“動き出す”をテーマに掲げた初の音源『DAWN OF FLAME』（3曲入り、2022年12月12日発売）で、メラメラと燃え上がる炎のように熱い魂を、ギター・プレー、音楽で我々に届けてくれたギル。そんな彼の2作目『DAWN OF FLAME II』が4月25日、早くも発表される。
ギター・インストゥルメンタル3曲を収録した前作で、あらためてギルのコンポーザーとしての才能、ギタリストの腕前に感服したが、次なる音源『DAWN OF FLAME II』では、なんとギルの唄声と出逢えるのだ。
ただし、CDインナーのクレジットには、ギルが唄っていることは明記されていない。それに関して「俺は、あくまでギタリストなので」ときっぱりと言い切る。とはいえ、これまでに何らかの形でギルの声を聞いたことがあれば、唄を聴いた瞬間、ギルの声だと間違いなく気づくことだろう。
実は、自身で唄おうと決める前には、曲ごとにゲスト･ヴォーカリストを迎えることもアイディアの１つにあったそうだ。しかし、「ライブを考えた時、どうしても俺はセンターに立っていたいから、自分が唄うしかないかなと思って」と自ら唄うことを決意。唄のパートは少なめ、ここまでギターに比重を置いた構成は珍しいかもしれない。けれど、それに関しては、自分はあくまでギタリストである、という意思表示でもある。「前作も含め、いろいろ作曲を手がけていく中で、俺は自由だ、楽曲の構成にしても何にしても、俺自身が打ち出すものは正解なんだ」という考えが基盤にあるという。そもそも自分のソロ・ワークスなのだから、とも。
彼が唄う2曲目「Liberty」では人生で初めて作詞も手がけている。自身が思う自由をテーマに、CREW（＝ファンの呼称）のみんなと出発した物語に沿って書き綴った歌詞。そんな想いがメロディーに乗ってリスナーへの耳へと届けられた時、正直、驚く人もいるかもしれない。というのは想像以上に耳障りのいいキャッチーな唄だからだ。
順序は逆になるが、1曲目の「革命」は様式美を彷彿させるギター・インストゥルメンタルで、ギター・キッズなら一度は弾いてみたいと思うようなフレーズ満載。スリリングなギターでギタリスト・ギル、ここにあり！とばかりに体現している。そして3曲目の「Tiny Grace」ではギターが伸び伸びと優しく唄う。ギルの中で、この曲はバラード的な位置づけだそうだ。
1作目、2作目と程よいインターバルで同じタイトルでリリースした後、同タイトルで3作目も…という構想がギルの中にはあるらしい。そこには、本作『DAWN OF FLAME II』でギルが唄に挑戦してリスナーを驚かせたように、何かしらのサプライズを盛り込むかも？とのこと。とはいえ、ひとまずは、まもなく発売される『DAWN OF FLAME II』をじっくり聴き、今後も“DAWN OF FLAME”というストーリーの行く末に熱い眼差しを送っていこう。
（文・Kimico Masubuchi [333music]）
【リリース情報】
●『DAWN OF FLAME Ⅱ』
2023年4月25日（火）発売
※4月25日（火）1st Live「A new story of departure」高田馬場CLUB PHASE会場にて販売
※後日オンラインストアにて販売予定
￥1,500（税込）
＜収録曲＞
01. 革命
02. Liberty
03. Tiny Grace
【ライブ情報】
●ギル 1st Live「A new story of departure」
4月25日（火）高田馬場CLUB PHASE
OPEN18:30／START19:00
サポートメンバー：Ba.高井 淳、Dr.ばる（DuelJewel）
Guest act：heidi.
チケット
ツイキャスプレミア配信について
・アーカイブ視聴および配信チケット販売期間：5月9日まで
・お申し込み
●ギルpresents「Unleash the Flame of Resonance」
5月21日（日）高田馬場CLUB PHASE
OPEN16:30／START17:00
サポートメンバー : Ba.高井 淳、Dr.ばる（DuelJewel）
Guest act : KOHTA
チケット
●Rame Birthday 2023 Live more Beautifully
6月11日（日）西川口Hearts
OPEN17:00／START17:30
ACT：Leetspeak monsters、ギル（Angelo、ex.ヴィドール）、JILUKA、可嘘（カワウソ）（Vo.平一洋（3470.mon）、G.SAN（ex.ラッコ、DAT）、G.大成亮祐、B.Ivy（マクラカ懐死）、Dr.Tero（†яi￠к、ex.ヴィドール））
前売り￥5,000＋D／当日￥5,500＋D
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