インタビュー

摩天楼オペラ

珠玉の名曲たちが織りなす、唯一無二の壮大な音世界。「劇的なロック」を掲げた摩天楼オペラのメジャー3rdアルバム『AVALON』をフィーチャー!

シングル『隣に座る太陽』のインタビューでもその片鱗が語られた最新アルバム『AVALON』が遂に完成した。一足早く解禁された神曲と名高い収録曲「天国の在る場所」を既に耳にした方も多いかと思うが、ぜひともこのアルバムを聴いて、摩天楼オペラだからこそ描けた、美しくも劇的な世界の全貌を堪能していただきたい。さらに、今回のアルバムには、「ロマンシング サ・ガ」シリーズのサウンド担当である伊藤賢治氏、初回プレス盤外箱ジャケットには同ゲームのキャラクターデザイン・イラストを手掛ける小林智美氏が参加。作品をさらに雄大に、優美に彩る奇跡のコラボが実現している。このアルバムの魅力を、5人にたっぷりと語ってもらった。

◆今生きている場所が一番癒される場所、一番楽しい場所になれば(苑)

――想像していた以上に壮大な作品に驚かされました。アルバムの全貌はいつ頃決まったんですか?

彩雨:春頃ですね。「隣に座る太陽」みたいに春のツアー後にできた曲もありますし。

――この1枚を通して、まるで映画のような一つの物語を感じました。この作品は、全体の流れをあらかじめ決めてから曲を作ったのでしょうか。

苑:曲が集まってきて、全体が見えてきて、残りの曲を作りました。そこまでコンセプト通りに曲を作っていたわけではないんです。

Anzi:曲順で狙っている部分はありますけどね。こことここは世界観が近いとか、10曲目の「友に捧ぐ鎮魂歌」から12曲目の「天国の在る場所」までの流れなんかは、“死と生”という流れがありますし。そこも元から狙っていたわけではなく、こういう曲がたまたまあって、この並びにしたらドラマティックになった、という感じです。

――アルバムタイトルに『AVALON』という言葉を選んだのはなぜでしょう。

苑:AVALONというのは、アーサー王が癒しを求めて最期に辿り着いた場所なんですけど、死後の世界って、癒しがあって、自分たちが辿り着く場所って言われていますよね。でも、今生きている場所が一番癒される場所、一番楽しい場所になれば、みんなが「良い人生だった」って言えるのにと思ったんです。その“天国=現代”という考え方が、AVALONにつながっています。

――調べてみたところ、AVALONは「イギリスのどこかにあるとされる伝説の島で、美しいリンゴで名高い楽園であったとされる」そうですね。

Anzi:なるほど。じゃあ、ツアーグッズはリンゴをモチーフにしたものなんていいんじゃない?

彩雨:むしろリンゴを売ったらいいんじゃない? 八百屋さんで買って来て。

全員:(笑)

――「AVALON」は「天国」と同義のようにも捉えられますが、前回のツアー「journey to HEAVEN」と、今回の「AVALON」は違うものなのでしょうか。

苑:ストーリーとしては、ツアー「journey to HEAVEN」当時は天国に向かう扉に手をかける段階だったんです。そして扉を開けてみたら、実は今自分がいる場所でした、というのが「天国の在る場所」ですね。

――なるほど。そして、今回の歌詞には〈天国〉〈AVALON〉以外に〈太陽〉〈地球〉という言葉がよく出てきます。

苑:シングル『隣に座る太陽』で〈太陽〉は「希望」を意味していると話しましたが、このアルバムでの〈太陽〉の意味合いは違っていて、こちらはリアルな太陽なんです。太陽までたどり着くほどに燃え尽きたって、結局たどり着けなくて地面に落ちてしまったっていい。どんな結果になってもここから飛び出していきたい、という意味が込められています。こういう言葉がたくさん出てくるということは、この曲を作った頃は、僕がすごく大きな規模で考えている期間だったんですね。2014年の摩天楼オペラは宇宙規模ということで(笑)。

◆「AVALON」という言葉は『ロマンシング サ・ガ』とすごくイメージが合う(燿)

――今回、伊藤賢治さんと小林智美さんという、二人の巨匠とのコラボが実現していますね。

苑:燿さんが巨匠を連れてきてくれたんですよ。

燿:僕が伊藤賢治さんと2年くらい前に知り合って、そこから小林智美さんを紹介していただいたんです。お二人とプライベートで飲みに行ったりして、「いつか絡めたらいいね」という話はしていたんですけど、社交辞令だろうなとも思っていました。そこから2年経って、今回のアルバムを『AVALON』にするという言葉が出たときに、メンバーに、ジャケットを小林さんにお願いしたらどうかという提案をしたんです。

彩雨:その後、伊藤さんにアルバムの1発目を彩るメインテーマ的なものを作っていただこうという話になって。

燿:個人的な見解ですけど、「AVALON」という言葉は、僕の大好きなゲーム『ロマンシング サ・ガ』の小林さんの絵や、伊藤さんの“イトケン節”とすごくイメージが合うなと思ったんです。そこで、ダメ元でお願いしてみたら、快く引き受けてくださって。

――美麗な初回プレス盤外箱ジャケットと、「journey to AVALON」の彩雨さんと伊藤賢治さんの共作はこうして実現したんですね。

彩雨:そうです。この曲は、伊藤さんにメインの部分を作ってもらって、僕がそれ以外のところと編曲を担当したんですけど、伊藤さんは最初、僕がメイン以外の部分を作った後で、ご自分がメインを作ると思っていたようなんです。でも、「伊藤さんが最初にやってください。テンポ感も全てお任せします」とあえて曖昧な言い方でお願いしました。僕が指定したのは曲のキーだけですね。2曲目の「天国の扉」に繋がるキーで、とだけ伝えました。

――自由度が高いのに、見事な共作ですね。

彩雨:そこは僕と伊藤さんのマリアージュですよ!

Anzi:それに、摩天楼オペラのバンドサウンド自体、伊藤賢治さんが作るサウンド感やメロディ感と遠くないと思うんです。昔からうちのサウンドはゲーム音楽っぽいとも言われていたし、僕自身も『ロマンシング サ・ガ』の音楽が好きでサントラを持っているので。自分の音楽ルーツの中の一つだから、自然になじむのかもしれませんね。

――メイン部分は伊藤さんの作品をそのまま使っているんでしょうか。

彩雨:伊藤さんが最初にデモを作ってくれて、そこからコードを拾っていくんですけど、途中からバンド演奏になるので、バンド編成にした時に響きの良いコードに少し変えさせてもらいました。あと、僕が歌詞を勝手にはめたので、一部メロディを変えています。でも、伊藤さんには、具体的にこういう風に変えたとは言わないで、「一部変えさせてもらうこともありそうです」とお伝えしました。そうしたら「どうぞー」と言ってくださって。

――信頼関係があるからこそのやりとりですね。

彩雨:そうです。2年間の信頼関係があったからこそ、そういうことができたのかなと。もし初対面だったら、こういうことはできなかったと思うんですよね。僕も「こういう風にしてください」ってすごく具体的に指示を出したと思うし。今回、自然にコラボレーションできたのは、ライブに何度も足を運んでいただいてお互いどんな音楽をやっているのかを知っていたり、伊藤さんと二人でセッションや講演をさせていただいた2年間の積み重ねから生まれたものだと思っています。

――完成したものを聴いた伊藤さんの反応は?

彩雨:デモの段階で「壮大でカッコいいですね!」と言っていただきました!

◆閃光のようなギターを弾くしかない!(Anzi)

――レコーディングはいかがでしたか?

悠:ドラムはもう先に先に作業が進んでいて、全員のレコーディングが終わる頃には、僕にはもう遠い昔の記憶でした。大分早く一抜けしていましたね。

――「Orb」には悠さんの提案で色々隠し味が入ったそうですが、アルバムではいかがですか?

悠:今回、パーカッション的なことは何もしていないんです。でも、「Stained Glass」の途中(2:46頃)で、キーボードだけになる部分があるんですけど、そこを入れようというのは僕の提案です。

苑:メルヘンなとこね。

悠:そうそう。そこは元々なかった部分なんです。僕、この曲には色々足したかったんですよ。元々、結構きれいなサイズで来ていたので、どこか一つフックがあってもいいなと思って。その後でギターがマイナー調で入ってきたらガツンと来ますし。

――あの可愛らしい音からのギターはかなりインパクトがあります。

Anzi:グロッケンみたいなとこだよね。

彩雨:僕、アルバムを作るとどこかにグロッケンを入れたくなるんですよね。実はメジャーデビューしてから毎回入れているんですけど、今回は「jouney to AVALON」のメルヘンなところと、「Stained Glass」に入ってます。

――今後のアルバムではグロッケンを探してみます(笑)。

悠:僕は今回、パーカッションを足すって案が全くなかったんですよ。「Stained Glass」のイントロでパーカッションぽいことはしてますけどね。ドンドコドンドドンドドンって。そこは先生(Anzi)の太鼓選びがシビアで…(笑)。

Anzi:ピッチ感を落としてもらったんです。

――作曲者ならではの提案でしょうか。

Anzi:楽器を担当する本人の希望が一番ですけど、もうちょっとこうしたらどうかな、という提案はします。

悠:僕は結構作曲者に任せちゃいますね。自分がどうしてもヤダ!ってもの以外は、作曲者が一番、できあがった後の構想が頭にあると思うので。

――では、そんなAnziさんのレコーディングはいかがでしたか? 今回は苦労したそうですが。

Anzi:世間一般の方の大変というレベルではないと思うんですけど、「輝きは閃光のように」で今までにないソロのアプローチをしたんです。ギターソロのド頭で、割とテクニカルなライト・ハンド演法がありまして。フュージョン・メタル・ギタリストのグレッグ・ハウがよくやるようなパターンを入れてみようと思ったんですけど、練習してまだ身になっていない段階でレコーディングの日を迎えてしまったんです。その日、何回か録ってみたものの、やっぱり今日は無理そうだということで帰ったんですが、2~3日後に録ったらちゃんとできていました。睡眠学習みたいなもので、一生懸命やって一晩寝るとちゃんと身になるんですよね。でも、これまであんまり日を改めてということがなかったので、そういう意味では、大変だったなと。

――Anziさんがそんなに苦労するとは…。

Anzi:そうなんです。いきなりすごく速いんですけど、そこのライト・ハンドのパターンの弾き方が非常に難しくて。ギターをやっている人で、タブ譜があって、こういう風に弾いているんだよってわかったら、全部綺麗に音を出すのがものすごく難しいことがわかるかと。

燿:彼は普段あんまり難しいっていうことないのに、レコーディング中、ずっと言っていて、しかもそれを俺のせいにしてましたからね! ギターソロのこのフレーズ、俺が弾けって言ったわけじゃないのに!

Anzi:燿さんのせいです。だって、ソロは曲に呼ばれるものじゃないですか。あのソロセクションのバッキングが「難しいのを弾いてくれ」ってオケなんですよ。だからもう頑張るしかないなと。しかも、タイトルに「輝きは閃光のように」ってつけられたら閃光のようなギターを弾くしかないでしょ!と。

全員:(笑)

燿:そんなこと言って、あの日、「もう無理ー」ってすごく早く切り上げて、俺のせいにして帰りましたからね!

Anzi:曲がいけないんです!

燿:えぇー…以後、気を付けます…。

全員:(笑)

◆早めに組み立てたからからこそ、しっかり考えながらレコーディングができた(彩雨)

――燿さんは新しいベースに換えてみていかがですか?

燿:ローが締まって、ハイフレットがバランス良く出るベースになったので、レコーディングの音が良くなりました。ただ、まだ慣れなくて(笑)。最近は、座って弾くのにはさすがに慣れてきたんですけど、立って弾くと物理的に無理な箇所があるので、ライブで使うことはないですね。

――お披露目を楽しみにしていたのに!

燿:(笑)。個人的に弾きづらいというのもあるんですけど、レコーディングで必要な音とライブで必要な音って違うんですよ。

Anzi:楽器ものって、例えばライブハウスのサイズ感にもよるんですけど、すごく大きな会場だったらレンジの広いギターじゃなくて、安いギターの方が音が鮮明に聴こえて来たりするんです。この1本があれば全部最高っていうのはないんですよ。そこが面白いところでもあります。

燿:ベース単品で聴くと良い音でも、バンドで合わせると使う場所によって音が違ってきますからね。お客さんからも「新しいベース楽しみにしてます」って言われているんですけど、このベースは生演奏で使うにはちょっと強すぎるので、残念ながらライブではお見せできません(笑)。

――残念です…。それにしても、今回のアルバムは、合唱曲もあって彩雨さんが大変だったのではないかと思ったのですが。

彩雨:確かにそういう曲もあるんですけど、逆にすごくシンプルな曲もあるんですよ。あと、僕は早め早めにアレンジをやっていきたいタイプで、曲ができたら速攻でシンセのアレンジを始めるんですけど、早めに組み立てたからからこそ、しっかり色々考えながらレコーディングができたと思いますね。レコーディングは5月だったんですけど、そこから「さぁ、曲をどうしようか」って話をしていたら、この作品はきっとできなかったと思うんです。僕らは誰に作れと言われなくても曲を作るんですけど、そういう姿勢が良い作品作りにつながったかなと思います。

――摩天楼オペラの驚異的な速度のレコーディングの背景には、そういう姿勢があったんですね。

彩雨:バンドによってはレコーディングに作曲やアレンジの時間が含まれている人たちもいますよね。でも、それは前作業であってレコーディングではないじゃないですか。それに、曲作りとアレンジの時間を含めたら、うちの方がむしろ長いかもしれませんよ。

――純粋にそれぞれの作業に時間をかけているんですね。

Anzi:そういうことです。

◆すごく劇的なロックであると同時に、自由で解放感がある作品(悠)

――「僕らは誰に作れと言われなくても曲を作っていく」ということですが、アルバム完成後の段階でもそれぞれ温めている曲があるのでしょうか。

苑・彩雨・悠:あります。

Anzi:みんなあると思いますよ。…僕はないですけど。

苑:え、そうなの(笑)? 僕はまだまだいろんな事情で使えないものとか、メンバーにも聴かせていないものがあります。このアルバムの作曲が終わってから作った曲もありますし。終わった瞬間、次のやりたいことが見えてくるじゃないですか。そういう時に作っておかないと後々困りますからね。そのまま来年の構想につながっています。

――苑さんの中ではもう来年のヴィジョンが! 楽しみです。そんな苑さんは、今回のアルバムが完成してみていかがですか?

苑:ライブがすごく楽しくて、どんどんいろんな歌い方ができるようになっているんですけど、今回それがパッケージできて、満足のいく仕上がりになっています。これまでのレコーディングではライブならではのしゃがれ方やシャウト感がライブみたいにビシッと入れられなかったんですけど、このアルバムではそういうパワー感を出せたなと。今回、喉が鳴るシャウトを会得したんです。具体的には、「クロスカウンターを狙え」のAメロに入る前とか、「隣に座る太陽」の〈俺にはまだ幸せじゃない〉とか、「蜘蛛の糸」の〈膨らませろよ〉の部分ですね。

――今回のヴォーカルの印象が違うのは“ライブ感”だったんですね。

苑:そうです。そういう部分をパッケージできたのが嬉しいですね。あと、目下の悩みは「Jolly Rogerに杯を」のAメロの英詞です。

彩雨:覚えられるかってことでしょ?

苑:とっさにこの長文を出さないと、と思うと…(笑)。もちろんライブまでには完璧にします!

――9月17日からスタートする『AVALON TOUR』が楽しみです。

悠:今回のアルバムは、前回の『喝采と激情のグロリア』と比べても、全曲ライブ向きだと思います。今まで抑制していた部分を取り払ってアレンジしているので。僕自身は、すごく劇的なロックであると同時に、自由で解放感がある作品だと思っているんです。

――この解放感のある作品が、ファイナルの日比谷野外大音楽堂に響き渡るわけですね。

悠:そうです。とは言え、摩天楼オペラが野外ライブをしたのは、2008年の「お台場冒険王」と、2011年の「2011 Big Field Rock Festival 韓国FESTIVAL」と、2012年にインストアライブを新宿のFlags屋上で実施したときの3回だけなんですよ。

彩雨:「お台場冒険王」はお台場でやったんですけど、今回は日比谷という、海はないけどビルがある、東京の中心地でのライブですよね。霞が関も近いし、ビジネス街だし、カルチャーの中心というよりも機能的な面で中心だと思うんです。そこで、摩天楼オペラをドーンとかき鳴らす感じがまた痛快じゃないですか。残念ながら土曜日なので機能はしてないですけど…(笑)。2014年にこんなバンドがいるんだぜってことを、日本の中心で叫びたいと思います。

(文・後藤るつ子)

摩天楼オペラ

<プロフィール>

苑(Vo)、Anzi(G)、彩雨(Key)、燿(B)、悠(Dr)の5人から成るロックバンド。2007年12月より現メンバーでの活動を開始。インディーズシーンで精力的に活動し、2010年12月22日、ミニアルバム『Abyss』でメジャーデビュー。2011年7月メジャー1stシングル『Helios』を、同年10月、メジャー2ndシングル『落とし穴の底はこんな世界』をリリースした。2012年3月、メジャー1stフルアルバム『Justice』を発売し、3rdシングル『GLORIA』、4thシングル『Innovational Symphonia』を経てフルアルバム『喝采と激情のグロリア』をリリース。この作品を掲げて全29公演のライブツアーを行い、9月には、ファイナルとなったZepp Tokyoの模様を収めた『GLORIA TOUR -GRAND FINALE- LIVE FILM in Zepp Tokyo』を発売。2014年10月18日(土)には「AVALON TOUR」ファイナルを日比谷野外大音楽堂で行う。


■オフィシャルサイト
http://matenrou-opera.jp/


【リリース情報】

初回限定盤
KICS-3098
¥2,593+税

通常盤
KICS-3098
¥2,593+税


『AVALON』
2014年9月3日発売
(King Records =music=)
摩天楼オペラのメジャー3枚目、1年6ヶ月ぶりのフルアルバム。他に類を見ない圧倒的な世界観を見せつける1枚。

【収録曲】
[CD]
01.journey to AVALON
02.天国の扉
03.隣に座る太陽
04.輝きは閃光のように
05.3時間
06.Stained Glass
07.Jolly Rogerに杯を
08.クロスカウンターを狙え
09.蜘蛛の糸
10.友に捧ぐ鎮魂歌
11.Orb
12.天国の在る場所

[初回プレス盤のみ]
●小林智美氏書き下ろしイラスト外箱付き
●アナザージャケット1種ランダム封入(全5種/メンバーソロ写真仕様)
●7月23日発売New Single「隣に座る太陽」との2作連動プレゼントキャンペーン応募券封入