感謝と愛が詰め込まれたアンティック-珈琲店-からのプレゼント。
メジャー1stアルバム『ラフ・ソング』の全貌に迫る!
2015年夏、シングル『千年DIVE!!!!!』でメジャーデビューを果たしたアンティック-珈琲店-が、2017年、公認ゆるキャラ「ニャッピー」の日でもある2月22日に、満を持してメジャー1stアルバム『ラフ・ソング』をリリースする。“rough song=形式ばらず、気取らない歌”と“laugh song=笑顔になれる歌”の二つの意味と共に、ラブ・ソング(LOVE SONG)という意味も含まれる表題曲をはじめ、色とりどりの全10曲(初回限定盤のみEnglish ver.2曲が追加収録)を収録した、ファンへの感謝と愛が詰め込まれた作品だ。2016年3月以来の登場となるアンティック-珈琲店-の5人に、今作について、そしてバンドの2016年と2017年について話を聞いた。
◆2016年は「熱くなる」というのが一つのテーマだった(ゆうき)
――2016年を振り返って、いかがでしたか? 初のハロウィンパーティーワンマン、初のカウントダウンワンマンもありましたね。
みく:それは印象深かったなぁ。普段みんな吐き出せないモヤモヤが溜まっているのかなと思いました。それぞれ仮装をしていたんですけど、日頃のフラストレーションを解消するように思いっきり好きなことをやっていて、普段こういうことがやりたかったんだろうなと。特にカノンさん(笑)。
カノン:確かに、凝ったな…。
輝喜:カノンさんの潜在的な趣味が(笑)。
カノン:出ましたね(笑)。そういうイベント事もありつつ、ツアーもありつつだったので、一つ終わったらすぐに次のことに切り替えなきゃという、あっという間の2016年でした。
輝喜:一昨年メジャーデビューさせてもらってから新しいサウンドに挑戦してきて、2ndシングルの『JIBUN』(2016年3月発売)でそれを突き詰めるところから始まった2016年だったと思うんですけど、自分たちを磨きつつ、夏以降イベントが多かった時期に、持ち時間が少ない中でのアンカフェの見せ方を考えさせられて。それが去年の後半、ツアーを回りながら新しい曲も作っていく中でまとまって、今回のアルバムに行き着いたなという感じがします。
takuya:去年はスカイダイビングが印象的でした。スカイダイビングをすると人生観が変わるとか、よく言うじゃないですか。でも、そんなに変わってないなと思いましたね(笑)。
ゆうき:「Burning Communication」(2015年11月~2016年1月)、「自分革命」(2016年4~7月)、「生きるために熱くなれ」(2016年10月~2017年1月)とツアーをやってきて、タイトルにもある通り「熱くなる」というのが一つのテーマだったなと思います。
――ブログによると、輝喜さんは褒められるより怒られて追い詰められた方が成果を出せるなと昨年一年で実感したとのことですが。
輝喜:去年通い始めたドラムの道場で怒られ続けたんですけど、そこですごく成長できたなと思ったんです。
――皆さんはどちら派ですか?
カノン:俺、褒められたい。
輝喜:いや、違う! それはね、褒められて嬉しいだけ(笑)。
全員:(笑)
みく:上手な怒られ方をしたいですね。頭ごなしに怒るんじゃなくて、やる気を出させてくれるような怒り方だと、ポジティブに受け止められますね。嫌な言い方をされちゃうと反発してやる気にならないし、逆に褒められても「あぁ、これでいいんだ」って怠けちゃうので。
輝喜:そう、褒められると勘違いするんだよね。
みく:良い怒られ方がいいよね。
輝喜:僕は脅迫みたいな怒られ方をしていたけどね。
みく:それも頑張ると思う。崖っぷちまで追いやられたら、生きよう!って頑張ります。
takuya:僕はできたら褒められたいですけどね(笑)。怒られると萎縮しちゃうので、褒められたほうが何も恐れずにいける感じがします。
ゆうき:僕はどっちにしろ成長しないのかな(笑)。自分自身で変えようと思わないと、怒られても褒められても多分変わらないと思うんですよね。
輝喜:いや、(ゆうきは)褒められると頑張るんですよ。この間、実家に帰った時に「ライブ中のゆうきはすごい」という話を家族がしていて。それをゆうきに伝えたら、リハーサルめっちゃ張り切ってたんですよ(笑)。
――結果、褒められて伸びるタイプということですね(笑)。
ゆうき:そうなのかもしれません(笑)。
カノン:自分で気付いていない、良いところを言ってもらえたら嬉しいですね。やる気が出る。
輝喜:やっぱり褒められたいんだ(笑)?
カノン:無意識にやっていたことを、ここを伸ばせばいいんだなって気付けるし、怒られたら「それはお前の中ではそうなんだろ」って思っちゃう(笑)。
全員:(笑)
◆結果、全部がラブ・ソングだったんじゃないかなと(みく)
――さて、メジャー1stアルバム『ラフ・ソング』が2月22日にリリースされます。
みく:ゾロ目の日に出せて嬉しいですね。なかなかないタイミングですからね。
――今作はファンの皆さんへの感謝と愛を詰め込んだ作品ということですが、コンセプトはどの段階で決まったのでしょうか?
みく:最後のほうですね。「ラフ・ソング」の作曲を大島こうすけさん(作曲家・編曲家)に手伝ってもらったんですけど、その時点でアルバムに入る曲を聴いてくれた時に、大島さんから「明るい曲とか平和を歌った曲、愛を歌った曲がアンカフェには少ないんじゃない?」と言われて。確かに、突っ走った曲ばかりやっていたなと思って、平和とか愛を歌った曲を足してみたんです。で、振り返ってみたら、勢いのある曲の中にもやっぱり全部愛がこもっているし、全部お客さんに向けて歌っているなということで、結果、全部がラブ・ソングだったんじゃないかなと。歌っている時はずっとハッピーだったし、笑顔という意味も兼ねて『ラフ・ソング』というアルバムタイトルになりました。
――今作の収録曲はポジティブ・ソングとラブ・ソングがちょうど半々だなと。シングル曲が前向きな楽曲が多かったので、それとのバランスで新曲はラブ・ソングが増えたということでしょうか。
みく:シングル曲は、前向きでもちょっとシリアスな前向きだったんですよね。崖っぷちに立たされている感じの。アンカフェにはそういうものも大切だけど、ラブ&ピースも大切だなと思ったので、何も考えずに生きているだけで幸せみたいな、そういう日常を歌ってもいいのかなと思ったんです。
――「ラフ・ソング」がラストにありつつ、あとはシングル曲が新曲を挟む形になっていますが、曲順はスムーズに決まったのでしょうか?
輝喜:ある程度それぞれ違いはあったんですけど、意見を出し合って30分も掛からないくらいで決まりましたね。
みく:でも、カノンさんこだわったんじゃないの? このカノンゾーンみたいなところ(笑)。
カノン:たまたま(笑)。
みく:いや、たまたまじゃないじゃん(笑)! めっちゃこだわってたじゃん!
輝喜:カノンさんの一番のこだわりは、「似た者同士」は「涙より重いWAR」の後がいいっていう5曲目6曲目の繋がりですね。
みく:「カノンゾーンが良かったです」っていう言葉を待っているんじゃないの?
カノン:いやいや(笑)。
――確かに、カノンさん作曲の楽曲が続いているなとは思っていました(笑)。
みく:そこだけは頑なに譲らなかったんですよね(笑)。
――アンカフェの音源の曲順の決め方というのは、各自の案を持ち寄って話し合うんですか?
カノン:全曲じゃないですけど、この曲はここだろうなっていうものが毎回何かしらある気がしますね。
みく:僕はあんまりこだわりはないです。だって皆iPodで聴くし、曲順とか関係ないと思っているんです。これ本音で。でも、試聴器にかけた時に1~3曲目はガツンときたほうがいいので、そこは大事ですね。あとはもう、順番とか、どの曲が好みとか、人それぞれだと思うんですよ。お客さんが勝手にプレイリストを作ってくれればいいなと、僕は思っています。
輝喜:僕はヴィジュアル系が昔から大好きだったので、曲順は超大事だと思っていて、それも含めて作る側が提示するのが作品だと思っているんです。ただ、アルバムの最初の3枚とかは、僕が口を挟めないくらいだったよね。
みく:なんで?
輝喜:マネージャーとみくがほとんど決めてたよ。
みく:僕決めてないよ! こだわらないもん。
カノン:僕は一通り書いて持って行ってた。
輝喜:僕は当時は結構言い出せなくて、皆がいいならいいよ、くらいな感じでした。でも最近は言うようになりました。
みく:こだわる人に任せたいなと思いますね。
輝喜:そう思ってくれるなら嬉しいですね。
――今作には、シングル曲で「千年DIVE!!!!!」=夏、「恋するサンタクロース」=冬があり、新たに「Spring Snow」が収録されて様々な季節感も感じられる作品ですが、「Spring Snow」は作曲段階で春というイメージがあったのでしょうか?
みく:2月22日リリースということで春というイメージもありましたし、過去の曲で「スノーシーン」(2006年10月発売のシングル)という曲があるんですけど、その続編という意識で書いたんです。昔から応援してくれている人が「あれ? この歌詞は昔の曲の続きなのかな?」って思ってくれるようなものを考えて書きました。なので、雪を盛り込みました。
――とてもストレートなラブ・ソングですよね。歌詞に〈キミが好きだよ〉と書ける人は、プライベートでもストレートなんじゃないかなと…。
みく:あ~、確かに。歌詞を書くようになってから、そういうフレーズがあんまり恥ずかしくなくなりました。「“好き”とか“可愛い”とか、あんまり言い過ぎると響かないですよ」って、お客さんにたまに怒られることがあって。
全員:(笑)
みく:握手会とかで「可愛いね」とか恥ずかし気もなく言っちゃうんですけど、「嘘くさい」ってよく言われます。でも僕は嘘をついているわけじゃなくて、本当に思っているんですよ。
――普通に言えちゃうんですね。
みく:言えちゃうようになりましたね。ゆうきも結構言いますよ。
ゆうき:僕は自発的というよりは、服とか髪を「これ、どうですか?」って聞かれた時に「可愛い」という単語は使っちゃいますね。
カノン:とりあえず、そう言っておけばいいかな、みたいな?
みく:結構チャラい。
ゆうき:チャラくないよ!
みく:真面目な話をすると、その歌詞の部分は〈キミが好きだよ〉しか出てこなかったんですよ。色々な歌詞を考えていたんですけど、そこにそのフレーズを持ってきたくて、Aメロまで〈キミ〉は抑えていたんです。
◆新鮮な作り方でした(カノン)
――カノンさんゾーンの1曲目「JUMBO」はホーンセクション、コーラス、ベースが特徴的ですが、原曲の時点ではどのようなイメージだったんですか?
カノン:原曲の段階では割とダンスロックという感じだったんですけど、踊れるディスコな感じを取り入れたいという話をアレンジャーさんとして、色々とアイディアをいただきながらどんどんファンキーな方向にいったら、ノリにノっちゃって、まさかのホーンセクションも生で録って、ファンク系のコーラスの人も連れてくるということになって。どんどん話が盛り上がって、最終的にこの形になりました。
――この曲はセクシー系の歌詞にびっくりしました。英語の空耳的な部分は、日本語を先に考えて、そこに英語を当てはめたのでしょうか?
みく:英語からです。あんまり普段使わない英語を使ってもわからないじゃないですか。だから、皆が中学生くらいで習う英単語で、空耳っぽく聴こえるものはないかなと考えて書きました。
――なぜこういう歌詞を入れてみようと思ったんですか?
みく:デモでメロディとオケを聴いて、その部分がキメっぽいフレーズだなと思ったんですけど、キメにしては長い拍だったので短い単語は無理だなと。〈JUMBO〉以外で印象に残るフレーズを考えた時に、少し卑猥に聴こえる言葉を入れたら面白いのかなと思ったんですよね。
――ヴォーカル録りの時は、どちらを意識して歌ったんですか?
みく:もちろん日本語です(笑)。でも、ファンの子から「ここ、こう聞こえるんですけど」って言われても、頑なに「これは英語です」と言い張ります。女の子がそういう下世話な単語を聞いて嫌がる姿を想像するのが楽しいです(笑)。
――(笑)。皆さんはこの歌詞の部分を聴いた時の第一印象はいかがでしたか?
ゆうき:最初、普通に日本語だと思っていて、歌詞を見た時に「わ、すげー! 当て字でこんなに綺麗にハマるんだ!」と思って。英単語の並べ方が上手いなと思いましたね。
カノン:最初の〈Can you nature? Bed in summer days!!〉はまだポップなんですけど、二つ目の〈More again guy!! Chuck,I tell you.〉はさすがに攻めたなと思いましたね(笑)。まぁでも英語だしなと(笑)。
takuya:自然と聴こえますよね。
――カノンさんゾーン2曲目「涙より思いWAR」は、キャッチーな曲が並ぶ中でフックになりますね。そういう楽曲を作ろうという意識はあったんですか?
カノン:結果的にフックになっちゃったという感じですね。これを録ったのが『JIBUN』が出た後くらい、『生きるための3秒ルール』(2016年9月発売)よりも前だったので、モード的には結構イケイケな時期だったというか。
――この曲は、ずっとベースがものすごく動いていますよね。
カノン:そうなんです。最初、ベースのフレーズから作ったんです。こう弾きたいという展開だけ並べていって、それに合うドラム、それに合うギターという、新鮮な作り方でした。
――「似た者同士」はカノンさんゾーンの中で一番シンプルな楽曲で、アコギが効いていますね。
カノン:ちょっと小洒落たJ-POPを作りたいと思って作りました。アコギ推しの曲ですね。アルペジオがすごく楽しいことになっています。
takuya:パズルを組み立てているみたいでした。他の曲はフレーズを決めてからレコーディングに入るんですけど、この曲は録りながらフレーズとかも考えて、カノンさんのこだわりも色々と詰まっているんじゃないかなと思います。
輝喜:デモからアレンジをどっちに進むのかで、最初ちょっと迷った感じだったよね。もうちょっとアップテンポにするのかとか。でもこれがちゃんと落ち着いた曲になったお陰で、アルバムのバランスが良くなったなと思いますね。
◆すっごく難しかったです…!(輝喜)
――「ラフ・ソング」は本当に笑顔が見える曲ですね。みくさんの歌詞のこだわりは?
みく:乱暴に「元気出せよ」って言うんじゃなくて、相手の弱さや性格を認めた上での「元気出せよ」というアプローチが好きですね。あとは、〈ラフ・ソング〉と言っていたものが結果的に〈ラブ・ソング〉だったという部分が好きです。作る時に、ライブの最後を飾るようなものをイメージして作ったので、お客さんと一緒にこの歌詞を共感しながら歌って聴いてもらえたらいいなと思います。
――作曲者がバンド名義ですが、どのように制作したのでしょうか?
みく:大島さんがコードやテンポ、リズムを組んでくれて、そこにメンバーがメロディを乗せていったという感じです。
――Bメロのオケのリズムがグッとくる感を増すなと。
輝喜:すっごく難しかったです…! 「熱くなれ」に続き、大島さんのアレンジには鍛えられます。前回ほどはしびれなかったですけど。
――イントロ、アウトロは結構激しいですね。
輝喜:テンポはそんなに速くないんですけど、その代わり16分音符が多くて。アンカフェの曲はいつもテンポが速い分、16分の刻みがあんまりなかったので、僕にとっては結構新しくて。苦労するけどやっぱりかっこいいなと思います。
――キャッチーだから聴きやすいけど、バックは意外と展開がありますよね。
輝喜:余裕はないです(笑)。
――この楽曲もほぼ全編アコギが入っていますが、ライブで持つのはエレキですか?
takuya:そうなると思いますね。
――takuyaさんの今年の抱負は「大人なギターを弾く」ということですが、今作の新曲中で一番大人なギターが弾けたなと思うのは?
takuya:音色で言うと「似た者同士」のアコギですかね。あと、「Spring Snow」と「ラフ・ソング」は起承転結をしっかり考えながら弾いたので、気に入っています。「JUMBO」は、ファンクが好きなのでレコーディングが一番楽しかった曲ですね。
――ゆうきさんが今作で特にオススメのシンセのフレーズは?
ゆうき:この中で一番好きな曲でもあるんですけど、フレーズが一番綺麗だなと思ったのが「Spring Snow」の出だしのところです。メロディを聴いただけでほっこり笑顔になれる感じが好きです。
――みくさんはヴォーカルのレコーディングで印象に残っていることはありますか?
みく:English ver.(初回限定盤のみ収録)が鬼難しかったです。「スマイル一番イイ♀~2015ver. -English ver.-」は割と易しい英語なので、なんとなくわかるんですけど、「熱くなれ -English ver.-」が結構自分の知らない英単語が出てきたり、一音一音に対してラップみたいに詰まっているんですよ。だから、発音がすごく難しくて。ネイティブの方がジャッジでいらっしゃって、歌を録る前に「ラップの部分は簡単だからあとにしよう」と言われたので、その他の部分を苦労して録って、ラップはすぐ終わるかなと思ったら、妙にこだわり始めて2時間かかりました。
――ラップ以外の部分はどのくらいかかったんですか?
みく:多分5時間くらいですけど、ラップの短い部分で2時間はかなりかかりました。でも最後に、ネイティブの人が聴いてもちゃんと聞き取れると言われて嬉しかったです。海外の人の耳に届いて、「おー、ちゃんと言えてるじゃん」っていう感想をもらうのが楽しみです。
――そもそも、なぜ英語ver.を入れることになったんですか?
みく:アンカフェは日本だけじゃなく海外でも活動しているんですけど、行く機会が減ってきていたので、この曲が数人でも海外の人に届いてくれたら嬉しいなと。海外のカフェっ仔へのプレゼントになったら嬉しいです。
◆自分たちにできることは、やっぱり音楽を続けていって、良いものを作って届けていくこと(takuya)
――ところで、1作品の中でアレンジャーが5人というのはかなり多いですよね。
輝喜:そうなんですよね。僕らはいつも、この音楽はこれって強烈に誰かの中に全部できあがっていて、それを形にするというよりは、皆があれも好きこれも好き、どう転ぼうかという感じで作っていくので、色々な方と一緒にやったらめちゃくちゃ勉強になるし、新たに好きな音が見つかったりもします。長く活動していますけど、まだ半人前だったりもするし、好きな音をもっともっと取り込んでいきたいです。
カノン:確かにみんな個性があって、吸収する部分がそれぞれにあって、全部吸収したらすごいことになるんじゃないかなと。これからも精進したいと思います。
――そして、3月には今作のリリース記念東名阪ライブが控えています。
みく:自分たちも長く活動してきたので、ファンの子の年齢層も上がってきたんです。前は学校に行くのが嫌だとか、学生生活の悩みを持っている子が多かったんですけど、学生生活って敷かれたレールというか、責任はないじゃないですか。でも今は、その子たちが責任を持つ立場になってきて、生活の中で辛い状況があったりする時に、自分たちのライブが非現実的な空間というか、辛いことを忘れられるようなステージにできたらいいなと思います。
――さらに5~6月には10年前と同じセットリストでの「デモンストレーション復刻ライブ from 2007.5.24」もあります。2017年は現メンバーでのアンティック-珈琲店-として10年目、再始動から5年目という節目ということで、バンドとしてどんな1年にしたいですか?
takuya:自分たちにできることというのは、やっぱり音楽を続けていって、良いものを作って届けていくこと。それをこれからもずっとやっていきたいなと思います。
ゆうき:10年前のまだ人前に出るのも怖かったあの頃とは違って、今は人前に出て皆を笑わせたいという気持ちがあるので…あ、『ラフ・ソング』なのでね(笑)。10年前より良いライブにしたいし、この1年間も10年前より充実した、皆がアンカフェを好きで良かったと思える1年間にしたいです。
カノン:このライブには「アニバーサリー企画 第一弾」と付いているんです。ということで、その後もこの1年間色々なことに挑戦しつつ、皆と楽しめたらいいなと思います。
輝喜:去年の年末にも昔の曲だけをやるライブをやったんですけど、自分的には当時やっていた時より遥かに楽しく感じたんです。音楽の表現の幅が大きくなればなるほど楽しめると思うので、やっぱり自分たちを磨いて色々なことに挑戦していって、楽しいことをいっぱいやっていきたいです。
みく:ライブが一番好きで人生の中で一番楽しいので、その環境を守るためにも、努力を怠らず頑張っていきたいです。
(文・金多賀歩美)
アンティック-珈琲店-
<プロフィール>
2003年、結成。メンバーチェンジを経て2007年より現メンバー、みく(Vo)、takuya(G)、カノン(B)、ゆうき(Key)、輝喜(Dr)で活動をスタート。2007年、2009年には大規模なワールドツアーを行うなど、国内外で人気を博している。2010年1月の日本武道館公演をもって活動休止を発表するも、2012年4月に活動再開。2014年1月、二度目の日本武道館公演を成功に収め、2015年8月、シングル『千年DIVE!!!!!』でメジャーデビュー。オリコンウィークリーチャート初登場8位を獲得し、華々しいスタートを切った。2017年、現メンバーでの活動10年目、再始動から5年目という節目を迎え、2月にメジャー1stアルバム『ラフ・ソング』をリリースし、3月には東名阪ツアー、5~6月には10年前と同じセットリストでの「デモンストレーション復刻ライブ from 2007.5.24」の開催が決定している。
■オフィシャルサイト
http://www.ancafe-web.com
【リリース情報】
『ラフ・ソング』
2017年2月22日(水)発売
【収録曲】
[CD]
01. 千年DIVE!!!!!
02. JIBUN
03. Spring Snow
04. JUMBO
05. 涙より重いWAR
06. 似た者同士
07. 恋するサンタクロース
08. 生きるための3秒ルール
09. 熱くなれ
10. ラフ・ソング
[初回限定盤のみ収録]
熱くなれ -English ver.-
スマイル一番イイ♀~2015ver. -English ver.-
[初回限定盤 特典DVD]
LIVE CAFE 2016「ココロディスコ」 LIVE DVD
<全形態共通封入特典>
・直筆サイン入り(コピー)トレカ全6種類のうち1種類をランダム封入
・連動応募特典用ニャッピーマーク
・2種連動間違い探し企画特典応募用シリアルナンバー入り
【ライブ情報】
●LIVE CAFE TOUR’17「キミたちに届けたいラフ・ソング」
3月11日(土)大阪・阿倍野ROCKTOWN
3月18日(土)愛知・名古屋E.L.L
3月26日(日)東京・渋谷クラブクアトロ
●「デモンストレーション復刻ライブ from 2007.5.24」
5月28日(日)東京・原宿アストロホール
6月17日(土)愛知・名古屋ell.FITS ALL
6月18日(日)大阪・大阪MUSE