インタビュー

ダウト

ダウトの魅力がたっぷり詰まった初のライブCDが完成。2013年の活動を締めくくり、2014年の幕開けを華々しく飾る最新作をフィーチャー!

一度観れば癖になること請け合い、他に類を見ない中毒性の高いライブを展開するダウト。2013年も実に精力的に活動を展開した彼らが、その集大成ともいうべき、11月29日に中野サンプラザで行われた「自作自演武者修行ツアー」のグランドフィナーレの模様を収めたライブCDをリリースする。あの日の思い出、彼らのライブへの思いを5人に語ってもらった。

◆俺たちは作品を通してお返しをするのが一番良い方法なのかなと思う(玲夏)

――今作がダウトの2014年1発目の音源となるわけですが、ライブCDというのは新鮮でした。

幸樹:今年はライブで推していきたいという気持ちもあるし、DVDみたいに家でゆっくり観なくても、通勤や通学中にダウトのライブを味わってもらえたらと思って。初回限定盤AにはLIVE映像が収録されたDVDも入っていますけど、メインはCDです。

――音源を改めて聴いてみていかがでしたか?

ひヵる:正直、ライブをやっている時って、あっという間に終わっちゃうんですよ。今回も後から映像や音を観たり聴いたりして、「中野でライブをやったんだな」って実感しました。

――ライブCDをこのタイミングで出すことは、前々から決めていたんですか?

幸樹:そうですね。中野サンプラザのライブは何らかの形で残したかったので。

――映像や音源を収録する日のライブは、心構えが違うものですか?

幸樹:普通は違うんですよ。でもこの日はそれを忘れてました(笑)。入りから本番まで、めっちゃ目まぐるしかったんですよ。もし、ステージに出る前に誰かが「今日は収録がありますよ」って言ってくれていたら、多少意識したかもしれませんけどね。

ひヵる:僕もリハの時にアンプのキャビが飛んで音が出なくなっちゃって。急遽取り寄せたりしてバタバタでした。

威吹:オープンギリギリまで今回のジャケ写とかパンフレットの撮影をしてましたしね。「今日ライブだっけ?」っていうくらい慌ただしくて(笑)。でも良い意味で緊張感が取れました。

――ところで、中野のライブ後、幸樹さんも玲夏さんもかなり長いブログを書いていましたよね。玲夏さんのブログは三部作になっていて。

幸樹:上・中・下巻か。

全員:(笑)

幸樹: 1年間のダウトの活動にかけたんやな。「武者修行ツアー上・中・下巻」的な!

玲夏:(笑)。ファイナルとか、こういう改まったライブって、いろんな感情が出てくるんですよね。せめてそれを伝えたいという気持ちからなんです。でも最近、良い言葉が出てこないんですよ。「ありがとう」と言えば「ありがとう」なんですけど、それだけじゃないものっていうのを言葉にできなくて。

ひヵる:それわかる。「ありがとう」以上ってないんですよ。多分、本当に一番が「ありがとう」なんですよね。でも、もっといろんな言葉が伝えきれていない気がします。

――今回の音源には「ありがとう」以上が入っていそうですね。

玲夏:そうですね。だから俺たちはこうやって作品を通してお返しをするのが一番良い方法なのかなと思います。

――しっかり伝わると思います。ところで、幸樹さんのブログはライブレポ形式になっていましたが。

幸樹:一度、雑誌を敵に回そうかと思って(笑)。

全員:(笑)

幸樹:「ここで畳みかける!」とか、雑誌のレポ風に書いてみようと。

――アーティストにここまで書かれると、我々はやることがありませんが(笑)。また読みたいので次回もお願いします。

◆口下手で、字にも言葉にもできないけど、ステージを通して感じ取ってほしい(威吹)

――中野サンプラザでのライブの率直な感想を教えてください。

幸樹:ステージどうこうじゃなくて、バンドとしての主張が強く出せたと思います。もちろん、ファンの子と俺たちの意思の疎通がすごく大事なんですけど、その中で「俺たちは、こういうことをしてきたんだよ」「こういうことがしたいんだよ」っていうのを、セットリストや内容で主張できたなと。単純に、来てくれて楽しんでくれたらいいなってだけじゃなくて、自分たちもアーティストとして投げかけがきちんとできたから、大きいライブになったんだと思います。

――前回のシングル『感電18号』のインタビューの時、幸樹さんが「今のダウトの集大成を観せたい。吐き出せるものはこっちも吐き出せるようなライブにしたい」と言っていましたよね。「吐き出したいもの」とは何だろうと思っていたんです。

幸樹: 俺たちがこうしたいと思ったことに、乗っかる人は乗っかってくれればいい」っていう姿勢がすごく大事だと思う。もちろん、今まで守ってきたものもあるし、それを捨てたいわけではないけど、そういう姿勢をもっと主張したいなと。

――今はそういう姿勢を貫けるアーティストが強いかもしれませんね。威吹さんは吐き出そうと思っていたことはありますか?

威吹:いつも伝えられない感謝の言葉です。特に僕は口下手で、字にも言葉にもできないんですけど、ステージを通して感じ取ってほしいなと。自分からの発信もあるんですけど、ファンのみんなが読み取ってくれるのを期待しつつ。

――疎通は図れましたか?

威吹:うーん、わからないです(笑)。でも、表情を見れば楽しんでいるか楽しんでいないか、少なからずわかるじゃないですか。ステージと客席も思った以上に距離が近くて、みんな良い表情をしているのが見えて気持ち良かったです。

◆良くも悪くも無理をしないというか、「自分以上にならない」(ひヵる)

――ミナセさんは中野を振り返っていかがですか?

ミナセ:あの日はバタバタしていたんですけど、始まった瞬間、その場に落ち着いたというか、入り込むことができました。最初、会場の構造のせいか、客席の声が聴こえないので戸惑いましたけど。でも、内容的にも音源と違うアレンジでやったり、アンコールで出る順番を変えてみたり。全編を通していろんなアプローチができたのが一番の収穫でした。大きなライブにできたと思います。

――点数をつけるとしたら何点でしょう?

ミナセ:あ、そういうこと言います(笑)? 難しいなぁ…でも、あの日に向けてみんなやってきて、当日、自分は100出せたと思うので、100点にしたいですね。これがあったからマイナスとかじゃなくて、そこで見えた課題はそれはそれでいいし。

――どんな課題が見えましたか?

ミナセ:曲間とかもありますし、あと、「炎天歌」で振り付け講座をやったんですけど、その時に「俺、何で中野で振り付けやってるんだろう…」って一瞬素になっちゃって(笑)。そういうところで素に戻らないようにしないとな、と。でも、振り付けをやったからあの曲は更に盛り上がったと思っています。

幸樹:あの振り付けがあるかないかで全然違ったと思いますよ。

――確かに「炎天歌」「捜索願」はあの日が初お披露目とは思えないほど盛り上がっていました。それにしても、あの日のミナセさんはタオルを回したり、いろいろやりましたね。

ミナセ:はい。タオル回すのは難しいです(笑)。

――他の方は何か課題は見えましたか?

ひヵる:僕、どうしても緊張して本番で上手く弾けなかったりするんですけど、来てくれている人たちと一緒になって楽しめるようなギターを弾きたいなと思っていて。ストレスなく指が動いて、本番で楽しめるように普段から練習していきたいなと。あと、あくまで精神論なんですけど、良くも悪くも無理をしないというか、「自分以上にならない」。いろんな人の話を聞いたり、考え方に触れて、それが課題になりました。

幸樹:俺は「ダウトのライブは独特の空気がある」って言われていたんですけど、それがわかるようになってきました。この前、SHIBUYA-AXでイベントをやったんですけど、イベントでもワンマンみたいな空気が出せるのは強みだなと思って。最近の課題は、普段からもっと自分を磨くことで、ライブで今までにないパワーを出して、「自分以上になる」ってことですね。

――あれ!?

ひヵる:あの! さっきの、意味合い的には、そこで止まるってことじゃないよ!?

幸樹:僕はいつでも限界を超えようと思ってますから(キリッ)。

ひヵる:ちょっと!

全員:(笑)

ミナセ:ライブで自分を出す時って意味だよな。

ひヵる:うん、あの、緊張しいだから、自分の100を出せるように頑張ろうと思うってことです!

◆この作品はライブ感を味わってもらうっていうところに尽きる(幸樹)

――今回の作品、初回限定盤AにはDVDも付きますが、CDとDVD、どちらから楽しんでほしいですか?

幸樹:どうなんだろう。でもやっぱりDVDが付いていると最初にそっちを観るのかねぇ。

玲夏:うーん。そうだね。

――今回のライブCDはMCは収録せず、基本的に楽曲のみで構成されていますが、MCはあえてカットしたんですか?

幸樹:そうですね。やっぱり来た人しか観られなかったり、聴けなかったりする部分も大事にしたいと思ったので。全部入れちゃうと、そういう部分がなくなっちゃいますからね。

――なるほど。ところで、あの日のMCで幸樹さんが、「正直ダウトはもうダメかなって思った時もあった」と言っていましたよね。あの発言に驚きました。

幸樹:周りの見え方と自分たちの見ているダウトって違うんだなと思って。自分たちが思うより過大評価されているのは良いことだとは思うんですけどね。「ヒット街道をひた走り続けるダウト」なんて、メンバーは誰一人思ってませんよ! これじゃ売れっ子じゃないですか!

――売れっ子ですよ(笑)。でもそうは思っていない、と。

玲夏:(無言で頷く)

幸樹:うん。でも、そう思っていないからこそ頑張れるんですけどね。

――では、今回の作品はどんな風に楽しんでほしいですか?

ひヵる:今回、去年のダウトの中巻と下巻が入っているんですよね。『ASIA DISCO』(初回限定盤Bの特典として収録されているアジアツアー「自作自演武者修行ツアー中巻 -我愛你Tour 2013-『ASIA DISCO』」)も、去年続いてきたライブの一環なので、海外でこんなことやってきたんだよっていうのを、日本のファンの子たちに見てもらえたら嬉しいです。去年の成果が詰まっていると思います。

幸樹:この作品はライブ感を味わってもらうっていうところに尽きると思いますね。一番の醍醐味はそこだと思うので。

ひヵる:みんながみんなライブに来られるわけではないじゃないですか。僕とか田舎だったんでなかなかライブを近くでやらなくて行かれなかったんですけど、そういう子たちにも届いたらと思います。

威吹:最初は曲順通りに流れに沿って楽しんでもらえたらといいなと。

――まずはセットリスト通りに、ですね。

ミナセ:…あのー、昔ライブCDってよく出ていたじゃないですか。俺が中学に入った頃ってカセットテープだったんですけど、普通にダビングしたら全曲入らないんですよ。だから自分でそのライブのセトリを組んで、片面で入るようにしていたことを思い出しました。

――ディープな思い出話を(笑)。

ミナセ:しかも、一時期イタイ時期は、ちっちゃいラジカセにそれを入れて、流しながら学校に行ってました。

全員:うわ~(笑)。

◆今まで以上に、一回のライブに中毒性を持たせたい(ミナセ)

――2014年のダウトは「ライブで推していきたい」ということですが、どういうライブを展開したいですか?

幸樹:ワンマンでもイベントでも、その日その場でしか見られないものをやっていこうと思っています。今年はすべてをフルスイングしたいですね。0か10か、みたいな。

玲夏:今年は飛び抜けた存在になりたいです。去年のマー君みたいに。

幸樹:で、最後コケるのか。

全員:(笑)

威吹:中野が終わってから、ヴィジュアル系じゃないところとイベントをやったりしているんですけど、イベント自体の構成を見て、まだエンターテインメント的にもできることってあるんだなと。勉強して、それをパイオニアとしてやっていけたらいいなと思っています。

幸樹:「パイオニア」ってどういう意味?

威吹:「先駆者」。あ! 俺がわからないと思ったでしょ!

全員:(笑)

ひヵる:俺は、去年くらいから凝り始めたこととか、興味を持ち始めたことをもっと深く探求してみたいですね。

――今回のコメント動画で話していたエフェクター作りとかですか?

ひヵる:あれはもう作っちゃいました。

――早い!

ひヵる:作っちゃったからもっと違うことをしたいんですよ。

幸樹:もー、あなた何がしたいわけ(笑)。いろいろ作って、誕生日プレゼントにいろんなギタリストに渡すんか。

ひヵる:(笑)。昔、知り合いに自作のケーブルをプレゼントしたことがありましたけど(笑)。次にやりたいことは考え中です。

ミナセ:俺は、どの場所に立っても、ダウトっていうライブをブレることなくやり通して、今まで以上に、一回のライブに中毒性を持たせたいです。やり終えた後、もう次が待ち遠しくなるようなライブを全国でやっていきたい。そして節目には、またでっかくダウトを出せたらと思います。

(文・後藤るつ子)

ダウト

<プロフィール>

幸樹(Vo)、威吹(G)、ひヵる(G)、玲夏(B)、ミナセ(Dr)の5人からなるロックバンド。2011年にメジャーデビュー、2012年12月には国立代々木競技場第二体育館でワンマンライブを行い、2013年6月からスタートした「ダウト 自作自演 武者修行ツアー中巻 -我愛你Tour 2013-『ASIA DISCO』」では、ダウト史上最大規模となるアジアツアーを成功させた。11月29日(金)、中野サンプラザホールにて「ダウト 自作自演 武者修行ツアー下巻-GRAND FINALE-『活劇ブロードウェイ』」を実施。2014年2月には、「ダウト絶頂Zepp TOUR’14『(再)教育』」、「ダウト弾丸韓国サランヘヨ単独公演『MATSURI A GO! GO!』」が決定している。


■オフィシャルサイト
http://www.pscompany.co.jp/d-out


【CDデータ】

初回限定盤A
CD+DVD
TKCA-74060
¥3,800+税

初回限定盤B
CD+DVD
KCA-74061
¥3,800+税

通常盤
CD
TKCA-74062
¥2,500+税


『「活劇ブロードウェイ」~武者修行ツアーGRAND FINALE@中野サンプラザ~』
2014年1月22日発売
(発売元:徳間ジャパン)
ダウトが放つバンド初のライブCD。2013年のダウトを締めくくる記念すべきライブとなった、中野サンプラザでのツアーファイナルの模様をたっぷり収録!

【収録曲】
初回限定盤A
[CD]※初回限定盤A、B共通
01. 歌舞伎デスコ
02. Killer Tune
03. 獄
04. Mr.JAP
05. 蛍火
06. 炎天歌
07. シャングリラ
08. MUSIC NIPPON
09. 感電18号
10. ROMAN REVOLUTION(活劇 ver.)
11. バラ色の人生
12. DANCE NUMBER
13. 飛行少女

[DVD]
・FESTA.
1.歌舞伎デスコ
2.Killer Tune
3.鬼門
4.花鳥風月・桜吹雪
5.蛍火
6.捜索願い
7.炎天歌
8.「修羅」
9.MUSIC NIPPON
10.感電18号
11.ROMAN REVOLUTION(活劇 ver.)
12.恋アバき、雨ザラし
13.飛行少女

初回限定盤B
[CD]※初回限定盤A、B共通

[DVD]
・笑いあり涙あり!スペシャルロングドキュメンタリー
「ASIA DISCO~We are the one~」

通常盤
[CD]
01. 歌舞伎デスコ
02. Killer Tune
03. 獄
04. Mr.JAP
05. 友好ダンシングモダン(Bonus track)
06. 蛍火
07. 春風シャララ(Bonus track)
08. 炎天歌
09. シャングリラ
10. MUSIC NIPPON
11. 感電18号
12. ROMAN REVOLUTION(活劇 ver.)
13. バラ色の人生
14. DANCE NUMBER
15. 飛行少女
16. あいするひと<中国語ver.>(Bonus track)