僕の中ですごく憧れ(影丸 -kagemaru-)
お二人的に今回のライブで一番楽しみにしていることは?
影丸:やっぱり初合わせがとにかく楽しみですよね。どうなるんだろう。
HIROTO:今回、僕が単にギタリストじゃない、歌うっていうファクターも発生しちゃっているので、以前の共演の時とはまた結構違ったりはすると思います。僕、基本的にヴォーカリストでやってきた人間じゃないので、そこに関してはそれこそリハも結構嫌だし(笑)。スナックで歌うとかが好きなだけなので(笑)。でも、そこに立ったらやっぱり1ミュージシャンだしっていうのがあって。今回、本当にすごいプレイヤーの人たちとの初の編成でやるセッションになるので、ドキドキだけど、ソロだからと言って自分で背負うのはやめようと実は思っていて。もうそこの空間にあるものを全部使わせていただこうっていう。なので、影丸君の人間力とドラムの音で、自分のまだまだ未熟な歌もブーストさせてもらおうと勝手に思っています。
影丸:わかりました(笑)。
HIROTO:僕、すごく単純な人間、シンプルな人間なので、良い音があったら勝手にテンションが上がっていくっていう、もうそれだけなんですよね。そういう意味ではすごく楽しみですね。それを受けて、まだレベル2ぐらいの自分の歌が、どうレベルアップできるのかとかも思ったりしますし、誕生日にそんな機会をいただけて純粋に超ハッピーっていう感じです。
12月のライブの時点で、とにかくHIROTOさんのパッションがめちゃくちゃすごかったんですよね。
HIROTO:技術がないものを全てそれでねじ伏せるみたいな(笑)。
いやでも、あの熱さがHIROTOさんらしくて。「やるしかないのよ!」と言っていたのも印象に残っています。
HIROTO:そうなんですよ。もうやるしかないんですよ。今はバンドがないんでね。でも、やっぱり自分的には止まるわけにはいかないという気持ちがあるので。だとしたら、少しでも楽しい、エキサイティングなことで進んでいきたいなと思うので、そこに影丸君が参加してくれてめちゃくちゃ嬉しいです。
影丸:とんでもないです。本当にこちらこそです。
HIROTO:自分の頭の中ではもうすごくカッコいい、楽しいライブになると思っているんですよね。まだ音も渡していない中でなんですけど(笑)。
影丸:今回、峯田大夢君もいて、「マガツノート」の時のメンバーが揃ってるというのもすごく嬉しいですね。
HIROTO:そうなんですよ。今まで踏んできた道のりが全部交差するような日になったらいいなっていう。単純に自分の誕生日を口実に集まって、盃を交わして、音を交わせたらなと。それは自分が音楽をやっていて一番望んでいることだったりするので。いっぱい遊んでください。
ちなみに、この対談を機にお互いに聞いてみたいことはありますか?
影丸:肌のケアはどうしていますか? HIROTOさんツルッツルじゃないですか。
HIROTO:肌のケア(笑)。
影丸:ニキビができやすく治りにくいんですよ。
HIROTO:どの辺にできます?
影丸:ここの辺り(フェイスライン)ですね。
HIROTO:麺類とかよく食べます?
影丸:めちゃくちゃ食べます。そば、ラーメン、パスタ。
HIROTO:10代とか20代前半の時より、荒れる頻度高くなってたりします?
影丸:します。
HIROTO:あぁ。それは小麦の可能性が高い。小麦のグルテンがアレルギー物質ではあるので、花粉みたいな感じで蓄積されて、後天的に症状が出る人もいるんですよね。だから、ちょっと数を減らしてみると、よくなる可能性は高いと思います。
影丸:ここ1ヵ月控えてみます。せめてHIROTOさんバースデーまでは食べないように。
HIROTO:ライブが終わったら、むしろ一緒に食べたい。
影丸:あー、確かに食べたい!
HIROTO:僕もラーメンとパスタ大好きなんですけど、普段は控えていて。
影丸:そうなんすね。
そういえば先ほどお酒の話が出ましたけど、お二人は何をメインで飲むんですか?
HIROTO:影丸君はあまり飲まないよね。
影丸:打ち上げとかくらいで、日常的にはあまり飲まないですね。飲むとしたらウイスキー系が好きです。お酒が強くないから、逆にロックとかショットで飲むんですよ。ハイボールとか水割りでゴクゴク飲んじゃうと、むしろ酔っちゃうというか。
HIROTO:めっちゃわかる。僕も基本ストレートでチビチビ飲んでいるのが一番酔わなくて、炭酸が入っているとアルコールが吸収されやすくなるから、ハイボールとかグイグイ飲むとめっちゃ酔いが回っちゃうっていう。多分、影丸君はめっちゃ鍛えてるから、血流がよくて回るのが早いんだと思う。
影丸:僕、めっちゃ早いっすね。
HIROTO:僕、最近は日本酒をよく飲みますね。オーガニックの日本酒が、気分が悪くなったり頭痛くなったりとかまるでないので、ただずっといい気分なんですよね。
影丸:僕の中では日本酒は悪酔いするイメージしかなかったので、オーガニック日本酒を今度飲んでみます。
HIROTO:今度プレゼントします。
影丸:ありがとうございます!
HIROTOさんから影丸さんに聞いてみたいことはありますか?
HIROTO:めちゃくちゃ色々あるけど、最近会うたびに結構色々濃い話をさせてもらっているんですよね。あ、聞いてみたいことあった! 影丸君ってジグザグの他にも結構いろんなところでドラムを叩いてるじゃないですか。ジグザグの時とそれ以外の時で心持ち、心構えが違うことってあったりします?
影丸:サポートとかお仕事的な意味で言うと、責任感はもちろんあります。ただ、本番になっちゃうと全部一緒ですね。というのも、バンドでやっている僕の仕事がサポートと変わらないんですよ。作曲は100%命さん(Vo)だし、あまりデモとかないまま「次の新曲これだよ」ってフルで届いたりするので。その届いたものに対して僕も心からいいなと思うので、レコーディングして、ライブも叩くという。だから、僕の中では心構えは変わらないですね。やっぱりドラムを叩くこと、ドラマーとしての自分の責任は変わらないので、今日はジグザグだから、今日はどっかの現場だからっていうのはないです。
HIROTO:ジグザグっていうバンドが、やっぱり外から見て特殊だなと思って。そもそもオリジナルのメンバーが3人というのもあるし、命様のソングライティング力とか、すごいじゃないですか。しかも、ミックスとかマスタリングまで完結してやっていて。あんな人、そうそういないというか。ライブを観ると、音楽人としてのパワーがやっぱりすごいから、その中でやっている感覚ってどうなんだろうと思ったんですよね。
影丸:命さんはリーダー兼ヴォーカル兼プロデューサーみたいな立ち位置だと思っているので、バンドっていうよりかは、僕はメンバーであり、サポートのような感覚でもあります。
ところで、アリス九號.が凍結してからここまでの期間、HIROTOさんは動きがすごく活発でしたが、そんなHIROTOさんの最近の活動の様子というのは、影丸さんにはどう映っていましたか?
影丸:僕からしたら芸能人ですよね。もうすごいなって。ミュージシャンというよりアーティストなんだなってすごく思うんですよね。ただただギタリストで、現場で弾いてるんじゃなくて、本当にアーティストっていう感じがして。僕の中ですごく憧れですね。僕は絶対そういう感じにはいけない人種だろうなと自分で思っているので。それこそファッションの業界でもギターで活躍されてるし、その活動の幅が羨ましいです。
HIROTO:ただただ必死なだけです(笑)。
影丸:いやいやいや。なんかもう、どこにでもいてはるっていうイメージですね、本当に。その活動力と柔軟性、すごいなと思いますね。
HIROTO:僕、基本的にプライドみたいなものがないので。もちろん音楽の部分とか、ギターを鳴らす時に最低限こうじゃなきゃとかはあるんですけど、生き方としては、こうじゃなきゃみたいなコンフォートゾーンに収まりたくないというのがあって。それが決まっちゃうと、すごくつまらなくなっちゃうし、そこにいる自分も見たくないみたいな気分になっちゃって。だからもうずっとフラフラしているっていう。
影丸:いや、フラフラというか、すごく体現されているんだなと思います。
多分いろんなことがHIROTOさんの周りを同時に走っているんだろうなと思って。
影丸:僕もそんなイメージです。もうずっと常にいろんなことが並走しているんだろうなと。
HIROTO:それをまとめ上げる能力が意外とないので、そこがちょっと(苦笑)。とはいえ今一人になっちゃったので、頑張らないとって感じです。
今後、お二人で一緒にやってみたいことはありますか?
影丸:音楽はこれを機に、ずっとやらせていただけたらなと思いますし、あとはHIROTOさんって瞑想とかされるんですよね?
HIROTO:うん、日々しています。
影丸:そういうちょっと精神的なこととか、スピリチュアルなことも、もっとお話したいです。
HIROTO:へー。興味あるの?
影丸:めちゃくちゃあります。今、占いが趣味なので。
HIROTO:今“スピリチュアル”ってワードが出ましたけど、僕、なんだかよくわからないものを解き明かしたいと思うタイプで。それをロジックで説明できるとこまで行きたいと思っていて、メディテーションとかも今その段階ですね。
影丸:めっちゃ興味あります。ツアーを一緒に回って、ツアー先で一緒に瞑想しましょう。
HIROTO:いいっすね。バンド時代も僕だけやっていて、周りから白い目で見られていたんですよね(笑)。これやったほうがいいのにな、結構ちゃんとロジックがあるんだけどなと思いながらも、自分から「これ絶対いいよ」って勧めてやるものでもないので。影丸君とはAKiツアーも決まっていて、結構今年ご一緒させてもらうのは決まっているんですけど、影丸君のドラムオンギターで、それこそ曲が決まってるとかでもないセッションというか、固定のファンの人たちだけがいる場所じゃないようなアウェイのシチュエーションでもやってみたいな。
影丸:うわ、めっちゃやりたいっすね! お互いの殻を破れるというか、自分たちのフィールドじゃないとこで何かやるのはいいですね。
HIROTO:それが影丸君とはできるんじゃないかなと思わせてくれるので、やってみたいですね。
ではHIROTOさん、最後に話しておきたいことがあればぜひ。
HIROTO:このインタビューからもパッションやワクワク感を感じてもらえるんじゃないかなと思うんですけど、それが5月4日、オンステージでバーンと音になって、ヴィジュアルになって出ることになるので、このセッションを体感してほしいなと思いますね。ぜひたくさんの人にこのエネルギーを感じてもらって、鬱々とした今の世界にいる人の心に風穴を開けます!
(文・金多賀歩美)
ライブ情報
●HIROTO LIVE 2024 ep.1「Starlight Festival」
5月4日(土)渋谷WWW X
[第1部:HIROTO SPECIAL SESSION]
AKi、峯田大夢、Nao(アリス九號.)、昴(Royz)、鈴木達央、takuto(about tess)
[第2部:HIROTO SOLO BAND]
K、影丸 -kagemaru-(-真天地開闢集団-ジグザグ)、ナカヤマアキラ(Plastic Tree)、Wataru
HIROTO
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命 -mikoto-(Vo)、龍矢 -ryuya-(B)、影丸 -kagemaru-(Dr)
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