インタビュー

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冬をモチーフにしたvistlipのニューシングル『Snowman』。2016年、精力的にライブを展開してきた彼らが約8カ月ぶりに放つ最新作をフィーチャー!

今年3月にコンセプチュアルなミニアルバム『SENSE』をリリースして以降、実に多くのライブをこなしてきたvistlip。そんな彼らが久々の新音源として、シングル『Snowman』のリリースを発表した。公開されたばかりのMVからもその世界の一端を垣間見ることができるが、タイトル曲「Snowman」、アグレッシブなサウンドが耳を打つ「Avalanche」、叙情的に奏でられる「Mastermind」(※lipper のみ収録)と全ての曲が彼ららしい“冬一色”の1枚に仕上がっている。この作品について、2012年リリースのシングル『B』以来のVif登場となる智(Vo)と瑠伊(B)の二人に話を聞いた。

◆初めていろんな仲間に曲を聴かせて意見を聞いた。今までを超えて行きたかったから(智)

――今年は、vistlip a nationwide tour 2016「Good vibes CIRCUIT Ⅱ’ TURBO」、lynch.とSuGとのスリーマンツアー「LSV」等々ライブ三昧ですね。

智:そうですね。自分たちのツアー以外のライブにも出ているので、本当にライブばかりです。

瑠伊:ほぼ家にいないもんね。

智:周りには、もっと多い本数を一気に回っているやつらもいるんですけど、俺らは一度戻り、今後の戦略やセットリストを考える時間を設ける事を想定して、「Good vibes CIRCUIT Ⅱ’ TURBO」は1ヵ月に1回、違う地区でのライブにしました。全公演のセットリストを、それぞれ違うメンバーが考えているんですけど、最近全然やっていなかった昔の曲がポンと入ってきたりするんです。そして、そこから練習に励むという(笑)。

――なかなかストイックですね。

智:そうなんですよ。三日くらい前に急に「この曲をやろう!」と決まったりするので、そこからそれぞれが部屋にギターを持って行ったり、ちょっとした空き時間に練習したりしてライブに臨んでいます。元々このツアーは修行のような意味合いがあったんですけどね。瑠伊に至っては全公演で見た目を変えているし。

瑠伊:衣装は毎回違うコンセプトでやっています。

――「紅茶好きの英国少年」だったり「エスニック」だったり「カンフー青年」だったり、毎回そのコンセプトとクオリティに驚かされます。

智:本当にすごいですよね。

瑠伊:そのために、都内にいる月の半分は衣装探しをしてます(笑)。

――すごい…! ところでツアー中、鹿児島でスクラム&コロダイが始まったそうですね。

瑠伊:そうなんです。あれは面白かった!

智:スクラムといっても、全員がガシッと組むというわけにはいかないから所々に隙間があって、最初はアスレチックみたいに足がハマったりしてました(笑)。でも、やってくれたことが嬉しかったな。きっと中には、ライブの最後のジャンプのときに手を繋ぐ行為も苦手という人もいたと思うんです。それでもしっかりスクラムを組んでくれたのはメンバーへの愛だなと。

瑠伊:ステージから見ていて綺麗だったし、今まで見たことがない光景だから驚きしかなかったです。

――今後も定番化していくんですか?

瑠伊:どうでしょうね。テンション次第かな(笑)。

智:考えてみたら俺だけが転がって、みんなはスクラムを組んでいるだけじゃないですか。俺たちはすごく楽しいけど、みんなは楽しいのかどうなのか気になります(笑)。

――キャーキャー言う声が聞こえてきたので、ファンの方々も楽しそうだと思っていたのですが。

智:それは多分、転がられた瞬間の悲鳴だと思うんだけど、どういう意味だったんだろうね。嬉しいのかな。

瑠伊:本当の悲鳴なのかもしれないよ。

智:「ヤバイヤバイ! 痛い痛い!」って?

瑠伊:そうかもしれない(笑)。

智:まぁ、自由なツアーらしいなということで(笑)。

――今後のライブでもスクラム&コロダイが実現するのか楽しみです。それにしても、そろそろvistlipの新曲を聴きたいなと思っていた絶妙なタイミングでニューシングルのリリースが発表されました。いつ頃レコーディングをしたんですか?

智:曲が出てきたのが8月で、レコーディングをしたのが9~10月のライブの合間。割と最近なんです。

――かなりタイトなスケジュールですね。

瑠伊:そうですね。曲は夏にやったスリーマンツアー「LSV」の間に作ったんですよ。

智:夜中に瑠伊の部屋で相談しながら作ったよね。

――さすが仲良し(笑)。

智:瑠伊がパソコンをカタカタやっている横で、俺は酒を片手に、ああだこうだ言ってましたね。「こっちのほうがいいと思うな」って(笑)。

――お二人はいつもタッグを組んで曲を作っていますよね。

瑠伊:そうですね。今回は最初にワンコーラスを作って持って行って、その後でフルコーラスを作るときに智と構成を相談しました。

――今回の収録曲は全て冬がモチーフですが、これに関しては最初から決めていたんですか?

智:いや全く。ちょうど感情の起伏がない時期で、歌詞をどうしようかなと思っていたんです。その時、メンバーから発売日のことを言われて。ほぼ12月、ということで冬の曲にしました。実は、季節ものの曲というのは割と手を出しにくいジャンルではあるんです。その季節にしかライブでやらないのか等々あれこれ考えてしまうので。でも、「クリスマスに限定せずに、冬という大きな幅で書いてみれば」と言われて書き始めました。

――冬のモチーフで見事に三通りに書き分けられています。瑠伊さん作曲のタイトル曲の「Snowman」は、作曲段階で冬をイメージしていたんですか?

瑠伊:いや、全然意識していなかったです。

智:むしろもっと暖かい感じだったよね。

瑠伊:うん。曲を作っていた時期が夏の終わりで、秋っぽくしようとしていたんです。でも、結果的にそれを飛び越えて冬になりました(笑)。最初は季節感を全く意識していなかったんですけど、後から冒頭の鐘の音やストリングスのアレンジを入れたことで、冬っぽさが演出できたなと。

――曲作りはスムーズでしたか?

瑠伊:今回はそんなに難航せずにできました。実はこの曲、最初はバラードとして作っていたんです。頭のピアノのイントロから作り始めて、そのままの流れでスムーズにワンコーラスできて。でも、何となくシングルっぽくないなと思ったので、テンポを上げたりアレンジを少しずつ変えたりしていったら、こうなりました。智もすごく気に入ってくれて。ツアーの移動中のバスの中で、いきなり後ろから肩を叩かれて、「これお前の曲?」って聞かれたんです。「そうだよ」って答えたら、「いいじゃん」って(笑)。

――何ですか、そのキュンとくるやり取りは。

智:(笑)。思わず、ずっと聴いちゃいましたからね。ただ、俺はこの曲がいいなと思ったんですけど、今回初めてスタッフとかイベンターとか、いろんな仲間に曲を聴かせて意見を聞いたんです。今までを超えて行きたかったから人の意見が大事だと思ったし、昔からvistlipを見てきたスタッフたちに、俺たちに持っているイメージや、どんな俺たちが見たいか、聴きたいかを聞いてみたかった。そうやって絞っていって最後はその中からメンバーがアンケートで決めました。

――外部の人の意見を取り入れることで、より客観的にバンドの魅力が引き出されたんですね。

◆こういうMVはこれまでに撮ったことがない(瑠伊)

――今回の3曲は「Snowman」が瑠伊さん、c/wの「Avalanche」がYuhさん、「Mastermind」がTohyaさんと全て作曲者が異なりますが、これは今年3月にリリースされたアルバム『SENSE』で全員の曲を収録したことの延長なのでしょうか。

智:いや、今回作曲者を変えるということは特に考えていなくて、単純にみんなが出したデモの中から良いものをつまんでいったんです。『SENSE』を出して、みんなそれぞれ「自分はこれ」というものが見えてきたと思うんですよ。前はお互いに寄せたりしながら色々考えたと思うんですけど、今回は作りやすかったんじゃないかな。

――『SENSE』を経て、各作曲者の個性がより強く出てきた気がします。ところで、これまでのインタビューで頻繁に、「瑠伊の曲はスムーズにいくか難航するかの両極端」という話が出ていましたが、「Snowman」のレコーディングはいかがでしたか?

智:瑠伊がデモ出しをするまではそうでもなかったんですけど、レコーディングになったらみんなが難しいと言っていましたね。

瑠伊:僕の曲は結構特殊なコードを使ったりするので。

智:瑠伊はみんながこれまで通ってきていない部分を作ってくるんだよね。

瑠伊:よくギター陣に「どうやって押さえたらこのコードになるの?」って聞かれるんです。やっぱり慣れていないからレコーディングでも詰まってしまうみたいで。僕は感覚で作っちゃうので、

コードブックのセオリーでないコード進行を使ったりするんです。だからちょっと申し訳ないなと思ってます。

――海さんが瑠伊さんを評して「超感性型だ」と言っていました。瑠伊さんの曲はコードやリズムを変えてしまうと全く違う感じになるから変えられないと。

瑠伊:そうですね。理論が全くわからないので。海はちょっと困ってました(笑)。

智:難しかったって言ってたね。Tohyaも同じようなことを言ってたよ。

瑠伊:結構シンプルだと思うんだけどな…。

智:Tohyaの中にも瑠伊のリズムはないんじゃないかな。『SENSE』の「As You Know.」のリズムも難しかったみたいだし。この間「Snowman」のMVを撮ったときも、ドラムを叩いているのを見て難しそうにしているなと思った。

瑠伊:不慣れな感じがしたよね(笑)。

智:そうそう、すごく不慣れな感じ(笑)。

――ということは、MVにはその不慣れな感じのTohyaさんが映っているんですね。

智:多分映っていると思う(笑)。

――完成がさらに楽しみになってきました。コメント動画のお話から察するに、今回のMVはかなり完成度が高そうですね。(※この取材後、ショートバージョンがYouTubeにて公開されました)

智:実は、それに関して俺と海はすごくアーティスティックな感覚で物を言っているんです。衣装や映像の質感、色味、その日偶然なった俺の髪色や、目の色、監督さんの作り方…全てがそのためにあるような、すごく合致したMVだった。そこを「パーフェクト」と言っている部分も大きいんです。ちなみに、この歌詞は元々MVありきで書いたんですよ。こういう瑠伊の曲は、MVも一つの要素として重要になってくると思うし、いつもみたいな演奏ものには全くリンクしなくて。今回、海が監督さんと一緒に指揮を取ったんですけど、俺は歌詞を書く前から海に「最初からこういう感じのMVを撮るために、俺はこういう歌詞を書きます」ということを伝えていたんです。海はそれを汲んで「やってみたいね」と言ってくれて。「アナザーストーリー的な感じになっている」と言っていたかな。

瑠伊:MVの完成品はまだ見ていないんですけど、録っている画とか質感とか、あとはタイトルにちなんで雪も出てくるんですけど、そういうものを画面越しに見てすごく満足しました。こういうMVはこれまでに撮ったことがなかったですからね。

――vistlipはこれまでに様々なバリエーションのMVを録っていますが、それらとは一線を画した作品が誕生するんですね。

智:新たな挑戦という感じにはなっていると思います。あまりロックバンドっぽくはないかもしれないな。

瑠伊:そうだね。演奏シーンもほとんどないし。

――それにしても今回のタイトルを聞いた時、アーティスト写真やジャケット写真はとても可愛い感じを想像していたんですが、予想外にハードな仕上がりで驚きました。アーティスト写真は「ジャケットの鉄板を引きちぎる前の空の見えない閉鎖空間」、ジャケット写真は「凍り付いた鉄板を引きちぎった先に澄んだ空」がテーマだそうですね。

智:MVを見ると、あの冷たい色の感じから何となくそれがわかるかなと思います。でも、実はこのアーティスト写真とMVで、Tohya以外全員の見た目が変わっちゃっているんです。面白いですよ。

瑠伊:多分初めて見た人は、誰が誰かわからないかも。特に俺(笑)。

智:瑠伊は全然違う。

瑠伊:何もかも違うよね(笑)。理由としては、単純に「ただ変えたかった」というだけなんですけど、そこも楽しんでもらえる要素の一つかなと思います。

――通常、MVはアーティスト写真の要素を含んでいることが多いですよね。

智:そうですよね。アー写は次のリリースまでかなりロングスパンで残るから、今までMVは「アー写通りに」ということを意識していたんです。でもある時、アー写はあくまで撮影したその日を閉じ込めたものでしかなんじゃないかと思ったんですよ。だから、あまりそこに捕らわれ過ぎずに、撮れるものならその日ごとに、どんどん色々撮っていっていいんじゃないかと思って。もうちょっと自由でいいんじゃないかなと思うようになったんです。

◆とにかく作りたかったのは「すごく裏があるもの」(智)

――今回、智さんは先に画が見えた状態で歌詞を書いたということでしたが、歌詞を書く上で完成形が見えていると書きやすいものですか?

智:そうですね。難航とまではいかなかったかな。いろんな選択肢があって、どういう結末にしようかなとは思ったんですけどね。とにかく作りたかったのは「すごく裏があるもの」だったんです。一見幸せそうに見えて本当は違う、そういうものが絶対に隠れているものにしようと思って、その中でどういうストーリーにしようかを考えました。でも、画が見えているからこそ難しい部分もあるんですよね。一連のシーンがあって、限られた文字量の中で、そのハイライトを書かないといけない。どうしたら伝わるかを考えて、本当はもうちょっと補足したいんだけど…という葛藤もありつつ。

瑠伊:Twitterみたいだね。140文字しか書けない中で「文字数が足りない!」っていう(笑)。

智:まさにそうだね(笑)。画が見えているからこそ難しい部分もある。

――瑠伊さんは今回レコーディングで苦労した曲はありますか?

瑠伊:個人的にはTohyaの曲が大変でした。単純に難しかったです。彼の曲は覚えるまでにすごく時間がかかるんですよ。普通の曲はAメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ…という感じなんですけど、彼の曲はいつからかそれがなくなって。セクションが多くて、そのセクションをまず覚えることが大変なんです。どこがどこだかわからなくなるんですよね。聴いて覚えてからアレンジしていくので、すごく時間がかかります。歌が入っている状態で聴いたら、もっとわかりやすいんでしょうけど、僕たちが録る段階ではメロディが打ち込みの音ですからね。

――Tohyaさんは瑠伊さんの曲が難しくて、瑠伊さんはTohyaさんの曲が難しいんですね(笑)。

瑠伊:そう。お互いに苦しめ合ってる(笑)。

智:俺が大変だったのはYuhの「Avalanche」ですね。これまでは瑠伊の曲が、ブレスができなかったりキーが高かったりで辛かったんですけど、そこは瑠伊と相談するようになったので大丈夫でした。

瑠伊:僕がLillでヴォーカルをやったことで、「これだとちょっとキツいかも」という感覚がわかってきたんです。あと、最近Lillで曲を作るときに、オケだけ作って、それを流しながらマイクを持って吹き込んで、それをMIDIで打ち込んでいくという方法に変えたんです。歌いながら作るから音の詰まり方等々は改善されたのかなと。

――「Little Fabre」(シングル『B』のc/w)のときは、大変そうでしたよね。

瑠伊:そうですね。あとは「B」も結構しんどかったと思う。でも、「B」は智以外もしんどかったみたいで、未だに「ライブでやろう」って話になると、みんな「嫌だ!」って言いますからね(笑)。

――(笑)。ところで、クリスマスの光景を歌った「Mastermind」の歌詞を読んで、智さんはこんな子供だったのかなと思ったのですが。

智:実体験と言われて間違いではないかな。とは言え、そこまで切なくはないし、何だったらおもちゃのほうがほしかったけど(笑)。ただ、この両親に関する歌詞は実際にそうだったことを書いています。子供が間に入らないとすごく喧嘩して、でも俺が入っていくと二人とも目線が俺に向いて、同じ意見を言ったりするんです。そこでやっと、ああ夫婦だなという部分が見えたりして面白いなと。

――子供は潤滑油なんですね。

智:やっぱりそうなんでしょうね。これはずっと昔から思っていて、どう書くか2~3パターンぐらいあったんですけど、今回はこれにしようと思って。

――瑠伊さんはこういう子供ではなかったような気がします。

智:瑠伊は今でもファミリーみんなで仲良しですからね。寂しい思いも全然していないですよ。超愛されているし、両親が本当に仲がいいし。

瑠伊:寂しい思いはしてないね。

――瑠伊さんがこの曲を書いたら、また違う感じになったかもしれないですね。

智:そうだね。全然違うと思うな。

――ところで、以前のインタビューで、「瑠伊さんの誕生日に、智さんがサプライズでディズニーランドに連れて行った」という話がありましたが、クリスマスにサプライズをしたことは?

智:しないです!

瑠伊:クリスマスに男同士でサプライズをしてたら、結構アレでしょ(笑)?

――しないんですか。てっきり、「ピンポン、来ちゃった」的なサプライズをするのかと…

瑠伊:それをやって相手が家にいなかったら、すごく寂しいよね(笑)。

智:いるかわからないもんね。クリスマスだからどこかに遊びに行っちゃっているかもしれない。そういう時はしばらく家の外で待って、帰ってこないからドアの前にケンタッキーを置いて行く感じかな。「食べてね」って。でも、俺と瑠伊でそういうサプライズをやった場合、そういう寂しい結果に終わるのは、俺だけのような気がする(笑)。

――では今年のクリスマスにぜひ。

智:…そういえば今年のクリスマス、vistlipはスケジュールが入ってないね。

瑠伊:だね(笑)。

◆聴いてもらって、心を温めてもらえたら(瑠伊)

――瑠伊さんはTohyaさんの曲は難しいとのことでしたが、Yuhさん作曲の「Avalanche」はいかがでしたか?

瑠伊:Yuhの曲は、割といつも一回聴いてしまえば覚えられるぐらいシンプルなんですよ。まず覚えて頭から流しながらベースを仮で録って、そのノリでフレーズを入れていって、それがそのまま音源になる感じかな。今回はレコーディングもあまり詰まらずにノリノリで弾けたし、アレンジもスムーズにできて、すごくやりやすかったです。

智:俺はサビが大変でした。

――智さんの歌詞は物語のように綴られていくので、こんなに同じ言葉がずっと出てくる歌詞はあまりないですよね。

智:そうですね。同じ言葉がちょっとずつ違う、というやつをやってみたかったんです。

瑠伊:覚えるのは大変そうだね。「誰が誰で、どっちがどっちだっけ!?」ってなりそう(笑)。

智:どっちがどっちだっけ、にはなりそうだよね(笑)。ゲーム感覚ではあるんですけどね。

――そんな中で攻撃的なサウンドに乗せた〈傷つけられることが前提〉や〈プライベートを犠牲にして〉という歌詞が、真に迫る感じがしました。

智:この曲の歌詞は、なかなか最後まで書けなかったんです。こういうサウンドだから、ちょっとした怒りはほしいなと思っていたんですけど、結構穏やかに暮らしていたのでテーマがなくて。「これ、書けるのかな」と思っていたら、ちょうどレコーディングの三日前ぐらいにイラッとすることがあったんです。

――絶妙なタイミングですね。

智:でしょ? 良いタイミングで怒りをファンがメールでくれたんですよ。ファン同士のやり取りについて書かれていたんですけど、それを読んで「何でそういうこと言うの?」と思ったところから色々と沸いてきたものがあって。でも直接は知らない人だから、サビは〈誰が誰で〉なんですけどね。

――今回の3曲はもうライブでは披露されましたか?

瑠伊:どの曲もまだやっていないです。

智:今回、CDを3枚買うとライブに行けるイベント(東名阪で行われる、3アイテム同時購入者限定スペシャルライブ)があるので、そこで「Snowman」は必ずやりたいなと思っているんですけど、あと2曲については未定なので楽しみにしていてほしいです。

――リリース後もvistlipは、引き続きライブ三昧ですが、その中に11月5日の瑠伊さんのBirthday LIVEもありますね。どんな感じになりそうでしょうか?

瑠伊:どうなるんでしょうね。僕はまだ知らされていないんですよ。

智:…あれ? 内容って俺らが考えるんだっけ。

瑠伊:…うん。ということはまだ何も決まっていないんだね(笑)?

智:じゃあ、とりあえずキャノン砲だけは用意しておくよ。

瑠伊:本当に!? 結構盛大にやってもらえるんだ!

智:でも、あるだけかもしれないよ。置いてあるだけ。

瑠伊:ひどい(笑)。

――では、キャノン砲でお誕生日を祝ってもらえそうな瑠伊さん、最後にメッセージをお願いします。

瑠伊:久々にリード曲を担当させてもらって、すごく良い作品ができました。聴いてもらって、心を温めてもらえたらいいですね。はい(笑)。

(文・後藤るつ子)

ARTIST PROFILE

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<プロフィール>

智(Vo)、Yuh(G)、海(G)、瑠伊(B)、Tohya(Dr)の5人からなるロックバンド。2008年4月、ミニアルバム『Revolver』でデビュー。2014年4月にリリースしたシングル『Period』では初のオリコンチャート9位を獲得。2015年12月18日には国立代々木競技場第二体育館でワンマンライブ「Right side LAYOUT[SENSE]」を成功させた。2016年3月にミニアルバム『SENSE』をリリースし、4月以降、精力的に全国ツアーvistlip a nationwide tour2016「Good vibes CIRCUIT Ⅱ’ TURBO」を行っている。

■オフィシャルサイト
http://www.vistlip.com

【CDデータ】

Snowman
2016年11月30日発売
(発売元:マーベラス/販売元:ソニー・ミュージックマーケティング)

Snowman
LIMITED EDITION
(CD+DVD)
<初回生産限定盤>
MJSS-09187~8
¥1,800+税
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Snowman
vister
(CD+DVD)
MJSS-09189~90
¥1,800+税
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Snowman
lipper
(CD)
MJSS-09191
¥1,200+税
amazon.co.jpで買う

【収録曲】

LIMITED EDITION
[CD]
01. Snowman
02. Avalanche

[DVD]
映像ROUGH the vistlip

vister
[CD]
01. Snowman
02. Avalanche

[DVD]※2~3曲収録予定
LIVE CLIP from Good vibes CIRCUIT Ⅱ’ TURBO 2016.09.17@柏PALOOZA

lipper
[CD]
01. Snowman
02. Avalanche
03. Mastermind

【ライブ情報】

●vistlip 瑠伊 Birthday LIVE
11月15日(火)duo MUSIC EXCHANGE

●DaizyStripper主催「2007」
11月16日(水)新宿BLAZE