これを見てたら久々に連絡ください…。あ、連絡先多分知らないんだった。

凪

凪:「初宝くじ」
初めて宝くじ買いました! 全部外れました!

(写真・レン nisa 悠 凪/文・後藤るつ子)

ARTIST PROFILE

レイヴ

<プロフィール>

レン(Vo)、nisa(G)、悠(B)、凪(Dr)によるロックバンド。2012年8月に福岡県で結成し、1stシングル『ALIVE』をリリース。2016年10月にみくる(G)が病気のため永眠。2017年3月に1stフルアルバム『不幸福論』をリリース。2018年3月、PS COMPANYより24RECORDSに移籍し、5月に移籍第1弾としてミニアルバム『メンブレさん通ります。』を、その後シングル『ハラスメント』『スーサイドBABY』『BOTEKURI』『初恋』をリリース。2020年2月16日よりONEMAN TOUR 2020 #1「序章」がスタートする。

■オフィシャルサイト
http://rave-official.com/

【リリース情報】

New Single『初恋
2019年11月27日(水)発売
(24RECORDS)

初恋
初回限定盤A
(CD+M∞CARD)
TFRV-1011
¥1,800+税
amazon.co.jpで買う
初恋
初回限定盤B
(CD+M∞CARD)
TFRV-1012
¥1,800+税
amazon.co.jpで買う
初恋
通常盤
(CD ONLY)
TFRV-1013
¥1,500+税
amazon.co.jpで買う

【収録曲】

[CD]
初回限定盤A
01.初恋
02.たかが世界の終わり

初回限定盤B
01.初恋
02.untouchable

通常盤
01.初恋
02.untouchable
03.たかが世界の終わり

[M∞CARD]
「初恋」MV + MV Making ※初回限定盤A、Bのみ

【ライブ情報】

●レイヴONEMAN TOUR 2020 #1「序章」
2月9日(日)仙台spaceZero
2月14日(金)福岡DRUM SON
2月16日(日)広島Yise
2月21日(金)心斎橋FANJ
2月22日(土)名古屋HeartLand
2月24日(月)四谷LOTUS

●レイヴ Vo.レン 生誕記念ONEMAN「ねぇ、レンくん?下北沢で唄ってよ」
3月2日(月)下北沢SHELTER

●anfiel PRESENTS 2MAN LIVE『#QUEST_2 レイヴ』
3月13日(金)新宿RUIDO K4

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