2013.11.2
J@新宿BLAZE
J LIVE 2013 TOKYO 10 DAYS!! – 5 Months a BLAZE –
「New Blood, New Explosion」
Jが8月よりスタートした5ヶ月連続2DAYS企画「J LIVE 2013 TOKYO 10 DAYS!! – 5 Months a BLAZE -」の第4章となる2DAYS公演が、11月1日、2日に新宿BLAZEで行われた。ニューアルバム『FREEDOM No.9』リリース日に合わせた10月23日、24日の渋谷クアトロ公演は「Drop a Fuel」と冠されていたわけだが、今回掲げられていたのは「New Blood, New Explosion」。『FREEDOM No.9』という新たな燃料の投下から数日、それは各々の体にじっくりと染み渡り、爆発させるには十分な期間だったに違いない。
第二夜のステージは『FREEDOM No.9』と同様「Go Ahead」から勢いよく幕を開け、前半戦は同アルバムを中心に展開された。「皆が何に剣を突き刺すのか見物」と笑みを浮かべ、披露されたのは「Sword」。Jが刻むベースにフロアは揺れ、「久々に」とプレイされた「Twisted dreams」からScott Garretのドラムソロを挟み、後半戦へ突入。Jのライブには欠かせない「PYROMANIA」でのフロアいっぱいに揺らめく炎は、何度見ても美しい。
そして終盤戦に向かい怒濤の爆裂ナンバーの連投に、フロアはモッシュとダイブの嵐と化す。溝口和紀(G)が「皆がダイブしている顔を見るのがおもしろくて(笑)」と言ったのも頷けるほど、そこには緊迫感や狂気のようなものは一切なく、温かさと爽やかささえあるキラキラとした笑顔が溢れているのだ。Jが口にした「エネルギーの交換」という言葉の意味がこの空間にいれば理解できる。そんな熱い夜のステージは「NEVER END」をもってラストを迎えた。この選曲は強固たる信念のもと走り続けるJらしいと思うと同時に、彼の未来がますます楽しみになるものだった。最後に「次に会う時まで、何があってもくたばるなよ!」と、約束を交わしJはステージを後にした。
この日、Jはこう話した。「ソロを16年間やってきて、最初はうまく歌えなかったかもしれない。うまく弾けなかったかもしれない。でもその熱が今もあるから、嘘をつかずにきたから、今もここにいられるんだと思う」と。情熱を持ち続けること、自分に嘘をつかないこと…それは言葉で言うのは簡単なことかもしれないが、体現するのはとても難しいことでもある。だが、多くの人はそうでありたいとも思っているはずだ。それをこうして体現しているJという存在は何より心強く、彼が奏でる音、紡ぐ詞、ステージでのプレイには揺らぐことのないJの“魂”が宿っている。だからこそ、人の心を奮わせるのだと思う。この「TOKYO 10 DAYS」も残すところ12月30日、31日の渋谷O-EAST公演(※31日はFC限定)の2本のみ。最終章も灼熱の夜になることは間違いないが、その先にさらに素晴らしい景色をJは見せてくれるだろう。
◆セットリスト◆
01. Go Ahead
02. Love to Kill
03. break
04. Looser
05. MARIA
06. Nightglow
07. right away
08. Sword
09. If you can see me
10. Twisted dreams
– Dr solo –
11. PYROMANIA
12. Go Charge
13. go crazy
14. Feel You Blaze
En
01. Gabriel
02. BURN OUT
03. NEVER END
(文・金多賀歩美)