2011.1.6
Alice Nine@日本武道館

Alice Nine Live Tour 10

“FLASH LIGHT from the past” FINAL “TOKYO GALAXY”

 

 

昨年7月5日のShibuya O-EAST公演からスタートした怒涛のロング・ツアー<Alice Nine Live Tour 10“FLASH LIGHT from the past”>のファイナルは、バンドにとって夢だったという日本武道館。

その夢のステージ。アリーナをぐるりと囲んだ花道が用意され、ステージ上部には巨大ディスプレイも設置されており、客席の隅々まで楽しめるような作りになっていた。

SEが鳴り響くと観客がそれぞれ手にしていたライトを照らし出す。武道館がまるで星空のような美しい景色が生まれる。ステージのディスプレイには今回のタイトル「TOKYO GALAXY」のロゴが映し出され、拍手が起こった瞬間、ステージとは真逆の花道から白い衣装を纏ったメンバーが登場! 不意を突かれたファンの大歓声の中、メンバーは客席に手を振りながら舞台へとゆっくりと歩き、集まった5人がステージで気合を入れる。

この日のライヴは「閃光」で幕を開けた。疾走感溢れるナンバーでいきなり飛ばし、そのサウンドで会場をぐいぐいと引き寄せていく。

早くも披露された大定番曲「九龍 -NINE HEADS RODEO SHOW-」では、いつも以上にバスドラを轟かせるNaoを筆頭に、4人も全力でぶつけてくる。それに応えるかのように会場も暴れだし、将の「全員でめちゃくちゃにならないか」という言葉どおり会場も暴れだす。

「この日、この時をイメージして作りました。ここにいる全員に捧げます」そういって届けられたのは「Stargazer:」。きらめくサウンドに酔いしれた後は、沙我のアダルトなベースでガラリと空気を変えた「ハイカラなる輪舞曲」。花道を悠々と歩き、クールな佇まいでありながらゴリゴリなサウンドを生み出す虎、体全体を使って表現し華やかにそしてダイナミックなギターで魅せるヒロト。ギタリストのセッションがあったり、過去のライヴ映像が流れる中で披露された「光環」、そしてアカペラでしっとりと始まった「FANTASY」。名曲の予想外のアレンジに思わず吸い込まれる。表情豊かにしなやかさと激しさの両面を見せながらステージを展開。そんな彼らに会場は魅了されっぱなしだ。

多彩なサウンドに驚かずにはいられないリズム隊ジャムのあとの「RAINBOWS」からは、「闇ニ散ル桜」など畳み掛けるように激しい一面を覗かせる。そして本編ラスト「平成十七年七月七日」。ステージ上の5人がいきいきとした表情を見せる。会場を舞う銀テープがこのきらめく会場をさらに輝くものにし、本編は終了。

アンコール。2月9日に発売のアルバム『GEMINI』から、「4U」を披露。スケール感のある優しい雰囲気に満ちた曲をじっくりと堪能していた。 MCで日本武道館でのライヴが目指していたことの1つであったことや、このステージに立てたことへの感謝を伝える場面があったりと、メンバーとファンとの絆を深くした一幕も。

しっとり歌い上げた「Waterfall」からアカペラでワンフレーズを歌い、最後の曲へいざなう。この特別な夜のラストは「the beautiful name」。この壮大な曲を全員と共有し、笑顔溢れるステージは幕を閉じた。

 

この日のライヴはメンバーはもちろん、ファンにとっても一生忘れられない時間となったはず。いつまでもきらきらと心に残る、そんなAlice Nineらしい華やかなステージ。このライヴはツアーのファイナルではあったが、彼らにとって新しいスタート地点であることは間違いない。

 

◆セットリスト◆
SE:Crade to (Alpha)
01.閃光
02.Le Grand Bleu
03.華【ha・na】
04.九龍 -NINE HEADS RODEO SHOW-
05.Stargazer:
06.ハイカラなる輪舞曲
07.蜃気楼
08.Kiss twice,Kiss me deadly
09.光環
10.FANTASY
11.Bass and Drum Jam
12.RAINBOWS
13.闇ニ散ル桜
14.ヴェルヴェット
15.RED CARPET GOING ON
16.平成十七年七月七日

EN1.4U
EN2.TSUBASA.
EN3.極彩極色極道極歌<G3>
EN4.春夏秋冬
EN5.Waterfall
EN6.the beautiful name