インタビュー

vistlip

結成7周年のスペシャルイヤーにスタートしたVIIth Anniversary Project。
その第2弾となるライブDVD、シングル化が決定した名曲『夜』の魅力に迫る!

結成7周年という記念すべき年を迎え、「vistlip VIIth Anniversary Project SUPER NOVA」をスタートさせたvistlip。8月にThe 1st NOVAと銘打ちシングル『Jack』をリリース、そして12月24日にはThe 2nd NOVAとして、今年の七夕にZepp Tokyoで行われた「Good vibes CIRCUITⅡ」ツアーファイナルの模様を全曲収録したライブDVD、さらに2013年リリースのミニアルバム『GLOSTER』に収録された「夜」がシングルとして同時リリースされる。vistlipの7周年を彩る新たなる作品について、この二人ではVif初登場となる智(Vo)と海(G)に、二人のエピソードと共に語ってもらった。

◆昔は仲が良かったです(智)

――智さんと海さんのお二人ではVif初登場、さらに海さんは2012年のシングル『深海魚の夢は所詮、/アーティスト』以来なので、2年ぶりの登場です。今日はまず、智さんと海さんの仲良しエピソードを聞かせていただこうと思っております。

智:昔は仲が良かったですよ。

海:昔は!? いや、今も、ちょっと長いツアーだとよく一緒にいますよ。二人ともライブで声を使うから、絶対風邪をひいちゃいけないじゃないですか。睡眠とか、管理しないといけないものが同じなんですよね。そうすると行動パターンが似てくるので、ツアー先ではよく智に声をかけます。

智:俺、ツアー中は朝から晩まで部屋に引きこもって全然外に出ないから、一人ぼっちなんですよ。なので海のラーメンツアーに一緒に行ってます。

海:俺が連絡すると百発百中でOK出るからね。で、前日に二人で「明日どこかに行こう」とか「飯食いに行こう」って話していると、瑠伊が必ず「俺も行く」って言うんですけど、翌日いざ出かける時に絶対連絡がつかないんですよ。

智:あいつ、ツアー中100%寝てるからね。この前、大阪のライブの時、瑠伊に「ご飯食べようね」って言われて、いつまでたっても来ないなと思ったら23時くらいに、やっと来て。何でこんな時間になったのか聞いたら「寝てた」って。

海:(笑)。大阪でライブした後、名古屋に深夜2時くらいまでかけて移動した時も、俺は車で寝たら喉をやられるから、着くまでがんばって起きてたんです。でも、瑠伊はその間ずっと寝てましたからね。で、やっと着いて俺が寝ようと思ったら、「ラーメン食べに行こうよ!」って(笑)。

全員:(笑)

海:瑠伊君は不思議だよね…。

智:その時、俺にも声をかけてきたよ。「行かないよ。海も行かないって言ったでしょ」って言ったら「いや、迷ってたね」って希望持ってた。

――瑠伊さん…(笑)。

海:後先考えずに行動するところがあるんですよね。

智:それで体調崩すからね。

海:でも、ライブに影響するほどではなくて、ただちょっと自分が辛いくらいなんですよ。人に迷惑かけないからいいんですけど、自分しか損をしないんですよね(笑)。

◆精神的に強くなったし、自信もすごく付いたと思う(海)

――智さんと海さんの出会いは?

智:ライブハウスです。共通の友達と遊んでいる時に海が来て。

海:その共通の友人が会わせたかったらしいんですよね。でも、他に誰がいるのか聞いたら「大丈夫、誰もいない」って言われて、行ったらなぜかこの子がいました。

智:(笑)

海:最初は「何て社会不適合な若者だろう!」ってくらい人見知り全開でしたね。

智:海はなんか話しかけて来てましたけどね。

海:今はこんな感じですけど、当時はこの500倍くらい人見知りがひどかったんですよ。…本当にひどかった。みんなに「何で仲が良いの?」って言われたもん。

――お二人はすぐ仲良くなったんですか?

海:割とすぐ仲良くなったよね。

智:うん。

――智さんの海さんの第一印象は?

智:髪がめっちゃ長かった!

海:ゲン担ぎで襟足だけは絶対ハサミを入れないって決めていたんですよ。

智:それがすごく印象深かったです。海が前にいたバンドはギター陣が天使と悪魔みたいに真逆な二人で、すごく目立っていたんです。俺は海が推しメンだったんですけどね。そのバンドが常にそのライブハウスのトップだったので、ライブも一緒にやったりして。

海:その時に智がやっていたバンドにYuhもいて、最終的に瑠伊も入るんです。

――その後vistlipが結成されたんですね。今年で7年目ですが、お二人はそれぞれに変化を感じますか?

海:智は人見知りを克服しましたね。あと精神的に強くなったし、自信もすごく付いたと思います。

智:自信…ある?

海:あるやろ! ないんかい!

智:(笑)

海:でも、昔だったらこの段階ではっきりと「ない」って言ってますから。こんな風に返せるようになっているということは自信がついたんですよ。大人になったなぁ…。

――海さんが、まるでお父さんのようです。

海:だって、一時期、同じところでバイトしていたんですけど、この子すぐ辞めましたからね! 昔は本当に、「お前それは目をつけられるだろ!」ってくらいワガママなところもあったし。今とは全っ然、違いましたよ。

――では、智さんから見て海さんはこの7年間で変わりましたか?

智:そうですね。元々しっかりしようという気持ちがあったと思うんですけど、最近は達成しつつあるなと思います。

海:恐縮です。あとは曲さえ作れればいいんですけどね(小声)。

智:あぁ、曲は作らないね(笑)。

海:時間が空いたときにやるんですけど、あんまりまとまっていないから断片的に進めるじゃないですか。そうすると「…Aとサビで違う曲だ、どうしよう…」と。でも、やろうとは思っているんです。もう次のアルバム制作に入っていますしね。レコーディングも始めていて、6曲は音も録っていますし。

――その6曲の中に海さんの曲は入っていますか?

海:…いや。でも、まだ曲数が足りない状況なので、がんばって作ろうと思っています。中途半端な状態になっているものが多いんですよ。メロディが中途半端になっていたり、仕上がっていなかったりで、一部分を形にするのですごく時間がかかるんです。

――The 3rd NOVAとして3月にリリースされるアルバム、そしてそこに入っているであろう海さんの曲を楽しみにしています。

海:はい。でもね、自分はジャケットが楽しみなんですよ。実は先にそっちをやっていまして(笑)。今回の6曲を録ると決まった段階で、前からやりたかった“智の顔を使ったジャケット”にしようと考えていたんです。

――vistlipのジャケットでは初ですね。

海:でしょ? 最近そういうのやっている人ってあまりいないと思うんです。まだ確定ではないけど、楽しみにしていてください!

◆俺が好きだからみんなも好きになってください(智)

――The 2nd NOVAとして12月24日にリリースされるライブDVD『GOOD vibes CIRCUITⅡ』は、完全生産限定盤に「7thGoods」と題された封入特典が付いたりと、かなり豪華ですね。これは海さんデザインなんですか?

海:そうですね。なので色味がないです(笑)。

――以前、ピンクを作ったら不評だったと言っていましたが、今回はファンの方のリクエストに応えた部分はありますか?

海:ブランケットを作ってくれと前から言われていたので今回の特典に入れました。元々ライブの時に後ろに掲げていたフラッグをブランケットにするというコンセプトがあったんですけど、羽織った時に可愛いかなと。グッズは、使う人が会社とかで「あの人、バンドのやつ持って来てるわよ」と後ろ指をさされないデザインにする、というスタンスで作っています。

――そこまで気を使っているんですね(笑)。ちなみに、ブランケットとボックスに描かれたこの子は、ライブの「HEART ch.」の時、スクリーンで振り付けをしている子ですか?

海:これは、あの子をデフォルメしているんです。あの子、人気があるんですけど、動画を動かすのに枚数描かないといけないから、実は一番簡単に描いてるんですよ(笑)。「Heart ch.」は1曲で300枚くらい描いてますしね。

――今後のライブでは心して拝見します。ところで、今回のライブDVDのジャケット写真は、完全生産限定盤と通常盤で全くイメージが違いますよね。

海:あえて全く違うものにしています。完全生産限定盤を高いお金を出して買ってもらうのに、通常盤と同じものを作ってもしょうがないじゃないですか。かなり前から、色は白と金で、箱を使ったプレゼントっぽい何かを作りたいなと思っていたんです。パッと見、色も質感もうちっぽくないから、その時だけっていう時にやりたかったんですよね。

――どんどん海さんの夢が叶っていっていますね。通常盤には蝶や深海魚が配されていますが。

海:7周年でもあるから、これまで使ったモチーフを入れています。あと、レントゲンみたいにVHSのビデオテープを入れました。この時は、いつもの構築した感じとは違って、ラフに行こうっていうスタンスのツアーファイナルだったんです。演出とか構築していくのはすごくデジタルなイメージがあるんですけど、俺の中でこの時のスタンスはすごくアナログで。なので、このライブはアナログなビデオテープっぽいなと。

――完全生産限定盤の封入特典「7thGoods」の一つであるツアースタッフTシャツはカセットテープ柄ですしね。

海:そうなんです。俺の中で、そのツアーのグッズを作っている時にアナログなものが流行っていました。

――海さんはアナログなライブということでしたが、智さんはいかがでした?

智:この日は七夕っていうのは頭にあったけど、何も考えずにステージに立ちましたね。ただ楽しければいいなと思って、カメラも気にしなかったし。

――そういうことは、これまでにもありましたか?

智:基本、ライブにカメラが入っているのが嫌いで(笑)。いつもは気にしなきゃいけないと思うんですけど、今回は気にせず、ないものとして動いていました。

――では、映像には自然体な智さんが映っているんですね。

智:むしろ、自然体過ぎました(笑)。

海:あと、今回は智の希望で今までのDVDと画の質感が違います。

智:普通に撮って普通にリリースするのがすごく嫌いで。画の質感が商品っぽくないと嫌だなと思って変えたんです。そうしたら再生する機器によっては凄すぎて…(笑)。今までと全然質感が違うと思いますよ。画質が悪いというより、何か加工しているなっていうのはわかると思います。瑠伊は、「意図が届かなくて、映りが悪いとか、画質か悪いって言われたりしないかな」って心配してましたけどね。

海:俺、そもそもライブDVDってあんまり好きじゃないんですよ。本物のライブをそのままパッケージしてほしいって言うなら観に来いよと思う。それは実際に観に来た人のものにしたいから。だからライブDVDを出すなら、今回みたいに実際に自分の目で観るものとは違うものにしたいんです。でもこのDVDは、あの日あの場にいた人も、残念ながらいなかった人も楽しめる作品になっていると思います。実際に観た子も、質感が変わっているから楽しめると思うし。でも、「智君こんなに肌黄色かったっけ!?」ってびっくりすると思いますよ。

智:(笑)。昔見たSlipknotのDVDと同じ質感で、海外っぽいんです。だから俺は好き! 俺が好きだからみんなも好きになってください、って書いておいてください。

海:と言っているので笑ってやってください、って書いておいてください。

智:(笑)

◆完結していた曲が、そこから始まる曲に(海)

――同日、14枚目のシングル『夜』もリリースされますね。

海:このシングルは聴き応えがありますよ。1曲しか入ってないのに!

智:収録曲は最初の発表からちょっと変えちゃったんですけどね。3曲目にミニアルバム『GLOSTER』に入っていたオリジナルの「夜」が入っているんですけど、最初はカラオケVer.が入るはずだったんです。

海:俺は最初、オリジナルの「夜」を入れることに反対だったんですよ。そもそもオリジナルは『GLOSTER』の通常盤にしか入っていないんですけど、通常盤を買った子もいるわけだし…と思って。初回盤にしか入ってないんだったら俺はもっと大反対したと思うんですけどね。色々葛藤した結果、500円だし良いだろうと。今回も、当時の通常盤も、意図があって入れていることはわかると思うし。

――入れて正解でしたか?

海:今となっては「入れた方が良い」と思いますね。そのくらい、1曲目の2014年Ver.が新しい「夜」になっているので。ミックスを変えているので、楽器の質感も違いますし。

――聴き比べると全く違いますよね。智さんはヴォーカルを録り直した際、意図的に変えようと思っていました?

智:意図的にというより変わっちゃっているんですよね。

海:うん。前はそこが終着点で完結していた曲だったんだけど、そこから始まる感じの曲に変わっていました。歌詞も変わってないのになんでだろうってくらい違う。びっくりしましたね。

智:作曲者(瑠伊)も気に入ってました。

――DVDとシングルの2作品が12月24日にリリースされると、もう年末です。今年の思い出と来年の抱負など…

海:えー、俺、抱負って好きじゃないんですよ。こうしようって展望を持つのは良いと思うんですけどね。うちは智が指針を決めて、世界を描くんですけど、その指針を作る時に、俺が事前に勝手に「今年はアルバム2枚出したいです!」とか言っちゃってると、まずいじゃないですか。俺はバンドで一番流動的じゃないといけない立場なので、言うべきではないなと。それに、そもそも抱負というものは「来年からじゃなくて明日からやれや!」と思うわけです。

――…ごもっとも過ぎて耳が痛い…。

海:がんばろうと思ったらその日からやればいい。なので俺は、やってから言うことにしてます。

――さすがです。では智さんは?

智:来年はもうアニバーサリーが終わるんですよね。正直アニバーサリー中にアルバムが出ちゃうのが残念だな。終わってからの方がふさわしいと思うので。でも、アニバーサリーを終えるっていうのは始まりだと思うんですよ。それを踏まえて色んなことに挑戦していきたいです。それが、ファンにとっては些細なことでも自分たちの中では大きなことにつながると思うので。5人で色んなことができる、そんな年にしたいですね。

(文・後藤るつ子)

vistlip

<プロフィール>

智(Vo)、Yuh(G)、海(G)、瑠伊(B)、Tohya(Dr)の5人からなるロックバンド。2008年4月、ミニアルバム『Revolver』でデビュー。2014年4月にリリースしたシングル『Period』では初のオリコンチャート9位を獲得。その勢いのまま5月よりスタートした全国ツアー「Good vibes CIRCUIT Ⅱ」を終え、7周年のスペシャルプロジェクト「vistlip VIIth Anniversary Project SUPER NOVA」をスタートさせた。8月にはThe 1st NOVAとしてシングル『Jack』をリリース。次いで12月24日にThe 2nd NOVAとしてライブDVD『GOOD vibes CIRCUITⅡ』をリリースする。


■オフィシャルサイト
http://www.vistlip.com


【リリース情報】

LIMITED X’mas BOX
(2DVD)
<完全生産限定盤>
MJBD-72114~5
¥9,800+税

通常盤
(1DVD)
MJBD-72116
¥4,700+税


『GOOD vibes CIRCUITⅡ』
2014年12月24日発売
(発売元:マーベラス/販売元: ソニー・ミュージックマーケティング)
2014年7月7日に結成7周年を迎えたvistlip。彼らがZEPP TOKYOで行った「GOOD vibes CIRCUITⅡ」ツアーファイナルの模様を余すところなく収めたライブDVD。SOLD OUTを記録したプレミアムなライブの全楽曲の映像が完全収録されている。

【収録曲】
[DISC1]
01. Prey Shadow
02. 瞳孔
03. B.P.M.DIRECTION
04. GLOSTER IMAGE
05. android’s dream
06. aquamarine
07. the surface[Re:birth]
08. aim
09. Jack
10. Locoism
11. Pave au chocolat
12. Dead Cherry
13. 偽善MASTER
14. EDY
15. 深海魚の夢は所詮、
16. HEART ch.
17. LION HEART

―Encore―
01. Sara
02. -OZONE-
03. Hameln
04. Recipe
05. July Ⅶth【Re:birth

[DISC2]※LIMITED X’mas BOXのみ
2014年7月7日「GOOD vibes CIRCUIT」ツアーファイナル(ZEPP TOKYO)公演のバックステージ・オフショットの模様を収録

「7thGoods」(封入特典)※LIMITED X’mas BOXのみ
①GvCロゴブランケット
②ツアースタッフTシャツ(レプリカ)
③SUPPORT PASS(GvCⅡ DVD ver)
④スペシャルクリアファイル
⑤バックステージ・オフショットDVD@ZEPP TOKYO
⑥vistlipロゴ・マスキングテープ
⑦LIMITED X’mas BOX パッケージ仕様


【リリース情報】

(CD)
MJSS-09136
¥500+税


『夜』
2014年12月24日発売
(発売元:マーベラス/販売元: ソニー・ミュージックマーケティング)
2013年リリースのミニアルバム『GLOSTER』(lipper盤)に収録されたバラードが、TVアニメ「暁のヨナ」のEDテーマとして急遽タイアップ決定。バンド初の¥500シングル。

【収録曲】
01. 夜(2014ver.)
02. 夜(TVサイズver.)
03. 夜(original ver.)