2010.12.26
the GazettE@東京ドーム
TOUR 10 NAMELESS LIBERTY SIX BULLETS FINAL THE NAMELESS LIBERTY

 

遂にこの日が来た――――。この会場に居た誰もがそう感じていたはず。今回のライヴは、7月の日本武道館公演で発表されてから40公演にも及ぶ怒涛のロングツアーを経てたどり着いたファイナル。彼らがその場所に選んだのは、自身最高キャパと同時に、国内でもっとも大きな会場だった。
 
この日の幕開けはスピード感溢れる「Red」。バンドとファンの間の絆的なものを感じさせつつ、「AGONY」へ。何度も「東京ー!」とシャウトしながら煽りまくり、「Hyena」では会場一体となってヘドバンという圧巻の景色が広がる。ここまでノンストップでライヴは進み、会場の広さなど忘れさせるステージを展開。今日はヤバいライヴになる、そんな確信を持った。
 
「ようやく此処まで来ました。伝えたい想いはたくさんあるけど、今はここにいる全員で暴れ倒そうぜ!普通のライヴにするんじゃねぇぞ!」
 
力強いルキの言葉どおり、いやそれ以上に暴れ倒す会場の熱を上げた「赤いワンピース」、一瞬でダンスフロアに変えてみせた「Psychedelic Heroine」などでテンション高いパフォーマンスを見せる一方で、ライヴ直前にリリースしたシングル「PLEDGE」では、しっとりと歌詞を噛み締めるように歌うルキが会場を魅了する。
 
「HEADACHEMAN」からは、メンバーとオーディエンスが暴れ狂うために用意された、文字通り怒涛のセットリスト。「俺たちの潰し方で此処を破壊するぞ!」そんな言葉とともにメンバーがから繰り出されるこの攻撃的サウンド。熱気で白くなっていく場内。史上最高の破壊力を持っていた「DISCHARGE」、本編ラストを飾った「Filth in the beauty」まで、駆け抜けるように終了した。
 
アンコールでは恒例のリズム隊セッション「Ride with the ROCKERS」。「此処で暴れるお前たちが見たかった」とれいたが話せば、戒はリーダーらしくドームでライヴができた事への感謝を述べた。
彼らのライヴの名物といえるだろう、「関東土下座組合」で観客による土下座ヘドバン!そして、「LINDA~candydive Pinkyheaven~」で1回目のアンコールは終了。

2度目のアンコール「次に歌う歌は、俺たちとお前たちの歌です」と「枯詩」で、しっとりとした雰囲気が漂う中、ルキが口を開く。ドームを決めてからの道のり、いつもどおりライヴができることへの感謝、ファンへの想いを伝えた。
 
「また必ず此処に戻ってきます」
 
メンバーの決意を胸に、演奏された最後の曲はやはりこの「未成年」。ステージを囲むように設置された巨大ディスプレイに写ったた彼らの表情はいつもと変わらず、かっこいいthe GazettEだった。終演後、ステージ上で5人が涙ぐみながら互いを称えあう姿が印象的だった。この日の東京ドームは狂喜と興奮の渦と笑顔に包まれて幕を下ろした。あくまでthe GazettEらしく、活動を続けてきた結果がこのような最高の形になった。ルキの言葉どおりまたいつかここに戻ってくる日がくる。其のときはもっと、すごいものを魅せてくれるはずだ。

 

◆セットリスト◆

01.Red
02.AGONY
03.Hyena
04.赤いワンピース
05.Psychedelic Heroine
06.SHIVER
07.ガンジスに紅い薔薇
08.PLEDGE
09.Bath Room
10.DIM SCENE
11.HEADACHEMAN
12.VERMIN
13.HESITATING MEANS DEATH
14.COCKROACH
15.DISCHARGE
16.Filth in the beauty
 
****ENCORE1****
EN1.Ride with the ROCKERS
EN2.Nausea & Shudder
EN3.SWALLOWTAIL ON THE DEATH VALLEY
EN4.Ruder
EN5.関東土下座組合
EN6.LINDA~ candydive Pinkyheaven~
 
****ENCORE2****
EN7.枯詩
EN8.未成年