ヴォーカリストmayaとギタリストAijiによるロックユニットLM.C。ミクスチャー、デジロックなど、簡単にカテゴライズできない POP でキャッチーなサウンドを展開し、その存在感はヴィジュアル系という枠に留まらない。活動地域は日本にとどまらず、アジア・ヨーロッパ・中南米でワールドツアーを行うほど。特にヨーロッパ圏のJ-ROCK ファンから「最も注目される J-ROCK Band」と評され、ワールドワイドに高い評価を得ている。

7月30日、ヴォーカリスト・mayaの生誕祭である[mayaの王様ナイト’19]が渋谷TSUTAYA O-EASTにて行われた。


幸せと愛と喜びでいっぱいに充たされたその空間の中で、この夜の主人公である王様・mayaは終始とびきりのゴキゲンな笑顔をたたえながら、おおいに歌い、奔放に駆け回り、そして存分に語ったのだった。 「ようこそ、王様ナイトへ!皆、俺を楽しませてくれる準備は出来てるかい?俺、王様を楽しませてくれる準備は出来てるかい!!」

このたび、7月30日に渋谷o-eastにて開催されたのはLM.Cのヴォーカリスト・mayaの降誕祭記念ライヴ[mayaの王様ナイト’19]にほかならない。これはmayaのmayaによるmayaの為の祭典ともいうべきもので、8年前に初めて今はなき渋谷AXにて行われて以来、毎年とはいかないまでもコンスタントに行われてきた中、今年は“3年ぶりでの4回目”が開催されたことになる。

ちなみに、mayaがファンのみならずスタッフからも深く愛されているという事実は、まずこの夜の入場時に関係者も含めた来場者全員に対し、この日の為だけに作られたらしい“特製mayaフラッグ”が渡された件からもよくわかった。なんでも、これはmayaには秘密裏のうちにスタッフ側からの粋なはからいとして用意されていたサプライズアイテムだったようで、我々はこのフラッグを片手に“王”の来臨を待つこととなったのだ。

かくして、開演とともにまずはギタリスト・Aijiを含めた演奏陣が定位置に着くと、PAからは大音量でイギリスの初代準男爵サー・エドワード・エルガーが作曲した管弦楽行進曲「威風堂々」が流れだし、その調べにのせ場内下手側後方からゴージャスにデコられた玉座のごとき神輿に乗り、いわゆる王様マント仕様のラグジュアリーな衣装に身を包んだmayaが、これ以上ないほどの最高なドヤ顔にて颯爽かつ華麗に登場ww

当然、このときmayaを迎え入れた側は我々だけでなくAijiも含めて例のmayaフラッグを盛大に振ることで、この日めでたく誕生日を迎えた王への祝いの念を強く贈ることになったのは言うまでもない。そして、まず最初に「星の在処。-ホシノアリカ-」と「LET ME CRAZY!!」を威勢よくブチかました後にmayaが述べたのが、先ほど冒頭に記したアノ「王様を楽しませてくれる準備は出来てるかい!」という言葉だったというわけだ。なお、この夜のステージはドレープがたっぷりととられた真っ赤な緞帳と、バックドロップ部にはLEDヴィジョンをはめ込んだ王様・mayaの巨大肖像画がしつらえられていたことも、ここに付記しておきたい。

とにもかくにも、あらゆる面でmayaの誕生日を祝うことに全振りをした今宵のライヴが例年にも増していっそうの盛り上がりぶりをみせることになったのは間違いなく、それこそ歌詞の中で異国の王様の物語が描かれている「La Dee Da」などをはじめとして、mayaがこの王様ナイトで歌いたい曲たちだけで綴られていったその特殊な構成もあいまって、全編に色濃いプレミアム感が醸し出されていたのではなかろうか。

また、ライヴ中盤ではバースデーライヴに必要不可欠なケーキ贈呈のくだりもあり、ここでは今回もまたmayaにとっての盟友であり悪友でもあるMUCCのベーシスト・YUKKEがいきなり普段着にて意気揚々とステージ上へ乱入してきて、mayaがそれを軽くあしらうという、半ばお約束になりつつある一幕がはさまれた。

「maya、誕生日おめでとー!!さっきまで普通に2階席でおとなしく観てたんだけど、なんかまた気が付いたら急に出ることになっちゃった。ほんとすみません、毎回出て来ちゃって(笑)」
そう言いながらYUKKEが大きな花束を手渡すも… 「マジなんで来たの?っていうか、なんでパジャマみたいな服着てるんですか(笑)」とあっさりいなすmaya。YUKKEは以前、LM.Cが2014年に渋谷公会堂でライヴを行った時にも、そのmaya愛を抑え切れず突如としてステージへ見参したことがあるほか、なんと去年は王様ナイトの代わりに敢行されたLM.CのFC旅行にもわざわざ出張お祝いをしたという経歴を持つ筋金入りのmaya大好き人間で、どうやらこの日も完全にプライベートで来ていたにも関わらず、やはり募るmaya愛に衝き動かされたことにより、ラフな普段着でこの場へと出ることになってしまった模様(笑)。

そんなYUKKEに対しては何時も素っ気ない態度ばかりとっているmayaだが、このあとに歌った「MONROEwalk」ではしっかりとYUKKEからもらった花束を片手にしていたあたりが、なんともツンデレで微笑ましいと感じたのは何も筆者だけではあるまい。

なお、この日のmayaは周囲から祝ってもらうだけではなく、自らも曲の途中に“ラブリーmaya”だの“おたおめmaya”といった煽りフレーズをふんだんに盛り込んでいくスタイルでのステージングを展開していたのも印象的で、後半戦に至っては遂に得意の“独断曲数増やし”の技も発揮してみせることとなり、もともとセットリストにはなかった「METALLY」と「OH MY JULIET.」を含めた全23曲を約3時間かけて歌い上げたのだった。(ただし、正確にはそのうち計小一時間ほどはなんだかんだでMCという名の王様によるおしゃべりにあてられていたような気も…?!) 「ほんとに今日はありがとうございます!幸せです、mayaは。(中略)ここから先、何歳くらいまで生きるのかなぁ。いやほら、こうして13年もバンドをやってくるとさ。国内外問わず、先に旅立った仲間とかもいるわけ。それってやっぱり凄いショックだし、切ないことだからね。逆の立場で考えると皆にそういう思いをさせないようにするには、自分は誰よりも長く…そうだな。120歳くらいまで生きて、皆のことを見送るくらいでいたいなと思うんですよ(笑)。とにかく、これからも楽しんで生きていこうと思いますので、皆さんよろしくお願いします!!」  これは「JUST LIKE THIS」を歌う前にmayaが述べた言葉となるが、幸せも愛も喜びも、あるいは悲しみや苦しみでさえ。それらは我々がそれぞれに与えられた限りある命を生きているからこそ、日々感じるものばかりのはずだ。ここまでの13年間、どんな時にもハッピーであることを追い求めながらポジティヴシンキングの在るべき姿をアーティストとして発信し続けてきたmayaが、生きていることの歓びをこの夜あらためて感じたという事実は、きっとLM.Cのこれからにも繋がっていくような気がする。 「mayaがほんと楽しそうだったんで、今回も王様ナイトをやって良かったなと思います。まぁ、唯一のメンバーなんでね。そのmayaが楽しんでるのを見るのは俺も嬉しかったです。みんなどうもありがとう!!」

Aijiもそうのたまっていたように、この他に例をみないほど自他ともに全力でmayaの誕生日を徹底して祝う[mayaの王様ナイト’19]は、それに接する者たち全てをもあたたかで優しい幸せな気持ちにさせてくれたものになったと確信する。

今秋からはリリースなどに縛られない自由な概念の中で実施されるツアー[LM.C Club Circuit 2019]が控えているほか、12月11日には赤坂BLITZ公演も決定しているLM.C。もし、人生に幸せや愛そして喜びの類いが少しでも足りないと感じている人がいるのだとしたら、ここは彼らの生み出すピースフルな世界へぜひ飛び込んでみて欲しい。

(文・杉江由紀)


「ChainDreamers」ミュージックビデオ

「Door!」ミュージックビデオ 「Door!」MV -90sec Edit ver.-

ニューアルバム「FUTURE SENSATION」全曲試聴動画

【配信情報】
ニューアルバム「FUTURE SENSATION」は主要ダウンロードサイト、サブスクリプションサービスにて好評配信中!
LM.C「FUTURE SENSATION」
https://jvcmusic.lnk.to/futuresensation
高音質をお楽しみいただけるハイレゾ音源も配信中!

レコチョク
http://recochoku.jp/album/A1010633173/

mora
http://mora.jp/package/43000005/VICL-65033_F/

e-onkyo music
http://www.e-onkyo.com/sp/album/veahd11941/

【リリース情報】
NEW ALBUM『FUTURE SENSATION』
発売中

<完全生産限定盤>¥13,500+税 / VIZL-1411
(2CD+DVD+写真集)アナログLPサイズ豪華BOX仕様

<通常盤> ¥3,000+税 / VICL-65033
(CD only)※完全生産限定盤と同内容

【ライブ情報】
●LM.C Club Circuit’19 -Autumn-
10月3日(木)柏PALOOZA
10月6日(日)名古屋Electric Lady Land
10月9日(水)HEAVEN’S ROCK さいたま新都心VJ-3
10月12日(土)金沢AZ
10月13日(日)新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
10月16日(水)新横浜 NEW SIDE BEACH!!
10月19日(土)大阪ESAKA MUSE
10月20日(日)和歌山 SHELTER
10月26日(土)静岡 Sunash
10月27日(日)甲府CONVICTION

チケット料金:スタンディング¥6,000(税込)ドリンク代別
※3歳以上有料

●ライブ決定!
12月11日(水)マイナビBLITZ赤坂
詳細後日発表!!

LM.C オフィシャルサイト http://www.lovely-mocochang.com/
レーベルサイト http://jvcmusic.co.jp/lmc/