ライブレポート

2013.12.28

Alice Nine@赤坂BLITZ

club ALICE presents アリス九號. FC TOUR2013「花鳥風月」

 

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記念すべき9th Anniversary yearのラストに、今年2度目となる全国ツアーを開催したAlice Nine。特筆すべきは、このファンクラブ(以下FC)ツアーは、彼らが結成当初から使用していた「アリス九號.」名義だということ。さらにツアータイトルが、2006年、2007年にも用いた「花鳥風月」とあれば、期待せずにはいられない。

 

2013年の最終公演。「Cradle to Alpha」が鳴り響く中、三つの無機質な鉄塔が居並ぶステージを青いサーチライトが照らし、時折稲妻のような閃光が走る。ジャケットをまとい、トラッドな雰囲気が漂う衣装に身を包んだメンバーを、割れんばかりの歓声が迎え入れた。

 

幕開けは「ヴェルヴェット」。開始早々トップスピードで挑みかかるメンバーに、総員が拳で応える様は、さすがclub ALICE!

「すごく久しぶりの曲だから振り付けが難しいかもしれないけど」

そんな前置きで始まった2007年リリースの「ROSARIO」にも、全員が一糸乱れぬ振りを見せる。

 

海の底を思わせる、ほの暗い青い光の中、浮遊感あふれる「Jellyfish」を、曲名通りレモンカラーの下で憂いを秘めた「檸檬」を、そして、

「アコースティックな感じで行きたいと思います」

という将(Vo)の言葉とともに「the beautiful name」のアコースティックVer.を披露。

ヒロト(G)、虎(G)、沙我(B)が、手にしたアコースティックギターを爪弾き、Nao(Dr)は満面の笑みを浮かべて頭上で手を鳴らす。

シンガロングが沸き起こり、会場内にはいつも以上に濃密な愛が満ちた。

 

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この日ならではの趣向で「アリス九號.」時代から奏でられ続けている名曲たちがテンポよくドロップされ、そのたびに会場内の熱量が上がっていくのを実感していたが、本編も終盤に差し掛かった、ここからの勢いは凄まじかった。

「この懐かしいイントロ、覚えてる?」という言葉に、もちろん!といわんばかりの勢いでヘドバンを繰り広げた「G3」では、将の咆哮とともにオーディエンスは前へとなだれ込み、フロアに大いなる混沌の渦を生み出した。だが、メンバーは容赦なく煽り倒し、ヒロトに至ってはフロアに降り立ってギターをかき鳴らす。

「闇ニ散ル桜」では赤と青のライトの下、狂気をはらんだアクトでヘドバンの嵐を巻き起こし、ラストの「九龍-NINE HEADS RODEO SHOW-」では4人の極太のシャウトがフロアの熱とぶつかり合い、得も言われぬ恍惚を生み出す。

思いの丈をぶつけきるようなアクトを見せた本編は、この日ならではの極上のセットリストで彩られていた。

 

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Alice Nineといえば、芸人顔負けのクオリティを誇るトークもお楽しみの一つ。

アンコールに応え、真っ先にステージに現れた将と沙我がひとしきり会場を沸かせる。

と、ここで2014年2月14日に「開戦前夜」を意味するValentine’s Live 2014「On the Eve of War」を行うことを発表! しかも、このライブでは、3月にリリースされるアルバムの全曲を披露するという。ぜひとも続報をチェックしていただきたい。

 

嬉しいニュースに続いてオーディエンスにささげられたのは、2005年にリリースされた「銀の月 黒い星」。

そして、

「赤坂全員で星になろうぜ!」という声とともに、ツアーファイナルの締めに欠かせない「平成十七年七月七日」を。全員のシンガロングが高らかに響き、彼らの9周年を華やかに、そして温かく締めくくった。

 

この日、最後までステージに残り、フロアに向かって深々と頭を下げたヒロトは、

「今日ここにいるやつと、来れなかったやつで、てっぺん取りに行きましょう!」

という最高の言葉で10周年の抱負を宣言。

力強く「てっぺん」へと突き進む彼らが10周年に描き出す景色が、今から楽しみでならない。

 

◆セットリスト◆

01.ヴェルヴェット

02.WHITE PRAYER

03.TSUBASA.

04.cosmic world

05.CROSS GAME

06.ROSARIO

07.ハイカラなる輪舞曲

08.Jellyfish

09.檸檬

10.the beautiful name

11.FOLLOW ME

12.Q.

13.RAINBOWS

14.G3

15.闇ニ散ル桜

16.九龍-NINE HEADS RODEO SHOW-

EN1.銀の月 黒い星

EN2.RED CARPET GOING ON

EN3.DEAD SCHOOL SCREAMING

EN4.平成十七年七月七日

 

(文・後藤るつ子)