20XX年・・・


世界は(o。q°o)の炎に包まれた!



海は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体は絶滅したかに見えた・・・


だが・・・金属愛好家は死滅していなかった!!

|q°o)<大袈裟な冒頭シーンだな・・・

そもそも、なんだよ金属愛好家って・・・

Vifをご覧の皆さんガマルジョバ!(o。q°o)ノ

Cazquiと申します。かずきと読みます。

NOCTURNAL BLOODLUST(通称ノクブラ)というバンドのギタリストです。

今日は序章・プロローグという事で・・・

自己紹介を兼ねつつ


【何故こんなコラムを始めようと思ったのか?】


【どんな内容を発信していくのか? 】

というところについてお話します。

で、それは・・・えっとその・・・・

ぶっちゃけ・・・・

『硫酸どろどろなんでも溶かす』

って言いたかった だけ なんですね。(o。q°o)テヘペロ





いやいや冗談です。

(o。°o)<吐血o


先日twitterにて連載決定がアナウンスされましたが

やはり珍妙なタイトルに注目が集まりまして。

【なんだよこのタイトルwwwwwwwwww】


【やっぱりこの名前読みづらい人ってちょっと頭がアレなんですか?】


【いつか絶対やらかすと思ってたんですよー。だって普段から

(※プライバシー保護のため音声に加工を施しています)

という印象を抱いた方も多かったのでは?と思います。((((o。q°o)))ブルブル

まずはこの珍妙なタイトルの謎を明かしましょうか。

元ネタはCARCASS(カーカス)という海外のバンドです。

ときに皆さん、ARCH ENEMY(アーチ・エネミー)というバンドはご存知でしょうか?


・女性デスボーカリストの咆哮が生み出す暴虐性

・泣きのツインリードギターによる美旋律

この美醜のコントラストが特に注目され、日本国内でも人気を博しています。

おれは前任男性Voのヨハン時代がきっかけでした。

ところでいつからアーチエネミー読みが定着化したんだ?昔はアークエネミーだったよね?・・・

とかそういう話は長くなるので割愛。

そのARCH ENEMYのマイケル・アモットというギタリストが所属していたバンドがCARCASSです。

ARCH ENEMYの原型となるようなフレーズもあったりして面白いですよ。

※だからといって別にCARCASSの布教が目的のコラムではないです

人気曲を貼ります。

初期はゴアグラインドという残虐性の高いサウンドでしたが。

彼の加入以降は美麗なギターラインが強調され、いわゆるメロディックデスメタルの原型とされる方向性になりました。

よくヴォイヴォイ叫んでいる音楽は、なんでもデスメタルにくくられてしまいますが。

それはちょっと乱暴なカテゴライズなんですよ。

色々あるんですよ。

自分の所属するNOCTURNAL BLOODLUSTが形容されるデスコアという音楽性とも違います。

※主観ですが、うちがデスコアというにはかなり語弊があります。

例えばヴィジュアル系がコテ/キラキラ/オサレ/密室/耽美/白塗りなど細分化され、サブジャンルが存在している事と同様に

オールドスクールデスメタルやらブルータルデスメタルやらテクニカルデスメタルやら、デスメタルにも色々あるんです。

“デスメタル"だけならまだ良いです。

“メタル"のサブジャンルなんて八百万ですよ。

は、はっぴゃくまん!?(o。q°o)それはちょっと多すぎませんか!?

ヤ・オ・ヨ・ロ・ズな。ヽ( ・3・)ノ┌┛ガッΣ(ノo。q°o)ノ

活動スタンス・それぞれのアーティストが持つ理念も違う。

どのジャンルも、門をくぐればその先に奥ゆかしい世界が広がっているのです。

ちなみにメロディックデスメタルは非常に美麗なギターラインを特徴とするので、日本でも受け入れられやすい方向性です。

(o。q°o)<フーン アッソー 興味ないっす

お前の趣味趣向ならチラシの裏にでも書いとけよなぁーおつかれっすー

・・・。

まぁ聞いておくれ。

CARCASSの何がおかしいってまず邦題なんです。

まずは、こちらをご覧ください。

1991年発売の3rdアルバム

NECROTICISM – DESCANTING THE INSALUBRIOUS(屍体愛好癖)


1. Inpropagation(屍体で花をさかせましょう)

2. Corporal Jigsore Quandary(人体ジグソー・パズル)

3. Symposium Of Sickness(疫魔交響曲第二番)

4. Pedigree Butchery(由緒正しき屠殺場)

5. Incarnated Solvent Abuse(硫酸どろどろなんでも溶かす)

6. Carneous Cacoffiny(肉体不協和音)

7. Lavaging Expectorate Of Lysergide Composition

(リゼルジン酸による嘔吐、吐瀉物による洗浄)

8. Forensic Clinicism / The Sanguine Article(若き臨床科医の肖像)

BONUS TRACKS

9. Tools Of The Trade(手術器具)

10. Pyosified(Still Rotten To The Gore)(腐敗 – ドロドロシテル)

11. Hepatic Tissue Fermentation Ⅱ(肝組織発行再び)


|q°o)<・・・えっ・・・


|q°o)<なんですかこれ?


ちょっと

マジでタイトル

ひどくないですか?

バカヤロウ!これがCARCASSなんだよ!

(o。°o)<えー。グロいだけじゃないっすか・・・ドン引きですよぉ・・・


さて、もちろんこのタイトルは日本盤のみなのですが。


(o。q°o)<Incarnated Solvent Abuse(キリッ


という風に馴染みのない言葉の羅列ならシリアスに受け取れますが


これが国内じゃ


(o。q°o)<硫酸どろどろなんでも溶かす(笑)


ですよ。これMVになってるリード曲ですよ。それが


(o。q°o)<硫酸どろどろなんでも溶かす(笑)


っておい。


ちょっと想像してみてくださいよ。


あなたの好きなバンド(しかもわりと硬派な)が新曲をリリースするとして。


アナウンスされたタイトルが"硫酸どろどろなんでも溶かす"だったら


もはや完全にギャグですよ。


ちょっと。っていうか。


かなり気持ち悪いタイトルばかりですよね。


カーカスというバンド名は「動物の死骸」の意。


なんと彼らの最初のアルバムは死体写真のコラージュ。


いや、そりゃお咎めアリだったわけですよ。発禁沙汰ですよ。


世の中そんなん見たくない人の方が多いわけですから。


(o。q°o)<へーそうなのか。

こんな狂ったバンドをやっているのは恐ろしい奴に違いないな。

人とか食べちゃうんじゃない?


バカヤロウ!それは誤解だ。

実はCARCASSのメンバーは

動物愛護家のベジタリアンなのだ。

(o。°o)<えーーーーーーーーーーーーーーーーー!!


敢えてグロさをアピールすることで


受け手にマイナスのイメージを持たせ、動物愛護を実践するという意図が


あったとかなかったとか・・・


まぁその真偽はともかくとして


そういった逸話などを含め、メタルの歴史において愉快重要なバンドであるのは事実です。


みんなが目を背けるものを敢えて体現する。


大衆性・ポピュラリズムに迎合せず。


"臭いものに蓋をしないというスタンスが伺えますね。


さて、それはメタルバンドに限った話なのでしょうか?


いいや違う。


日本でも歴史に名を刻んでいるバンドが過激なMV・アートワークを発信したりしていますね?

それは、特にヴィジュアル系に顕著ではないでしょうか。

かつてお茶の間に衝撃を与えた、DIR EN GREYの”残”などが象徴的でしょうか。

mazohyst of decadenceのMVなんかは規制が入ったりもしていました。

規制といえば、当方が所属するNOCTURNAL BLOODLUSTというバンドの話ですが

DESPERATEという楽曲のMVをテレビで放送する際に、youtubeなどの映像とは違った処理を施した事があります。

良かったら聴いてみてくださいね。

(o。q°o)<てかお前らどっちなん?

ハッハー!よく言われますね。でも、自分達がカッコ良いと思う姿を追求しているだけです。

ところでこちらをご覧下さい。

※wikipedia【ヴィジュアル系】の項目から引用

基本的には日本国外のハードロックやヘヴィメタル、日本のパンク・ロックやビートロック等から影響を受けたロックバンドが主流である。SHOXXの元編集長鈴木ぽっくんと音楽ライター長澤智典の対談では、ヴィジュアル系の音楽的な要素としてポジティブパンクとヘヴィメタルが挙げられている。

そう。

読者の皆さんがそれぞれのジャンルにどんなイメージを抱いているかは分かりませんが

メタルとヴィジュアル系は古くかられっきとした親和性を持っているのです。

どちらにもカテゴライズされるバンドであるNOCTURNAL BLOODLUST。

そのギタリストCazquiによる、全音楽リスナーに向けた音楽コラムです。

・ヴィジュアル系が好きな方

・メタル及びラウドミュージック全般が好きな方

・どちらか、もしくは双方の音楽ジャンルが苦手な方

どんな人でも大歓迎。

それぞれのジャンルの素晴らしさ/面白さを訴えかけていくコラムです。

次回は対談形式で、それぞれのジャンルに対し造詣の深いアーティストをお招きしてお届けします。

アーティストはどのような理念を抱き、活動をしているのでしょうか?

イメージという名の蓋開けてみましょう。

印象が180度、変わるかもしれません。

こんなにも奥ゆかしく、楽しい世界に対して世間が抱くマイナスイメージを・・・

どろどろと溶かしていくコラムにしようと思います。

(o。q°o)乞うご期待!!

Cazqui