2011.8.10

LM.C TOUR 2011 -CRAZY A GO GO GO TO THE 5TH ANNIVERSARY- 

 

来るべきデビュー5周年に向け、ますます加速しているLM.C。当日、晴天のお台場は気温も体温ほどに上昇していたが、そんなことはお構いなし。東名阪ツアーのファイナル、更にLM.C初のZepp Tokyoワンマンということで、開演前の場内は外気に負けないほどの熱気に満ちていた。

 

客電が落ちた瞬間に黄色い歓声が一斉に上がり、「BOYS & GIRLS」でライヴがスタート。最初からフルスロットルで臨む気満々の選曲にオーディエンスが沸き立った。「楽しむ準備は出来てんのか!?」というmayaの叫びとともに攻めのチューンをこれでもかと畳み掛け、序盤からボルテージは急上昇。

 

「LM.Cが東京に帰ってきました。ピース!」と軽めのノリで話しだしたmayaは、ツアーが終わることに寂しさを覗かせながらも「俺たちの生きる場所はライヴだとあらためて確信しつつあるので、今日はそれで間違いないと言えるようなライヴにしたい」と口にする。そしてオーディエンスのみならずメンバーをも煽りながら「Space Wannabiez」へ。ヘッドバンギングが咲き乱れモッシュの大波がうねる場内からは“最高の一夜にするしかない!”という気合いすら感じられた。

 

mayaとAijiがハッピを纏った「EDO FUNK」では、会場も一気に夏祭りムードに。提灯が灯る中、笑顔満開で揃って踊る様子はさながら盆DANCE。ハイテンションのまま「SUPER DUPER GALAXY」へ雪崩込み、フロアーはディスコへと一変した。明滅する照明の中で繰り返されるmayaとオーディエンスの歌のかけあいに、お互いが求め合うことで空間がぎゅっと濃縮されていくような感覚にとらわれる。

 

そして「88」。いつも通りイントロ部分の歌を客席に任せるも、まさかの仕切り直しに。
「今を連れて未来に行きたい。ワンランク上のLM.Cをよろしく!」というmayaの言葉に、ファンはしっかりと応える。会場中に満ちた歌声とともに、青いペンライトの光が一面にさんざめき、小さな夜空のようだった。
観客の頭上をバルーンが飛び交う「little Fát Màn boy」では、夏らしい遊び心も。シャチ型のフローターが客席に投入され、はしゃぐオーディエンスと一緒に跳ね回る様子に笑みが零れる。

 

ライヴも佳境にさしかかり、今日という日を惜しむかのようにメンバーの名を呼び続ける客席。mayaは一人一人の顔を確かめるように会場中を見渡し、Aijiも時折頷くようにしながら客席を見つめている。
「ありがとう! やっぱり俺たちのすべてはここにある」とmayaが口火を切った。LM.Cに“いつも一緒に本気でバカやってくれる大人たち(=スタッフ)”がいることや、ファンから寄せられたという「居場所を作ってくれてありがとう」というメッセージに触れつつ、「俺たちだけじゃなく、スタッフやファン、みんなが集まって遊び場を作ったっていう感覚。だから、こちらこそありがとう。これからもよろしくね!」と告げる。この言葉から、彼らが5年間で積み上げてきたものが垣間見えた気がした。

 

「もうちょっと一緒にいてくれる!?」と、アッパーな「PUNKY ♥ HEART」が弾けるように流れ出す。ステージを駆け回るメンバーと、楽しげに跳びまくるオーディエンスに、場内がハッピーな空気で満ちていった。大サビ前の客席の大合唱をステージ中央に並んで満足そうに聴いているmayaとAijiの姿に、思わず胸が熱くなる。

 

もう終わりかという思いが過りかけたその時、お見舞いされた「METALLY」。LM.Cでも指折りの暴れ曲をこのタイミングでもってくるとは…。まだまだ帰さないと言わんばかりの展開に客席はモッシュで盛大にうねり、相乗効果でメンバーもヒートアップ。Aijiが前傾姿勢でギターをかき鳴らせば、mayaはステージに腹這いになって観客を煽る。
「俺たちの未来をこのZepp Tokyoから始めようぜ!」という一声とともに「LET ME’ CRAZY!!」へ。真っ直ぐなリリックが前のめりなほど疾走感のあるサウンドにのって、ぐいぐいとオーディエンスをその先へと連れていく。

 

ラストを彩ったのは最新曲「星の在処。-ホシノアリカ-」。
「LM.Cの5年間、いや俺たちの人生がこの曲に詰まってます」というmayaの言葉どおり、彼らにとってもファンにとってもかけがえのない大切な曲だ。会場中を照らし出す眩い光の中、ステージからは一緒に歌うファンの顔がくっきりと見えていたことだろう。
「仲間と手をたずさえて未来へ」という強い意志を感じたこの日のライヴ。オーディエンスにとって、キラメく夏の想い出となったはずだ。多くの人の居場所となったLM.Cという宇宙が、この先どう輝きを増していくのか楽しみでならない。

 

◆セットリスト◆

01.NO.9(ver.SGLB)

02.BOYS & GIRLS

03.BAD SPIDER

04.CHEMICAL KING-TWOON

05.Galileo

06.DAYS

07.ningyo no namida

08.Space Wannabiez

09.CRAZY A GO GO

10.GHOST † HEART

11.Z-MAN

12.OH MY JULIET.

13.EDO FUNK

14.SUPER DUPER GALAXY

15.Optimisland

16.88

17.僕らの未来。

18.little Fát Màn boy

19.It’s a Wonderful Wonder World

20.PUNKY ♥ HEART

21.METALLY

22.☆Rock the LM.C☆

23.LET ME’ CRAZY!!

24.星の在処。-ホシノアリカ-