いろんなドラマーの方と合わせられるのが楽しい

それにしても、いつもTsunehitoさんのステージングの迫力がすごいなと思っていて。
Tsunehito:ありがとうございます。今のところRuiza BANDでやる時は、割と男っぽい感じでやってはいるので。別にそうやってくれと言われたわけでもなく、自分がこういう感じで見せたいなと思って、衣装、ヘアメイクをああいう風にしていて。ヘアメイクも特に何か指定されたわけではなく、好きなようにやっていいよって言ってくれているんです。それで、ステージの振る舞いも自由にやらせてもらっているんですけど、今までも女形も男っぽい格好も両方やってきているので、それによって自然とステージングを変えることはできますね。ただ、確かにRuiza BANDの時はより激しくしようかなと思ってやっています。
以前にも言ったことがありますが、Tsunehitoさんの体幹が素晴らしいなと。普段何をされているんですか?
Tsunehito:これがビックリ、何もしてないです(笑)。その何もしてないということを、いきりでやっているような(笑)。俺は何もしてないぞっていう。もちろんライブの前に準備運動は絶対しますし、普段の身体のケアはしますよ。だけど、基本的には筋トレも体力作りも何もしてなくて。ライブで使う筋肉とか体力が、筋トレで生まれるものと少し違う感じがするからなんですけど。
それで維持しているのは凄まじいですね。生まれ持った何かがあるとしか思えません。
Tsunehito:(笑)。ただ、Ruiza BANDをやらせてもらっていたり、他のサポートの現場も色々あるので、ライブの本数はたくさんあるんですよね。だから、ライブの間隔が何ヵ月も空くことがないというのは大きいかもしれないです。
ここまで伺ってきたお話と重なる部分もあると思いますが、Dの活休以降、Ruiza BANDとHIZAKIさんのサポートをメインに、他にも様々なステージに立ってきて、やっぱり色々な人とやることの刺激はありますか?
Tsunehito:そうですね。それぞれの音楽性も違うし、それぞれの現場で共演するミュージシャンの方たちも違うので、それはすごく刺激になります。当たり前ですけど、プロの現場だなって感じますね。Kayaさんのサポートも以前からやらせてもらっていて、他パートのメンバーが変わる時もありますし。あと、ベーシストからすると、いろんなドラマーの方と合わせられるのが楽しかったりもして、皆さんすごいなと思いますね。本当にいろんなミュージシャンの方たちと接して、自分が今まで知らなかった感覚もありますね。
つい最近では、スリーピースかつ上手の立ち位置という、Tsunehitoさんとしては珍しい経験をされたようで。
Tsunehito:初めてでしたね。最近、DollyのギターのYUINA君のサポートをやらせてもらっていて、本当はキーボードもいて、その時の編成は立ち位置も通常のベースの下手位置なんですけど、この前は都合によりスリーピースになって、当然僕は下手かなと思っていたら、YUINA君も「いや、上手はちょっと慣れないんすよね」と(笑)。それで僕が上手になりました(笑)。
二人とも下手が良かったと(笑)。
Tsunehito:慣れないなってめちゃくちゃ思いました(笑)。

改めて、HIZAKIさんのサポートではメタルに振り切った楽曲揃いだと思いますが、そういう楽曲を演奏することで、新たな発見はありますか?
Tsunehito:HIZAKIさんのソロを今までサポートされてきたミュージシャンの方たちって、トップレベルの名だたるメタルベーシストの方たちがたくさんいるんですよね。でも、自分を呼んでいただいたのは、その部分を求められているわけではないだろうなと僕は思っていて。このことについて深くHIZAKIさんに聞いたことはないんですけど。すごくメタルに特化したものを求めているのであれば、そのすごい方たちにお願いすると思うんですよね。なので、自分は多分そこではないんだろうなと。
なるほど。
Tsunehito:ライブで演奏させてもらう曲とか、新たにレコーディングした曲も、メタルの刻む要素だけではなくて、自分らしいフレーズ、メロディックなフレーズを入れようと思って意識的にやらせてもらいました。でも、きっとここはメタルの刻みがいいんだろうなっていうところは、もちろんそういう風にするんですけど。それもまた挑戦という感じですね。
先ほど、Ruiza BANDの時は、より男っぽくやっているという話がありましたが、Ruiza BANDとHIZAKIさんのステージでは、編成も立ち位置も違うというところで、パフォーマンスの点でそれぞれ意識していることを教えてください。
Tsunehito:Ruiza BANDは4人で、HIZAKIさんの時は5人なので、単純にステージングでぶつからないように気をつける部分もあります(笑)。で、HIZAKIさんのほうは女性メンバーもいるし、自分を含め皆、女形っぽい衣装、ヘアメイクなので、ステージでは自然とそういう振る舞いになりますね。ステージングを変えているというか、変わっているというか。ただ、HIZAKIさんの時も地声で叫んだりはたくさんやっているので、その辺はDの時から変わらずですね。
人生を懸けて頑張っている

現在、「Ruiza東名阪ONEMEN TOUR[Alive ~fill in the「 」~]」の真っ只中ですが、1本目の大阪の感触はいかがでしたか?
Tsunehito:新曲を初披露したのもあるんですけど、東京でワンマンをやった時とはまたちょっと感覚は違いましたね。初めてのライブハウスだったのもありつつ。イベントの時とはまた違って長い時間なので、そこを意識しながらやったんですけど、なんて言うんですかね、もっといけるなっていう気持ちになりました。
新曲の「夢幻」はどんな楽曲になっているんでしょう?
Tsunehito:今のところ激しい曲が割と多めの印象だと思うんですけど、バラードというか、ミディアムというか、どっしりした曲もあって。その中でも「夢幻」は大きいノリのミディアムバラードっていう感じですかね。激しい曲はものすごくテンションが上がるんですけど、昔からバラードとか静かな曲も、それはそれで僕はものすごく感情が高ぶって入り込めるのが好きで。そういう意味で「夢幻」も入り込んで演奏したし、しっかり届けられたなという実感はあります。
ちなみに今、インストアイベントもRuiza BAND全員でやっている中で、初めて知ったことはありますか?
Tsunehito:ありますね(笑)。Sethさんが車の免許を持ってたんすよ。マジ衝撃でしたね(笑)。
というのは?
Tsunehito:Ruiza BANDって、地方に行く時は基本的に美景さんかツアークルーが運転なんですね。皆、当然後ろに乗るじゃないですか。Sethさんも後ろに乗っていたので、免許を持ってないんだろうなと、ずっと思っていたんですよ。それで、トークイベントの時に「Ruiza BANDは美景さんしか免許を持ってないから」みたいな話をしたら、Sethさんが「いや、俺持ってる」って(笑)。えぇ、マジすか!?っていう衝撃でした(笑)。僕はバイクの免許は持っていて、Sethさんもバイクの話をしていたから、バイクは乗れるんだろうなというのはわかっていたんですけど、車の免許を持っていたとはビックリでしたね。でも、今は運転はしないらしいです。ゴールドカードを守り抜くのかも(笑)。
(笑)。美景さんはどんな印象ですか?
Tsunehito:もちろん昔から存在は知っていたんですけど、Ruiza BANDとか、Ruizaさんのインスト形態の時に一緒にやるようになって、実は今、家も近所なんです。ドラムプレイやステージング、メイクもそうですけど、自分の美学を持ってやっているのがすごく伝わってくるので、それはすごく新鮮に感じましたね。
バナナの人(よく食べているため)というイメージが(笑)。
Tsunehito:そうそう(笑)。愉快な部分も多分にあります。
それと、美景さんはストイックにジム通いもしているようで。
Tsunehito:そうなんですよ。ツアーとかで大阪に行く機会が増えたんですけど、着いた後ジムに行ったりしますからね。すごいなと思って。「体力つけなきゃ」ってよく言っているので、それもRuiza BANDに向かう気持ちの表れの一つなんだろうなと思います。あと、すごく柔軟ですね。ベーシスト的には、こういうリズムがここで来てほしいみたいなのがあって、スタジオで皆で微調整しながら次のライブに向かっていくんですよ。だから、音源と全く違う部分もあるんですよね。そういうのも柔軟にすぐやってもらえるので、これからよりリズム隊として固まっていくことができると思うし、それも楽しみだなと。
それは今後が楽しみですね。Ruiza BANDとしては東名阪ツアーの後にも続々とライブが決まっていますが、まずは5月31日、池袋EDGEでのツアーファイナルはどんなステージを目指したいですか?
Tsunehito:Ruizaさんのプロジェクトバンドだけど、一つのバンドとしての一体感がものすごく感じられると思っているんですよね。そこも含めてRuizaさんの考えや思いがあるので、感じ取ってもらえたら嬉しいです。それを抜きにしても、単純に一つのバンドとしてのライブだったり、楽曲だったり、カッコいいものを見せられる自信があるので、ぜひライブに参加してもらいたいなと思います。Dが無期限の休止中のなか、応援してくれているファンの子たち、周りの色々なミュージシャンや関係者の方々のおかげでベースを弾く機会があるので、そのことにすごく感謝しています。自分が携わっている音楽をより広められるように、ファンを増やすことができるように、さらに人生を懸けて頑張っているので、よろしくお願いします。
(文・金多賀歩美/写真・OSIRICHAN、Senri.Tanaka、さかもと)
Tsunehito
オフィシャルサイト
ライブ情報
●さくら前線1st生演奏ワンマンコンサート 「さくら物語~笑顔開花宣言~」
5月25日(日)東京キネマ倶楽部
●Ruiza東名阪ONEMEN TOUR [Alive ~fill in the「 」~]
5月31日(土)池袋EDGE
●HIZAKI(イベントライブ)
6月11日(水)大阪BIG CAT
●Kaya solo 19th Anniversary Live「Queen Garden」
6月21日(土)西荻窪BETTYROOM
●YUINA(イベントライブ)
7月18日(金)西荻窪BETTYROOM
●Ruiza ONEMAN LIVE「Genesis of the world」
東京~玄色の刻~
8月9日(土)青山RizM
札幌~濃藍の刻~
8月22日(金)札幌Crazy Monkey
神戸~白銀の刻~
11月2日(日)神戸live music club PADOMA
●Ruiza主催イベントTour「BURNING SOUL vol.3~10」
8月19日(火)仙台ROCKATERIA
8月21日(木)札幌Crazy Monkey
9月5日(金)HOLIDAY NEXT NAGOYA
9月14日(日)浦和NARCISS
10月5日(日)博多DRUM SON
10月6日(月)広島SECOND CRUTCH
10月7日(火)心斎橋FANJ-twice
10月25日(土)渋谷REX
●HIZAKI TOUR「Eidolon」
8月29日(金)新宿WildSide Tokyo
9月6日(土)今池3STAR
9月7日(日)大阪RUIDO
9月15日(月・祝)西川口Hearts
9月28日(日)仙台ROCKATERIA
10月4日(土)横浜Bronth