インタビュー

BLUEVINE

BLUEVINE

夢に絡みつく蒼き蔦は、天に向かって突き進む。
BLUEVINEの始まりの日、そして4ヵ月を経た今。

生熊耕治(Vo&G/cune)が自身のソロ活動において、サポートメンバーとしてステージを共にしてきたAKI(B/Sadie亜季)、赤松芳朋(Dr/SOPHIA)を迎え入れ、新たにBLUEVINEとして始動することを宣言したのが2018年2月。それ以降、沈黙を貫いてきた3人が、活動の序章として初めて公の場で言葉を発することとなった2019年1月11日の試聴会&公開インタビューイベントの模様を掲載。さらに2月11日の始動ライブ、3月28日の楽曲配信スタート、4月12日の初主催イベントを経て、5月31日から東名阪での主催イベントを開催する彼らに再び話を聞いた。正真正銘メディア初出しとなる“BLUEVINE”3人の声を、二本立てインタビューでお届けしたい。

2019.1.11「BLUEVINE-PROLOGUE-Fan Meeting」

§

――始動おめでとうございます!

生熊:ありがとうございます! お待たせしました!

――まずはBLUEVINE立ち上げの経緯から伺いたいと思います。2018年2月4日のLIVE HOUSE TOUR 2018「12-Twelve-」ファイナル@TSUTAYA O-Crestで、このプロジェクトの始動が発表されましたが、いつ頃から生熊さんの頭の中に構想があったのでしょうか?

生熊:2017年末くらいですかね。ソロで活動している中で、AKIちゃんと赤松君と一緒に過ごす時間が多くなってきていて。ソロ活動をもっと高みに持っていきたいという気持ちと、僕はもうサポートメンバーを変える気はなかったので、どうせなら一緒に、1を2にするのではなくて、0から何かできたらいいなという思いがありました。赤松君は付き合いも古くて年齢も一緒なので、お互いの音楽人生について話すことも多くて。その中でAKIちゃんと出会って、彼が話すこと、考えていること、ミュージシャンとしての生き方や立ち振る舞いに好感が持てたので、一緒に何かできないかなと思ったのがきっかけでした。

――そういえば、生熊さんとAKIさんの出会いというのは?

生熊:元々、生熊バンドはTAKUMA君(wyse)がベースを弾いてくれていたんですけど、スケジュール的に難しい時期に来ていたんです。もちろん、彼にとって自分のバンドが忙しくなることは良いことなので、誰か代わりになるベーシストいないかなと赤松君に相談していたら、AKIちゃんを薦めてくれて。スタジオで会って、そのままご飯を食べに行って、という感じでしたね。

――AKIさんは、生熊さんと最初に会った時の印象はいかがでしたか?

AKI:同じ大阪出身なので、もちろん知っていましたし、怖い人だろうなと思っていました。曲とかミスったら、しばかれるのかなと。

全員:(笑)

――生熊さんは後輩のミュージシャンの方々から「怖い人だと思っていました」と言われることが多いですよね(笑)。

生熊耕治

生熊:そうですね(笑)。

AKI:それはやっぱり怖いんじゃないですかね。

生熊:いやいやいや(笑)。優しいですよ。

AKI:すごく優しくて、思っていたのと違うなと。

――それは良い誤算でしたね(笑)。

AKI:良かったです。でも、ちゃんと締めるところは締める、先輩として尊敬できる人だなと。

生熊:ありがとう(笑)。恥ずかしいわ(笑)。

――このプロジェクトの構想について最初に聞いた時、お二人はどう思いましたか?

赤松:僕、元々サポートというもの自体をやったことがあまりなくて、ちゃんとやるのは生熊ソロが初めてで。やっているうちにどんどんバンドっぽくなってきていたんですよ。最初は与えられたものをちゃんとやらないといけない…その「ちゃんと」というのは曲の世界観を壊さないように、自分を殺して、完全に覚えていくというスタイルでやっていたんですけど、やっぱり生熊もバンドで育った人間なので、やっていくうちに、もっと俺らしいテイストを欲しがってきたんです。そうなってくると、もうバンドじゃないですか。その延長線上で考えているので、なるべくしてなった形なのかなと。

AKI:お二人とも上手ですし、もちろん僕よりキャリアもあるので、この話を聞いた時は嬉しかったですね。僕はそんなにテクニカルなことをやらないタイプですけど、もっと弾き倒すタイプのベーシストがお好みなのかなと思っていました。

――その点は生熊さんいかがですか?

生熊:僕はまだcuneという看板を下ろしていないんです。そして、二人にも活動休止のバンドがある。cuneに関しては、また一緒にできる日がいつか絶対に来ると信じているし、おそらくSOPHIAもSadieも皆同じような気持ちで、でも新しく自分の音楽人生を歩まなきゃいけないのかなと思って。やっぱり同じものは求めないので、ちょっと自分のバンドとは違うテイストの二人なんですよね。赤松君はブレないリズムキープが上手だし、歌いやすいドラムを叩くので、cuneのドラムとは違うスタイルで、泰造君(cune)は鬼のベーシストでものすごいプレイヤーなんですけど、AKIちゃんを見て、カッコいいなと思う空気感とかは泰造君にはないものがあったので、すごく魅力を感じたんです。

赤松:すごいベーシストはいっぱいいるんですけど、生熊に合うのは多分、ちゃんとバンドをやってきたベーシストなんじゃないかなと、それで思い付いたのがAKIちゃんだったんですよね。

生熊:僕が歌い出したのはcuneのヴォーカルが脱退してからですけど、プレイヤーでありギタリストであって、ヴォーカリストじゃない感覚も持っているので、気持ちとしてわかるところもあるのかなと思うんです。ドラマーじゃないしベーシストではないので、深くはわからないかもしれないけど、同じ楽器を触る人間として、ミュージシャンとしての戦い方、生き方、これから先のこととか、そういうのは分かり合えるのかなと思いましたね。

――BLUEVINEというプロジェクト名について教えてください。

生熊:結構悩みました。関西人だからモータープールにしようぜとか(笑)。関西で駐車場のことをモータープールって言うんですよ。

赤松:なんで駐車場やねんって話やけどな(笑)。

生熊:いろんな候補があったんですけど、言葉の響きを大事にしたかったのと、蔦だったり植物が空や太陽を目指すように、もう一度1からキッチリ、何かにしがみ付いてでも登り詰めたいなという気持ち、それと、いつまでも良い意味での青さを忘れずにやっていきたいという意味でのブルーで、この名前にしました。後から調べたら、植物、特に蔦や蔓というのは、音に向かって成長していくんですって。甲子園球場が蔦や蔓まみれになっている理由というのは、そこに夢や涙、人の感情があって、植物が育つと言われていたりするんです。朽ち果てていくものにしがみ付いているわけじゃないんだなというのを知った時に、僕は良いバンド名を付けたんだなと思いましたね。

――ものすごく良いお話ですね。

AKI

生熊:最初から知っていたことにすれば良かった(笑)。あと、AKIちゃんから「まだ熟れていないワインだったり、熟していないものという意味合いとしても良いですよね」という話もあって。メンバー3人一致で良いと思えたので、この名前に決めました。

――以前、生熊さんが「ステージに立ち続ける限り、BLUEVINEを続けていきたい」と言っていましたが、イコールそれは、最後のバンドという意識でやっていくということでしょうか。

生熊:そうですね。良い時期も悪い時期も味わって、大体ミュージシャンって年齢でふるいに掛けられるんです。30代、40代、50代、それぞれにふるいがある。ここまで何とか音楽というものに携われてきたので、これは僕の目標ですけど、BLUEVINEが今日ここから始まったとして、5年後にはホールで観られるバンドにしていきたいという気持ちがあります。僕なんて就職したこともないし、学歴もないし、よくぞここまで音楽だけで頑張ってこられたなと。人生の折り返し地点がもう来ているわけなので、それを曲がった先の音楽ライフをもっと豊かにするためには、このバンドを頑張るしかないと思いますね。

――ロゴはAKIさんが制作したそうですね。

AKI:いくつか候補を作って、選んでいただきました。最終的に見せたのは5個くらいかな。ロック、ポップス、ヴィジュアル、いろんなテイストのイメージで作りましたね。それをティザーサイトの時のアーティスト写真の上に実際に置いてみて、決めてもらいました。

――どの辺りが決め手だったのでしょうか?

生熊:多数決になるんですけど、直感でこれかこれというものが2パターンくらいあったのかな。それを写真の上に並べた時に、自分たちが客観的にどう見えるのかとかもひっくるめて、今のロゴを選びましたね。シンボルマークみたいなものがあるとイメージしやすいし、集合体として強く見えるというか。何もないより、それがあることで、結束力が高まるのかなという感じもあって。まぁ、バランスが良かったというのが一番だとは思うんですけど。

――今後もBLUEVINEでは、何かしらのデザインをAKIさんが手掛けていくことになる可能性は高いのでしょうか?

生熊:僕はAKIちゃんの美的感覚が良いと思っているので、可能性があるものに関してはお願いしたいなと思っているんですけど、あとはAKIちゃんが「うん」と言ってくれるかどうか。

AKI:僕で良ければ。

生熊:おっ。

AKI:できることとできないことがありますけど、そういうことは好きなので、挑戦したいなと思います。

――楽しみですね。生熊さんは曲作りの段階で、BLUEVINEの楽曲ということを意識したのでしょうか?

赤松芳朋

生熊:完全に分けて作っていました。自分のソロワークとBLUEVINEの制作を同時進行していて、自分の中では明確に違いはあるんですけど、それが果たして伝わるか、成功するかは聴き手の問題だとは思うんです。ただ、自分的に意識していることは、BLUEVINEをどういうバンドにしたいんだろうというのがまず初めにあって、欲張りだけどcune、SOPHIA、Sadieをそれぞれ好きでいてくれた人が聴いてもカッコいいバンドって何だろうということを話し合って、僕の中で、こういうラインなのかなと思うものを作りましたね。今まで応援してくれた人たちに届くかどうかは置いておいて、BLUEVINEの曲作りのきっかけになったのは間違いないです。

――今回の6曲を事前に聴かせていただいて、もちろん楽曲のバリエーションは幅広いですが、良い意味でバンドとしてまとまりがあるなと思ったんです。生熊さんの1stフルアルバム『12-Twelve-』(2017年9月リリース)はギタリストのソロアルバムらしい作品だなと感じたので、やはり“生熊耕治”と“BLUEVINE”は別物なんだなと思いました。

生熊:ありがとうございます。

――赤松さんは、これまで生熊ソロにレコーディング、ライブとも参加してきましたが、BLUEVINEのレコーディングにおいて意識的な違いはありましたか?

赤松:個人的には、バンドが変わったから自分のスタイルが変わるということはないので、全部延長線上で考えているんですよ。例えば、バンドが変わったからツーバスにしなきゃと言われても無理ですし(笑)。生熊とやっていて良いことは、自分にないものを提供してくれる、そこに自分のエッセンスが入ると新しいものになるんですけど、それでも自分が無理なことはしないですね。

――AKIさんは、これまで生熊ソロにライブで参加してきましたが、レコーディングは今回が初ですよね。ライブだけではわからなかった、新たな発見はありましたか?

AKI:自分のフレーズと他のプレイヤーさんのフレーズは違いますね。良い意味でも悪い意味でも、やっぱり得意なほうに行っちゃうので。泰造さんやTAKUMA君のベースをコピーして、自分なりに解釈して、一旦自分の中に入ったものを、さらに自分の中から出すみたいな感覚に近かったかなと思います。

――元々、生熊さんのソロ作品はレコーディングもバンドっぽいやり方だったと思いますが、その延長線上という感じだったのでしょうか?

生熊:時間とバジェットの戦いになるんですけど、ソロだと僕はサクサクやっちゃうんです。バンドでは皆の意見が入らないと意味がないから、ヴォーカルのディレクションをやってもらったり、コーラスのアレンジを考えてもらったり、歌詞のことを相談したり、ソロの時とは違うやり方でしたね。AKIちゃんは英詞が得意だったりするので相談したり、二人に相談してタイトルが変わったものもあります。そういう一人で完結しない感じが、化学反応が起きていると思いますね。

§

◆モーニングスター

――生熊さんのブレスから入る始まり方がすごく効いていますよね。どの段階でブレスも入れようと?

生熊:何も考えてなかったです(笑)。ラフミックスの時はブレスが入っていることに気付いていなかったくらい。始まるぞ、という感じがしますよね。

――そうですね。イントロアウトロのメロは大サビという扱いでいいのでしょうか?

生熊:不思議でしょ? スタジオで3人でゲネプロをしていたんですけど、元々僕がこの部分に違うメロを付けていたんですよ。キーが結構高いんですけど、AKIちゃんが「そのもう一個上のキー出ないんですか?」みたいなことを言ってきて、「うわっ、この人鬼やわ」と(笑)。

AKI:だって上のほうが良かったですもん。

生熊:俺のトップを遥かに超えたキーを要求してくる(笑)というのが始まりでした。だから、AKIちゃんがいなかったら、このメロディーは出なかったです。バンドならではの話ですね。

AKI:「一応出る」って言うから、「じゃあ」って。

全員:(笑)

AKI:で、そのメロを頭にも持っていきましょう、始まりはそれのほうが絶対に良いですと。

――Aメロとサビが直結ですが、このイントロアウトロがあるので、結果的に4つメロが存在しているんですよね。

生熊:元来あそこにメロが入る予定じゃなかったですからね。

――シンプルだけどグッとくる、考え抜かれた構成なのかなと思ったのですが、練りに練ったor割と自然にできた、どちらでしょう?

生熊:〈モーニングスター ハローハロー〉がまだなかった段階で、僕の中では勝負できる曲ができたと確信したんですよ。それをさらに良くしようとしてくれたメンバーがいるからできたことだと思います。僕の中で最上級のものを提示したら、最上級の答えが返ってきたというのが「モーニングスター」です。自分自身、勝負したいと思って作って、これなら行けると思った曲って、きっと何かを突き動かすと思うんですよね。僕の一番のファンはメンバーなので、その二人が頷いてくれて嬉しかったです。AKIちゃんは「この曲ができたから、BLUEVINEは大丈夫ですね」と言ってくれたりして。手応えがありましたね。

AKI:耕治さんは、グループLINEに曲と一緒に歌詞も貼り付けてくれるんですよ。〈夢に絡みつく蒼き蔦〉というフレーズを見た時に、これは名曲になるだろうなと思ったんです。

生熊:曲を聴く前?

AKI:まだ聴いてなかったです。

生熊:言葉でそれを感じ取るってすごい感受性やね。

AKI:昔って、CDを買って家に帰る前に先に歌詞カードを読みませんでした?

生熊:あぁ、読む! わかる!

AKI:それと一緒じゃないかなと。正しい方法だと思うんですけど。

生熊:確かに。一緒やわ。

全員:(笑)

――〈蒼き蔦〉というワード、そして既にMVも公開されていて、BLUEVINEの名刺代わりの曲になるんだろうなと。特にブリッジの部分の歌詞が核というか、全てがここに集約されていると感じました。

生熊:その通りですね。僕にとって、過去も未来も表現したかった今なのかな。僕が所属していたバンド、僕が書いた曲、そういうものを全てここに集約させられたのかなと。また変わっていく感情なのかもしれないけど、今現在の思いですね。要は自分たちのキャリアもあるし、壊れることもあったけど、まだまだこの先に見ているものがあって、何としてでも掴みたいものがあるという決意を書けたのかなと思います。

――このMVは、撮影にかなり時間をかけていましたよね。

生熊:はい(笑)。クランクアップまで1ヵ月以上かかりましたねぇ。元々スチールのカメラマンさんで、そんなに映像を触ってこなかった方に、センスが好きでお願いしたので、イメージを擦り合わせることも時間がかかったんですけど、結果大満足の作品が撮れました。

――撮影で印象に残っていることを教えてください。

生熊:僕、普段と分け目が違うんですよ。なぜかと言うと、巨大なメバチコ(ものもらい)ができて(笑)。

赤松:そうやったな(笑)。いつ撮影始まったっけ?

生熊:10月末よ。

赤松:天気の問題もあって、ずれ込んだんよね。で、俺が「もうちょい待って!」って言って。ダイエットしてたんですよ。1ヵ月で4kgは落とせたんです。

生熊:そんなに嬉しそうに言われても(笑)。

赤松:「今は?」って聞いて。

――今は?

赤松:5kg戻しました!

全員:(笑)

生熊:役者さんみたいやん(笑)。

赤松:自由自在なんですよ。2月のライブの時はまたシュッとなってる。余裕っすよ。

生熊:本当は今日に照準を合わせてほしかったんやけど(笑)。

赤松:それは正月が悪いよ。

全員:(笑)

赤松:撮影の頃は本当に納豆しか食べてなかったからね。今は何でも食べるよ!

AKI:あ、外ロケは太陽光なので、撮影可能な時間が短いんですよ。スタジオ撮影と違って、やり直しができなくて一発勝負みたいなところがありましたね。

赤松:集合時間が朝早いというか、夜遅いというか。

――何時だったんですか?

AKI:25時。

生熊:2時ってこと?

AKI:1時ですね(即答)。

全員:(爆笑)

AKI:そこからメイクをして、撮影開始が27時。なので、暗いシーンが大体夜中の3時ですね。そこから明け方まで。

赤松:セッティングも含めなので、すごくタイトでしたね。

生熊:キャンセルしたらお金がかかるので、演奏シーンはその日じゃないとダメで。だから、雨でも撮るぞ!と。その日、夜はずっと雨が降っていたんですけど、明け方に止んだんですよ。日頃の行いが良かったからやねぇ。

――さすがです! ところで、この曲はハイハット、シンバルが多用されていて、それが結構ポイントになっていると思うんです。デモ段階ではどうだったんでしょう?

赤松:生熊はある程度作り込んでくるんですけど、ドラムに関してはまぁまぁ適当なんですよ。再現しようと思ったら手が1本足りないなとか、どう聴いても聴こえない部分があったり、結構難しいんです。どこまで再現してほしいのか、自由にしてほしいのかというのがわからなくて、公登(cune)に「生熊ってどういう奴? そのままやったほうが喜ぶタイプ? 自由にやったほうがいいタイプ?」と聞いたら、「大丈夫、あまり気にしてない奴やから」と言うので(笑)、「じゃあ、好きにやるわ」って。あとは、生熊ソロの時からシンバルを多用した曲が多かったので、こういうのが好きなのかなというところもあったり。でも、今回わかったのは、生熊はライドシンバルが嫌いなんだなと。

生熊:そう、あんまり好きじゃない。うるさいのよね。

赤松:うるさい(笑)!? シンバルのほうがうるさいやろ? 甲高い音が好きじゃないのかな?

生熊:ジャズのカップの音は好きだけど、メタルのカーンッカーンッていうのはあんまり好きじゃない。

赤松:なるほど。僕の中ではちゃんと段階はあるんですよ。一番小さいのはハイハットのクローズ、次にライド、ハイハットのオープン、シンバルという順番なんです。この曲のAメロBメロは、ハイハットのクローズとライドを使うんですけど、サビとかイントロはハイハットのオープンかシンバルです。

生熊:確かに俺、打ち込みでもライドはあんまり使わないね。

赤松:そう! 入ってないから、もう要らんやんと思って(笑)。ここの空間どないしてくれんねん、空いちゃってるよ!?っていう(笑)。だから、ここに何を置くかがポイントになると思うんですよ。フライパン置いておく?

生熊:良い音鳴るかもな。

赤松:ずっと右手で焼肉焼いて、スティックで食べる(笑)。

生熊:それで16ビート刻めるならいいよ(笑)。

◆Made in Blue

――イントロアウトロのユニゾンや3人のキメなど、ライブで見応えがありそうだなと予想しているのですが、いかがでしょう?

赤松:改めて聴いて、この曲はややこしい(笑)。ドラムはなかなか大変ですよ。これも結構シンバルを使っていますね。

生熊:リフものなのでね。しかも、タカタンタンタンッとか、入れなくてもいいものを俺はすぐ入れるので、AKIちゃんも大変だったと思います。でも、要らないようなものが要るんですよね。

AKI:ゲネプロの時は弾いてなかったんですけどね。そのまま行けるかなと思っていたら、レコーディングで必要だと言われ。でも、あったほうがカッコいいと思います。ライブを想定した時に、果たしてこれは…。

赤松:俺、めっちゃ不安になってきたわ(笑)。

生熊:まぁ、録ってから大分経ったもんね。夏だったもんな。

――この曲もAメロとサビ直結で構成はシンプルだけど、イントロアウトロのヘヴィーさ、Aメロのパンチ力、サビの切なさという組み合わせで、要素としては盛りだくさんですよね。サビの、胸が掴まれる切なさのあるメロは生熊さん節だなと。

AKI:僕だったら、こういう曲は全部シャウトですね。

全員:(笑)

AKI:なので、サビにメロディアスなものが来るというのは、耕治さんらしいなと思います。

赤松:Aメロとサビしかない曲って難しいと思うんですけど、生熊はそういうものを作るのが本当に上手なんですよ。

生熊:ホンマ? 褒められたぁ。

――タイトルや、〈蒼く〉〈俺たちの始まり〉というワードだったり、まさにBLUEVINE始動という印象が強いです。

生熊:そういう意味も入れつつ、僕らが子供の頃の、音楽を好きになった衝動だったり、今だといろんな音楽の聴き方ができるんですけど、もっと自分の中の透明度が高かった頃の音楽を聴く意味、そういうものを書きたかったのかもしれないです。今は自分がどうやって音楽やビジネスと向き合って、戦っていかなきゃいけないのか、バランスを取ってやっていかなきゃいけない年齢になっているんですけど、そういうものを取っ払って書きたかったのかなと。

◆Booby Blood

――この曲こそ、BLUEVINEじゃなかったら生まれていない曲なんじゃないかなと。AKIさんありきというか。

生熊:これは間違いなくそうですね。僕が曲を持って行った時に、結構シャウト系の曲なので絶対にAKIちゃんに参加してもらおうという話になって、赤松君から「レコーディングまでにコーラスをどういうふうに入れるか考えてくれへん?」とオーダーがありました。

赤松:Aメロに隙間がいっぱいあったので、そこに入るだろうなと思ったんです。レコーディングは皆でコーラスを録りましたね。喉を痛めながら「飴ちゃんちょうだい」って言いながら(笑)。

――(笑)。AKIさんのシャウトが抜群に効いていますよね。

生熊:カッコいいですねぇ。

赤松:すごかった。

AKI:ありがとうございます。

赤松:生熊ソロの時に僕がコーラスしていたんですけど、AKIちゃんはそんなになくて。BLUEVINEでこんなに上手くハマるとは思わなかったですね。

AKI:ソロはサポートでしたから。

赤松:俺もサポートやったけどね(笑)。

AKI:朋さんはハモりだったじゃないですか。僕はシャウトなので、曲を台無しにしてしまう恐れがありますので。

生熊:AKIちゃんのシャウトは声がデカいんでね。

AKI:耕治さんのマイクセッティングのままシャウトを録らせてもらったんですけど、ピークを振り切っちゃって。エンジニアさんから「AKIさんのシャウトは打楽器です」と言われて、朋さんのバスドラを録ったマイクに代えられました。

全員:(笑)

AKI:ヴォーカリストは結構小さい音量でシャウトする方が多いらしいんですけど、僕、小さい声のシャウトというのができなくて。

生熊:めっちゃデカくてビックリしましたもん。

――生熊さんのヴォーカルのアプローチも、音源としては今までにない振り切り方じゃないかなと。

生熊:特にシャウトに関しては、そうかもしれないですね。

――ライブでは、しばしばこっち方面の生熊さんが出ていますけどね。

生熊:何かが憑依して、タガが外れるのでね(笑)。サウンド的にはこういうグランジっぽいものが好きで、だけどそれだけで終わらせたくなくて、ちょっとエレクトロっぽさやニューウェーブ感を出したんですけど、それが上手くハマったなと思います。

――Boobyはブービー賞のBooby(マヌケ、最下位の意)ですよね。

生熊:そうですね。歌詞は、僕がデビュー当時、Coccoさんのプロデューサーとかをやっているネギ坊さん(根岸孝旨)と飲んでいた時に、血縁で揉めるのが一番大変なんだよという話を毎回聞かされていて。それがずっと頭の中にあって、自分の血とは何だろうかというのを書いてみたかったんですよね。

――そういう経緯があったんですね。でも、〈咲き誇れよ〉〈俺たちの歌〉というワードなど、BLUEVINEの決意表明のようにも捉えられるなと思いました。

生熊:もちろん、そういうものも含まれています。変えようのない事実もあるし、そういうものに立ち向かっていかなきゃダメだという意味もありますね。ライブではちゃんと盛り上がってくれないと、タガが収まってしまうので、ちゃんと声をください。

◆RETRO

――「Booby Blood」とは真逆の楽曲です。BLUEVINEはロックのイメージだったので、こういうタイプもあるのかと意表を突かれました。

生熊:これはね、赤松君のオーダーだったんですよ。僕らが育ってきた80~90年代のポップス、グッドメロディーなものが欲しいという。

赤松:僕はこういうのが得意なので(笑)。今回の6曲の中で最後にできた曲だよね。生熊はこういう曲を作るのも、めっちゃ上手なんですよ。それを知っていたので、ぜひBLUEVINEでもお願いしますと。

――特にAメロが懐かしさのある雰囲気ですよね。

生熊:そうですね。でも、ベースは鬼のように難しいですよ。

AKI:最初の段階では、本当に歌謡曲になってしまっていたんです。それがカッコ悪いわけではなかったんですけど、僕のベースとしてはちょっとピンと来なくて、レコーディングで耕治さんに相談しながらやっていきました。これまでに泰造さんのコピーをして得たものをお返しする、みたいな感じですかね。こんな感じで弾き倒すんだろうなというのをやってみました。

生熊:ウワモノとビートのギャップをベースが持ってくれていることで、懐かしい雰囲気だけど、そこに留まらない曲にできたのかなと思いますね。

――BLUEVINEの音楽的な方向性として、ジャンルに縛られずにやっていくということの証にもなるものだなと。

赤松:前半の3曲みたいなものに偏り過ぎると、僕が大変なので(笑)。

AKI:耕治さんのフレーズの中で、タイトル通り昭和感のあるフレーズが出てくるのが割と好きです。

生熊:確かに、Bメロのアコギのオブリとか懐かしい感じやね。

AKI:それを今の音で録ると、また新しい感じに聴こえて面白いなと思いました。

――サビのこの位置に〈空っ風〉の「っ」を当てるのが、ちょっと不思議な感じに聴こえるカラクリだろうなと思いました。

生熊:なるほど。何も考えてなかったです(笑)。甥っ子を見ながら、自分の子供の頃に重ねて書いた歌詞です。めっちゃ自然体で、肩の力を抜いて書きましたね。

――ちなみに、〈いつからが大人への仲間入りなのかなんて知りたくなかった〉という歌詞がありますが、いつからだと思いますか?

赤松:俺はまだ大人への仲間入りは…。だから酒も飲めないっ。

生熊:まぁ、納税しだしてからじゃないですか(笑)。

赤松:じゃあ、もう大人や(笑)。

生熊:でも、本当にいつなんでしょうね、その定義って。

赤松:高校野球の子たちが年下に感じる時ちゃう?

AKI:それ、女子には全く伝わらないと思いますよ。

――何となくわかりますよ。

赤松:ほらっ。

全員:(笑)

生熊:でも、女性のほうが難しくないですか? ずっと少女みたいな人いるじゃないですか。

赤松:それ痛いな。

生熊:え、うちのオカンやけど(笑)。

AKI:1周回ればOKじゃないですか?

生熊:…3周くらい回ったかなぁ(笑)。

AKI:いつからが大人への仲間入りなんでしょうね。もう十分大人ですけど。

赤松:AKIちゃん年下やけど、先輩みたいになってる(笑)。

AKI:そんなことないですよ。僕は子供の頃、早く大人になりたかったんですよね。

◆PRAYER PRAYER

――パンクやメロコアのようなノリですよね。

生熊:これは、純粋にこういう曲を作りたかっただけですね。メロコアとかが結構好きなので、赤松が嫌がるだろうなとは思いながら(笑)。

赤松:はい、僕はめっちゃ苦手です(笑)。

生熊:でも、こういう曲って確実に盛り上がるじゃないですか。こういうビートでモッシュが起こってサークルができている光景を見て、盛り上がってないなと思うことって絶対にないと思うんです。

赤松:俺だけシュンって盛り下がってるわ(笑)。

生熊:体力的にやろ(笑)? でも、単純にライブで楽しんでいただきたいというのと、今日来てくれている人は僕らのコアなファンになってくれる人たちだと思うので、その皆がライブでどれだけ楽しんでくれるのかが重要で。それを見た人が楽しいと思ってくれたらいいなと思うので、暴れてくださいね。

AKI:この曲が始まっていきなりサークルモッシュが起こったら、後ろで引きますよ。

生熊:まぁ、サークルは引くな(笑)。ダイブも危ないし。とにかく盛り上がってくれたら嬉しいな。

AKI:〈prayer prayer prayer〉のところは歌ってもらう箇所なんですよね?

生熊:そうそう。これはAKIちゃんに相談して、歌詞もタイトルも変えたんですよ。〈prayer prayer prayer〉の部分はもう少し言葉を入れていたんですけど、もっとわかりやすく、ファンの人たちが言ってくれるような言葉のほうがいいねと。だから、一緒に言ってくれると嬉しいです。

――「RETRO」と「PRAYER PRAYER」には女性コーラスが入っていますが、これはどういうイメージで?

生熊:「PRAYER PRAYER」は参加してほしいという意味です。ゴリゴリのロックじゃなくて、女性も参加できる楽しいロックというイメージですね。「RETRO」は女性も男性も同じことを思うという意味で入れています。

――それぞれ違う意味合いなんですね。「PRAYER PRAYER」はストーリー展開がある歌詞ですよね。前半の3曲と近くて、やはりBLUEVINE始動を感じさせるものです。

生熊:これは仮タイトルが「道なき道」だったんです。自分たちがやろうとしていることって、すごくリスクがあることだと思うので、この年齢でこういうノンジャンルのところで戦っていこうとしていること自体、自分の中で不安もあるけど、どうやって立ち向かっていこうかなというのはありましたね。BLUEVINEをやるに当たって、初めのほうに書いた曲でもあります。

――そうなんですね。この曲で他の5曲が繋がる感じもあるなと思って。というのも、各曲にあるワードがこの1曲の中に結構散りばめられているんです。

生熊:なるほど! レコーディングで最終的にそういう風に書き換えた部分もありますけど、あまり意識はしてなかったので、不思議ですね。

◆SIGNAL

――ドラマティックな楽曲ですよね。個人的にはすごく好きな1曲です。

生熊:ありがとうございます。

――命や愛を歌っている内容ですが、生熊さんのアコースティックアルバム『MONOLOGUE』(2018年8月リリース)を経たことによる影響もあるのかなと。遺書のつもりで書いたという「Reminder」の歌詞制作のきっかけを伺った時に、「僕が音楽でできることはシンプルに愛を伝えることだと思った」と言っていましたよね。

生熊:曲自体は『MONOLOGUE』と同時進行で書いていたので、メッセージとしてはすごく近いものがあるとは思います。人生、愛、命とか、そういうものを深く考えていた時期だったので。

――裏話になりますが、「SIGNAL」の中で元々〈愛を伝えたいんだ〉という歌詞だった箇所が、〈命を伝えたいんだ〉〈君へ伝えたいんだ〉に変わったんですよね。

生熊:別に照れ隠しとかではないんですよね。僕がデビューした当時に、プロデューサーの佐久間正英さんやラジオのディレクターからも「“皆に伝えたい”じゃ伝わらないんだよ」って言われたことがあるんです。「聴いている“君”に伝えなきゃダメなんだよ」と。レコーディングしている途中に、そうだなと思ったんですよね。やっぱり皆に向けて書いたものでは、もっと平たく伝わってしまうのかなと。それを「お前じゃ!」と言うほうがいいのかなと思って書き換えました。

――なるほど。

生熊:実は僕的にも「モーニングスター」ができなかったら、これを推そうと思っていたんですよ。というくらい、自分の中では良い歌詞とメロディーが融合できて、BLUEVINEというバンドで自分が出したかった音、3人のバランスを考えた時に合うのかなと最初に思ったのがこの曲でした。でも、良い曲ができちゃいましたからねぇ(笑)。これが2番に回ったわけではないですけど、これはこれでアルバムの中にある名曲みたいな立ち位置になってくれて、ファンの人が「『モーニングスター』は名曲だけど、『SIGNAL』ヤバくない?」って言うような曲になったら嬉しいな。

赤松:この曲は生熊らしいっちゃらしいけど、新しいっちゃ新しい。ドラムだけの話で言うと、生熊ソロでやってきた時から二人で培ってきたものが出せたなという感じがしますね。

AKI:これはレコーディング中にキーが変わったんです。「その上、出ないですか?」って。

――再び(笑)!

生熊:そのほうがドラマティックになるんじゃないかって。

AKI:もうちょっとエモーショナルにというか、攻めてほしいなと。届かなくてもいいと思ったんです。そこに届かせようとしている耕治さんが、ライブで見るとカッコいいんじゃないかなって。まぁ…意外と出た。

全員:(笑)

生熊:実は別メロのアイディアをもらって、よりドラマティックに完結したんですよ。最後の〈空の深さを〉のブロックは、元々同じメロが続いていたんですけど、「エンディングに向かうに連れて、エモーショナルに持って行ってくださいよ」と言われて。即興だったよね。

AKI:そうですね。2~3テイク録って、それで行きましょうと。

生熊:メンバーがいないとできないことって山ほどあるなと。

――最後の〈夜空の星を巡る季節を〉の部分のベースの起伏が素敵だなと。

AKI:ありがとうございます。注文だけして自分は何もしないのはちょっと違うかなと思って。あえてそこまでは抑えて、そこだけ目立つラインで寄り添う感じにしたらいいんじゃないかなと、「違ったら言ってくださいね」と耕治さんに言って。

生熊:上がりますよね。昇天させた感じ。

§

――今回の6曲の歌詞は、全体的に「空」「星」の登場率が高いなと。意識的なものだったのか、「モーニングスター」に引っ張られた結果か、どちらでしょうか?

生熊:全然意識していなかったです。でも、若い頃よりあまり下を向かなくなった気がします。30代の頃とか、見た目も含めて下を向いちゃうことが多かったのが、最近はもっと高みに行きたい気持ちが強いというか。下を向いて生きることで見出せること、落ちている時にしかわからないこともあるんですけど、僕の中では悩んで苦しんで落ちた時期というのは、一度昇天させるタイミングに来たのかなっていう。ここからBLUEVINEを始めることで、もちろん不安もあるんですけど、それよりも遥か先に行きたい気持ちが強くて、自然とそうなったのかもしれないですね。

――始動というタイミングだからこそできた曲たちという印象がとても強いですね。今回改めて聴いてみて、客観的にはどのように感じましたか?

赤松:客観的に…大変そうやなぁって(笑)。

全員:(笑)

AKI:僕、レコーディングにフレーズを決めていかないんです。確実に決まっているギターとのユニゾンは覚えていきますけど、それ以外は基本、白紙で行くんです。だから、何を弾いたかサッパリ覚えていなくて。それを耳コピするところから始めるんですよ。

赤松:わかるわかる。

AKI:自分をコピーする。今聴いていて、何箇所かわからないところがありました。

全員:(笑)

AKI:エンジニアさんに自分のパートだけの音源をいただいて、確認するんですよ。

赤松:俺も聴いていて、これどうやって叩いてたんやっけ?と思うところが。ミュージシャンあるあるだと思いますよ。

――決めないでスタジオに入るのは、時間が掛からないですか?

AKI:頭の中にイメージだけはあります。「Booby Blood」と「PRAYER PRAYER」は何もしないって決めたので、2回くらいしか弾いてないですね。ライブっぽい曲はライブっぽいテイクのほうが僕は好きなので。

赤松:あー。右に同じ。

AKI:だから、ライブでも耕治さんのステージの時はフレーズを決めていないので、毎回ちょっとずつ違います。その時その時、こっちのほうが良いかもなとか考えながらやっていますね。

赤松:本番で思い付くよね。

――始動ライブが2月11日に六本木VARIT.で行われますが、この日は建国記念日なんですよね。

生熊:そうなんです。土日は毎年日付が変わるけど、祝日は変わらないじゃないですか。ということは、2020年の建国記念日は周年ライブができる。だから、土日よりも祝日のほうが良いということで、この日になりました。

――始動ライブでは、この6曲の他にさらに新曲が聴けるわけですよね?

生熊:Oh, yeah!

全員:(笑)

AKI:BLUEVINEってそういうキャラなんですか? 耕治さんのことあまりよくわかってないんですけど。

赤松:これから知っていこ!

AKI:今日だけで新しい一面が見られました。

生熊:本当? 今ね、結構テンパってるよ!

――絶賛制作中ですか?

生熊:制作の前に色々とやらなきゃいけないこともたくさんあるので。でも、もう1~2曲は作っていて、それも盛り上がるわかりやすい曲です。

――AKIさん作曲のものが生まれる可能性もあるとか?

AKI:今作っています! ただ、耕治さんに何を歌ってもらったら一番カッコよくなるのか、まだ悩んでいるんです。2月11日に間に合うように作るとなると、そんなに数は作れない中で、どのピースが一番必要なのかなと。皆さんはどういう耕治さんが好きなんですか? タガが外れているほうが好きなんですか? それとも収まっているほうが好きなんですか?

生熊:言い方(笑)!

(※結果、2月11日にはAKIさん作曲の「シンメトリア」が披露されました)

――ところで、生熊さんは2018年最後のステージで、「来年もロックしよう。ロックって何やねん、わからん。ただ一つ言えるのは、諦めずに進むことだと思う」と言っていましたよね。

生熊:メモってますね~! 怖い(笑)。でも、本当にその通りだと思います。BLUEVINEを始めたことを知らない人もいると思うので、友達や音楽が好きな人に、「あの3人、結構やりよんで」というのを伝えてくれたら嬉しいですね。

赤松:今までは自分ができることしかやらなかったんですけど、生熊と出会ってから自分がやったことがないことをやる機会が結構多くて。生熊と一緒にバンドをするなんて全然想像していなかったし、サポートではやってきましたけど、それがバンドという形になって、スリーピースでバンドをやるということ自体が初めてですし、今後もいろんな“初めて”を楽しんでいきたいなと思いました。

生熊:発表から大分お待たせして本当に申し訳なかったなと思います。今日は演奏という形ではないけど、皆の前に3人で立てて、言葉にできて良かったです。なかなか語れなかったこともあるし、こういう機会をいただけて本当に感謝しております。始まった以上は突き進むしかないと思っているので、付いてきてください。よろしくお願いします!