2026.01.10
Ruiza主催イベント「BURNING SOUL vol.11」@WildSideTokyo

ギタリスト・Ruizaが主催するイベントライブ「BURNING SOUL vol.11」が1月10日、WildSideTokyoにて開催された。

「BURNING SOUL」と冠した公演が初開催されたのは、2024年10月のこと。同年3月をもってDが無期限の活動休止に入り、Ruizaにとって初の主催イベントとなったのが同公演だった。その後、2025年4月のvol.2では、Ruizaが過去に在籍していたDistrayの約26年ぶりの1日限定復活をはじめ、関西の同志たちが多く名を連ね、8〜10月には主催イベントツアーという形でvol.3〜10を完走した。

いずれも出演アーティストはRuizaと関わりの深い面々であることを共通項としつつも、各回で異なる主軸を据えて実施されてきた「BURNING SOUL」。このたび開催されたvol.11は主催のRuiza率いるRuiza BANDのほか、これまでとは毛色を変え、ANCIENT MYTH、SAISEIGA、CRIMZON FLARE、NEiNと、初登場のメタルバンドたちが一堂に会することとなった。

CRIMZON FLARE
keiichi(CRIMZON FLARE)

かくして新たなフェーズに突入した「BURNING SOUL」。トップバッターを務めたのは、Ruizaと旧知の仲であり、11年前にはX JAPANのカバーを共にセッションしたこともあるというkeiichi(Vo)率いるCRIMZON FLAREだ。幕が上がると同時に「行くぞ、新宿!」とハイトーンヴォイスを響かせ、「Twilight Time」で勢いよくスタートを切ると、正統派メタルサウンドの熱いナンバーを次々と繰り出していった。

「新年にふさわしい爽やかな曲を」という前振りから、メロディックな「Silent Flare」を披露すれば、メンバーコールを含むバンド名を冠した「Crimson Flare」で一体感を生み出す。「皆さんの合唱なしには完成しない曲」という言葉通り、オーディエンスと共に曲タイトルを歌う「Fire Bird」では、〈闇を切り裂いて〉〈高く舞い上がれ〉といったリリックも相まって、場内はポジティブなムードが充満。ヘヴィーチューン「Rising Fire」をもって、白熱のラストを迎えた。

NEiN
eisuke(NEiN)

開幕前から威勢のいい声が上がっていたのはNEiN。Ruizaの音源制作にも携わっている舜(G)、かつてDistrayでRuizaと活動を共にした拓馬(Dr)を擁するバンドだ。彼らは、なんと6曲中5曲が初披露の新曲という攻めたメニューで展開。6月にリリース予定のフルアルバム『Überschal』に収録される新曲群を、世界最速で体感する貴重な機会となった。

起伏のある構成が魅力的な「ANIMA」、キャッチーなメロディが光る「イノチノアト」、縦ノリでフロアを揺らした「イライザ」、楽器陣のトリッキーなプレイが冴え渡る「鴉」、デジタルビートを軸にハンドクラップが鳴り響いた「サダメ」。ラウドロック、ミクスチャーを基盤とした多彩なナンバーに、オーディエンスは抜群のノリで応えてみせた。最後には、「もうちょっと笑顔くださいよ! 思いきり楽しもうぜ! 限界突破できますか!?」というeisuke(Vo)の言葉を合図に、当夜唯一の既存曲「限界シンギュラリティ」が放たれ、フロアの熱量を最高潮へと引き上げたのだった。

SAISEIGA
Regan(SAISEIGA)

三番手の登場は、この日の出演者の中で唯一、これまでRuizaと直接の付き合いがなかったSAISEIGA。昨年Ruizaが彼らのライブを観た際、そのパフォーマンスに心を掴まれたことから、オフィシャルの問い合わせメールを通じてオファーし、出演が実現したという。初っ端からRegan(Vo)の極悪デスヴォイスが炸裂した「STRANGE RAIN」をはじめ、ズンズンと迫り来る重低音サウンドに、デスヴォイスとクリーンを自在に行き来するヴォーカルが絡み合い、観る者を圧倒していった。

中盤、当夜集結した5バンド中3バンドのヴォーカリストが1月生まれであり、Ruizaから3個のホールケーキの差し入れがあったことが明かされ、「思いに報いるべく、我々の中で一番優しい、冬にピッタリな曲を」と披露されたのは、その言葉とは真逆の「成敗ダ。」。Wakkun(G)とKatsuki(B)の双璧ぶりも圧巻で、さらにキラーチューン「HANABI」では桐子(Dr)のバスドラが轟く中、フロアにヘッドバンギングを巻き起こし、Reganの咆哮で締めくくった。

ANCIENT MYTH
Michal(ANCIENT MYTH)

続いて、荘厳な空気をまとって登場したのはANCIENT MYTH。Michal(Vo)がRuizaと数十年来の仲でありながら、今回が初共演となった。「Chaos to Infinity」「River of Oblivion」と、彼らのシンフォニックメタルを象徴する叙情性と攻撃性を提示した幕開けから、現体制初の音源でもあった「Amarantos Blooms」に至るまで、クラシカルな要素と激しいメタルサウンドを高次元で融合させ、唯一無二の世界を描き切った。

クラシック寄りの発声を取り入れたMichalの歌唱スタイルはANCIENT MYTHの特徴の一つだが、それを存分に堪能できる最たる楽曲が、モーツァルトのオペラ『魔笛』から「夜の女王のアリア」を大胆にメタルアレンジした「Der Hölle Rache kocht in meinem Herzen」。ソプラノの中でも特に難易度の高い原曲の旋律美を活かしつつ、ヘヴィーなバンドサウンドへと昇華させた1曲は、ステージにおける強烈なフックとなっていたのが印象深い。なお、この日がMichalの誕生日当日であり、ステージ上で彼女を祝福する場面があったことも付記しておこう。

Ruiza BAND
Ruiza

いよいよトリはRuiza BANDの出番。ハードナンバー「魔儀」でトップギアのスタートを切ると、Ruiza、Seth(Vo)、Tsunehito(B)、美景(Dr)が気合の入ったアグレッシブなパフォーマンスを叩きつけ、続くダンサブルな「Brain Deceive」でフロアを大きく揺らした。ここでRuizaが「メタルバンドを揃えたいなという夢があって、何十年も活動してきました」と思いを語り、各出演アーティストとの関係性に触れる場面も。そして、「まだ1回しかやっていない新曲」と前置きし、年末公演で初披露されたばかりのヘヴィーチューン「Impulse」を投下。フロアの熱量を急上昇させた。

Seth/Ruiza

前後の流れによって鮮烈なコントラストを描き出したのが、バラード「Swallowed」。身振り手振りを交え、歌詞に綴られた物語を表現するSethの歌声が観る者を強く惹きつける。一転して、高速ハードナンバー「残響」では一気に真逆のテンションへと振り切り、Ruizaも「もっと来いよ!」とオーディエンスに投げかけた。さらに、楽器陣のトリッキーなプレイが光る、目まぐるしい展開が魅力の「黎明」で煽り倒すと、「最高ですね!」とRuiza。続いて、「新しい世界を共に創りましょう」というSethの言葉から、最新曲「New World」がラストナンバーとなった。

アンコールで4人が再び姿を現すと、Ruizaは「いろんな偶然とタイミングが重なって、この奇跡が実現できました。これだけのメンツが揃うことは、なかなかないです。今日は奇跡的な1日になりました」と、実感のこもった言葉を述べた。そして各バンドのメンバーを迎え入れ、代表曲「深層」をセッション。ステージとフロアが一体となった、賑やかなフィナーレを迎えたのだった。Ruizaの夢が叶った夜はこうして幕を下ろしたわけだが、「またいつの日か集まって、めちゃくちゃやろうぜー!」という発言があった通り、次回開催を期待したい。

Ruiza

なお、当夜披露されたRuiza BANDの8曲中5曲が、2月18日にリリースされる新作アルバム『A New Dawn』の収録曲だったという事実は、彼らが確かに次なる未来へと歩みを進めている証と言えるだろう。その音源を携え、次に向かうのは2月21日〜3月14日の東名阪ワンマンツアー。さらに、その後も続々とライブが決定している。2026年も、Ruiza BANDの動向から目を離さないでほしい。

◆セットリスト◆
【CRIMZON FLARE】
01. Twilight Time
02. Shining Sunrise
03. Crimson Flare
04. Fire Bird
05. Rising Fire

【NEiN】
01. ANIMA
02. イノチノアト
03. イライザ
04. 鴉
05. サダメ
06. 限界シンギュラリティ

【SAISEIGA】
01. STRANGE RAIN
02. Catharsis
03. BIAS
04. 成敗ダ。
05. HANABI

【ANCIENT MYTH】
01. Chaos to Infinity
02. River of Oblivion
03. Der Hölle Rache kocht in meinem Herzen(「夜の女王のアリア」メタルカバー)
04. Ambrosian Blood
05. 天狼大神
06. Amarantos Blooms

【Ruiza BAND】
01. 魔儀
02. Brain Deceive
03. Impulse
04. Swallowed
05. 残響
06. 黎明
07. New World

En.
01. 深層

(文・金多賀歩美/写真・さかもと)


【Ruiza リリース情報】
●New Album『A New Dawn』
2026年2月18日(水)発売

[CD+ブックレット16P]Riz-003 ¥3,500(税込)

<収録曲>
01. 薄明
02. New World
03. Judgement
04. Brain Deceive
05. 追憶
06. 夢幻
07. 残響
08. Endless Circle
09. 現の夢
10. Impulse
11. 黎明
12. 永遠

【Ruiza BANDライブ情報】
●Ruiza BAND東名阪ワンマンツアー「A new dawn」
2月21日(土)西荻窪BETTY ROOM
3月8日(日)大阪CLAPPER
3月14日(土)名古屋HOLYDAY NEXT

●Nana PRESENTS AKI BIRTHDAY EVENT HYBRID DARKNESS
3月26日(木)池袋EDGE
出演:ナナ、Ruiza BAND、NICOLAS

●Zeke Deux TOUR「Dawn of The Luminous Tears 北海道編Day1」Starwave Records Presents
4月10日(金)SUSUKINO 810(札幌)
出演:Zeke Deux、Ruiza BAND(GUEST)、GERTENA、レゼルヴァ、エラー。、進撃のあわけ

●Ruiza BAND ONEMAN Live「A New dawn Nexus」
5月9日(土)横浜 濱書房
5月30日(土)千葉 柏DOMe

Ruiza オフィシャルサイト
ANCIENT MYTH オフィシャルサイト
SAISEIGA オフィシャルサイト
CRIMZON FLARE オフィシャルX
NEiN オフィシャルサイト