インタビュー

有村竜太朗×Aiji

有村竜太朗(Plastic Tree)×Aiij(LM.C)

有村竜太朗(Plastic Tree)×Aiij(LM.C)の対談で紐解く、Plastic Treeメジャーデビュー二十周年“樹念”トリビュートアルバム。そこに見るプラの魅力、二人の関係性。

今年2017年にメジャーデビュー20周年を迎えたPlastic Tree。その周年を“樹念”して、実に豪華かつ多彩な全12組(R指定、相川七瀬、a crowd of rebellion、LM.C、緒方恵美、氣志團、清春、GOOD ON THE REEL、THE NOVEMBERS、People In The Box、PELICAN FANCLUB、MUCC ※50音順)が顔を揃える『Plastic Tree Tribute~Transparent Branches~』が完成した。これを機に、Plastic Treeの有村竜太朗(Vo)と、今作の参加アーティストであるLM.CのAiji(G)による対談を実施。20年来の親友ならではの空気感の中、二人の関係性、お互いのバンドのこと、そしてトリビュートアルバムという域を超えた必聴の名盤について、たっぷりと語り合ってもらった。

◆ライバルを超えて、親友と言える(Aiji)

――お二人での対談はこれまでに何度も行なっているかと思いますが…

Aiji:そうなんですよ。だから、なんで今日呼ばれたのかなと思って。

全員:(笑)

有村竜太朗(以下、竜太朗):でも意外とないんじゃない?

Aiji:3回くらいじゃない? もう語ることはないですよ(笑)。

――いつぶりですか?

Aiji:対談という形は4~5年ぶりかな。

竜太朗:何でも聞いてください。

――では久々の対談ということで、まずは改めてお二人の出会いを教えてください。

竜太朗、Aiji:そこから(笑)!?

竜太朗:出会ったのは21~22年前じゃないですかね。当時Aijiくんがやっていたバンドがほぼ同期なので当然対バンをしていて、俺らが市川CLUB GIOでやっている頃、彼らも来ているし、俺らも彼らがよくやっていた浦和ナルシスに行っていました。

Aiji:対バンはGIOでしかやったことないと思う。

竜太朗:ちょこちょこ会っていたので挨拶はしていて、その後、彼らと同じ事務所に入って、事務所のことに関して「これからどうやって過ごしたらいいですかね?」って聞いたり(笑)。

Aiji:社長の攻略法とか(笑)。

竜太朗:そのタイミングで東京に出てきたので、当時、東京で遊んでくれる友達は貴重だったんです。彼か、cali≠gariの(桜井)青ちゃんかというくらいでした。そこからお互い忙しくなって会わない時期もあったんですけど、しばらく経ってまた遊ぶようになって、最近は結構会うことが多いです。あと、今はレーベルメイトでもあります。

――仲良くなったきっかけみたいなものはあるんですか?

竜太朗:俺はねぇ…カッコいいなと思っていましたよ。

Aiji:いやいや、取って付けたような(笑)。

竜太朗:え、今の間、完璧だったでしょ(笑)。

Aiji:自分的にはパートが違うからっていうのもあるのかなぁと。俺、先輩からは割りと可愛がられるタイプだったので、そういう繋がりはあるんですけど、同期のギタリストの友達とかは意外といなくて。個人的には、他のパートのほうがライバルでもないし話しやすいというのがあったんだと思いますね。だから当時もプラは(長谷川)正くんと太朗とよく飲んでいて、そこに(ナカヤマ)アキラくんはいなかったもんね。

竜太朗:そうだね。でもナカちゃんはあんまり外に出ないから。俺は本当に「こいつ、カッコいいな。華があるギター、すげーな」と思っていて、取っ付きにくいイメージがあったんですよ。こんな感じなので。

Aiji:ちょっと(笑)。

竜太朗:クールで威圧的で、みたいなパブリックイメージあるじゃないですか(笑)。神経質で手厳しいみたいな。

Aiji:まぁ、外れてはいないね(笑)。

竜太朗:カッコいいなぁって気になっていて、多分、事務所に入ったばかりの頃にイベント「SWEET TRANCE」の打ち上げで結構話したのかな。

Aiji:仲良くなった一番のきっかけはそれかもね。

竜太朗:「挨拶したことはありましたよね」「そうだよね」っていうところから、急激に仲良くなりましたね。で、そのイベントが地方でやることがあって、一緒に行動するようになって。

Aiji:打ち上げの後に『マトリックス』(1999年9月日本公開)観に行ったよなぁ。

竜太朗:そうそう、深夜に(笑)。あと、二人とも酒が好きなので、飲むことが多くて。お互いの家に遊びに行ったり。彼は交友関係が広いので、色々な人を紹介してくれて皆で飲んだりしますね。

――竜太朗さんも交友関係が広いイメージです。

Aiji:めっちゃ広いですよ、俺なんか比じゃないです。

竜太朗:いやいや、俺は人見知りキャラなんで(笑)。

――(笑)。Aijiさんのパブリックイメージのお話が出ましたが、Aijiさんから見た竜太朗さんのイメージは?

Aiji:出会った当時、衣装がランドセル背負って短パンだったんですよ。

竜太朗:ランドセルじゃない(笑)。

Aiji:あれがとにかく「ヤバい奴がいるな」と思っていました(笑)。

竜太朗:自分を探していたんですよ(笑)。

Aiji:当時、自分も短パンみたいな衣装が多かったので、なんか…かぶってるなって(笑)。

竜太朗:キャラが大分違う(笑)。

Aiji:キャラは違うんだけど、どこかでシンパシーを感じていましたよ(笑)。

竜太朗:同じ時代に、同じ半ズボン履いて。

Aiji:そこもパートが違うからいいかなと(笑)。でも当時からミステリアスでしたよ。俺からしたら今はミステリアスじゃないんですけど、ファンや交流のないミュージシャンからしたら、今もパブリックイメージはそうだと思うんです。

竜太朗:かなり深いところまで仲良くなっちゃったので、ミステリアス要素はもうまるでない(笑)。他のバンドのメンバーで一緒に旅行まで行く奴って、なかなかいないですからね。2回も海外に行きました(笑)。

――素敵な関係ですね。

竜太朗:貴重な友人です。

Aiji:本当に貴重ですよ。どうしてもミュージシャン同士ってライバルじゃないですか。そういうのを超えて、親友と言える感じがしますね。

◆Plastic Treeが長くファンの人から愛されている理由がわかる(Aiji)

――トリビュートアルバムに関して伺っていきたいと思います。まず、LM.Cの楽曲が「ツメタイヒカリ」になった経緯というのは?

Aiji:好きな曲はいっぱいあるんですけど、多すぎて決められなくて。プラとLM.Cの担当A&Rが一緒で、うちのマネージャーが元々プラのマネージャーをやっていたので、その二人に決めてもらおうと思って(笑)。LM.Cがやったら面白いんじゃない?っていうものを20曲くらい出してもらって、その中から俺とmayaで選びました。

――両バンドを熟知していて、なおかつ客観的に判断できるお二人が絞ってくれたんですね。

Aiji:自分がトライしようかなと思ったものはちょっとハードルが高かったので、やめたんですけどね。Run-D.M.C.がカバーしたAerosmithの「Walk This Way」みたいに、太朗の歌にmayaのラップを合いの手のような感じで入れたら面白いかなと思って、ヴォーカルのデータ借りられないの?って聞いたんですよ。

竜太朗:古すぎてデータがなくて。昔はアナログだったので。

Aiji:他のアーティストは絶対にやらなそうなのでいいかなと思ったんですけど、まぁそれはプラの40周年の時にやろうかな。

全員:(笑)

――シングル『ツメタイヒカリ』は99年12月10日のリリースでしたが、当時ちょうど世の中的に8cmシングルから12cmシングルへの移行期で、プラはそれまで混在していたのが『ツメタイヒカリ』から完全に12cmに移行したようです。

竜太朗:なるほどー。

Aiji:めっちゃ調べ上げてきてるじゃないですか(笑)。

(※二人、ディスコグラフィーを見る)

Aiji:めっちゃ出してるじゃん。シングル40枚って、ヤバいね。

竜太朗:コメント撮りの時とかに「今回40枚目のシングルで…」とか、数字にするとギャグみたいでプッと笑っちゃうんだよね(笑)。

――(笑)。ちなみにプラが『ツメタイヒカリ』をリリースした頃のAijiさんは、PIERROTのシングル『-CREATURES-』が99年12月22日リリースということで、同じ月にシングルを出していたんですね。

Aiji:そんな時期ですねぇ。

竜太朗:思い出しますねぇ。『ツメタイヒカリ』を作った時、曲を作らなきゃマズいと思ってずっとギターばかり見ていました。

Aiji:見ていたってどういうこと?

竜太朗:作らなきゃマズいっていう強迫観念で、ギターを持てば何かできるんじゃないかと思って。それで弾きながら作ったと思います。俺の基本の手癖で作った曲なんです。

――そうなんですね。今回のトリビュートのマスタリングが完了したばかりの頃に、Aijiさんが竜太朗さんからの電話で開口一番「LM.Cの『ツメタイヒカリ』聴いて、愛、感じたわ!」と言われて、よくわからないけど「勝った」と思ったということをツイートしていましたよね。

Aiji:そこが一番のテーマだったので、それを感じ取ってもらえたなら、やった甲斐があったなと思いました。

――冒頭のSEから愛だなぁと思いました。

Aiji:そうなんですよ。「Plastic Treeのイメージって、なんかサーカスなんですよね」とmayaも言っていて、なので自分たちが思うPlastic Treeのイメージを音にしたいなぁと思い、盛り込みました。そういったLM.Cの主観みたいなものを入れたくて、原曲にないものを入れたりしています。アレンジの進め方は普段とあまり変わらないですけどね。原曲の良い部分は壊さずに、自分たちらしさを盛り込もうと思いました。

――Aijiさんとmayaさんは自宅が近いにも関わらず、ほとんど会わずにデータのやり取りで制作するということですが、そこは今回も変わらず?

竜太朗:へー。

Aiji:“今回も”というより、ここ4年くらい一緒に作業はしていないですね。ミックス、トラックダウンの時だけは一緒にやるんですけど、アレンジは全部メールでデータを送って確認して、OKだったら進めるという形です。でも、二人だからできるんですよね。メンバーが4人とかだったら、皆でやった方が早いとは思います。

――その辺、プラは真逆ですよね。

Aiji:未だに太朗の家に集まって4人でやってるもんね。

竜太朗:プリプロはね。デモは各自で作って、集まってバンドで選んで、プリプロ作業日を決めてスタジオや俺の家とかでもやっています。

Aiji:そこのプロセスが違うんだね。うちはプリプロがなくて、いきなり本チャンだから。

竜太朗:うちはメンバー4人全員曲を作るので、会ってやったほうが早いんですよね。

Aiji:うちも二人全員作るんですけどね(ドヤッ)。

全員:(笑)

竜太朗:人によってはデータのやり取りでやる場合もあるけどね。例えば、曲を作ったのはケンちゃん(佐藤ケンケン)だけどアレンジはナカちゃんという時に、バンドでプリプロをやっても迷走しちゃうから、ナカちゃんがジャッジを持ったほうがいいんじゃない?と。で、ナカちゃんとケンちゃんでやり取りしてできたものを送ってもらって、歌を録るまでに覚えておくみたいなのはありますね。でも確かにLM.Cとは真逆ですね。うちもMUCCのトリビュートに参加していますけど、それは逆に俺の希望で最初にスタジオに入りました。

Aiji:トリビュート、超大変じゃない!?

竜太朗:超ー大変だった! 昔、黒夢のトリビュートに参加した時も大変だったんですけど、その時は自分の中でヴィジョンがあって勢いでいけたんです。今回は曲自体すごく好きだったんですけど、緻密な曲だったので、1個崩すと全部崩れちゃうというか。うわぁ、これは大変だぁと。

Aiji:世界観が完成されすぎていると、いじりにくいよね。プラも相当すごいですよ。アレンジも緻密でレベルが高い。UKのバンドっぽいムードも持ってるから、アンニュイな感じでざっくりやっているのかと思いきや、かなり緻密で完成度が高いので、いざ向き合うとすっげー大変なんですよ(笑)。

――今回実際に触れてみて、初めてわかったことはありますか?

Aiji:もう本当に全てが美しいですよ。コード進行とメロディーのバランスとか。作業してみないとわからないことっていっぱいあるんですよね。Plastic Treeが長くファンの人から愛されて、楽曲が愛されている理由がわかるなと思いました。

竜太朗:ありがたいですねぇ。

――改めてAijiさんが思う「ツメタイヒカリ」の魅力とは?

Aiji:やっぱりあのメロディーとムードじゃないですかね。本当に秀逸だなと思います。あと、「ツメタイヒカリ」っていう音になっていますよね。言葉と音がリンクしているというか。そういう情景描写みたいなものがPlastic Treeの一番の持ち味なんじゃないかなと思います。

◆俺はすごい世界で生きているんだなと思いました(有村竜太朗)

――今作はトリビュートアルバムという域を超える、衝撃的にカッコいい名盤だと思います。

竜太朗:めちゃめちゃ嬉しいですね。

Aiji:参加アーティストのバランスが偏ってなくて素晴らしいですよね。トリビュートアルバムってオファーしても断られるパターンもあるでしょうから、それだけ参加したくなるバンドなんでしょうね。

――竜太朗さんが一番衝撃だった曲はどれですか?

竜太朗:難しいなぁ…。

Aiji:俺はa crowd of rebellionの「梟」だけどね。シャウトが入っているから、その時点で衝撃じゃないですか。

――プラの曲がツインヴォーカルのスクリーモになっちゃいましたからね。

竜太朗:確かに。そういう意味では衝撃でしたね。あれは強力。

――個人的にはPeople In The Boxの「エンジェルダスト」が衝撃でした。オリジナルとテイストが全く異なりますが、楽曲の新たな魅力が引き出されていてすごいなと。

竜太朗:完全にPeople In The Boxになっていましたね。自分的にはどれも好きで、分解して解釈してもらった曲も、原曲を大事にしてもらった曲も、俺の中では新しい曲に聴こえて。いちリスナーとして、自分の好きな曲がいっぱい入っているコンピや映画のサントラみたいだなと、かなりお気に入りのアルバムになりました。そして今日、完成盤を手にして、アートワークも久しぶりに犬カレーさんに手がけてもらって、良い作品になって嬉しいなぁと。本当に20周年のお祝いにご褒美をもらったような感じですね。

Aiji:Plastic Treeって素晴らしいバンドですね。俺、いつメンバーにしてもらえるのかな。

竜太朗:(爆笑)

Aiji:未だに待っているんですけどね(笑)。既にツインギターだったら入る余地がないけど、まだワンチャンあるんじゃないかなと(笑)。

――(笑)。THE NOVEMBERSの「アンドロメタモルフォーゼ」はプラのファンの方もかなり好きなテイストだろうなと。

竜太朗:俺らのバックボーンの洋楽とかもリスペクトしくれているなと思いました。

Aiji:アレンジのムードが良かったよね。

竜太朗:LM.Cもそうだし、親交のあるバンドがその人たちの良さを出してやってくれているのがすごく嬉しかったのと、楽しんでやってもらえたんじゃないかなというのが、各バンドのアレンジや音色を聴いて見えたんですよね。この企画自体をやって本当に良かったなと思いました。そして、わかってはいたけどやっぱり皆すごいなと。俺はすごい世界で生きているんだなと思いました。夢としてまたやりたいですね。あと、逆に自分もこういうお話をいただいたら、積極的に参加したいなと思いました。オファー待っています。

――先ほど取材前に、清春さんの「メランコリック」のお話も出ていましたよね。

Aiji:本当に清春さんってすごいですよね。清春さんが歌うと完璧に清春さんの歌になる。

竜太朗:声を聴いただけで、歌っている顔がパッと出てくるからね。でも、mayaも逹瑯くん(MUCC)も皆すごかったなぁ。

――MUCCの楽曲は「3月5日。」ですが、やっぱり暗くて重い曲が似合いますね。

竜太朗:選曲は結構悩んだらしいですけど、自分たちの世界観と一番接点のある曲で、元々好きな曲だと言っていました。

Aiji:…清春さんは本当にすげーなって思ったよ。すごい。

竜太朗:清春さん推すなぁ(笑)。

◆まだまだ一緒にやりたいことはある(有村竜太朗)

――ちなみにAijiさんとmayaさんは起きている時間帯が違うそうですが、竜太朗さんはどうですか?

竜太朗:おまいさん(Aiji)はショートスリーパーだよね。俺は寝ないとダメなタイプです。

Aiji:(竜太朗は)昔は朝の5時とか6時に電話してきたんですよ。頭、おかしいですよね(笑)。

竜太朗:でも、そこから2時間電話を切らないですから、この人(笑)。逆に俺が切りたくなるっていう(笑)。クールそうに見えて話が長い。「お前からかけてきて、なんで終わるんだよ」って怒られるので切れないんですよ(笑)。

Aiji:怒ってないよ(笑)。

竜太朗:怒ってたと思うよ? でも時間帯は結構似てるんじゃないかな。最近何時に寝るの?

Aiji:日によるよ。今は制作期間だからあまり寝てないかな。でも朝8時までには寝るようにしてる。

竜太朗:俺も今日は8時くらいだな。

――朝8時に寝た場合、何時に起きるんですか?

Aiji:11時くらいですね。

竜太朗:俺は今日は13時くらい。

Aiji:でも今日は朝5時に起きたんですよ。1.5周くらいしてどんどん生活リズムがずれてきて、昨日早く寝ちゃって。早朝から作業し始めました。

竜太朗:曲書き期間になると、眠れなくない?

Aiji:覚醒しちゃって眠れない。

竜太朗:ずーっと頭の中に曲が流れているから、眠れないんですよ。

Aiji:あとね、寝ながら作業し始めちゃうので、だったら起きたほうがいいじゃんってなる(笑)。最悪っすよ、本当に。

竜太朗:それが終わって歌詞書き作業になると、さらに眠れなくなるんですよ。それまで頭の中で音が流れていたのが、今度は言葉に変わって。

Aiji:それ辛いね。

竜太朗:辛いんだよねぇ。でも皆やってるんだなぁと思って、不思議だなぁ。

Aiji:ミュージシャンってすごいよね。作詞作曲やっている人ってすごいっすね!

竜太朗:俺はまだバンドだから、他のメンバーもやってくれるし。でも大変だなぁ。

――その作業を20年以上続けているわけですよね。

竜太朗:毎回、あぁこういう作業になるんだったって思い出すんですよ。

Aiji:久しぶりに作曲しようとすると、曲の作り方を忘れるよね。

竜太朗:あぁ、忘れる忘れる。

Aiji:そのモードへの入り方を忘れるんです。そういうのも含めて「作り方」って言っているんですけど。とりあえず自分たちの直近のアルバムを聴いたりして思い出していくっていう。

竜太朗:俺は1個1個の作業をやり始めて、思い出していくんですよ。例えば、iPhoneに入っているヴォイスメモを聞いてコードを取るところから始めたり、Pro Toolsを立ち上げて「あれ? どれ押すんだっけ?」とか(笑)。

Aiji:それはまた別の話だけどね(笑)。

竜太朗:俺は本当に全部忘れちゃうから(笑)。全部ゼロから始まるっていう。

――今作にはボーナストラックとしてプラの「ゼロ」も入っていますしね。

Aiji:武道館で配布した曲でしょ? 俺、持ってるわ。

竜太朗:そうそう。10周年の時に配布したものを今回20周年のタイミングでということと、これまでケンちゃんを入れて音源化していなかったので。曲の意味合い的にも、自分たちのバンドの存在意義的な部分を歌っている曲なので、今回参加させてもらえればなと思って録ったんですけど、満足いく「ゼロ」が録れて、皆と一緒に収録できたのが嬉しかったですね。今回は1枚になるまで聴かないようにしようと思って、完成して全曲聴いた時は本当に感動でした。

Aiji:トリビュートアルバムを出せるって、一つのステータスですよね。認められていないと参加してもらえないから。

竜太朗:今まで3回くらい話は出ていたんですけど、大変だからスタッフが冷ややかな反応で(笑)、苦節5年でついに辿り着きました。

Aiji:やっぱり20周年だからじゃない? 15年でも簡単ではないけどちょっと手が届く感じじゃん。20年って…やっぱりすごいよね。

――9月9日にはメジャーデビュー二十周年“樹念”主催公演が控えています。プラは1日で新宿BLAZEと赤坂BLITZの2公演、LM.Cは赤坂BLITZに出演ということで。

Aiji:普段、呑みの場以外であまり会うことがないので、緊張しちゃうな(笑)。だから緊張しないようにやろうと思います。

竜太朗:ノンジャンルな感じになると思うので、自分たちにとっても珍しいイベントです。今回で2回目の主催イベントなんですけど、3回目に続けられるように良い1日になればいいなと思います。

――では最後にお互いへのメッセージをお願いします。

Aiji:40周年を目指して頑張ってもらって、またトリビュートに参加させてもらって…

竜太朗:なんで30周年じゃなくて40周年なの?

Aiji:だって30周年では出さないでしょ? 今回20年かかったんだから。

竜太朗:そっかぁ…(溜息)。

全員:(笑)

Aiji:30周年で出す?

竜太朗:出せたらいいねぇ。

Aiji:じゃあその時も参加させて?

竜太朗:ぜひぜひ。

Aiji:昔、呑みながら話したことがあるんですけど、ミュージシャンの友達の中で辞められたら困る奴なんですよ。張り合いがなくなっちゃうというか。共に戦い、生きてきた同期の仲間がいなくなっちゃうのは、自分のモチベーションがすごく下がりそうなので、まずは30周年に向けて体に気をつけて。

竜太朗:(笑)

Aiji:そろそろ色々とダメになってくるから。まぁそこはお互い様なんですけど、体に気をつけて頑張っていただけたらと思いますね。

竜太朗:同じ時代を、かなり近い距離で生きてきたんですよね。こいつサッパリしているところがあるから、音楽を辞めちゃうんじゃないかなと思う時もたまにあるんですけど、音楽がすごく好きなことも知っているし、ずっとやっていてほしいし、良いギタリストなのでずっとギターを弾いていてほしいです。彼に辞められると俺が後追いで辞めそうなので(笑)、お互い刺激し合っていきたいなと。好きなミュージシャン、仲の良い友達は他にもいるんですけど、同じ時代で同じようにやれている人でこれだけ仲良くなれるって相当珍しいことで、まだまだ一緒にやりたいことはあるので、これからもどうかお元気で仲良くしてください。

Aiji:最後はそこになっちゃうよね(笑)。

有村竜太朗×Aiji

(文・金多賀歩美)

ARTIST PROFILE

有村竜太朗

<プロフィール>

有村竜太朗(Vo)、長谷川正(B)、ナカヤマアキラ(G)、佐藤ケンケン(Dr)によるロックバンドPlastic Treeのヴォーカリスト。1997年6月にメジャーデビュー。デビュー15周年の2012年、4度目の日本武道館公演を成功に収める。2014年、結成20周年を迎え、ミニアルバムとシングルを発表。2015年には男子限定ライブや主催公演など自身初となる試みも行い、2016年秋ツアーでは東京国際フォーラムホールAでファイナルを迎えた。2017年、デビュー20周年“樹念”シングル2作『念力』『雨中遊泳』を発表し、7月にパシフィコ横浜にて二十周年“樹念”特別公演を開催。9月9日には都内2会場での主催公演、その後、秋ツアーの開催も決定している。

■オフィシャルサイト
http://www.plastic-tree.com/

【リリース情報】

Plastic Tree Tribute~Transparent Branches~
2017年9月6日(水)発売
(ビクターエンタテインメント)

Plastic Tree Tribute~Transparent Branches~
VICL-64840
¥3,000+税
amazon.co.jpで買う

【収録曲】

01. PELICAN FANCLUB「水色ガールフレンド」
02. 氣志團「プラットホーム」
03. 清春「メランコリック」
04. People In The Box「エンジェルダスト」
05. 相川七瀬「サイレントノイズ」
06. 緒方恵美「みらいいろ」
07. a crowd of rebellion「梟」
08. GOOD ON THE REEL「空白の日」
09. MUCC「3月5日。」
10. LM.C「ツメタイヒカリ」
11. R指定「Sink」
12. THE NOVEMBERS「アンドロメタモルフォーゼ」
13. Plastic Tree「ゼロ」 ※ボーナストラック

【ライブ情報】

●Plastic Treeメジャーデビュー二十周年“樹念”主催公演
「虚を捨てよ、町へ出よう 弍~新宿赤坂、2ツノ町ヘト出カケ〼、東京一日サァキット編~」
9月9日(土)12:00開演 新宿BLAZE
出演:Plastic Tree、メトロノーム、PELICAN FANCLUB、and more…
9月9日(土)14:00開演 赤坂BLITZ
出演:Plastic Tree、THE NOVEMBERS、LM.C、and more…

●Plastic Treeメジャーデビュー二十周年“樹念” Autumn Tour 2017「雨を観たかい」
9月16日(土)熊本・熊本B.9 V1
9月17日(日)福岡・DRUM LOGOS
9月23日(土・祝)大阪・BIG CAT
9月24日(日)京都・KYOTO FANJ
9月28日(木)新潟・新潟LOTS
9月29日(金)宮城・Rensa
10月7日(土)愛知・名古屋ダイアモンドホール
10月9日(月・祝)千葉・千葉県文化会館

ARTIST PROFILE

Aiji

<プロフィール>

PIERROTのギタリストとして1998年にメジャーデビュー。2006年10月、maya(Vo)とAiji(G)によるミクスチャーユニットLM.Cとして、マキシ盤『「Trailers【Gold】」』『「Trailers【Silver】」』を同時発売しデビュー。海外ツアーや武道館公演など精力的に活動を続け、2014年2月にアルバム『PERFECT FANTASY』をリリース。2016年には10周年を記念した4本のツアーを開催、ファイナルに舞浜アンフィシアターでのアニバーサリーライブを成功させた。12月リリースのアルバム『VEDA』を掲げ、2017年2~5月に全国ツアーを開催。8月には「AnimeFest 2017」で5年ぶりのアメリカ公演を行った。9月~10月には新たに全国ツアー『LM.C TOUR 2017「The Never-ending Veda」』の開催が決定している。

■オフィシャルサイト
http://www.lovely-mocochang.com

【リリース情報】

VEDA
2016年12月21日(水)発売
(CJ Victor)

VEDA
【通常盤】
(CD only)
VBCJ-60006 
¥3,000+税
amazon.co.jpで買う
VEDA
【完全生産限定盤】
VBZJ-34 
¥14,500+税
(2CD+Blu-ray+DVD+スペシャルブックレット)
※アナログLPサイズ3Dジャケット豪華BOX仕様
amazon.co.jpで買う

【収録曲】

[CD]※共通
01. The BUDDHA
02. GaMuShaRa
03. MONROEwalk
04. Fight Club
05. Avocado
06. 阿修羅
07. CHAKRA
08. Phobia
09. レインメーカー
10. Kiss me?

[完全生産限定盤CD②]VEDA –Instrumental Tracks-
01. The BUDDHA –Instrumental-
02. GaMuShaRa –Instrumental-
03. MONROEwalk –Instrumental-
04. Fight Club –Instrumental-
05. Avocado –Instrumental-
06. 阿修羅–Instrumental-
07. CHAKRA –Instrumental-
08. Phobia –Instrumental-
09. レインメーカー–Instrumental-
10. Kiss me? –Instrumental-

[完全生産限定盤Blu-ray・DVD]※Blu-rayとDVDは同内容収録
・Go to the 10th Anniversary TOUR FINAL ☆★☆★☆Rock the WONDERLAND☆★☆★☆
・「The BUDDHA」Music Video
[完全生産限定盤スペシャルブックレット]
※「The BUDDHA」ハイレゾ音源無料ダウンロードコード封入

【ライブ情報】

●LM.C TOUR 2017「The Never-ending Veda」
9月16日(土)長野CLUB JUNK BOX
9月23日(土・祝)柏PALOOZA
9月24日(日)F.A.D yokohama
9月30日(土)HEAVEN’S ROCK さいたま新都心VJ-3
10月1日(日)HEAVEN’S ROCK 宇都宮VJ-2
10月7日(土)札幌cube garden
10月9日(月・祝)山形MUSIC SHOWA Session
10月11日(水)仙台MACANA
10月14日(土)名古屋Electric Lady Land
10月15日(日)OSAKA MUSE ※-Team☆LM.C Limited-FC限定公演
10月17日(火)福岡DRUM Be-1
10月19日(木)岡山IMAGE
10月21日(土)福井 CHOP

●LM.C TOUR 2017「The Never-ending Veda」TOUR FINAL
「The VEDA -GRAND FINALE-」
10月24日(火)赤坂BLITZ