インタビュー

vistlipインタビュー

vistlip

2013年の幕開けに、3枚目のミニアルバム『GLOSTER』をリリースするvistlip。攻めの姿勢を全面に出した彼らの最新作をフィーチャー!

vistlipが放つ、3枚目のミニアルバム『GLOSTER』。今回の作品は、ライブを彩る楽曲の層をさらに強固にする7曲(lipperは8曲)で構成されている。このミニアルバムを引っ提げ、2月1日には、バンド史上最大のキャパを塗り替える東京国際フォーラムホールAでのライブを行う彼ら。2013年のvistlipを暗示するような、“攻め”の姿勢を感じさせる作品について、作曲を手掛けた瑠伊(B)とTohya(Dr)のリズム隊コンビに語ってもらった。

◆基礎からオーケストラの勉強をして、より生らしい弦の音を入れることができた(Tohya)

――今回は、瑠伊さんとTohyaさんのお二人ということで。ちょっと珍しい組み合わせですね。

Tohya:この組み合わせ、バンドを5年やってきて初です。

――かなりレアですね!

Tohya:今日は瑠伊さんの魅力を存分に出していただいて。

瑠伊:なんでだよ(笑)。

――(笑)。お二人はプライベートで遊んだりはするんですか?

瑠伊:昔は二人で飲みに行ったりしたよね。

Tohya:最近、瑠伊さんは、僕にあんまり興味がないみたいなんです。

瑠伊:いやいや(笑)。でも、お店に行くと同じものを頼んだりとかするしね。

――今日も二人でアイスミルクとホットミルクを頼んでいますからね(笑)。

瑠伊:そうそう。考えてることが一緒かもしれない…リズム隊として息が合ってるのかも…ね?

Tohya:何かぎこちないけど大丈夫(笑)?

瑠伊:いや、同意してくれなかったらどうしようかと思って(笑)。

――(笑)。今日はそんな息の合ったリズム隊のお二人にミニアルバムのお話を伺います。早速ですがミニアルバム『GLOSTER』、名盤ですね。

瑠伊:ありがとうございます。

Tohya:もう4~5本取材を受けているんですけど、初めて言われました。

――vistlipらしさが詰め込まれているし、ライブ映えしそうで良い作品だと思いました。こういう構成にすることはどの段階で決まったんでしょう?

Tohya:智が最初に「今回はこういう形で行こう」と決めて、それに沿って曲を作りました。

瑠伊:シングル『B』が出る前だから、夏前くらいには決まってたよね。

――曲出しもその頃から?

瑠伊:いや、曲は10月の末くらい。結構ギリギリのタイミングでしたね。

Tohya:前回のVifのインタビューの時(10月半ば)にはまだ曲が全然出揃ってなくて、軽く鬱状態でしたから(笑)。

――今回のミニアルバムは、実質1カ月強という短期間で制作されたんですね。でも、それを全く感じさせない完成度です。ところで、既にあちこちで聞かれたと思いますが、今回のミニアルバムのタイトル『GLOSTER』はどういう意味なんでしょう?

Tohya:あちこちで聞かれたので、ここで答えるのは、やめましょうか(笑)。

瑠伊:雑誌で読んでください(笑)。

――ちょっと(笑)!

Tohya:(笑)。『GLOSTER』は戦闘機の会社の名前なんです。これまでのミニアルバムのタイトルが『Revolver』と『PATRIOT』という武器の名前なので、その更なる上を目指す、より強い武器の名前と思って。でも、ミサイルより上がなかなかなくて悩んだんですよ。そうしたら海が、戦闘機の名前でGLOSTER何とかっていうのを見つけてきて。響きがすごく良いねということで、これに決まりました。 この会社、現在はもうないんですが、物造りにこだわり抜くというそのスタイルが僕たちに通じるところがあるねということで。

――なるほど。最初、イギリスの地名かと思いました。でも、綴りが違うなと思って。

瑠伊:実際、その辺りにある会社だったらしいですよ。

――vistlipのミニアルバムのタイトルは、強い武器シリーズで来ていますが、今後もその方針を貫くのでしょうか。

瑠伊:最初に『Revolver』を出して、次に出すときに『Revolver』より強いからって『PATRIOT』に決めちゃったから、3枚目もその流れを汲まなきゃいけない…みたいになってるんですよね。

Tohya:次に作るとしたら国の名前とかになるんじゃないですかね。

瑠伊:もしくはNASAとかね。

Tohya:NASA! いいね(笑)!

――「vistlip、4thミニアルバム『NASA』」…カッコいい!

二人:(笑)!

――ところで、今回の作品は、かなりの短期間で完成させたということですが、スケジュール的には大丈夫でしたか?

瑠伊:ヤバかったです。俺の曲なんて、出来たのがTohyaの録りの前日ですからね。

Tohya:前日って言ってますけど、実際は当日の明け方ですからね。しかも、その段階で「落としサビをつけるか、まだ迷ってる」って言っていて。「出来てないんかい!」みたいな(笑)。

瑠伊:アハハハハ!

――前回の取材のときに、海さんとTohyaさんから「間に合ってないです」と聞いていたので、どうなったのかなと思っていたんですよ。

Tohya:リミットオーバー気味でしたね。

瑠伊:リミットちょいオーバー気味でした。俺の曲は、「夜」が出来たのがTohyaの録りの前日で、「Pinocchio」は前々日くらい(笑)。

――怖いくらいギリギリですね(笑)。Tohyaさんの曲は?

瑠伊:Tohyaの曲は結構前に出来てたよね。

Tohya:最終形に持っていくまでは時間がかかりましたけど、元になるものは結構前に上がっていたんです。ただ、自分の曲は作る段階である程度イメージが出来ているから録りもそんなに苦労しないんですけど、他の人の曲だと、作曲者本人の頭の中で、ある程度完成しているものを深くまで汲み取るのに時間がかかるから大変です。

――今回、1曲目の「Devil’s whisper」を聴いた時、アルバムの導入としてのイントロ曲、という印象を受けました。

Tohya:これは、歌があるイントロというポジションで作っていたので、それで正解です。最初、フルコーラスのサイズで作って(他と同様の)曲にする、という考えもあったんですけど、あの雰囲気は導入に相応しいなと。「これから何が始まるんだろう」っていうドキドキさせる感じが、(他と同様の)曲にするとなくなっちゃうと思ったし、今回のミニアルバムは激しい曲でまとめているので、こういう入り方をすると締まるかなと。

――期待感が高まる1曲ですよね。ところで…これまで散々取材しておいて何ですが、2曲目の「瞳孔」の〈元を辿りゃ同じA型〉という歌詞を聴いて、初めてvistlipは全員A型だと気付きました。

瑠伊:えーーー!?

――申し訳ありません…そもそも5人が全くタイプが違うので、まさか同じ血液型だとは思っておらず…。

瑠伊:確かに誰一人としてA型っぽくないですからね(笑)。

Tohya:一人くらい嘘ついてるんじゃないかと思うんですよ。YuhはA型っぽいけど。

瑠伊:今度みんなで検査に行こうか。

Tohya:(笑)。

――自分たちでもA型っぽくないと思いますか?

瑠伊:思いますね。俺はO型じゃないかと思います。

Tohya:俺もO寄りかな。海と智はBだね。

――わかる気がします(笑)。とはいえ、A型揃いのレコーディングは大変そうですね。

二人:全っ然!!

Tohya:酷いくらい(笑)。

瑠伊:逆にもっとこだわってよ、って思います(笑)。

――おや(笑)? では、そんな今回の収録曲で特にこだわった部分を教えてください。

Tohya:「GLOSTER IMAGE」のストリングスですね。より生の弦らしさを出したくて。PVを見てもらうとわかるんですが、今回、映像に実際に弦の人たちを入れたんです。映像に入っているし、生のような音じゃないといけないから、ちゃんとオーケストラの勉強をしてくれと言われて。確かに、これまで感覚で作っていたので、音が若干チープだったり、機械で入れた感じで生っぽさがなかったんです。でも、今回基礎から調べて勉強して、打ち込みながら、より生らしい弦の音を入れることができました。

――この短期間でそこまで追求したのはすごいですね。

Tohya:はい。動画で見てもらえると、音源とは違ったイメージで楽しんでもらえるんじゃないかと思います。

――この「GLOSTER IMAGE」はアルバムタイトル「GLOSTER」の単語が入っていますが、今回ミニアルバムの総括的な曲という位置づけなんですか?

Tohya:いや、この曲がタイトル曲になるっていうのは後から決まったんです。PVはこの曲で行こうって話から始まって、曲が完成して、PVも撮ってからタイトルと歌詞が決まりました。全部後からですね。

◆やるからにはライブまでにやれることを全部やって挑みたい(瑠伊)

――瑠伊さんは、今回のミニアルバムの制作はいかがでした?

瑠伊:俺は作曲の段階から苦労していたんですけど、録りでは「GLOSTER IMAGE」のイントロのスラップが大変でした。さっき、Tohyaの録りの前日に曲が出来上がったって言ったんですけど、今度は仕返しみたいに、俺の録りの前日にTohyaから「イントロはスラップにしてくれ」って言われて。

Tohya:仕返しって(笑)。

瑠伊:俺、提案されると、それじゃなきゃだめだっていう頭になっちゃうから。

――まじめですねぇ。

瑠伊:作曲者がそれが良いって言うんだったら、それをやらなきゃ!ってなっちゃうんですよ。それでフレーズを考えるんですけど、まだスラップに不慣れであんまり対応していないから苦労しましたね。音色を決めるのも、どうやったら出てくるんだろう、とか。

――完成した音を聴いていかがでした?

瑠伊:ちょっと主張しすぎたかも(笑)。

――(笑)。ところで、瑠伊さん作曲の「夜」は、他の7曲とは全くタイプの違う楽曲ですが、これはどういう経緯で出来たんですか?

瑠伊:曲を作っている時に智からメールで「最高に切ない冬のバラードを1曲よろしく」って注文が来て。「このタイミングかい!」って思ったんですけどね(笑)。でも、最近自分では激しい曲をあんまり作らないから苦しんでいたところに、そういう注文が来たので、この曲はあんまり苦労しないで出来ました。

――智さんからのダメ出しもなく?

瑠伊:いや、基本的に俺の曲は希望が見えるような、どこか明るい曲ばっかりだったんですけど、今回そういうのを全くなしにしてほしいって言われて。何度も智に曲を投げて「ここが明るいから嫌です」って言われて切ない感じに変えて…何度も直して出来あがった曲です。

――これまでのvistlipにはない、和のイメージですよね。

瑠伊:そうですね。意識して作った曲ではなかったんですけど、結果そうなりました。

――この曲が、このミニアルバムの最後に入っているのが、また良いなと思ったんですが。

瑠伊:前の7曲でファンに対する敵意みたいなのを見せた後に、優しくするという…ツンデレみたいな思惑だと思います(笑)。

――なるほど(笑)。もう1曲の瑠伊さん作曲の「Pinocchio」ですが、「ORDER MADE」や「XEPPET」と繋がっていたりはするんですか?

瑠伊:いや、あれは別物ですね。違う媒体さんの取材で智が「リンクはさせない」って言っていました。物語に登場するピノキオがどういうキャラクターなのかはリンクさせているんですけど、「ORDER MADE」や「XEPPET」とは別らしいです。「Pinocchio」は、ピノキオって、嘘をつくと鼻が伸びるじゃないですか。それが天狗の鼻にも見える、ということで嘘つきで天狗になっている人の歌です。

――タイトルの可愛らしさとは裏腹な歌詞に驚きました。

瑠伊:そうなんです。かなり過激なんですよ(笑)。

――そんな今回のジャケ写は、久々にメンバーが登場していますね。

Tohya:『Revolver』以来です。ちなみに、今回の豪華ブックレット盤(初回生産限定盤)のスリーブケースのデザインは、海がずっとやりたかったらしいんですよね。

――海さんの念願が叶ったんですね! ところで、2月にはいよいよ、バンドの過去最大キャパを塗り替える東京国際フォーラムホールAでのライブがありますが。

Tohya:キャパは前回のTOKYO DOME CITY HALLの倍弱くらいですかね。最初決まった時は正直、驚きもありましたし、心配にもなりました。

――喜びよりも?

Tohya:会場がでかければ嬉しいってわけではないですから。率直に言うと、大きくなればなるほどプレッシャーも大きくなるし、自分たちの完成度も上げないといけない。期待されるものも大きくなるから、単純に喜べないなと。ただ、それを読んでいる人にネガティブに捉えてほしくはないです。どんな会場であれ、自分たちらしくライブが出来たらなと思うので。

瑠伊:俺は単純バカ野郎なんで、決まった時は「やったー! こんなところで出来るんだ!」って思ってました(笑)。でも、TOKYO DOME CITY HALLが終わったあたりから、だんだん不安が大きくなってきて、あのステージに立つまでに、その場所に相応しい人になっていなきゃいけないなと思い始めて。ビビっているんですけど、やるからにはライブまでにやれることを全部やって挑みたいと思います。

(文・後藤るつ子)

vistlip

<プロフィール>

智(Vo)、Yuh(G)、海(G)、瑠伊(B)、Tohya(Dr)の5人からなるロックバンド。2008年4月、ミニアルバム『Revolver』でデビュー。 2011年12月には2ndアルバム『ORDER MADE』を発売、2012年7月7日にはTOKYO DOME CITY HALLでのライブを成功させた。2013年2月1日には東京国際フォーラムホールAでのライブが決定している。

ライブ情報
vistlip oneman live FBA
1月19日(土)名古屋ダイヤモンドホール
1月26日(土)なんばHatch
2月1日(金)東京国際フォーラム ホールA

東京国際フォーラム ホールAにご来場の方全員に「GLOSTER(lipper)」に収録されている楽曲「夜」のmusic videoをプレゼント!

■オフィシャルサイト
モバイル http://www.vistlip.com


【CDデータ】

豪華ブックレット盤
(初回生産限定)
CD+DVD
MJSA-01061~2
¥3,150(tax in)

vister
CD+DVD
MJSA-01054~5
¥3,150(tax in)

lipper
CD
MJSA-01056
¥2,625(tax in)


『GLOSTER』
2013年1月1日発売
(発売元:マーベラスAQL/販売元:ソニー・ミュージック ディストリビューション)
vistlipの3枚目となるミニアルバム。攻撃的なナンバーを揃えた全7曲(lipperのみ8曲)は必聴!

【収録曲】
豪華ブックレット盤(初回生産限定)
[CD]
1. Devil’s whisper
2. 瞳孔
3. Inbreed
4. GLOSTER IMAGE
5. Specter of kingdom
6. Pinocchio
7. Reincarnation

[DVD]
BRAKE OUT

仕様:カラーイラスト付スリーブ/24ページブックレット

vister(CD+DVD)
[CD]
1. Devil’s whisper
2. 瞳孔
3. Inbreed
4. GLOSTER IMAGE
5. Specter of kingdom
6. Pinocchio
7. Reincarnation

[DVD]
1. GLOSTER IMAGE-music video-
2. GLOSTER IMAGE-making-

lipper
[CD]
1. Devil’s whisper
2. 瞳孔
3. Inbreed
4. GLOSTER IMAGE
5. Specter of kingdom
6. Pinocchio
7. Reincarnation
8. 夜

初回限定特典:トレーディングカード10種類ランダム封入
※vistlip メンバーの取り下ろし写真