2019年1月6日に行ったEX THEATER ROPPONGI公演を最後に活動を封印したアンティック-珈琲店-。引き続き音楽活動を続ける人、違う道へ進む人など、その後に踏み出した新しい道は異なる5つの未来を示していた。一人一人が明確な意思を掲げ歩み出したが故に、プライベートで繋がることはあっても、互いの道が交錯することはない。でも、音楽の道を歩むことでお互いの道は交差しあえる。その道が重なり合ったとき、そこには素敵な”夢”が生まれる。
みくより、アンティック-珈琲店-が活動を止めたちょうど1年後となる2020年1月6日(月)に「みく アンティック-珈琲店-/【Lc5】〜39 for “my family”〜」と題しMt.RAINIER HALL SHIBUYAの舞台に立つ報せが届いた。メンバーはみく(Vo/アンティック-珈琲店-、【Lc5】)、Reo(G/【Lc5】)、カノン(B/ex.アンティック-珈琲店-)、Aki(Dr/【Lc5】、Bräymen)という面々。みくがこれまでパーマネントで活動してきた二つのバンドのメンバーたちが集結し、1日だけのスペシャルな宴を催すことになった。その理由についてみくはこう語ってくれた。少し長くなるが、じっくり目を通していただきたい。
「バンド活動を止めたとき、頭も心も空っぽ状態になり、歌うことからしばらく距離を置きたい自分がいました。活動休止後も、ちょこちょこ「一緒にステージに立って欲しい」という誘いの声もありましたし、せっかく声をかけてもらえたので「話だけは聞こう」と出向いたことも何度かありましたけど、自分の心は正直ピクリとも動きませんでした。でも…。
最初に心が動いたきっかけは、一緒にLc5のメンバーとして活動していたドラマーのAkiくんから「僕のバースデーライブで歌ってくれないか」と声をかけられたことでした。Akiくんにはバンド活動時代すごくお世話になっていたし、当時からずっと呑み友達でもあったことから、「僕に出来ることがあるなら、何かしら力を貸してあげたいな」と素直に思いましたし、その話をいただいたときは「2〜3曲ゲストで歌うくらいなら出ようかな」という気持ちになりました。
その気持ちを持ってAkiくんと久しぶりに会って話をしたところ、「出来れば全曲歌って欲しい」と言われました。その言葉を聞き「さすがにそれは…」と思いながらAkiくんといろんな話をしていく中、僕自身カフェっ仔のみんなに会いたい気持ちもあったし、「そこに明確な理由や大儀があれば舞台に上がりたいな」という思いに駆られ、誘いをかけてくれたLc5のAkiくんの気持ちも汲んだ上で、改めて「みんなにアンティック-珈琲店-やLc5の曲を届けたい」気持ちが自分の中へ芽生えました。
だからAkiくんへ「ステージに上がるなら、僕が歌を届けたい人たちのために。しかも、僕自身とてもお世話になった人たちと一緒にアンティック-珈琲店-やLc5の曲を届けたい」と想いをぶつけたところ、Akiくんのライブへの参加ではなく、今回発表したような形を新たに作ろうという話になり、今回の発表へと至りました。だからメンバーもアンティック-珈琲店-とLc5の仲間たちに呼びかけたわけです」
先に伝えておくと、今回のライブ活動はあくまでも”一夜限り”であり、今後も継続するわけではない。みく自身も、「今回の件に関しては、あくまでも大切な仲間からの誘いがきっかけであり、その想いを無下にはしたくなかったからという気持ちのほうが正直強いです。大事にしている仲間からの誘いでなければ、一生心が動くことはなかった」と語っているように、あくまでも限定的であることを強調しておきたい。とはいえ、アンティック-珈琲店-もLc5もいまだ解散せずにみく自身がバンドの名前を背負い続けている。今でも、みくの心の中にアンティック-珈琲店-やLc5は生き続けているのかを聴いたところ、彼はこう答えてくれた。
「現実として有り得るのか…と考えたら「もうないかなぁ」という気持ちでいます。でも、僕自身アンティック-珈琲店-もLc5もずっと背負い続けてゆく存在であるとも思っています。個人的な意見にはなりますが、アンティック-珈琲店-を活動休止して以降、楽しいことや希望、野望などが薄れていたので、2020年1月6日という舞台が生まれ、自分の中に新たな希望が芽生えれば、「生きている」実感を味わえる機会が出来たなとも感じています」
みく自身、「自分でも先のことはわからない」と語っていた。彼の心をふたたび音楽へ向けさせるのは、みくに想いを注ぐファンたちの想いなるのかも知れない。それとも、みく自身の気持ちの変化を待つことになるのか…。まずは、1年ぶりにみくと再会できる場が生まれたことを喜びたい。最後に、みくからのメッセージをお届けしよう。
「今回のライブには、アンティック-珈琲店-とLc5の楽曲を披露することのバランスを考え、このメンツでステージに立とうと決めました。今の僕が伝えたい言葉や気持ちは、正直、読者さんというよりは僕と一緒に時を駆け抜けてくれた皆さんにしかないです。悲しい別れ方をしまって本当に御免なさい。ずっと心残りだったから、こういう機会が生まれて素直に嬉しいです。もう一回みんなの前で歌わせてください。そして会いに来てください。
現状打ち合わせ程度しか話は進んでいないように、まだメンバー全員で顔を合わせて音を出し始めたわけではないです。ただ、今でも生音でライブを聞くと気持ちが騒ぐように、実際にスタジオに入ってリハーサルをやったら僕自身どんな気持ちになるのか、じつはそこも楽しみにしています。正直、本当に今回きりなのか、先もあるのか、それは自分でもわからないように、みんなとも先の約束は出来ません。だからこそ、これから動きを具体化させてゆく中、どんな風に自分の心が声を上げるのか僕自身も楽しみにしています。ぜひ、1月6日は久しぶりに一緒に楽しみましょう」
(文・長澤智典/写真・菅沼剛弘)
【ライブ情報】
みく アンティック-珈琲店- /【Lc5】
〜39 for “my family”〜
2020年1月6日(月)Mt.RAINIER HALL SHIBUYA
17:45 / 18:30
<出演>
Vo.みく(アンティック-珈琲店-、【Lc5】)
G.Reo(【Lc5】)
B.カノン(ex.アンティック-珈琲店-)
Dr.Aki(【Lc5】/ Bräymen)
<申込ページ>
https://www.diskgarage.com/info/miku2020/
※GET TICKETへの会員登録(無料)が必要です。
※ディスクガレージオフィシャルサイトからはお申込みできません。必ず上記申込ページURLよりアクセスして下さい。
抽選エントリー期間
2019年10月1日(火)12:00~2019年10月14日(月・祝)23:59
当落発表予定日
2019年10月15日(火)夜
<お申込後の住所変更・申込内容確認>
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<お問合せ先>
ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00-19:00)
みく Twitter
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