6月6日、メリーが東京・マイナビBLITZ赤坂にて、〈メリー『for Japanese sheeple』発売記念&日本橋三井ホール完売御礼追加公演「今宵ケミカル毒ヲ飲ミ込ンデ」〉と銘打ったライヴを開催した。

6月14日のツアーファイナル東京・日本橋三井ホール公演ソールドアウトを受けてのこの追加公演は、入場者全員にミニアルバム『for Japanese sheeple』デモ音源6曲入りカードを配布するなど、”6”という数字にこだわりを見せた内容。スクリーンに映し出された時計が午後6時6分を指すと、1曲目の「Toxicosis Island」からアンコールラストの「最後の晩餐」に至るまで、合計6×6=36曲の乱れ撃ちのショウとなった。

セットリストの一部をメドレー形式やショート・ヴァージョンで演奏する趣向には、筆者も最初は戸惑いを隠せなかった。その一方で、メリーの楽曲の底力を強烈に感じる瞬間をいくつも目撃できた、レアな公演と言うこともできる。

たとえば、バンド形式としてライヴ初披露となった「匿名希望」の情緒、THE BLUE HEARTSのカヴァー「皆殺しのメロディ」の突き抜けた爆発力、「黒い虹」の全感情を解き放ったかのような凄みなどには胸が高鳴った。アンコールで披露した久々のアコースティック編成も、メリーというバンドの歌心をダイレクトに感じる至福のひと時だった。

時には不器用で、観る者をハラハラさせることもあるけれど、メリーの優れた楽曲群と心に沁みる歌声は何ものにも代えがたい。全36曲を終えた後、予定外の「絶望」で締め括った彼らの、もがきながらも前進しようとする姿をこれからも見守っていきたい。

本ツアー〈メリー ONE MAN TOUR 2019「for Japanese sheeple」〉も、いよいよ6月14日の日本橋三井ホール公演を残すのみ。チケットはすでに完売となっているが、急遽、同公演をニコニコ生放送にて 独占生中継が決定した。残念ながらチケットをゲットできなかった人、どうしても現地に駆けつけることができなかった人は、この場所でメリーがどんな生きざまを見せてくれるのか必ずチェックを。

番組視聴とタイムシフト予約 https://live.nicovideo.jp/watch/lv320499692

また、すでに報じられているように、今夏には〈メリー東京圏沿線GIG #1 敷かれたレール ~銀座線編~〉の開催が決定している。7月から8月にかけて、銀座線沿線の会場で行なわれるこのシリーズ、会場によってはアコースティック編成を楽しめるという。こちらも要チェックだ。

(文・志村つくね/写真・中村 卓)


【番組情報】
●メリー ONE MAN TOUR 2019「for Japanese sheeple」-FINAL- ニコ生で独占生中継
番組視聴とタイムシフト予約はこちら https://live.nicovideo.jp/watch/lv320499692

【ライブ情報】
●メリー ONE MAN TOUR 2019「for Japanese sheeple」-FINAL-
6月14日(金) 日本橋三井ホール ※完売
開場 18:30 / 開演 19:00

●メリー東京圏沿線GIG #1 敷かれたレール ~銀座線編~開催決定!
7/27(土)浅草花劇場(CORE限定)
7/28(日)浅草花劇場
8/3(土)銀座TACT ※アコースティック
8/4(日)上野音横丁
8/14(水)新橋BLUE MOOD ※アコースティック
8/15(木)赤坂天竺 ※アコースティック
8/20(火)青山RizM
8/25(日)渋谷ストリームホール
※詳細は後日発表致します。

メリー オフィシャルサイト http://merryweb.jp/