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コンセプチュアルなミニアルバム『SENSE』が遂に完成した。五つの感覚を通して色濃く滲むのは、個性豊かでありながら、揺るぎないバンドの軸。更なる飛躍を遂げた彼らの音の魅力に迫る!

vistlipが昨年12月の国立代々木競技場第二体育館でのワンマンライブ「Right Side LAYOUT[SENSE]」から掲げてきたタイトルが、遂に作品となった。予想以上の完成度となった今作は、その名の通り “五感”をテーマにした究極にコンセプチュアルな1枚。各感覚をテーマに描かれた5曲は、一人ひとりの個性がこれまで以上に強烈なインパクトを放ち、それでいてこれまで以上に“vistlip”の作品であることを強く感じさせる。前回に引き続き、智、海(G)、Tohya(Dr)の3人にたっぷりと語ってもらった。

◆最終的にvistlipになるなら、どんな曲でもいいと思った(智)

――前回のインタビューは、ちょうど歌録りが始まる日でしたね。

智:あの後大変だったんですよ。今回、歌詞のコンセプトが難しくて。五感って当たり前過ぎるから、その当たり前のものを歌詞にするのに、すごく時間がかかっちゃいました。

海:でも、すごいですよね。自分の曲のタイトルのところに「Chaplin」て書いてあるのを見て、「よくこんなの出てくるな!」と思ったもん。

智:海の曲だけは、すぐ決まったんですよ。他の曲はすごく難しかった。

――タイトルの多くはストレートなものではなく、ひねりを加えていますよね。

智:あからさまなのが嫌だったんです。タイトルや歌詞の内容も当たり前なものにならないように考えました。結果的に良いミニアルバムになったと思います。うちは昔からミニに強いのかもしれないな。

――伝えたいことが凝縮できるからでしょうか。

智:それは絶対にあると思う。

Tohya:曲調がバラけていても、まとまる曲数っていうのがあると思うんですよ。例えばこの倍の曲数、同じようにバラけていたら、ただのまとまりのないアルバムになっちゃうと思うし。

智:今回は単純にいいと思ったものだけをガッと集めて作りました。メンバーも各自の曲を入れるから、よそ見せずに集中できたんじゃないかな。

――今回、4人それぞれの曲を入れることは先に決まっていたんですか?

智:決めましたね。「絶対!」って言って(笑)。だから、Tohyaの分の曲が決まったら、まだ全員の曲が出揃っていない段階でもTohyaの分はこれで終わり。でも、そこから他のメンバーの曲がなかなか出てこなくて(笑)。

Tohya:俺はひたすら待ち続けました。ドラムのレコーディングが迫っているのに、曲が出て来ず…。

――最後に曲を持ってきたのは誰でした?

Tohya:海と瑠伊どっちかな。

智:瑠伊じゃないかな。「Which-Hunt」(シングル『CONTRAST』c/w曲)はスパッと決まったみたいなんですけどね。元々、あいつはナチュナルな自分をvistlipで出せないだろうとは思っていたんです。案の定、持ってきたデモはすごくポップで、楽器を入れなくても成立するような、全然vistlipっぽくない曲だった。でも、そこはバンドでアレンジして、最終的にvistlipになるなら、どんな曲でもいいと思ったんです。これが瑠伊だし、vistlipはそういうバンドであるべきだと思うんですよ。

――それぞれ個性がある楽曲ながら、全曲ちゃんとvistlipになっていました。

智:そうですね。そこはもう本当に全員の力だと思います。

――では、各曲について詳しくお聞きしようと思います。智さんはあらかじめ各自にどの感覚の曲かを割り振ったわけではなく、各自の曲を聴いて五感に当てはめたんですよね。海さんの曲が“聴覚”だったのはなぜでしょう?

智:最初、聴覚は海よりもYuhかなと思って書いていたんです。でも、イメージがはまらなくて。今回、みんなそれぞれのパーツを気にするだろうとは思っていたんですけど、中でもTohyaが“嗅覚”で、鼻は嫌だろうなと(笑)。

Tohya:俺、言葉のイメージで選ばれたのかな…。

全員:(笑)

智:デモのタイトルとその感覚の名前をくっつけて仮タイトルにしていたんですけど、嗅覚っていう言葉に「臭」の字が入ってるのをすごく嫌がって。でも、しょうがねえじゃん!

全員:(笑)

海:でも嗅覚は確かに気にするよね。

Tohya:鼻ってちょっとグロテスクなんだよ。

智:ちょっと嫌だよね、字とか、パーツが。でも、一番重要な感覚なんだよ、ってすごくフォローしました。「すごいんだよ、嗅覚は!」って(笑)。

Tohya:(笑)。でも歌詞がきれいだから、結果良かったです。

1)Chaplin(作曲:海、作詞:智)

――では、まず「Chaplin」の聴きどころを教えてください。

海:勢い(キッパリ)。勢いが一番です。Aメロも、Bメロも、サビも、勢いを出すために全て考えました。初めはもっと勢いのみで押しているようなところがあったんですけど、さすがにちょっと平坦過ぎると智から言われたので。あと、歌詞が大変そうだったな。

智:それは海のせい。

海:うん。俺のせいで符割が大変そうだった(笑)。

――前回Tohyaさんがこの曲のドラムをべた褒めしていましたね。

Tohya:うん。すごくいいんですよ。ちなみに海の意味不明な打ち込みのドラムを、俺が5から100ぐらいまでレベルアップさせました。

海:俺はドラムの知識がないんですよね。なので、ギターのリフとかメロディーに合わせて、ここはこういう感じのアクセントが欲しいけど、これはスネアで出すものなのか、シンバルで出すものなのか、シンバルもハイハット以外って何がどういう役割なのかよくわからない。何となくやってみて、そこにギターを乗っけて、よしオッケー!って渡してます。

Tohya:不可解な打ち込みとリズムパターンなんですよね。でも逆にそういう斬新な提案があることで、新しいパターンが生まれたりするんです。Aメロは「何すかこれ」っていうパターンだったけど、このデモがなければ絶対そのパターンにはできなかったから。まあそこは結果良かったかな。

海:…俺の中では普通のパターンだったんだけどね。俺は元々、曲を作るとき、ドラムを打ち込む時点でイメージしているリズムにならなくて断念することがすげー多いんですよ。本当にベーシックな8ビートでいいって言われたんですけど、8ビートとかベーシックなドラムのフレーズに俺が思っているギターや歌を乗せても、まず思っているものにならない。結果、オリジナルのリズムになったんです。すごく迷惑かけたとは思ってますよ(笑)。でもTohyaの手でドラムが変わっただけで、すげーカッコよくなるんです。「やべー、かっこいーこの曲! すごい!」って思って。

――こんなに素直に喜ばれて、Tohyaさん、良かったですね。

Tohya:うーん、まあ良かったかな(笑)。

智:この曲は曲を作っている時から、1曲目か2曲目、どちらかだろうなと思っていたんです。「お!」ってなる曲ですよね。聴く人にも「お!」ってなってほしいです。

◆映像は曲とリンクして表現したいものができているかどうか(海)

2)Imitation Gold(作曲:Yuh、作詞:智)

――Yuhさんの曲は“味覚”ですね。

海:この曲は、歌を録ってから、やっぱり歌詞は英語じゃないとダメって言って書き直してました。

智:そこはもうエゴですね。日本語でもいいんだけど、「俺的には出せねぇ」という…。

海:俺は「うん、そうだね。じゃあ英語にしなきゃ。よし頑張れ~」って応援してました。

――(笑)。それにしても、この〈昔付き合った女はこんな感じだった〉のくだりが、とてもリアルですね。

智:あ、でもこれ実体験じゃないですから!

――でもこういう人、いそうですよね。

智:そうそう! いそうでしょ? 俺、実体験を歌詞にすることが多いから、そう思われるだろうなと思って。でもフィクションですからね!

海:歌詞の下に「フィクションです」って書いとこうか。

智:逆に怪しいわ(笑)。

――まさかこんなにリアルな歌詞が実体験ではないなんて。

智:1番は王宮の話ですけど、2番はなぜか急に現実になるんですよね。短編を入れたような感じにしたいと思っていたので、そこに自分の思いをつなげた感じです。これも結構大変だった。

海:英語が出てくることで、王宮と現実が繋がっているんじゃないかと思われそうだよね。なので聴くときはまず、英語の部分の意味を辞書で調べたほうがいいですよ。

――ところで「CONTRAST」のときはYuhさんが海さんにアルペジオを任せたそうですが、今回はそういう珍しいパターンはありましたか?

海:曲によってはウワモノっぽいのを俺が弾いているところがありますね。ヘッドフォンで聴いてちょっと左寄りに流れているものは俺が弾いてます。Tohyaの曲のアルペジオは、いつも通りの音で、俺が好きな感じのフレーズを入れました。何となく自分の中で、こんな感じのどうかな?と思っていたものを入れてみたら、なかなか悪くなかったんですよね。

3)La Vista(作曲:vistlip、作詞:智)

――4人の作曲による“視覚”ですね。タイトルはスペイン語で「視力」「視界」を意味する言葉です。

智:この曲のタイトルはストレートですね。

――今回のような4人の合作に歌詞を付ける作業は、通常の作詞と違いがありますか?

智:多分テーマのおかげだと思うんですけど、そこまで違いはなかったです。この曲は単純に良い曲なので良かったですね(笑)。

――この曲は歌詞が「 」で表されていますね。

智:主人公の思いは「 」以外の部分で、「 」は相手が諭しているイメージです。俺の素直な考えは「 」以外の部分。自分の思いを客観視して、誰かに何かを言ってもらうなら、もし自分が全く考え方を変えるなら…という歌詞です。

――視点を変えるというのはとても難しいことのような気がします。

智:そうですね。でも誰しも必ず理想と現実というものがあると思うので。だからそれを2つ合わせました。

――この曲のレコーディングはいかがでした?

Tohya:レコーディングは大丈夫だったんですけど、曲が仕上がったのがめっちゃギリギリで、ドラムのレコーディングの前日だったんですよ…。前日、俺がグループLINEで「仕上げないと寝れない。もう録りなんだよ俺は!」みたいな憂鬱を吐き出していたんです。ストレスが溜まっていたから嫌味みたいに「はぁ…寝れないわ」って。そんな中、智だけが優しい言葉をかけてくれたんです。泣いている絵文字で「寝ろよ」って送ってきてくれて。

全員:(笑)

――優しいですね。智さんの絵文字の使い方は前回のインタビューで物議を醸していましたが、今回は合っていたんでしょうか。

Tohya:多分(笑)。でも、いつもドラムのレコーディング時期がとにかく早いから、作業はギリギリになりがちなんですよね。

海:早い。早すぎる。

智:その結果、何かひどいタム回しが入ってたよね。

Tohya:最後のサビがひどいよね(笑)。やたらとやかましくて。

智:最後のサビの頭がもうずっとタム回しなんですよ。ひどいですね、あれは。ドラムソロかと思いましたもん。

全員:(笑)

――意図的にやったんですか。

Tohya:うん。たまにはいいかなと思って。単調な感じにしたくなかったんですよ。あれが普通のフレーズだったら今までの曲と同じだし、そこはちょっと腕の見せ所だなと…(笑)。

智:ライブが大変だね。あ、そこでスポット当てちゃおうか。

海:いいね。そこからドラムソロに突入する?

Tohya:絶対やめて! ウザいじゃん!

智:その終わりで曲に戻ったらいいでしょ。で、その間、俺らは5分ぐらい休む。

海:いいねー。ライブ中の休みは大好き(笑)。

Tohya:いやいや、やらないからね!

――ライブが楽しみになったところで、今回のMVについて聞かせてください。

海:MVは面白いものになったと思いますよ。死力を尽くしましたからね。監督が今回いないので僕がやったんです。

智:海監督の初作品だね。

全員:(笑)

海:いつもライブの映像を作ってもらっている方と二人三脚でやりました。今回、メンバーの登場シーンが少なかったね(笑)。

智:いや、あれぐらいでいいよ。どうしてもメンバーが映るシーンや、演奏シーンはその曲が大切にしている世界観を壊すから。せっかく曲に映像を付けているんだから、さらに表現していかないといけないと思うし。そういう意味でも俺は今回のMVは本当にいいと思う。

海:MVも色々だよね。世の中にはずっと静止画で、文字だけ出ている作品もあるし。

智:それがすごくキたりするもんね。やっぱり何を大事にするかというところだと思うな。

海:映像は曲とリンクして表現したいものができているかどうかが一番大事かなと思いました。

――ここから先vistlipのMVは少し変わっていくかもしれないですかね。

海:もっと多岐に渡るというか。もっと演奏に特化したビデオも撮りたいなとも思うんです。ライブっぽいやつもやりたいし。

智:お客さんを入れるやつね。

――そのときも海監督がメガホンを…

海:できるわけないだろ(笑)!

Tohya:お客さんを入れたら俺はカメラアピールが疎かになるな。お客さんに夢中になっちゃう(笑)。

海:そうね(笑)。でもそれはそれでありだと思う。実は今、何となく思い描いているものがあって。すげーやりたいんだけど、すげー難しそうなんですよ。大人を含めて、会社の偉い人全部に首を縦にふらせないとできない大冒険なんだけど、お金はかからないという。

――すごいですね。ぜひ実現させてください。

海:これ、やれたら言います。やれなかったらなかった話にします(笑)。

Tohya:その時は第2弾監督作品ってつけてもらいなよ。「MVは海監督作品第2弾!」とかさ。

全員:(笑)

◆今回、やりたいことがはっきり見えた感じがする(Tohya)

4)As You Know.(作曲:瑠伊、作詞:智)

――瑠伊さんの曲は“触感”ですね。

海:この曲はリズムパターンが複雑で難しかったです。「Which-Hunt」は一回聴いただけで普通に弾けたんですけど、この曲は未だにつまずくぐらい難しい。ややこしいことは弾いてないんですけどね。

智:今回、曲を作るときに俺が、あのドラムフレーズを多用してくれって言っちゃったんですよ。瑠伊は絶対にストレートな曲を作って来るだろうと思って「インパクトが欲しい」って言ったら、ああなっちゃった(笑)。それでTohyaに、何とか上手いことやっといてって言って…

Tohya:俺がやりました(笑)。そもそも、智が言っているイメージも、普通のロックではあまり使わないものだったから、瑠伊も言われた通りにやっても全然上手くいかなかったみたいで。俺はスムーズに流れるように再構築したんですけど、上に乗ってくるものなんか全部無視して、リズムだけで考えていたから、それに合わせる海は大変になったんじゃないかな。

全員:(笑)

――瑠伊さんの曲は毎回話題に上がりますね。

海:元々、瑠伊の曲はどんな曲でも空気感があるんですよ。温かみがあったり、柔らかさのある空気感を持っている曲が多い。その柔らかさに上手く乗っかれたり、広げたりできないと詰まってくるんです。逆に、「Which-Hunt」みたいにすごくソリッドな曲はすんなりいく。すげースムーズにいくか、時間かかるか、瑠伊の曲はどちらかですね。

――なるほど。でもそんな瑠伊さん曲、意外とサラッと聴けるんですよね。

智:うん。多分一番引っ掛からなく聴けると思う。

海:だからムズイんですよ。引っ掛かることをやってるのに引っ掛からなく聴こえるということは、引っ掛けちゃいけないってことなんです。多分、あの曲で引っ掛けちゃったら普通に“良くない曲”になっちゃう。瑠伊の曲は「B」(2012年リリースのシングル)もめっちゃムズかったですからね。

Tohya:瑠伊も変なリズム持ってくるんだよな。普通に聴こえるんですけど、やってみるとみんな普通じゃなくて、「何このパターン! 無茶苦茶じゃないか!」っていう(笑)。でも、それじゃないと曲に合わなかったりするから、直せないんですよね。

智:そうなんだよね。直すとダメになっちゃう。絶妙なセンスを持ってるよね。自分じゃ全然わかってないんだろうけど、すごい人だと思う。

海:超感性型だよね。

5)Rosalia Lombardo(作曲:Tohya、作詞:智)

――“嗅覚”ですが、私、今回この曲のタイトルの言葉の意味を初めて知って、写真を見て驚きました。

智:海、この曲のタイトル覚えてる?

海:えーと…何だっけ…ロザリア…。

智:ロザリアだけでいいよ(笑)。この曲で、嗅覚のイメージをたどっていったときに、一番最初に出てきたのがミイラの語源のミルラという木だったんです。三賢者がキリストに献上したものの一つが香りなんですけど、この曲ではそれを使いたいなと思って。でも、響きはかわいいけどミルラじゃちょっと伝わりづらいなと。そのとき、世界一美しいミイラを思い出したんです。歌詞の世界観だったり、このミイラの年齢やストーリーだったり…色々考えたときに、もうそれしかないなと思って。その写真を見ながら改めて曲を聴いていたらすごく心に来るものがあったんです。

――あの写真を見ながらこの曲を聴くと泣けます。

智:ですよね! これしかないなと思ったんですよ。このミイラは昔から知っていて、急にフワッと思い出したから。

――Tohyaさんはこの曲はどういうイメージで作ったんですか。

Tohya:リードギターから始まる、切ないけど、ロックな感じのバラードを作ろうと思って。サビでフレーズを繰り返すことで刷り込んで、得意の2段階のサビでわかりやすく広がるイメージです。

海:リードギターもいいですよね。そこにベースが入ってきて。

智:クライマックス感があるし、この曲はTohyaのいいところが出てきたなと。彼は自分の本当にいいところをわかっていないんですよ。そういうことってあるでしょ。俺も自分の写真を選ぶときにわかんなくなっちゃって、海にブン投げるんですけど。

海:うん…それはいいけど、ギリギリの時間に「やっぱり決めてくれ」って言うのはやめてね(笑)。

智:(笑)。この曲は俺たちが一歩引いてTohyaの好きなところなんです。

海:空気感もあるし、雰囲気も重過ぎず、暗過ぎず、切な過ぎず。明るさがないわけでもなく、アンニュイな感じで。

――Tohyaさんならではですね。

智:うん。ちょっと憂鬱な感じが特にね。

Tohya:俺は曲を作るとき、大体憂鬱になってるんですけど、なり過ぎるとダメなんでしょうね。

海:そうすると重過ぎる、暗過ぎる、前が向けない。

智:本来、ポップのセンスが強い人なんだけど、内面的にはダークサイドの人間なので。ポップなところとダークサイドな部分が上手いこと混ざって組み合わさるとすごくいいんです。

Tohya:これから僕はバランスに気を付けて作っていきます!

全員:(笑)

――ちなみに、今回lipperには「彩」が再録されていますが、これは第6感という扱いなんですか?

智:そう受け取られるだろうなと思ってました(笑)。「彩」は、『PATRIOT』(2009年リリースのミニアルバム)に入っていた曲で、収録位置も同じなんです。今の自分たちで、サウンド面でこうなったらカッコいいと思うものをやりたい、リメイクしてみたいという思いで再録しました。

――Re:birthシリーズは久々ですね。

智:そうですね。このプロジェクトは、色々調整してきたけど、上手くいかない部分もあってストップしていたんです。この曲はTohyaの曲なんだけど、アレンジはYuhなんです。上手くテイストが混ざっていいなと思いました。

――では最後に、この作品を聴く方々にメッセージをお願いします。

智:じゃあTohya言って。みんな、心して聞けよ。

Tohya:やめて(笑)。今回、やりたいことがはっきり見えた感じがするんです。メンバーの個性が全部わかるし、いいところが本当に出ている。すごく面白いし、すごくいい出来のミニアルバムなのでぜひ聴いてほしいですね。

海:入門用にぜひ。シングル『CONTRAST』と2枚合わせて聴けば、vistlipってどんなものか、きっとわかりますから。

(文・後藤るつ子)


ARTIST PROFILE

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<プロフィール>

智(Vo)、Yuh(G)、海(G)、瑠伊(B)、Tohya(Dr)の5人からなるロックバンド。2008年4月、ミニアルバム『Revolver』でデビュー。2014年4月にリリースしたシングル『Period』では初のオリコンチャート9位を獲得。2015年3月、アルバム『LAYOUT』をリリース。7月7日に8周年記念ライブ「vistlip 8th Anniversary Live [OVERTURE]」をZepp Tokyoで行い、8月5日には8周年を迎えた初のシングル『OVERTURE』をリリース。12月18日には国立代々木競技場第二体育館でワンマンライブ「Right side LAYOUT[SENSE]」を成功させた。2016年2月にシングル『CONTRAST』をリリースし、4月からは全国ツアーvistlip a nationwide tour2016「Good vibes CIRCUIT Ⅱ’ TURBO」の第1弾をスタートさせる。

■オフィシャルサイト
http://www.vistlip.com

【リリース情報】

『SENSE』
2016年3月18日発売
(発売元:マーベラス/販売元:ソニー・ミュージックマーケティング)
2013年1月にリリースされた『GLOSTER』から2年2ヶ月振りに世に放たれる待望のミニアルバム。

SENSE
LIMITED EDITION
(CD+DVD)
<初回生産限定盤>
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【収録曲】

LIMITED EDITION
[CD]
01. Chaplin
02. Imitation Gold
03. La Vista
04. As You Know.
05. Rosalia・Lombardo
[DVD]
ROUGH the vistlip~冒険大好きvistlip~

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[CD]
01. Chaplin
02. Imitation Gold
03. La Vista
04. As You Know.
05. Rosalia・Lombardo
[DVD]
Music Clip 「La Vista」

lipper
[CD]
01. Chaplin
02. Imitation Gold
03. La Vista
04. As You Know.
05. Rosalia・Lombardo
06. 彩 [Re:birth]

【ライブ情報】

vistlip a nationwide tour 2016「Good vibes CIRCUIT Ⅱ’ TURBO」
■ 関西地区
4月23日(土)大阪 namba ROCKETS
4月24日(日)京都MUSE
4月26日(火)滋賀U-STONE
4月27日(水)奈良NEVERLAND
4月29日(金・祝)和歌山club GATE
4月30日(土)神戸・太陽と虎

■ 北海道・東北地区
5月19日(木)北海道 函館club COCOA
5月21日(土)北海道 札幌cube garden
5月22日(日)北海道・旭川CASINO DRIVE
5月26日(木)岩手 the five morioka
5月28日(土)仙台 CLUB JUNK BOX
5月29日(日)福島 郡山club #9