ex.D’ESPAIRSRAYのHIZUMI(Vo)を中心にdefspiralのMASATO(G)、布袋寅泰のサポートやabingdon boys schoolなどで活躍中の岸利至(Prog)の3人によるNUL.が、8月21日に2ndアルバム『EVILA』をリリースした。
“EVILA”は“ALIVE”を逆さから読んだ造語。“死を意識し、生きるを考える”をアルバムのテーマに置き歌詞を書いたとHIZUMIは語る。作曲はMASATOと岸利至が担当。MASATOはライヴを意識しつつ、方や岸は2年余りの活動で身体に染みついた“NUL.”のコンセプトに沿って身体の動くままに曲作りに向き合ったそう。
収録曲13曲(うち未発表の新曲は9曲)は、今までのイメージどおりの無機質なインダストリアル、デジ・ロックを踏襲した楽曲はもちろん、中にはヒューマニティー溢れる温かい楽曲、ヒリヒリするスリリングなロック・チューンも。そういったバラエティーに富んだ楽曲に刺激を受け、HIZUMIは楽曲に合わせた新たな唱法にもチャレンジ。いわば結成3周年を迎えたNUL.が新境地を開いた1枚と言っていいだろう。お互いに刺激しあいながら産み落とされた2ndアルバム『EVILA』についてメンバー3人は口を揃えて言う、「『EVILA』は自信作です」と。
そんなNUL.は現在「LIVE TOUR 2022“EVILA”」を展開中。これまでもメンバー3人という変則的な編成を逆手に取り、時にベース、ドラムをサポートで迎えライヴを行ってきたが、本ツアーはサポートにベースのKOHTA(Angelo)、ドラムの石井悠也らを迎え5人体制で全国を回っている。6月中旬、本ツアー発表時にサポート・メンバーを加えた5人の限定ヴィジュアルが公開された際は、ファンのみならずシーンに衝撃が走ったことは記憶に新しい。
事実、チケット発売と同時に、ほとんどの会場でソールド・アウトとなった。多くのファンの期待を胸に先日始まったツアー、その初日を終えたメンバーは確かな手応えを感じつつ、本ツアーの成功を確信したようだ。もちろん、この先、ライヴを重ねるごとに5人の音の結束は益々強まっていくだろう。その集大成ともいえるツアー・ファイナル、10月1日、横浜Bronthも大いに期待したい。
(文・増渕公子[333music])
【リリース情報】
●New Album『EVILA』
2022年8月21日(日)発売
【ライブ情報】
●LIVE TOUR 2022 “EVILA”
8月20日(土)渋谷Guilty(終了)
8月27日(土)名古屋Heart Land(Sold Out)
9月04日(日)仙台Space Zero(Sold Out)
9月10日(土)大阪RUIDO
9月11日(日)姫路Beta(Sold Out)
10月1日(土)横浜Bronth
全公演¥6.500
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