2014.7.30-7.31

Angelo@Zepp DiverCity Tokyo

INTER PLAY MEMBERS PRESENTS ’14 [DOGMATIC PARTY case of Angelo]

 

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今年で3回目を迎えたAngelo主催イベント「THE INTERSECTION OF DOGMA」を7月29日に終え、同会場にてAngeloのワンマン公演「INTER PLAY MEMBERS PRESENTS ’14 [DOGMATIC PARTY case of Angelo]」が7月30日、31日の二日間に渡って開催された。

 

両日共に定刻通りに幕を開けたステージは、最新アルバム『FAITH』の楽曲を中心に、ライブをより一層盛り立てる定番のナンバーたちも存分に盛り込まれたセットリストで各日全24曲が披露された。主催イベントがスタートした2012年以前から、夏には恒例の「DOGMATIC PARTY」の二日間があったものの、2012年以降のイベントを含むこの3daysは、メンバー、ファン双方にとって、より特別な“夏の三日間”となっているように思えてならなかった。MCでキリト(Vo)の口からあまりにも自然と発せられた「夏のAngelo祭り」という言葉にも納得。Karyu(G)も「Angeloとしての夏の思い出はこの三日間しかないんです。思い出をあげるので、思い出をください!」と率直なメッセージを送っていた。

 

ライブ中に各メンバーが見せる笑顔、何度もオーディエンスに拍手や投げキッスを贈るキリトの姿は、この上なく温かなものだった。実際にキリトは、「君たちへの狂気的な愛に溢れているけど、どんな言葉にしていいかわからない」「君たちはどこへ出しても恥ずかしくない壊れている人たちなので、頼もしい」などと、直接的な愛の言葉も投げかけていたし、「幸せそうな顔でいいんじゃないですか」と言うほどに、ステージから見えるオーディエンスの表情は幸福に満ちた笑顔で輝いていたのだろう。

 

そしてこの二日間は、改めてAngeloというバンドの、決して変わることのない強固たる覚悟と信念を感じさせてくれた。新旧様々な楽曲が披露されながら、全ての楽曲に繋がりを覚える。それは各曲の作られた時代が違えど、伝えたい思いは不変という証に他ならない。両日とも披露された「Voice of the cradle」にある一節〈何があろうと揺るがない想い〉まさにそのものであり、「想像の楽園」にある〈不可能なんて解釈次第で壊すことが出来る〉という一節が前日のイベントの光景ともリンクした。

 

実は「本編1曲、男爵(TAKEO)がすっ飛ばした」(キリト)というハプニングもあったが、その正直な告白がなければ誰も気が付かなかったであろう。TAKEOも「みんな頼もしくて、(曲に)入ってくれたんだよね」と話していた通り、極めて自然だったのだ(代わりにアンコールで急遽1曲追加となった)。また、先述の「夏のAngelo祭り」とはフリだったのか、両日ともアンコールではAngeloオリジナルの法被を着て登場した5人。特にお似合いだったKOHTAに対し「火を付ける側なのに、火消しみたい」とキリトが観客の笑いを誘う一幕も。さらに、ギル(G)に対しては「一番年下で大変だと思う。キリトがKaryuばかり可愛がっていると思ってるかもしれないけど、言っておく…お前だって可愛い! だからイントロ弾けっ!」という、なんともキリトらしいツンデレ具合に、満面の笑みを浮かべたのはギル本人だけではないだろう。

 

最終日は、ニコニコ生放送での中継が入っていたわけだが、「ニコ生は何でもありだと思うので、特に気を付けることはありません」と宣言しての完全燃焼のステージとなった。アンコールでは〈声をあげて泣いていいから〉と歌うバラード曲「SEE YOU AGAIN」から、煌びやかな光に包まれたポップチューン「CHAOTIC BELL」が久々に披露されたことも記しておきたい。

 

なお、この日「明日なら言える発表が」と言いながらも、「天使の日もやりますし、音源も」とファンを喜ばせた。そして翌日、10月4日“天使の日”にAngelo 8th Anniversary「THE MULTI HIERARCHY」をRoppongi Blue Theaterにて開催、さらに、ニューシングル『SCARE』を10月8日にリリースすることが正式に発表され、合わせて新ヴィジュアルも公開となった。また、ライブの模様は完全生中継でTOHO CINEMAS ROPPONGIをはじめ、全国主要都市の映画館にて公開される。キリトが言った言葉を最後に記そう。「期待以上にやらかすに決まってるんですから。誰だと思ってるんですか、俺だぜ?」

 

◆セットリスト◆

【2014.7.30】

01. CONVICTION

02. OUTBREAK

03. My Strife

04. FAITH

05. DOLL

06. ディスプレイ

07. HOLYWAR

08. 霧雨頬を濡らして

09. White fury

10. RIP

11. SEVEN DEADLY SINS

12. RETINA

13. Forbidden fruit

14. MADMAN MAKE QUANTUM VARIATION

15. Script error

16. PROGRAM

17. シナプス

 

EN

01. Voice of the cradle

02. 螺旋

03. 評決

04. 想像の楽園

05. LOVE STORY

06. FEATHER

07. REBORN

 

【2014.7.31】

01. MADMAN MAKE QUANTUM VARIATION

02. CONTRACT

03. RIP

04. DOLL

05. ディスプレイ

06. HOLYWAR

07. 評決

08. Voice of the cradle

09. EDEN

10. Ares

11. Calvary

12. PANDEMIC

13. RETINA

14. CONVICTION

15. Angry Sheep

16. Manic State High Pressure

17. Script error

18. PLOSIVE

 

EN

01. Beginning

02. SEE YOU AGAIN

03. CHAOTIC BELL

04. MICRO WAVE SLIDER

05. MULTI PERSONALITY

06. シナプス

 

(文・金多賀歩美)