インタビュー

ダウト

ダウトがリリースするニューシングル、その名も『感電18号』。意味深なタイトルを冠した、ダウト節炸裂の最新作をフィーチャー!

今年6月にバンド史上最大のアジアツアーを成功させ、さらに勢いを加速させるダウト。彼らのニューシングルのタイトルは何とも意味深な『感電18号』! いつも以上にインパクトのあるタイトルと、そこはかとないリアルが漂う歌詞に込められた思いとは? 今作のことはもちろん、過去の自分、ストイックな今、未来のヴィジョンまで、5人にたっぷり語ってもらった。

◆曲ができあがるにつれてどんどんパワーアップして、一番いい形になった(威吹)

――今回のシングルのタイトル、またすごいインパクトですね。

幸樹:よく言われるんですけど、自分たち的にはあまり抵抗はないんですよ。事務所でもタイトルだけ見て「えっ!?」とびっくりされましたけど、どうもしてませんからね(笑)。

――“感電”と“18号”という二つの言葉をセットにする発想はかなり斬新だなと。

幸樹:“感電”は、人の直感とか、そういうビビッとした瞬間を例えました。“18号”は、「18歳の時って怖いもの知らずだったな」と思ったので、そういう気持ちを書けたらなと。“18歳”でもよかったんですけど、そこは何かひねりたいなと思って。

――なるほど。ところでダウトは、幸樹さんが作曲者にタイトルの候補を投げて曲に合うものを選ぶそうですが、今回のタイトル候補にはどんなものがありましたか?

玲夏:“感電”の他にも「○○18号」っていうタイトルがあったね。

幸樹:何だったかな…。うーん、覚えてないってことは、そのくらいのものだったのかもしれませんね(笑)。

――(笑)。ところで、今回のタイトル曲はシンセの音がとても印象的でした。この曲は玲夏さんの作曲ですが、デモの段階からこうしたいというヴィジョンがあったんですか?

玲夏:そうですね。この曲自体はシングル『恋アバき、雨ザラし』(2013年6月リリース)の頃にはあって、そこから色々いじり倒して今の形になったんですけど、曲を作っていた当時はイントロのメロディを楽器じゃなくてアディショナルな部分でやるのがマイブームだったので、その流れです。

ひヵる:最初、シンセの部分がラッパの音だったんですよ。そこからの音色探しが見ていて楽しかったですね。イントロ自体にインパクトがありましたし、音色が違うだけで印象が変わるので。

――ラッパだとどんな感じなんでしょう?

ひヵる:東京スカパラダイスオーケストラみたいな感じでした。

威吹:この曲自体は、さっき玲夏が言っていたように、ちょっと前からあったんですけど、曲ができあがるにつれてどんどんパワーアップして、一番いい形になったし、かっこよくなりました。

――今回のレコーディングはいかがでしたか?

ひヵる:ギターはノリ一発なところもありましたね。でも、サビ前のピロリピロリってフレーズを二人で弾いているんですけど、合わせるのが大変でした。息を合わせるって結構大変なんですよね。ライブに向けて練習しないと(笑)。

ミナセ:ドラムは、基本的にダンスビートというか4つ打ちは難しいんです。聴いている時は、こういう上下をきっちり合わせてやるような曲は簡単だと思っていたんですけど、実際やってみたら難しくて…。でも、こういうタイプのドラムは実はダウトには多いんですよ。

――この曲の難易度は高かったですか?

ミナセ:そうですね。同じ4つ打ちでも曲によって表情が違うので。デモの段階でイメージしたことからは変わっていったんですけど、曲の雰囲気に合わせています。

◆18歳の時って本当に怖いもの知らずだった(ひヵる)

――今回の歌詞は、幸樹さんの実体験なのかと邪推してしまったのですが。

幸樹:この曲は、東京に出てきてダウトを組んだときのことをストーリーにして書きました。

――そこはかとないリアルが漂う歌詞ですよね。ところで、皆さんはどんな18歳でしたか?

幸樹:ミナセは歌詞通りでしたね。あなた確実にダメ人間だったでしょ(笑)。

ミナセ:え(笑)!? うーん、18歳と言えば高校を卒業した頃ですよね。その時は否が応にも次を決めないといけなかったので、とりあえず地元を出ることしか考えてなかったから…

幸樹:地元でどうしてたの? 何してたの?(ニヤニヤ)

ミナセ:…え!? …色々(笑)。

全員:(笑)

威吹:僕は、学園祭とかじゃなくて、ちゃんと楽器を始めたのが18歳でした。バンド活動に明け暮れてましたね。

ひヵる:18歳の時って本当に怖いもの知らずだったなと思います。僕は、地元でバンドをやっていたんですけど、埒が明かないと思って東京に出て今のメンバーに会ったんです。でも、こういうことって計画が立てられないじゃないですか。だから、何事もまず動いてみようっていうのはありましたね。

――18歳ならではの怖いくらいの行動力ですね。

玲夏:俺は当時、暇を作るのがすごく嫌で、ひたすらバイトをしてました。一人で東京に出て来ていたから、早くバンドをやらなきゃって焦りもあったのかもしれないですね。今はダウトってものがあるからそんな風には思わないですけど。

◆中途半端にやるより、やり切った方がいい(幸樹)

――c/wの「炎天歌」は作曲者として幸樹さんとひヵるさんのお二人の名前がクレジットされていますね。

幸樹:結果として二人になりました。最初、ひヵるさんが曲を持ってきたんですけど、それを二人で、ああでもない、こうでもないといじりまして。

ひヵる:作っていったデモは、何かパンチがないなと思ったので、歌メロは幸樹に考えてもらって、曲の構成とか流れとか、こんなのどう?っていうのを二人でどんどん形にしていきました。曲の根っこだけはあるけど、二人で作曲し直した感じです。ここまでごっそり変えたのは初めてかもしれませんね。だから、作曲者は二人だねということで、連名です。

――この曲は、ライブの画がすごく浮かびました。ひヵるさんのデモの段階からライブのイメージはあったんでしょうか?

ひヵる:意識的にはありましたね。それを二人でもうちょっとパワーアップさせた感じです。

――幸樹さんと威吹さんの二人で「WILL」(シングル『中距離恋愛』のc/w)の作詞をした時は、LINEでタイトルを決めたそうですが、今回の作曲者二人のやりとりもLINEだったんですか?

幸樹:基本的に俺は会う方が好きなんですよね。なので今回は、作業部屋でやり取りをしてました。

ひヵる:そして、今二人ともストイックな食事をしてるので、お腹が空いたら二人でスーパーに行って鶏肉を買ってきて食べてましたね(笑)。

――なぜそんなストイックな暮らしを?

幸樹:“脱げない”と“脱がない”は違うかなと思って。とりあえず“(脱げるけど)脱がない人”になろうと思ったんです。

ひヵる:僕は脱がないですけど、いい機会だし一緒にやってみようかなと(笑)。

幸樹:中途半端にやるより、やり切った方がいいと思うんです。ジムに行っても、運動不足解消にやっている人と、ガチで鍛えるためにやっている人はオーラが全然違いますし。そういうのって全てに繋がると思うから、目指したいなと思って。

――その考え自体がすごくストイックですね。他の方もジムに行っているんですか?

ミナセ:僕も最近ジムに行くようになりました。

幸樹:彼は俺らと逆で、ウエイトを増やしに行ってるんですよ。

ミナセ:鍛えて筋肉にしちゃうとかえって痩せちゃうから、ただ鍛えるだけじゃなく食べないといけないんです。でもちょっとずつ効果が出てきました。

幸樹:このままいくと、全員脱げそうですね(笑)。

――次回のアー写は全員半裸でしょうか(笑)。ところで今回のアーティスト写真は土俵での撮影でしたが、なぜ土俵に?

幸樹:歌詞の〈当たって砕けろ〉から連想したんです。

――確かに写真からも勝負感が伝わってきました。それにしてもよく土俵での撮影OKが出ましたね。

幸樹:なかなかガチな土俵がなくて、撮影自体無理かなと思ったんですけど、ちゃんと見つかりました。これ実は飲食店なんですよ。

――土俵に乗った感想は?

威吹:圧倒されましたね。乗るのをためらいました(笑)。

――人生で土俵に乗れる人はなかなかいませんからね(笑)。ところで、今回の玲夏さんの衣装がチャイナドレスなのは、アジアツアー後だからですか?

玲夏:そう思われるのは嫌なんですよー。単純にチャイナが着たかったんです。

――失礼しました(笑)!

幸樹:言われるまで全然気づかなかった(笑)!

玲夏:俺、昔から男がチャイナを着る変態さが好きなんです。

――その変態さを土俵の上で表現するとは…(笑)。

全員:(笑)

◆「捜索願い」は内情をさらけ出すようなイメージ(玲夏)

――c/wの「捜索願い」の歌詞が素晴らしいなと思って読んでいました。

幸樹:ありがとうございます。そもそも、警察用語で表現するってことから始まったんですけど、結果としてすごく面白い歌詞になりました。色々調べましたよ、普段の生活で〈ガサ入れ〉なんて出てこないんで。

――作曲の段階ではどういうテーマだったんでしょうか?

玲夏:俺、『踊る大捜査線』が大好きで、そこから…

幸樹:嘘つけよ! 絶対嘘だよ(笑)!

玲夏:(笑)。その手のリズム感でのっぺりしちゃうような印象があるんですけど、もっと内情をさらけ出すようなイメージで作りました。アレンジもその時々の自分のモードがあったりするんですよね。

――ダウトは作品ごとに楽曲を作っていますが、録り溜めはしないんですか?

幸樹:録り溜め、一回やってみたいんですよね。プリプロじゃなくてちゃんと録って、出せる状態にしておくっていう。

――テーマも無限に広がりそうですね。

幸樹:そうですね。でもその時々のやりたいテーマに向かって作っているから、今作って1年後にリリースするとなると、1年前の俺がやりたいテーマを考えないと、ってことになっちゃいますね(笑)。

玲夏:1年後に向けて作るって難しいですよね。出る頃には大分後悔してそう。

威吹:確かに(笑)。

幸樹:「これいいのか!?」とかね。

玲夏:「ああしておけば良かった!」とかね。

――1年前とは変わるものでしょうか?

幸樹:自分自身、変わったと思います。「人には何言われようが」って、主張できる部分が増えましたし。

ひヵる:僕は自分が本当に変わらない部分は録っておきたいですけど、あんまり向いていない気がする。ひらめいたことは1日ごとにやりたいし、考えは日々変わるだろうし。

威吹:僕も録り溜めは苦手ですね。飽き性なのもあるし、結構新鮮味を気にしちゃうし。その時の自分の新鮮なネタを大事にしたいから、後悔しちゃいそうで怖いんですよ。

ミナセ:僕は後で変えられる前提なら、録ったものを寝かせておくのはいいかな。思いつきとかで新しいアイディアが出たら変えたい。

幸樹:結果永眠しちゃってますけどね(笑)。

ミナセ:永眠してるのもあるけど、パーツパーツでは溜めているものがある(笑)。

幸樹:早く見たいですね。「Music:ミナセ」ってクレジット。

全員:(笑)

◆自分たちが台風の目になりたい(ミナセ)

――「Music:ミナセ」を楽しみにしつつ…2014年はどんな年にしたいですか?

幸樹:今、いろんな活動をさせてもらっているんですけど、根本はミュージシャンなので、ライブに重きを置きたいですね。ダウト発信のイベントツアーでもいいし、フェスとか、小さな規模でもいいのでやってみたいです。

玲夏:バンドとして骨太になりたいですね。

幸樹:骨太って言っても、ただ激しい曲をやればいいというものでもないから、そこが難しい。

玲夏:今のダウト+αでマッスルになりたいです。あとジャンルの壁を超えたい。どこに行っても戦えるような自信をつけるために頑張らないといけないし、そこでコテンパンにやられてもそれでダウトのためになると思うから。

ひヵる:僕は新しいものというか、崩したものをやってみたい。メジャーに行って綺麗な楽曲の作り方を勉強させてもらったんですけど、最近、その完成されたものは、果たして自分の色なのかな、と思うようになって。それを覆すようなことをちょっとずつ考えていきたいです。

威吹:僕は飽き性なので、また考えが変わるとは思うんですけど、今は奇抜なことがしてみたい。それがライブだったり、フェスだったり、「ダウトこんな曲出すの!?」ってことだったり、ギターのフレーズだったりするんですけど。僕らの音っていうのを今以上に確立できたらいいなと思います。

ミナセ:結構揺らぐ場面があるので、来年は揺るがず、こうだと思ったら行けるようなそういう体制に持っていけるようにしたいと思ってます。あと、自分たちが台風の目になりたいですね。

――皆さん、さらなる変化を遂げそうですね。

幸樹:はい。でも別にヴィジュアル系から脱却したいわけではなくて、普通にイベントツアーにも出たい。昔はすごく並びを気にした時期があったんですけど、今はそれより自分たちがそのステージでどうライブができるかってことにこだわりたいなと。音で説得するというか、やっぱりダウトは並んだ時に違うなってことにこだわったツアーも回ってみたいです。

――11月29日には中野サンプラザホールで「ダウト 自作自演 武者修行ツアー下巻-GRAND FINALE-『活劇ブロードウェイ』」がありますが、どんなライブになりそうですか?

幸樹:今のダウトの集大成を観せたいです。セットリストで単純にやるというんじゃなく、吐き出せるものはこっちも吐き出せるようなライブにしたいですね。

(文・後藤るつ子)

ダウト

<プロフィール>

幸樹(Vo)、威吹(G)、ひヵる(G)、玲夏(B)、ミナセ(Dr)の5人からなるロックバンド。2011年にメジャーデビューし、2012年12月30日にはダウト最大の挑戦である「The 5th Anniversary yearに華咲かす為ダウトとD=OUTが手を組んだ!? 極上のダウト愛を込めて全身全霊でお贈りする見納めのドリームステージ! 『THE FINALE』」を国立代々木競技場第二体育館で行った。2013年6月12日からスタートした「自作自演武者修行ツアー中巻 -我愛你Tour 2013-『ASIA DISCO』」では、ダウト史上最大規模となるアジアツアー(台中、ソウル、北京、杭州、深セン、香港、マカオ、台北)を成功させる。11月29日(金)には中野サンプラザホールにて「ダウト 自作自演 武者修行ツアー下巻-GRAND FINALE-『活劇ブロードウェイ』」を行うことが決定している。


■オフィシャルサイト
http://www.pscompany.co.jp/d-out


【リリース情報】

初回限定盤A
CD+DVD
TKCA-74000
¥1,890(tax in)

初回限定盤B
CD+DVD
TKCA-74001
¥1,890(tax in)

初回限定盤C
CD+豪華ブックレット
TKCA-74002
¥1,575(税込)

通常盤
CD
TKCA-74003
¥1,575(税込)


『感電18号』
2013年10月30日発売
(発売元:徳間ジャパン)
アジアツアーも盛況に終わり、ますます勢いを増すダウト。今作もダウトらしい歌謡世界感をたっぷり味わえる1枚に仕上がっている。

【収録曲】
初回限定盤A
[CD]
01. 感電18号
02. 炎天歌
03. 感電18号 (カラオケ)

[DVD]
・「感電18号」 MUSIC CLIP
・バラエティーメイキング映像

[封入特典]
「感電18号」メロ譜カード封入

初回限定盤B
[CD]
01. 感電18号
02. 炎天歌
03. 炎天歌 (カラオケ)

[DVD]
・「感電18号」 MUSIC CLIP~メンバー主人公ver.~
幸樹編・威吹編・ひヵる編・玲夏編・ミナセ編
・ダウト自作自演 武者修行ツアー上巻 -Spring Tour 2013-
「歌舞伎デスコ」ツアードキュメント

[封入特典]
「感電18号」メロ譜カード封入

初回限定盤C
[CD]
01. 感電18号
02. 炎天歌
03. 感電18号 (カラオケ)

[封入特典]
全開ダウト節!撮り下ろし24Pブックレット
「感電18号」メロ譜カード封入

通常盤
[CD]
01. 感電18号
02. 炎天歌
03. 捜索願い